<88>芋虫饅頭はいかが?
好評連載中(というのも妙だが)の江戸川乱歩作品「芋虫」が朗読公演の板に乗せられるので簡単にお知らせしておく。ときは5月26日金曜日午後7時30分。ところは三重県庁にほど近い津市栄町1丁目、文科省の手で危うく教科書から抹殺されそうになった聖徳太子の創建と伝える四天王寺に隣接する四天王会館前にあるシテンノウテラスと呼ばれる庭園である。3夜連続の「シテンノウテラスリーディング」で太宰治、芥川龍之介のあとを受けて乱歩がトリを務め、女優の林英世さんが「芋虫」を朗読する。
平成20年、岩波文庫に『江戸川乱歩短篇集』が入ったとき、没後に刊行された乱歩のアンソロジー(乱歩作品の選集。1作家1作品のアンソロジーではない)を対象に収録が多い短篇のベスト12を調べてみたところ、@押絵と旅する男A人間椅子B心理試験C屋根裏の散歩者/鏡地獄E二銭銅貨/芋虫GD坂の殺人事件H目羅博士/防空壕J赤い部屋K二癈人、という結果が出た。「芋虫」は「二銭銅貨」に並ぶ人気だから、二銭銅貨煎餅の向こうを張った芋虫饅頭をつくればそこそこ受けるのではあるまいか。

以下本文は伊和新聞に掲載。 ご購読は伊和新聞社、電話0595-63-2355、Eメールpress@iwashinbun.co.jpにお問い合わせください。1部170円、月650円(税別、送料別)

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