■酵素で環境浄化する「健康回復住宅」
松本建築があす伊賀市で体験見学会
抗酸化の効果見学会で実験も
酵素の働きで住宅内の空気を改善する画期的な建築工法が注目を集めている。シックハウス症候群の原因とされる有機化合物や不快な湿気、ハウスダストなどを発酵型特殊酵素「抗酸化溶液」で消滅させ、環境を浄化して健康的な空間を提供する新しい工法だ。伊賀地域では名張市薦生の松本建築(松本好正代表)がいち早く着目し、伊賀市上野鉄砲町地内に県内初の抗酸化工法による住宅を建築。二十七日に体験見学会を催す。
抗酸化溶液は、発酵型微生物を培養してつくる特殊酵素。北海道の建築士・会田伸一さんが建築に使用する土を模索中、ものを腐らせない液体を偶然発見し、研究を重ねて開発した。この溶液を加工した物体は、周辺の活性酸素に反応して電子を放出させ、活性酸素を除去する触媒機能をもつようになる。
抗酸化工法は、この抗酸化溶液をコンクリートの基礎から柱、床などの構造部材、壁紙や珪藻土、ユニットバスの裏側まで広範囲に塗布することで、家屋全体をむらなく抗酸化。有害化学物質ゼロに近い住環境を可能にする。ここ数年で急速に普及し、現在では全国に数万戸。とくにアトピーやアレルギー、花粉症で悩んでいた人たちから、「健康回復住宅」として強い支持を集めているという。
松本建築は注文住宅やリフォームを手がけて三十八年。松本代表はインターネットで抗酸化工法のことを知り、「現代社会に求められている工法だ」と直感。抗酸化工法の施工業者や住宅を見学し、抗酸化研究会関西にも入会、工法の導入を決定し、今年六月に着工した伊賀市上野鉄砲町のNさん宅が、その第一号となった。
抗酸化工法による住宅では、植物が長生きする、シロアリやゴキブリが繁殖しない、ペットやタバコのにおいを防ぐなどさまざまな効果が見られるとされるが、抗酸化溶液を利用した粉石けんやポリエチレン袋なども販売されており、二十七日の見学会ではそれらを用いた抗酸化効果の実験も行われる。
見学会は午前十時から午後四時まで。問い合わせは松本建築(薦生二四七、電話・ファクス0595・63・2860)へ。【PR】
■大来皇女しのぶ会 語り手の養成講座
名張市の「大来皇女(おおくのひめみこ)をしのぶ会」(菅井照代代表)は、十二月一日に開講する「創作ファンタジー『ひめみこ物語』語り手養成講座」の受講者を募集している。市の市民公益活動実践事業。
大来皇女は市内に残る国史跡の古代寺院跡、夏見廃寺の建立者とされ、同会は皇女の顕彰を目的に活動している。昨年、皇女の生涯や夏見廃寺の歴史を題材にした絵本「ひめみこ物語」を制作したが、それをデジタル紙芝居として普及させるため、語り手を養成することになった。
講座は十二月一・八・十五・二十二日、来年一月十二・十九日の六回、市総合福祉センターふれあいで開き、朗読物語の創作と専門家による実技指導を行う。午後一時半から三時半まで。講座の成果発表の場も設ける予定。
定員三十人。六回連続して参加できる人を優先して受け付けている。受講無料。
問い合わせ、申し込みは電話、ファクス、電子メールで菅井代表(電話・ファクス0595・63・7472、電子メールjamjam@nava21.ne.jp)へ。
■愛和会が秋の着付発表会
愛和会の第二十二回「秋の装い着付発表会」は二十七日、名張市青少年センターで催される。午後二時から四時まで。
和服を愛するメンバーが集い、日ごろ習っている着付けの技術をステージで披露する。入場無料。市民の来場を呼びかけている
問い合わせは大井さん(電話0595・65・4390)、藤本さん(65・3655)へ。
■くにつふるさと館こんにゃくづくり
名張市神屋、くにつふるさと館は十二月十日と十三日、地元産のコンニャクイモをつかった「こんにゃくづくり教室」を催す。
定員は二十人ずつ。両日とも午前九時から正午まで。参加費五百円。
申し込みは、はがきに「こんにゃくづくり希望」と書き、住所、氏名、電話番号、希望日を明記して同館(〒518‐0504、神屋八一四‐四)へ。
締切は三十日(当日消印有効)。申し込み多数の場合は抽選で決定する。
問い合わせは同館(電話0595・69・1001)へ。
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↑ 抗酸化工法による住宅建築。内壁の合板にローラーで抗酸化溶液を塗布(写真右)、外壁の水切り部分に溶液を塗ってシロアリなどの防虫処理を進める
↓ 伊賀市上野鉄砲町の現地
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