■20日から秋の彼岸
九月もなかばを迎え、二十日は彼岸の入り。秋分の日の二十三日を中心に前後七日間が秋の彼岸となり、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、一年で一番過ごしやすいといわれる時候が訪れる。
彼岸には、寺院で彼岸会(ひがんえ)という法要が営まれ、信者は寺に参詣して説法を聴聞、墓参を行う。家庭では、仏前に彼岸団子やおはぎを供え、先祖をしのぶ。
秋分の日は、もとは秋季皇霊祭。戦後、国民の祝日に関する法律で「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と定められた。
あわただしい毎日、彼岸という日本独自の美しい風習を、大事に受け継いでゆきたいものだ。
■全国交通安全運動
おじいちゃん、うしろの席でもシートベルトしようね│。秋の全国交通安全運動は二十一日から三十日までの期間で催される。
重点目標は高齢者の交通事故防止。高齢者は、歩行中には横断歩道外や車両の直前直後の横断、信号無視によって交通事故に遭うことが多く、自転車や自動車の乗車中には前方不注意や安全不確認、一時不停止、信号無視が事故に結びやすいことから、とくに注意を呼びかけている。
運動の重点は▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止(とくに子どもと高齢者を中心として)▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の追放│の三点。
高齢者の交通事故は増加傾向にあり、運動では高齢者とドライバーの双方に注意を呼びかけるほか、毎月二十一日を「セーフティ・シルバー・デー」と決め、事故防止に取り組むことにしている。
飲酒運転の追放は三重県の指定重点にもなっており、関係機関が協力して徹底的な追放に努める。
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