■絵と歌と生の語りで描く
大来皇女「ひめみこ物語」
名張市に残る古代遺跡、夏見廃寺跡にゆかりの深い大来(おおく)皇女にスポットをあてる創作ファンタジー「ひめみこ物語」と万葉賛歌のつどいが十一日、名張市青少年センターで催される。大来皇女をしのぶ会(菅井照代代表)が同センター委託事業として市社会教育振興会、市教育委員会と主催する。
「ひめみこ物語」は、絵と音楽と生の語りで大来皇女と夏見廃寺の歴史を描く。大来は六六一年、天武天皇の娘として生まれ、父の身代わりとして伊勢の斎宮につかえた。わが国で最初の斎王とされる。弟・大津皇子が謀反の疑いで処刑されたため、斎王の任を解かれた。夏見廃寺は七二五年、大来が父親のために建立した昌福寺と見られている。
同会は大来皇女を主人公にした絵本「ひめみこ物語」を二〇〇四年に発行。それを発展させて〇五年から脚本などの準備を進め、創作ファンタジーとして完成させた。語りは亀山貴子さん、音楽は東祥高さん、切り絵・演出は川瀬洋二さんが担当。原作は菅井杏さん、脚本・監修は同会。
正午に開場し、市内の小学生から高校生までがモデルになった古代衣装のファッションショーがロビーで行われる。「ひめみこ物語」は午後二時開演。午後三時半からは「万葉賛歌のつどい」で、特別出演は井上真実さん、演奏はAzumaユニット。賛助出演は堀川明日香さん、混声合唱団コーロGui。
前売り券はCDセット券二千円、一般千五百円、高校生以下八百円(当日は各二百円増)。問い合わせは同センター(電話0595・64・3478)、同会(電話0595・63・7472)へ。
■かるがもの会が
親子クッキング
名張市で子育て支援活動をつづける「かるがもの会」は二十四日、名張公民館の料理教室で「親子でクッキング」を催す。市家庭教育推進協議会が協賛し、市教育委員会が後援。
栄養士の天野輝美さんを講師に迎え、テーマは「楽しいお弁当づくり」。バランスのとれた弁当を親子でつくる。午前九時半から午後一時まで。
対象は市内在住の四歳から小学生までの子供とその親。十五組を募集。持参品はエプロン、三角巾、タオル、子供用包丁、皮むき、マグカップ、弁当箱(一人一個)。参加費は一家族三百円(保険代、通信費、材料費)、当日徴収。
申し込みは、はがきに参加者全員の名前(ふりがな)、年齢、性別、住所、郵便番号、電話番号を明記し、〒518‐0712、名張市桜ヶ丘三一〇六‐二、吉住永子さんへ。締切は十五日必着。受付は先着順。
■講演や料理教室で
イタリア文化講座
イタリアの生活文化を手がかりに人権を考える「市民文化講座」(イタリア文化講座)が三月、三回にわたって名張市武道交流館いきいきで催される。
第一回は十一日、「イタリアの家庭教育事情」の講演。第二回は十八日、トークと音楽演奏による「イタリアとの音楽交流体験談」。第三回は二十五日、「イタリア家庭料理教室」の実習。講師はイタリア生活文化交流協会。
一、二回は午前十時半から正午まで、定員六十人、申し込み不要、先着順、無料。三回は午前十時半から午後二時まで、定員二十四人、申し込みと材料費が必要。
問い合わせ、申し込みは市人権センター(電話0595・63・0018)へ。
■郷土の歴史や文化も紹介
17日から手づくり作家展
地域で活動する多彩な分野の作家の作品を集めた「伊賀の手づくり作家展」二〇〇七年冬のバージョンは十七、十八両日、名張産業振興センターアスピアを主会場に催される。
市民団体「名張シンクス」が主催し、後援は伊賀県民局、名張文化協会、名張地区まちづくり推進協議会。恒例になった催しだが、冬のバージョンでは作品の即売を行わず、作品と作家にじっくり接してもらう場にしたいという。市民公益活動実践事業。
出展作家は約三十人。角谷英明さん(黒田)の陶芸、菊田実さん(朝日町)の写真、北橋太郎さん(蔵持町芝出)の書、中内中さん(新田)の組みひもをはじめ、絵画、パッチワーク、木彫、竹細工、着物、ちりめん細工などさまざまな分野の作品が並ぶ。展示のほかに実演もあり、組みひもやデジタル写真のプリントなどの体験コーナーも。
郷土の文化・伝統・歴史を紹介するコーナーでは、松明奉納、琴平古墳、観阿弥などにちなんだ展示を行い、十七日には門田了三さん(市教育委員会)が琴平古墳について、十八日には森本昌樹さん(一ノ井松明講)が松明奉納について講演を行う。両日とも午後一時半から約一時間。
午前九時から午後五時(十八日は四時)まで。問い合わせは、メガネセンターフジモリ(電話0595・64・1970)か山下さん(電話090・3389・4353)へ。
市民活動団体を支援するための「ステップアップ講座」が三月三日、名張市勤労者福祉会館二階大会議室で催される。
講師は市民フォーラム21・NPOセンター事務局長の藤岡喜美子さん。次世代リーダーの養成、新しい会員の加入、マンネリ化の解消など、多くの団体が抱える問題点についてアドバイスする。団体の継続に必要なことや問題の解決方法など、参加者をまじえた情報交換も行われる。午後一時から三時まで。
定員五十人。申し込みは三月一日までに市市民活動支援センター(市勤労者福祉会館一階、電話0595・63・5325、ファクス0595・63・5326電子メールc-center@city.nabari.mie.jp)へ電話、ファクス、電子メールで。
●壬申の乱ウォーク
十二日午前十時、赤目口駅に集合し、名張まで散策。講師は三重大学教授の山中章さん。小雨決行。申し込み不要。主催は同大学考古学教室、久留倍官衙遺跡を考える会。
●消費税申告無料個別相談会のお知らせ
▽日程=二月二十一日(水)、三月六日(火)、二十二日(木)、二十七日(火)の午後一時半〜四時半
▽内容=東海税理士会上野支部税理士による個別相談(一人三十分程度、事前予約が必要)
▽開催場所=名張産業振興センター三階会議室B
▽定員=十二名(先着順)
▽申込先=名張商工会議所(電話63・0080、ファクス64・3211)
●中小企業経営に生かす「新会社法と平成十九年度税制改正」講習会
本講習会では二日間かけて@小企業経営者に新会社法を生かすモデル定款とは?A中小企業の事業承継対策に新会社法をいかに活用するか?B中小企業経営に生かす平成十九年度税制改正のポイント││の三点の注意点などをわかりやすく解説いたします。
▽日時=三月十二日(月)、十三日(火)の午後一時三十分〜四時三十分
▽会場=名張産業振興センター四階会議室D
▽講師=MACコンサルタンツ代表取締役・斎藤孝一氏
▽定員=三十名(先着順)
▽受講料=三千円(教材費、消費税含む。二日間)、非会員五千円
▽申込先=名張商工会議所(電話63・0080)
●名張の春の風物詩、名張桜まつりステージイベント参加者募集
桜まつりのステージイベントに参加していただける方、もしくは団体を下記のとおり募集いたします。参加ご希望の方は事務局:名張商工会議所内(電話63・0080)までお問い合わせください。※応募多数の場合は実行協議会にて選考させていただく場合がございます。
▽日時=三月三十一日(土)※雨天時順延(桜の開花状況により四月七日開催になる場合がございます)
▽場所=名張市総合体育館前特設ステージ
▽内容=ダンス、バンド、大道芸などの披露を二十分間程度で行ってください。
▽募集期日=二月二十八日
●名張産業振興センター本日の催し物 [十日・土]デジ&エコ商談会
▽メイクカフェ
▽軽貨急配会社説明会
▽ナリス化粧品AI・AI(愛・逢)キャンペーン [十一日・日]ひばり歌謡教室
▽総合資格学院 【名張商工会議所/電話0595・63・0080、ファクス64・3211】
●二月三日付「伊和新聞」のおもな内容は次のとおり。
▼合併、産廃、議会の改革に随所で住民パワー発揮、注目の伊賀市自治会連合会=伊賀市自治会連合会の活躍がしばしば報じられている。同連合会は名張市の区長会に相当する組織だが、活動範囲は名張市よりも広く、内容も充実しているといわれている。たとえば、伊賀市合併運動に積極的に参加し、影響を与えたのがいい見本だ。最近では、産廃業者の事業拡張に歯止めをかけたことも報道されている。住民運動は名張市のお家芸に思われがちだが、伊賀市でも盛んであり、しかも成功を収めている。伊賀市議会は全国の市で初めての基本条例の成立を目指しているが、ここにも自治会の影響があるといわれている。注目の住民運動と連合会に焦点を当ててみた。
■伊和新聞のご購読は、伊和新聞社(電話0595・63・2355)へお申し込みください。定期購読は一か月五百円。郵送の場合は、別途百六十円が必要です。
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