■■ 3月26日(土) ■■

 

■心こめた絵手紙76点 身近な素材を個性的に・名張と蔵持が合同展
名張市内の名張、蔵持両公民館で絵手紙を学ぶ人たちの合同作品展が11日から13日まで元町、イオン名張店のリバーナホールで催され、身近な素材を個性的に表現した作品が入場者の人気を集めた=写真。
両公民館がそれぞれ主催した「絵てがみ講座」の受講生が2004年に「絵てがみ教室」を発足させ、講座からひきつづいて水彩画家の小林芳郎さんを講師に活動。会員は40代から70代まで。伊賀市に住む人もある。
小林さんからマンツーマンで丁寧な指導を受け、野菜やくだものをはじめ季節感を漂わせる題材を絵にし、心のこもった文章を添えて仕上げている。
会場には1人2点ずつ、計76点が展示され、個性を競い合った。名張と蔵持の両方で活動している徳島三樹夫さんは「はがき一枚のうち七割のスペースが絵、残り三割が字、というのが基本ですが、絵よりも文章に苦労します。ちょっと乱れたところのある作品のほうが、個性がよく出て味わい深いものになります」と話していた。
出展は次のみなさん。
▽名張公民館=徳島三樹夫、大西佐知子、石尾照美、坂田都美子、小坂喜美子、藤田準子、栗田すみ子、梶原育子、内山京子、松本緑、瀬古洋子、宮林玲子、青木美津子、居川よ志子、岡山みどり、新谷住、須井純子
▽蔵持公民館=奥西恵美子、徳島三樹夫、松崎輝邦代、宮本まさえ、大北恵子、松本久美子、副島敏弘、副島豊美、筒井美智、矢切和子、橋本朝子、横山茂代、村上君子、葛井悦子、正木由美子、岸本重郎、松本明美、西口英子、滝本真知代、松北美恵子、前田まり、松本勝子

■日本大震災で義援金20万円 名張商工会議所女性会
名張商工会議所女性会(寺田智子会長)は24日、名張市役所を訪れ、東日本大震災の義援金20万円を亀井利克市長に手渡した=写真。被災地救援のため女性会の事業費から拠出したが、「女性会の事業を停滞させることなく、工夫とやりくりで活動をつづけます」という。

■スタジオききょうが芸能大会
歌謡スタジオききょうの「芸能大会2011 あなたがスター」は4月2日午前9時30分から名張市のアドバンスコープADSホールで催される。
カラオケをはじめ、日舞、詩吟、扇舞、唱歌、歌謡吟、童謡、相撲甚句、手話など多彩なプログラムが披露される。この日のためにレッスンを重ねたステージが観客を魅了する。
日舞では、大阪を中心に関西地方で広く活躍する藤間流の藤間勘司若さんと勘司若社中を、邦楽の詩吟では、NHKのテレビとラジオ、全国名流大会ショーなどで活躍する吉村應洲さん(日本吟剣詩舞道連盟、吟士権者、日本クラウン所属)を迎え、ステージに花を添える。
特別ゲストは吉村恵美子さん(ビクターエンタテインメント)。吉村さんは歌謡講師のほか、健康発声法の講演活動にも力を入れ、ボイストレーナー、各種司会業、ハートスマイル代表(各種イベント審査員、施設慰問等)などの活動も。
連絡先は歌謡スタジオききょう(電話0595・64・8778=相馬金哉さん)。


エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜除く)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生、橋本照美先生、山崎ちかよ先生
▽参加費=500円/1回
▽服装=自由(動きやすい服装、靴でお越しください)
▽持ち物=タオル、飲み物等
 ※どなたでもご参加できます。お子様とご一緒のご参加も歓迎いたします。一日だけのご参加でもOKですよ。
名張商工会議所/電話0595・63・0080

伊和新聞からのお知らせ
19日付「伊和新聞」のおもな内容は次のとおり。
▼予算執行凍結を決議=伊賀市議会は15日、予算特別委員会で新市庁舎建設事業費4億8千万円を認めた予算案に対し、執行の凍結を求める付帯決議を賛成多数で可決した。新庁舎建設場所について1交通渋滞緩和策2駐車場問題3観光客誘致4市街地活性化基本政策との整合性5経済効果のシミュレーションに対する説明が不十分であり、市民の理解と合意が得られていないとして、市民への説明責任を果たし、理解が得られるまで執行を凍結するというもの。
伊賀市新庁舎建設について、内保市長は先月28日から38の住民自治協議会を対象に12地域で説明会を行っているが、建設場所については地域によってさまざまな意見があり、住民自治協議会や住民投票で決着すべきだとの声も上がっていた。
また、庁舎建設場所は、市議会が承認しているかのような表現で、議会が同意しているかのように錯覚している市民も多く、議会報告会を開催している。議会の対応が注目されていた。
地域によっては、建設場所を、市民に相談なく決めた市の対応に不満があった。「建設地周辺の交通事情から庁舎として適地ではない」「駐車場が少ない」「現庁舎は上野城へ来る観光客の駐車場として使うべきだ」などの意見が旧伊賀町、阿山町、青山町、ゆめが丘や旧名賀郡に多かった。
一方、現在地で建て替えるのが妥当だとする旧上野地区もある。そこが伊賀市議会では、「行政が住民を納得させるまで執行を凍結せよ」という意見が大半を占め、14議員が執行凍結を求める附帯決議案を提出、採決の結果、16議員が賛成した。
▼名張市議会一般質問=名張市議会一般質問2日目の8日は、三原淳子、豊岡千代子、森脇和徳議員が登壇した。三原議員は亀井市長の施設方針について質問した。同議員は、行政の仕事を地域や民間に任せることに懸念を持ち質したが、市長は「民間活力を利用することで、地域が自治に目覚め、民間の創意工夫が生かされる」と説明した。豊岡議員は、文化振興審議会条例がありながら、過去十五年間、諮問していない。行政の文化無視を暴露した。森脇議員は希央台の公益施設用地へのディスカウントスーパー誘致問題や財政問題を問うた。
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 ■■ 3月26日(土)伊賀版 ■■

 

■初期の油絵から晩年の造形まで業績の全貌
伊賀市槇山の「ギャラリー30」が上田誠克さんの記念館に
没後5年目の4月にリニューアルオープン

伊賀市槇山の画廊「ギャラリー30」が四月、2006年に死去した版画家で同ギャラリー主宰者だった上田誠克(まさかつ)さん=写真=のメモリアルギャラリー(記念館)に生まれ変わる。画廊の開設は1989年。名張市つつじが丘の自宅二階を開放してスタートし、97年に現在地へ移転した。上田さんが死去したあとは奥さんの郁子さんが独力で切り盛りしてきたが、上田さんの画業を紹介するスペースとして新たな歩みを始めることになった。
独自の技法を追求した版画
渡米して大学や美術館で披露

上田誠克さんは1925年(大正14年)、神戸市に生まれた。大阪府庁に勤めたが、病気のため退職。33歳で大阪市立美術研究所を修了し、ペン画の制作を始めた。のち版画に転じ、62年に大阪市内の画廊で版画の初個展を開催。研究所時代に結婚した妻の郁子さんと78年に渡米し、大学や美術館などをめぐってパーフォグラフィック・アートと名づけた独自の技法による版画を披露。83年からは同様の旅行を山陰、四国、北海道など国内でくりひろげた。
奈良から移り住んだ名張市で
「アパルトヘイト否!」の美術展

名張市には86年、奈良県から移り住んだ。新聞に折り込まれていたつつじが丘住宅地の広告が転居のきっかけだったという。88年、南アフリカ共和国の人種隔離政策に反対する世界の一流美術家たちが作品を寄せた巡回展がスタートし、上田さんは名張市内での開催をめざして奔走。前年完成した名張市の新庁舎を会場に「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」の名張展を成功させた。
自宅二階にギャラリー開設
本格的な画廊めざして旧阿山町へ

昭和から平成に改元された89年、つつじが丘の自宅二階を画廊「ギャラリー30」として開放。市内の画家、陶芸家、写真家らにも個展の会場として提供したが、来場者のための駐車スペースがないなどの理由から本格的な画廊の開設を決意し、97年、旧阿山町の別荘地に新しい「ギャラリー30」を建築して転居。画廊を運営しながら制作もつづけ、06年4月27日、80歳で死去した。
初期作品から晩年の造形まで
美術作家としての業績を紹介

画廊を受け継いだ郁子さんは、没後5年目の春を期して「上田誠克記念館ギャラリー30」に生まれ変わらせることを決め、作品の整理など準備作業を進めている。初期の油絵、デッサン、ペン画から、オンリーワンの表現をわがものにしたパーフォグラフィック・アート、さらにアメリカを回った旅の記録や晩年に手がけた版画以外の造形作品まで、美術作家としての業績を紹介する場として4月6日にオープンする。「最初は初期作品を30点ほどご覧いただきます」と郁子さん。展示品を入れ替えながら上田作品の全貌を紹介してゆく。

リニューアルオープン後は、午前10時から午後5時まで開き、月曜と火曜は休館。問い合わせは電話0595・42・1260へ。


点訳ボランティア養成講習会 5月10日、17日から来年3月13日までの隔週火曜日、伊賀市上野忍町の「銀座の館」和(なごみ)ホール(銀座通り中央駐車場前)で。12月は13日のみ、来年1月は17、31日。全22回。いずれも午前10時から正午まで。内容は、点字の読み方から点訳の基礎的知識、技能修得まで。対象は、初めて点字を学ぶ人で、全22回のうち20回以上出席でき、講習会の終了後、規定の課題を終えて点訳ボランティアとして活動できる人。定員は15人程度(先着順)。受講無料。申し込みは4月8日までに上野点字図書館(電話0595・23・1141、午前9時〜午後5時)へ。