■伊賀焼の山崎龍芳さんに県文化奨励賞
名張市箕曲中村で龍芳窯を主宰する陶芸家、山ア龍芳さん(66歳)が昨年度の三重県文化奨励賞を受賞し、このほど市役所を訪れて亀井利克市長に受賞を報告、自作の壺を寄贈した。
文化奨励賞は、県内の文化振興に貢献し、優れた活動や功績のあった個人・団体をたたえる県文化賞のひとつ。山崎さんは芸術分野の美術活動部門で、伊賀焼の伝統を受け継ぐ陶芸家としての業績が認められ、三個人、一団体とともに奨励賞に選ばれた。
ほかに大賞一人、功労賞三人、新人賞四人と一団体が受賞し、6月2日、津市の県総合文化センターで表彰式が行われる。
山崎さんは焼き締めと呼ばれる伊賀焼の伝統技法で制作した壺を寄贈し、亀井市長に「これからも陶芸を通じて県の地域づくりや市の活性化に役立ちたい」と抱負を述べた。
近所に住む陶芸家から手ほどきを受け、三十年にわたって伊賀焼の美を追求してきた山崎さん。これまでにさまざまな賞を受賞してキャリアを重ねてきたが、「県から賞をもらうのは初めて。いままでで一番うれしい賞です」と話していた。
■少年探偵団登場の創作劇11月の舞台へ出演者募集
名張市の劇団「おきつも名張劇場」は今秋の第16回公演「明智探偵事務所のありふれた一日」の出演者を募集している。
江戸川乱歩の「少年探偵団」にもとづき、明智探偵事務所を舞台に描く創作劇。明智探偵のほか少年探偵団の団員も多く登場する。11月、美旗市民センターで公演の予定。
練習は毎週火曜日の午後8時から10時まで蔵持公民館で。会費は月額1,000円。
問い合わせは事務局の三枝さん(電話0595・63・2279)へ。
■投稿 ホームレスはかろうじて生きている
伊賀市上野玄蕃町 南出寛三
4月の末、伊賀市と名張市でホームレスの支援物資の寄付を募ったとき、大阪から一人のホームレスを連れて帰り、彼と街頭に立った。
彼は熊本県の生まれで、大型トラックで全国を走っていたが、血圧が高くなり、運転を断念して、55歳でホームレスになり、生活保護を受けるようになった。彼の話は聞き取りにくくて、社交的に損をしている。
街頭に立った日、彼は私に一つの体験談を聞かせてくれた。
大阪の西成で若者が三人、道を尋ねてきたので案内してやると、二人がいきなり彼を羽交い絞めにし、もう一人がポケットを探ったが、「これだけしか持ってないのか」と舌打ちして、彼を突き倒して去っていった。
そして、彼は私の顔を眺めて、「おじさん、あんな怖いところへ車で一人で行くなんて」という。私は「もう77歳だ。いつ死んでも損やないよ」と笑って答えた。
たしかに西成はそういう土地で、賭博、売春、暴行、窃盗、麻薬の密売が日常的にあり、そこに浮浪者やホームレスたちはかろうじて生きている。
先日、伊和ジャーナルの伊賀版に、雨の日の炊き出しでは傘を差しながら立ち食いしている、と記した文章を掲載してもらったところ、先月は、たくさんの余った傘を寄付していただいた。総務課などと書かれた札のついたものもあって、企業や役所の温情をうれしく思った。
今月も、夏用の男物の肌着、作業服やタオル、カミソリ、そして心温かいカンパをお願いします。
▽5月26日(土)伊賀市上野茅町、北伊勢信用金庫みなみ支店前=午前8時〜午後3時
▽5月27日(日)名張市木屋町、木屋町公園(イオン駐車場北側、出光ガソリンスタンド向かい)午前8時〜午後3時
■年末へ向けメンバーの募集を開始
第九を歌う会が6月2日に体験会
名張第九を歌う会(松岡寿夫代表)は、年末の恒例となった市民コンサート「第九」のステージへ向け、今年もメンバーの募集を開始した。六月二日には「第九体験会」を開催し、「あなたも歌ってみませんか」と参加を呼びかける。
同会は1991年、ベートーベン「第九交響曲」の演奏会を通じて住民の交流や文化の向上を図ることを目的に結成された。団員は68人。二十代から八十代まで年齢層は幅広く、名張市のほか伊賀市、亀山市から加わっている人もある。
今年は12月16日、アドバンスコープADSホールで本番を迎えるが、百人参加の大合唱を目指しているという。
第九体験会は6月2日午後7時30分から9時30分まで名張公民館2階集会室で。指導は一海靖晃さん(合唱)、桂冨佐さん(ピアノ)。参加無料。
合唱経験の有無を問わず、誰でも参加できる。ドイツ語の歌詞はふりがな付きで、パート別に練習用のCDも用意される。
練習は6月第二週以降の土曜日、月に3、4回、午後7時30分から9時30分まで名張公民館で行う。指導は一海さんと桂さん。特別講師は清原浩斗さん(大阪府合唱連盟理事長、サントリー1万人の第九合唱指導者)。参加費は月額2,000円、学生は無料。
問い合わせは事務局の中野一宏さん(電話0595・63・4783、090・5612・4989)へ。
●笹山忠保展 12日から25日まで名張市新田、堤側庵ギャラリーで。滋賀県甲賀市信楽町の陶芸家、笹山忠保さんの作品を展示する。笹山さんは1939年、同町に生まれ、現代的な感覚を盛り込んだ作風で国際的に活躍。2004年には滋賀県文化賞を受賞した。作家ギャラリートークは13日午後2時から。午前11時から午後6時まで。問い合わせは堤側庵(電話0595・65・2081)へ。
●中英夫油彩画展 18日から21日まで名張市元町、イオン名張店3階リバーナホールで。桔梗が丘8番町の元教員、中英夫さんが独学で描いてきた油絵で初めての個展を開く。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは中さん(電話0595・65・0062)へ。
●ロータリークラブ講演会 20日午後2時から名張産業振興センター・アスピアで。愛農学園農業高校前校長の奥田信夫さんが「長寿とたべもの」をテーマに話す。先着200人に愛農学園生産の農産物をプレゼントする。主催は名張ロータリークラブ(社会奉仕委員会)。
平成24年度「企業と高校の就職・採用に関する情報交換会」参加事業所募集のご案内
企業が県内高校生の求職者を確保するため、また今後の採用計画を検討するため、当会議所会員企業と県下高等学校・高等専門学校とが一堂に会し、企業の採用動向と高校生の就職状況に関する情報交換会を実施いたします。
情報交換会は、企業採用担当者と県下高等学校就職支援担当者とが直接懇談を行い、企業と学校とのネットワークの構築を目的としています。
つきましては平成25年3月卒業予定見込みの高校生を採用ご予定の企業をはじめ、今後高校生の採用をお考えの企業様はぜひご参加いただきますようご案内申しあげます。
多数の高等学校とネットワークを構築するチャンスです。
▽内容=各ブースにおいて、企業の採用担当者と県下高等学校の就職支援担当者との面談による情報交換会を行います。
▽開催日時=5月22日(火)午後1時〜5時
▽開催場所=上野フレックスホテル(伊賀市平野中川原、電話21・3111)
▽参加費=無料
▽申込方法=「企業と高校の就職・採用に関する情報交換会」参加申込書に、貴社名、所在地、電話番号、ファクス番号、担当部署名、ご担当者名、ご担当者Eメールアドレスを記入し、ファクス0595・64・3211までお申し込みください。折り返し、配布資料用データシートをお送りします。万一、5月15日までに届かない場合は下記までお問い合わせください。
▽申込締切=5月15日(火)
▽その他=当日は、時間によるローテーション形式で、参加される高等学校の就職支援担当者との懇談を予定しています。参加予定の高等学校は県下高等学校十五校程度を予定しております。
▽主催=名張商工会議所、上野商工会議所、伊賀市商工会、三重県教育委員会
▽お申込み・お問合せ先=名張商工会議所(電話0595・63・0080、ファクス64・3211)
記帳継続相談相談会開催のお知らせ
名張商工会議所では、個人事業者の方を対象に、5月から来年2月まで毎月一回、日々の帳簿のつけ方から決算申告まで、記帳に関する相談会をさせていただいております。詳しくは、当所(電話63・0080)までお問い合わせください。
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第五土曜除く)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生、芝田記代先生
▽参加費=500円/1回・1人
▽服装=自由(動きやすい服装、靴でお越しください)
▽持ち物=タオル、飲み物等
※どなたでもご参加できます。お子様とご一緒のご参加も歓迎いたします。
【名張商工会議所/電話63・0080】 |
写真は受賞記念に自作を寄付した山崎さん(左)と亀井市長=名張市役所で |