■■ 6月30日(土) ■■

 

■「わが絵の梟は忍者の化身である」上田保隆さんが名張でアート発信
「フクロウの画家」として知られる上田保隆さんの個展が7月15日まで名張市瀬古口、ハートアイランド二階のカフェ&ギャラリー「ミロ」で開かれている。
「名張はアートの発信にふさわしい土地。大阪に近く、京や奈良といった古都にも関わりが深かった」といい、個展の案内状には「わが絵の梟(ふくろう)は忍者の化身である。その原風景はこの地にある」と書いた。
1937年、伊賀市に生まれ、名張高校在学中、下宿の一室で技法書を頼りに油絵を始めた。関西学院大学美学科を卒業。78年、大阪府池田市から帰郷し、伊賀市霧生の生家をアトリエにした。
86年、二紀会会員となり、96年に二紀展会員賞、2000年には三重県文化奨励賞を受賞。06年まで大阪成蹊女子短大・大阪成蹊大学教授として教育にも携わった。
伊賀忍者を主人公にした司馬遼太郎の小説「梟の城」に感銘を受け、伊賀の風土と忍者を象徴するモチーフとしてフクロウを描きつづける。
「独立自尊が伊賀者の精神。伊賀の歴史と伝統を誇りにし、伊賀の風土に育まれた感性を追求してきました」
名張市では二回目の個展。百号の大作をはじめ十点が展示され、どの作品にもフクロウの鋭い目が光る。
今春、桔梗が丘三番町に「画学いが塾」を開講。油絵入門、洋画工房、作品研究・画論画評の三つのコースで仲間を募り、新たなチャレンジを始めたが、洋画工房塾生の小牧郁子さん、二井澄子さん、西良三さんは6月中旬、ハートアイランドのフリースペース「空」で「三人展」を開催、個性を競った。
営業は午前9時30分から午後7時(日曜は6時)まで。月曜定休。問い合わせはミロ(電話080・2616・9965)へ。
画学いが塾の問い合わせは上田さん(電話0595・54・1306)へ。

■写団なばり 多彩な題材で組写真の世界
写真愛好家グループ「写団なばり」(松田賢治代表)の第13回写真展が22日から24日までジャスコ名張店3階リバーナホールで催され、愛好家でにぎわった=写真。
出展はすべて組写真。15年から20年の写真歴をもつメンバー14人が一人4、5点ずつ、自然風景、街角スナップ、年中行事など約70点の力作を披露した。
代表の松田さんは新町在住で、社会人になってカメラを購入した直後、昭和34年の伊勢湾台風を体験、被害に遭った名張のまちなどを撮影したという。定年後、本格的に写真に取り組み、ストーリー性を考えながら構成する組写真の魅力を追求。今回は旅先のカナダで出会った街頭風景をまとめた。
ほかにも和歌山、滋賀、神奈川、東京、北海道など遠方に足を運んでテーマを求めた会員が多く、多彩な題材がそれぞれのカメラアイで作品化され、組写真独特の世界が訪れた市民を楽しませた。
出品者は次のみなさん(敬称略)。
長谷川清、奥村泰弘、有田均、郷ひとみ、竹本健、須美忠雄、石尾定美、神志那啓子、杉村浩、吉田以彦、宮崎正秀、西山寿一、菊田実、松田賢治

■投稿 ヨナのトウゴマの葉の繁み
伊賀市上野玄蕃町 南出寛三
聖書の短い物語のひとつに「ヨナ書」というのがあります。
ヨナという預言者が神から命じられて異教の帝国に滅亡を予言しに行く話ですが、そのなかに神がトウゴマ(唐胡麻)を一日で成長させ、ヨナがその陰で涼んだというエピソードが出てきます。
5月の土、日の暑い日、街頭でホームレスの支援をお願いしていた私のもとに、一人の男性が支援物資のシャツなどをもって来てくれました。
「この暑さでは大変だろう」と心配してくださって、二時間ほどあとにもう一度、今度は大きな荷物を抱えて来てくれました。
「これ、あんたにあげるよ」と手渡してくれたのは、大きなビーチパラソルでした。私はびっくりしました。ホームセンターで買ったばかりで、たぶん五千円はするでしょう。
その男性は奈良県の勤務先を定年退職し、名張で孫と遊んで暮らしているとのことで、私より少し若く、70歳くらいの方でした。いくら尋ねても、名前も住所も教えてくれませんでした。
ビーチパラソルは、私にとってヨナのトウゴマの葉の繁みになりました。
6月に入ってさっそく、伊賀市と名張市でビーチパラソルを開いて新規開店の運びとなりました。心配された台風4号と5号も去り、次々と男物の肌着などを寄せていただきました。
ある婦人は、ビーチパラソルの下で座って本を読んでいる私に、「素敵ですね」と声をかけてくれました。
「はい、もう年ですから海水浴でもありませんが。それに私は、恥ずかしながらカナヅチなんです」と答えると婦人は大笑いです。
若い男女のカップルが、「ぼくたちが焼いたものです」とビニール袋に入れたカステラをくださったので、ポットの冷たいお茶でいただきました。
缶コーヒーを持ってきてくださったお婆さんもありました。
大阪では炎天下、栄養不良で倒れたホームレスが救急車で運ばれるのを何度も見かけました。7、8、9月には、伊賀市と名張市の街頭での支援活動は休みますが、私は休まず毎月二回、伊賀市の田中青果さんでもらったバナナを車に満載し、大阪へ走ります。
カンパでいただいたお金で、スイカも20個ほど買い込んでいくつもりです。
伊賀と名張の人たちの温かい善意に支えられて、この文章を書きながら、感謝の涙がにじんでくるのをおぼえます。

■絵画、書道など4部門で、10月に第55回名張市美展
第55回を迎える名張市美術展覧会は10月3日から7日まで丸之内の市総合福祉センターふれあいで催される。展示作品は絵画、書道、写真、美術工芸の4部門。
出品資格は、市内に在住か在勤、在学する15歳以上の人(中学生は除く)。作品は自作で未発表のものとし、各部門とも一人一点に限る。出品手数料は一作品千円。
作品は9月29、30日の午前10時から午後4時までに会場へ申し込み書とともに搬入する。
募集要項、出品申し込み書、釈文用紙は、各地区公民館・市民センター、名張連絡所、市役所一階案内・三階文化生涯学習室で配布している。
問い合わせは市教育委員会文化生涯学習室(電話0595・63・7892)へ。
作品規定は次のとおり。
▽絵画=日本画(水墨画を含む)、油絵、水彩画、パステル画、アクリル画、版画などで、額装する(二十号以上、百号以下)。日本画、油絵、アクリル画はガラスやアクリル付き額縁不可。
▽書道=漢字、仮名、漢字仮名交じり文、篆刻(てんこく)、少字数、墨象(ぼくしょう)で、体裁は軸装、枠張、額装、帖(ちょう)、巻子(かんす)とする。屏風も可。軸作品は縦200センチ以内とする。作品には釈文を添える。
▽写真=白黒、カラーとも四ツ切以上、半切以下で、額装またはパネル張。組写真も可(一枚張りで半切以下)。デジタルプリントも出品可(四ツ切以上、A3ノビまで)。額サイズは51×59センチ以内。額のガラスやアクリルを外して出品する。
▽美術工芸=彫刻、陶芸、工芸、その他の立体造形。一人で移動可能なもの。

■「税・ウォッチング」参加者募集
伊賀法人会は小学生を対象にした「伊賀・税ウォッチング」の参加者を募集している。公的施設の見学や施設スタッフとの交流を通じて、「税の大切さ」や「身近な税金の使われ方」 を学ぶ。
日程は、8月8日午前8時15分に名張産業振興センターアスピア駐車場、同8時45分にハイトピア伊賀玄関前に集合し、陸上自衛隊久居駐屯地、三重県庁などを回る。解散はアスピア駐車場が午後4時30分、ハイトピア玄関前が同5時30分の予定。
対象は伊賀市と名張市在住の小学五、六年生。定員40人。応募多数の場合は抽選。昼食が用意される。
申し込みは7月2日午後5時までに、電話かファクス、電子メールで、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、学校名、学年、性別、保護者氏名を同会事務局(電話0595・24・5774、ファクス24・5796、電子メールigahojin@e-net.or.jp)へ。


●長岡國人展 7月1日から7日まで名張市新田、堤側庵ギャラリーで。長岡さんは1940年、長野県に生まれ、国際的に活躍する版画家。多摩美術大学を卒業し、66年から91年までドイツで制作をつづけた。午前11時から午後6時まで。問い合わせは堤側庵(電話0595・65・2081)へ。
●甦る船板細工と古民具展 30日から7月4日まで名張市赤目町長坂の「古民家ルネサンス 結(ゆい)」で。大津市の釜屋明和さんが廃船の船板を細工した作品などを展示。午前10時から午後5時まで。問い合わせは結(電話0595・63・3790)へ。
●民謡めぐり 7月1日午前10時から名張市松崎町のアドバンスコープADSホールで。日本民謡和泉会の第26回発表会。入場無料。
●講演会 7月1日午後1時30分から名張市武道交流館いきいきで。食品と暮らしの安全基金代表、小若順一さんが「食を変えれば からだいきいき」と題して話す。参加費500円(資料代など)。申し込み不要。問い合わせは清野さん(電話0595・64・0619)へ。


「とれたて名張交流館」出荷者募集について
今年8月に希央台の温浴施設に併設してオープン予定の「とれたて名張交流館」では、ただいま生鮮野菜や加工品等の出荷者を募集中です。
出荷を希望される方や出荷方法の詳しい内容を確認されたい方は、下記のお問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。
【とれたて名張交流館出荷申込要件】
▽申込可能者=とれたて名張交流館運営協議会の構成団体(名張商工会議所、JA伊賀南部、名張市社会福祉協議会、名張市観光協会、名張市物産振興会)に加入している個人や法人等。※上記構成団体に現在未加入で申込を希望される方も、一度下記問い合わせ先にご連絡ください。
▽申込方法=7月17日(火)までに下記へお問い合わせのうえご来所ください。申込書等必要書類をお渡しさせていただきます。
▽問い合わせ先=名張商工会議所 電話0595・63・0080
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第五土曜除く)午後7時30分〜8時30分*6月30日は第5土曜にあたりますのでお休みとなります。
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生、芝田記代先生
▽参加費=500円/1回・1人
▽服装=自由(動きやすい服装、靴でお越しください)
▽持ち物=タオル、飲み物等
※どなたでもご参加できます。お子様とご一緒のご参加も歓迎いたします。
【名張商工会議所/電話0595・63・0080】












 ■■ 6月23日(土) ■■

 

■甦る船板細工と古民具展・古民家「結」で30日に開幕
名張市赤目町長坂の「古民家ルネサンス 結(ゆい)」で30日(土)から7月4日(水)まで「甦る船板細工と古民具展──琵琶湖丸子船」が催される。
滋賀県大津市の釜屋明和さんが廃船の船板を利用してテーブル、花飾りなどに細工した作品を紹介。伊賀地域初の船板細工展になるという。
釜屋さんは数年前、琵琶湖の水運で活躍した丸子船が湖岸に打ち上げられているのを見て、役目を終えた廃船を用材として生活の場に活かしたいと決意。色を塗ったり表面を削ったりすることなく、素材そのものの風合いを生かして生活道具に再生している。
ほかに、すす竹や古材をつかった作品、大正から昭和にかけての和たんすなども展示される。
午前10時から午後5時まで。30日(土)、7月1日(日)、4日(水)は作家来店日。
問い合わせは結(電話0595・63・3790、ホームページhttp://yui.typepad.jp/)へ。

■日本民謡和泉会が発表会
日本民謡和泉会の第26回発表会「民謡めぐり」は7月1日、名張市松崎町のアドバンスコープADSホールで催される。日本民謡協会、同協会東近畿連合会、県民謡民舞連合会、名張文化協会、名張市教育委員会、アドバンスコープが後援する。
「ソーラン節」によるオープニングのあと、「芋の子村」出演、三味線合奏、津軽三味線、賛助出演、会主出演など多彩なプログラムで、小学1年生から85歳まで総勢100人の出演者が、自慢ののどで全国の民謡を歌いあげる。
午前10時開演。入場無料。先着300人に軽食を用意。

■「がんばれ東北」29日から物産展
東日本大震災の被災地支援をつづける「伊賀と名張『心』応援プロジェクト」(木平秀喜代表)は29、30両日、名張市夏見、パークシティなばり一階のイベントスペースで「がんばれ東北 物産展」を催す。
木平代表は昨年7月、宮城県本吉郡南三陸町を訪れてボランティア活動に汗を流し、これまでに六回、同地を訪れてきた。当初は一人だったが、仲間ができて同プロジェクトを結成、現在はメンバー六人で支援活動に携わっている。
物産展は「被災地まで足を運ばなくても、地元で可能な支援活動を」と企画。3月に名張市内で催された「さようなら原発集会」で試験的に販売したところ好評だったため、本格的に開催することになったという。
宮城県気仙沼市の水産加工製造業「山証」が乾燥わかめ、とろろ昆布、のり佃煮、塩辛、松前漬、中華風わかめなどを販売する。
両日とも午前10時から。現品限り。

■写団なばりが組写真の作品展
写真愛好家グループ「写団なばり」(松田賢治代表)の第13回写真展は22日から24日までジャスコ名張店3階リバーナホールで催されている。午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。
10年から20年の写真歴をもつメンバー14人が1人4、5点ずつの組写真を出品。自然風景、街角スナップ、年中行事をはじめ、それぞれ得意の題材と手法で撮影した自信作が紹介される。デジタルカメラによる作品もある。
出品者は次のみなさん(敬称略)。
有田均、石尾定美、、奥村泰弘、菊田実、郷ひとみ、神志那啓子、杉村浩、須美忠雄、竹本健、西山寿一、長谷川清、松田賢治、宮崎正秀、吉田以彦

■ホームレス支援 南出さん街頭に
大阪市西成区でホームレス支援をつづける伊賀市上野玄蕃町、南出寛三さんは23、4両日、伊賀市と名張市の街頭で支援物資の提供を呼びかける。
夏用の男物の肌着、タオル、石けん、野菜、くだものとカンパを求めている。日程は▽23日=伊賀市上野茅町、北伊勢上野信用金庫みなみ支店前▽24日=名張市木屋町、木屋町公園(イオン駐車場北側、ガソリンスタンド向かい)。両日とも午前8時から午後3時まで。
問い合わせは南出さん(電話0595・23・1754)へ。

■大腸がんを学ぶ
名張市がん・難病相談室は27日、希央台五番町の市市民情報交流センター会議室で「名張で学ぶがん治療」を催す。市老人クラブ連合会が後援。
市立病院副院長・外科部長の山村剛司さんが「大腸がんのおはなし」と題して講演。午後2時から4時まで。参加無料。定員は先着70人。
申し込み、問い合わせは電話・ファクス0595・63・7674、電子メールkitto-07@e-net.or.jpへ。

■上八町七夕祭り
名張市上八町は7月7、8両日、恒例の七夕祭りを催す。
短冊に願いごとを書くコーナーを設けるほか、ジャンケン大会、金魚すくい、輪投げ、焼き鳥、フランクフルトなどをくりひろげる。
7日は午後3時から9時、8日は午後1時から7時。
問い合わせは渋谷さん(電話0595・63・0626)へ。


第14回つばさ手作り市 7月4日、名張市美旗町南西原の県立特別支援学校伊賀つばさ学園で。高等部生徒が作業学習で制作した作品を展示販売。野菜、手芸作品(さをり織り、ビーズ、クッション、革細工など)、木工作品、リサイクル作品(牛乳バック椅子ほか)、陶芸作品などが並ぶ。午前10時15分から11時30分まで。問い合わせは同学園(電話0595・67・1050)へ。


「とれたて名張交流館」出荷者募集について
今年8月に希央台の温浴施設に併設してオープン予定の「とれたて名張交流館」では、ただいま生鮮野菜や加工品等の出荷者を募集中です。
出荷を希望される方や出荷方法の詳しい内容を確認されたい方は、下記のお問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。
【とれたて名張交流館出荷申込要件】
▽申込可能者=とれたて名張交流館運営協議会の構成団体(名張商工会議所、JA伊賀南部、名張市社会福祉協議会、名張市観光協会、名張市物産振興会)に加入している個人や法人等。※上記構成団体に現在未加入で申込を希望される方も、一度下記問い合わせ先にご連絡ください。
▽申込方法=7月17日(火)までに下記へお問い合わせのうえご来所ください。申込書等必要書類をお渡しさせていただきます。
▽問い合わせ先=名張商工会議所 電話0595・63・0080
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜除く)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生、芝田記代先生
▽参加費=500円/1回・1人
▽服装=自由(動きやすい服装、靴でお越しください)
▽持ち物=タオル、飲み物等
名張商工会議所/電話0595・63・0080