■農業の劇的な変化を詩で記録・北田一正さんが集大成の一冊
酪農のかたわら詩作をつづけ、農民詩人として知られた伊賀市下友生の北田一正さんが『北田一正詩集』をまとめた。脳内出血の後遺症でからだの自由がきかない北田さんにかわり、妹の夫にあたる西高倉、仲川忠道さんが編集と発行を担当。青年期からの詩と文章を一冊に集大成した。
北田さんは1937(昭和12)年、旧阿山郡友生村に農家の長男として生まれた。55年に上野高校農業科を卒業し、乳牛を飼って酪農家の道を歩み始めた。詩作にも力を入れ、57年に友人と発刊した同人誌「だんだん畑」に多くの詩を発表。62年には「上野詩人」を創刊した。
農村の生活や酪農家の日常に題材を求め、高度経済成長を背景に日本の農業が劇的に変化してゆく過程を詩で記録した。67年『乾燥列島』、翌年『一つの農民像』と詩集二冊を出版したほか、「朝日ジャーナル」などにエッセイも寄稿した。
詩人で評論家だった松永伍一の『日本農民詩史』(67─70年)では、農民詩人のひとりとして大きく紹介され、「北田の本領は自然の動きのディテールを踏まえて、そこに自己を核として動いていく農の現実を表現することにあるようだ」と評された。
詩人の伊藤信吉が編んだ『土の詩・ふるさとの詩』(69年)には、宮沢賢治、高村光太郎ら日本を代表する近代詩人に並んで、北田さんの作品が七編、収録されている。
やがて農業を取り巻く環境が変わり、酪農で生計を立てられない時代が訪れた。北田さんは74年、20年つづけた搾乳をやめて会社勤めを始め、翌年には牛の飼育にも終止符を打つことになった。
81年、個人誌「荒野」を創刊して詩と文章を発表したが、84年の第4号を最後に廃刊。97年に定年退職して農業主体の生活に戻ったが、99年、脳内出血で倒れた。
『北田一正詩集』はA5判、344ページ。北田さんの作品をとりあげた評論も収録されている。
問い合わせは仲川忠道さん(電話・ファクス0595・21・5508)へ。
●第2回虐待DVを考える会 9日午後1時30分から名張市市民情報交流センターで。参加無料。申し込み不要。主催は市人権センター(電話0595・63・0018)。
●名張写友クラブ第36回写真展 14日から16日まで名張市元町、イオン名張店3階リバーナホールで。市内の写真愛好家が出展し、藤の会が添え花で協賛。午前10時から午後6時(最終日は4時30分)まで。出品は次のみなさん。
石田英二、浮本茂徳、小川和郎、川口圭一、北川裕之、國見彌太郎、三分一勉、城本好正、瀬森義和、瀬森房子、谷戸允子、遠山英男、堂道吉郎、中村秋一、東出勲、東出昭子、平沢義昭、福井信也、山本浩
第196回珠算能力検定試験要項
▽試験日=10月28日(日)
▽試験会場=名張産業振興センター「アスピア」4階会議室F(都合により、変更する場合がありますので、ご了承ください)
▽試験開始時間=珠算4級〜10級…午前9時、珠算1級〜3級…午前9時、段位…午前9時、暗算1級〜6級…午前9時45分
▽受験資格…学歴、年令、性別、国籍に制限はありません。
▽申込受付期間=9月14日(金)まで
▽申込場所=名張商工会議所管理課(南町822-2、電話64・5353)
▽申込要領=〈申込書類〉@申込書(1級のみ写真1枚、縦4.5×横3.5センチ)A受験料(申込後の受験料は試験施行中止などのほかは返却しません)〈申込方法〉@直接申込の場合…申込期間中に上記のものを添えてお申し込みくださいA郵送による場合(申込期間中に必着のこと)…現金書留に申込書、受験料を同封してください。1人で2つの級を受験される場合は、それぞれ別個に申込書を提出してください。申込受付後の変更、取り消しはお断りします。
▽受験料=1級…2,040円、2級…1,530円、3級…1,330円、4〜6級…920円、7〜10級…820円、暗算1〜6級…820円、段位…2,550円(珠算のみ2,200円、暗算のみ1,100円)上記受験料には消費税も含みます。
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜除く)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生、芝田記代先生
▽参加費=500円/1回・1人
▽服装=自由(動きやすい服装、靴でお越しください)
▽持ち物=タオル、飲み物等
※どなたでもご参加できます。
【名張商工会議所/電話63・0080】
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