■滝之原小学校で最後の運動会
秋晴れに恵まれた21日、滝之原小学校(福村俊夫校長)で運動会が開催された。同校は来春、比奈知小学校との統合が決定していて、今回が最後の運動会だった。
福村校長は「141年の歴史の中で最後の運動会になりました。力を出し切って思い出に残る運動会にしてください」と挨拶。24人の児童全員が12種目すべての競技に参加する運動会が始まった。
見どころの一つは「さあ!みんなでどっこいしょ!」と題した表現。児童は自分の名前と「ひとつで一打入魂 行くぞまけるな滝小魂」の文字を背中に刺しゅうしたはっぴを着て、鳴子を鳴らしながらソーラン節を踊った。PTA役員の発案で、はっぴは新調。PTA会長の日樫麻耶さんは「もう最後なので…。みんなが『それいいね』って言ってくれたから出来たことです。子どもたちも良い思い出になると思います」。その姿を見て涙ぐむ保護者もいて、「もう一度見たい」という声もあがった。
最後の種目は一輪車=写真。4月から高学年が低学年を指導することが恒例で、業間や昼休みなどに生傷を作りながら練習を重ね、全員が一輪車に乗れるようになった。児童一人一人が運動場の中央で技を披露。練習の成果が出せない子や疲労感などで涙ぐむ子もいたが、児童、保護者、地域の人たちから温かい声援が送られ、退場時にはみんな晴れ晴れとした笑顔。感動的な最後だった。
■投稿 甲子園の思い出とホームレス支援
伊賀市上野玄蕃町 南出寛三
もう何年も以前のことになりますが、甲子園の高校野球を見たくて、伊賀市の青果加工所でもらったバナナ20箱を大阪のホームレスに届けてから、西成の安い宿を探しました。
三畳一間の和室で、テレビ、冷蔵庫はありますが、ふとんを敷いて、ただ寝るだけ、素泊まりで千円ポッキリでした。
翌朝3時に目覚めて、少し歩くと、社会労働センターがあり、何百人という労務者が、何台かの車の前に群れをなしています。
手配師に「おれを雇ってくれ」と叫んでいる声が聞こえました。
それを眺めていると、
「おい、おっちゃん、手軽な仕事もあるよ」
と、なんと私に声をかけてくれる若い手配師がいました。
もう70歳を過ぎた私に、とうれしくなりましたが、
「はあ、ありがとう。私はこれからよそへ行くので、また次回によかったら声をかけてください」
とお礼をいってその場を去り、コンビニで弁当と缶ビールを買って、新今宮駅から環状線で西九条へ、そして阪神線で甲子園へ着きました。
甲子園はすごい人出で、5時から待って、開門の7時にチケットを買い、人々に押されながら、ネット裏の一番高いところまで登りました。
ときどき吹く風は涼しく、心地よい。
35段の最上段、1塁も3塁も外野も1望。
やがて入場行進が始まりましたが、やはりテレビで見るのとはおもむきが異なります。
開会式のあと、初日の3試合では、炎天下、若人の肉体が走り、転がり、ぶつかりました。
夕方、電車で西成まで戻りました。
コンビニで買った弁当にラーメンを加えて夕食をとり、入浴して、三畳のマイルームに体を横たえます。
次の日も朝早く出かけ、4試合を見ながら、うとうとと船を漕ぎましたが、弁当とビールがうまかったことを覚えています。
今年も8月14日、また大阪へ出ました。
すでにお盆に入っていて、日雇い労務者の仕事はほとんどありません。
それでも、道路工事の仕事が残っていたのか、4、5人の労務者が手配師の車に乗り込んでいきました。
仕事にありつけなかったアブレは、道端の日陰に犬のように寝そべり、ワンカップの酒を飲みなから時間を過ごします。
夏は暑い炎天下、冬は寒いビルの陰で、弱った体を横たえて生きる彼らは、年間を通じて百人以上、栄養失調で倒れ、犬か猫の死骸のように片付けられるといいます。
そんなホームレスの人たちの支援を、どうしてもつづけたいと念願しています。
次の日程でご協力をお願いします。
▽11月23日(土)=北伊勢上野信用金庫みなみ支店前(伊賀市上野茅町)
▽11月24日(日)=木屋町公園(名張市木屋町、イオン名張店駐車場北側)
▽12月28日(土)=北伊勢上野信用金庫みなみ支店前
▽12月29日(日)=木屋町公園
▽1月25日(土)=北伊勢上野信用金庫みなみ支店前
▽1月26日(日)=木屋町公園
時間はいずれも午前8時から午後3時までです。
寒い時期ですから、毛布、ジャンパー、セーター、お米(古米でも玄米でも)、それから温かいカンパもお願いします。
■古民家「結」で10月12・13日「お宝発見! わくわく市」
名張市赤目町長坂、「古民家ルネサンス 結(ゆい)」で10月12日(土)と13日(日)の両日、「お宝発見! わくわく市」が催される。
両日とも木工、布、陶器、植物、古道具その他さまざまな出店があり、掘り出し物が盛りだくさん。十分間で仕上がる似顔絵、九星気学による占い(13日のみ)のコーナーも設けられ、フーズコーナーではおでん、おにぎり、焼き鳥、手打ちそばなどを販売する。
両日とも午前10時から午後4時まで。小雨決行。荒天時順延。
ジャンルを問わず出店者を募集しており、締切は10月9日(水)。
申し込み、問い合わせは結(電話0595・63・3790)へ。
■12月に「第九」市民コンサート・経験者を対象にメンバー募集
伊賀地域を拠点に活動する「名張第九を歌う会」(松岡寿夫代表)は12月15日、名張市松崎町のアドバンスコープADSホールで催す第23回「市民コンサート 第九」へ向けて合唱経験者を募集している。
同会は1991年に発足し、現在の会員は男性25人、女性40人。家族や夫婦で参加している人もあり、伊賀地域のほか津市や奈良県から加わっている会員も。総勢百人の大規模な合唱団を編成したいと、過去に「第九」を歌ったことがある人を対象にメンバーを募っている。年齢や性別は問わない。
練習は毎週土曜日の午後7時30分から9時30分まで名張公民館2階集会室で。月会費は2千円。ほかに演奏会費として2千円を12月に支払う。いずれも学生は無料。
合唱指導は一海靖晃さん、特別指導は清原浩斗さん、ピアノ伴奏は桂冨佐さん。
演奏会は、第一部で生誕二百年を迎えたリヒャルト・ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー第一幕への序曲」をオーケストラが演奏し、つづいて朝倉洋さんの「やさしい第九講座」。第二部でベートーヴェンの「交響曲第九番ニ短調作品一二五合唱付」を演奏する。
指揮は朝倉洋さん、管弦楽は大阪市民管弦楽団、ソリストは堀川明日香、味岡真紀子、一海靖晃、中川崇晴のみなさん。午後二時開演。前売り千円(当日千二百円)。高校生以下は無料。
申し込み、問い合わせは事務局の中野一宏さん(電話0595・63・4783、090・5612・4989)へ。
名張商工会議所女性会エアロビクス ▽日時=毎週土曜日(第5土曜除く)午後7時30分〜8時30分▽場所=名張産業振興センターアスピア▽講師=松山比香里先生、芝田記代先生▽参加費=500円/1回・1人
【名張商工会議所/電話63・0080】
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