■名張で出会った伊賀焼の魅力・古川敏弘さんが県展で優秀賞
5月から6月にかけて津市の県文化会館で開催された第65回「みえ県展」で、工芸部門の優秀賞(県議会議長賞)を獲得した名張市百合が丘東3番町、古川敏弘さん(69歳)=写真。「名張に住んだおかげで、陶芸に出会うことができました」
出身は香川県。約30年前、百合が丘に住まいを求め、大阪へ通勤するかたわら住宅地内のコートでテニスに熱中。ところが5年ほどで半月板を痛め、医師からテニスをやめるよう忠告された。
そのあと見つけたのが陶芸だった。テニス仲間に誘われ、箕曲中村の陶芸家、故・中村昇仙さんの手ほどきを受け始めた。「初めて土に触ったとき、これはできる、つづけられる、という実感がありました」
その後、中村さんが亡くなってブランクを経験したが、陶芸をつづけたくて青蓮寺に土地を見つけ、もとはぶどう畑だったという一帯を独力で整備、窯を開いた。定年退職を2年後に控えたときのことだった。
手がけるのは一貫して伊賀焼。釉薬を使用せず、赤松のまきで高温焼成して独自の味わいを追求するが、「思ったとおりにはできません」。窯の内部の火の回り方などさまざまな要素が複雑に作用して、どんな仕上がりになるかは予想がつかない。「それが伊賀焼の最大の魅力です」
県展には7度目の挑戦。入選は経験していたが、入賞は初めて。高さ54センチ、直径44センチの「焼締窯変叩き壷」で栄冠を手にした。「いずれ個展を開きたいと考えています」
26日から29日まで伊賀市上野丸之内、ハイトピア伊賀三階で開かれる創造美術会中部支部展に近作数点を出品する。
■ハイトピア伊賀で創造美術会支部展
創造美術会中部支部(森公美支部長)は26日から29日まで伊賀市上野丸之内、ハイトピア伊賀3階で支部展を開催する。
洋画、日本画、陶芸を展示。午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。同美術会と伊賀市教育委員会が後援。
問い合わせは同支部の森岡達生さん(電話0595・23・0857)へ。
無料記帳相談会のお知らせ
名張商工会議所では、個人事業者の方を対象に、記帳の初歩から決算・申告の仕方まで、約1年間(5月より翌年2月まで)を通して無料の相談会を行っています。例えば「記帳のつけかたがわからない」「決算・申告処理が苦手」というような方は、経理事務の効率化にもつながりますので、ぜひご利用ください。また、節税にもつながる65万円の青色申告特別控除を受ける複式簿記による記帳代行(有料)も承りますので、詳しくは名張商工会議所(電話63・0080)までお気軽にお問い合わせください。
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜除く)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
※6月28日のエアロビクスは都合によりお休みさせていただきます。
【名張商工会議所/電話0595・63・0080】
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お詫びと訂正 6月14日付本紙「さわだ一休庵」の記事で経営者の方のお名前に誤りがありました。正しくは「沢田主税社長」です。お詫びして訂正いたします。(編集部) |