■■ 7月26日(土) ■■

 

■結婚の事を考えていますか
一度の人生、温かい家庭を作りお互い助け合って暮らす幸せを見つけませんか。年齢婚歴の制限はありません。仲人歴20年、成婚多数。気軽にお電話下さいね! 梅が丘 電話64-0172 全国仲人連合会 森本博子

■三重風景の会名張展
24日から27日まで名張市元町、イオン名張店3階リバーナホールで。県洋画協会の有志で組織し、県内各地で作品展を開いている県風景の会による第3回展。午前10時(初日は午後1時)から午後5時(最終日は4時30分)まで


本日の行事 26日(土)名張川納涼花火大会=午後7時50分〜9時。中止・順延など当日のお問い合わせ先は電話0180・99・3636(当日午前十時〜)
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内 26日は花火大会のためお休みさせていただきます。
【名張商工会議所/電話0595・63・0080】

 

 ■■ 7月26日(土)伊賀版 ■■

 

■生涯学習センターコンサート
28日午後七時から8時15分までハイトピア伊賀5階多目的大研修室で「ファゴットとトランペットの夕べ」を開催。出演は中澤美紀さん(ファゴット)、後藤慎介さん(トランペット)、常盤好さん(ピアノ)。公共交通機関の利用を呼びかけている。問い合わせは伊賀市教委生涯学習課(電話0595・22・9679)へ。

■伊賀市消防団夏期訓練
27日午前8時から上野西小学校グラウンド(雨天時は同校体育館)で。市民用観覧テントが準備される。問い合わせは伊賀市消防本部消防救急課(電話0595・24・9115)へ。

■投稿 みちのくに「みなみて文庫」を

 伊賀市上野玄蕃町 南出寛三
もう、五百冊を超えたであろうか。
私の蔵書は、貧弱な家が傾くほど本箱に増え、いくつもの棚にのさばり、ところ狭しと積まれている。78歳、この年で、よく買い集め読んだものだ。
「お父さん、家が倒れると本のせいだよ」と古女房にいわれ、「俺の死ぬまでに、この本をどこかに寄付するよ」と答えている。
一度、東日本へ行った。あの大震災、大津波のあった3年前である。その時、衣類、食料の他に、お米、そうめんを山と積んで東北へ走って行った。
米やそうめんはすぐ受け取ってくれたが、衣類はどうしても古着が多く断られた。何とか片付けて荷を軽くして帰ってきたが──。
私はもう一度、あの震災のあとの東北に行く気持ちになった。もう復旧しているだろうか。どこまで回復しているだろうか。
今度行く時、私の蔵書を全部、東北にあげてこよう。南出文庫を「みなみて(皆見て)文庫」にしよう。
その一冊で、その一頁で、読む人の心を励まし、力づけられるとしたら、それこそ金銀財宝よりもすごいかも知れない。お米もそうめんも持って行きたい。でも主力は本である。
仮設住宅に、狭いところで耐えている人たちに、本をどっさりとあげることは大変なことであろう。しかし、どこかの団体で、どこかの図書館で受け入れてくれるところがあるはずである。この一冊でも役立つことがあれば最高である。
私はこれを、みちのくの人々への、新しいプレゼントにしたい。六月中頃から末まで約一週間、東北地方をめぐり、私のささやかなプレゼントにしたい。交通費、有料道路代も10万円は超えると思うが、車の中で寝て、気ままに旅にしたい。
以前訪ねた岩手県のあの野田村のあの人たちにも会ってみたい。そして、岩泉町のあの谷間の龍泉洞のきれいな谷の水を、大きなペットボトルに二ダースほど汲んで土産に持ち帰り、私の延命酒として用いたいと欲張っているのである。
南三陸町で、警察の潜水夫たちが、代わるがわる海に潜って、行方不明の人々を探していた姿を今も思い出す。あの時、近くの婦人が私のところに来て言った。
「あのように熱心に探しているが、ゴミにからまって、なかなか死体が上がってこないのですよ」
私はその時、足もとにあった水成岩を拾って家に持ち帰った。それに後日、ペンキを塗って書いた。
「2011年7月、南三陸海岸にて」
そして、それを記念に庭に置いている。みちのくの唯一の記念品である。
さて、5月22日、岩手県九戸郡野田村の役場から電話をもらった。
本の寄贈を受けてくださるという。うれしくて、受話器を持ったまま小躍りをした。
さっそく、イオン上野店にある近畿日本ツーリストの受付の店員にフェリーを申し込んだ。
名古屋港から仙台港に上陸するその便で一晩眠ると、翌日は仙台だ。東名、東北道の高速を走って疲れるよりも、1万7千円あまりの安さで向こうに着ける。
それから、本の贈呈を終わったら、3年前の7月、暑くて参ってしまって逃げるようにして福島を走り抜け、急いで伊賀上野へ戻ったが、今度はゆっくりと福島の原子力発電所の近くを通り、あの港町の人々と語り合い、被災地の苦労を見て、聞いてみたい。
そして、風評被害の農産物(ジャガイモなど)を安く買って帰り、大阪に運び、ホームレスの炊き出しに加えてその食事の喜びを増やしたい。
夢は荒れ野をかけめぐる