■■ 1月9日(土) ■■

 
■年賀状でレンズを大幅割引・フジモリで人気セール開幕
名張市内と榛原町に3店舗を展開するメガネセンター「フジモリ」で、新春恒例の人気セールが始まった。「年賀状でメガネが安い!」として定着したサービスだが、昨年初めて実施し好評だった連番の当たり番号も継続、「さらにお買い得です」と呼びかけている。2月7日まで。
お年玉つき年賀はがきの抽選番号が各店の電話番号に合致していれば、そのケタ数に応じてレンズの価格が安くなる。フジモリのどの店舗でも有効で、下1ケタが合っているだけでも値引きする破格のサービスだ。
安価なセット商品には期待できない見やすさを誇る最高級レンズも、ケタ数によって大幅に安く購入でき、むろんレンズだけの交換でもかまわない。フレームもセット商品を除いて、ほぼ全品が買い得価格になっている。
番号は各組共通で、6ケタすべてが合っていれば希望するレンズが無料でプレゼントされ、下五ケタで80%、下4ケタで70%、下3ケタで65%、下2ケタで60%、下1ケタで55%がオフとなる。
そのほか、末尾2ケタ以上が同じ数字の連続となっている場合も当たり番号となる。
今年の官製年賀はがきであれば、宛名や差出人は関係なく有効。家族、近所、知人など、だれに宛てたはがきでもかまわない。書き損じたものでもOKだ。当たりはがきがなくてもセール期間中の割引き価格となる 当選番号は、641970(名張駅前店)、658530(桔梗が丘店)、852110(榛原サンクシティ店)。ほかに、新年の西暦と一月にちなんだ201601も当選番号となり、さらに下2ケタ以上の連番も当選になる。【PR】

■伊賀シンフォニック定期演奏会
あわただしい歳末に美しい音楽を──。今年で創立50周年を迎える伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団(山本順仁団長)は昨年12月19日に名張市のアドバンスコープADSホールで、翌20日に伊賀市文化会館さまざまホールで第49回定期演奏会を開いた。 20代から70代まで幅広い世代の団員が1年の集大成となるステージに立ち、「歌って、踊って、もうすぐ50年」と題した3部構成で演奏。ソリストの舞台も交え、多彩なレパートリーで入場者を楽しませた。

■フォトクラブ光影が20周年展
フォトクラブ光影(竹本健代表)の創立20周年記念写真展は15日から17日まで名張市元町、イオン名張店3階のリバーナホールで催される。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。
同クラブは1996年、名張公民館主催の写真教室としてスタート。故・菊田実さんを講師に写真を学び、翌年から自主サークルとして活動してきた。
節目となる今年の作品展では、新作だけでなく過去に撮りためた作品から選んだ自信作も出展し、1人3点の力作を披露する。少なくとも1点は市内で撮影した作品とし、ほかに各地の自然風景、街角スナップ、年中行事など多彩な作品が展示される。
出品者は次のみなさん。 今矢志げ子、岩田昭十七、郷ひとみ、奥村泰弘、杉村浩、竹本健、田伏恭子、寺川昌太郎、中森公久、中森千栄、長谷川清、藤原淑隆、松田賢治、三村宏、毛利公、山中孝允

■伊賀地区駅伝競争参加チームを募集
第56回伊賀地区駅伝競走大会は31日、伊賀市のゆめドームうえの北側道路をスタート・ゴール地点とするコース(ゆめが丘、友生、四十九町、県伊賀庁舎周辺道路)で開催される。
区間は、男子の部が6区間、23.0キロ、女子、中学男子、中学女子の部が5区間、13.2キロ。開会式は午前8時20分から。男子は同10時、女子と中学男子の部、同女子の部は10時10分にスタートする。
チーム編成と参加資格は、男子の部が監督1人、選手9人以内で、伊賀地区に在住または在勤、在学の人。1区、2区は男子がいない場合、男子と同じ規定で女子が参加できる。大学生、高等専門学校生、高校生は1チーム2人まで参加できる。
女子の部は監督1人、選手8人以内で、伊賀地区に在住または在勤、在学の人。中学男子、中学女子の部は、監督1人、選手8人以内で、伊賀地区の中学校に在籍の人とし、参加は学校単位。
参加料は、男子の部1万円、女子の部5千円、中学男子の部と同女子の部はどちらも3千円。 申し込みは参加料を添えて、同大会実行委員会事務局(伊賀市スポーツ振興課内、電話0595・22・9635)、名張市市民スポーツ室(電話0595・63・7100)へ。締切は13日午後5時


なばコン〜名張で、まち婚〜参加者募集
▽実施日時=2月13日(土)。男性は午後零時30分、女性は同1時、受付開始。4時終了予定。※当日受付にて、本人確認をさせていただきます。免許証、保険証などをご持参ください。※男性は受付後、「婚活魅力アップセミナー」を開催します。
▽集合場所=名張シティホテル(名張市丸之内)
▽募集対象=申込時点で20歳以上45歳以下の独身男女各30名、計60名。
▽参加費=男性5千円、女性3千円。
▽申込締切日=1月14日(木)正午まで。※応募者多数の場合は抽選になります。
▽申込方法=名張商工会議所備え付けの申込書(遠方の方はメール)に住所、氏名、年齢、生年月日、電話番号、性別、メールアドレスをご記入の上、名張商工会議所窓口もしくはファクス・メールにてお申込み下さい。ファクス・メールの方には、名張商工会議所から参加申し込み受付ファクス・メールを送信いたします。
名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜日は休み)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア※1月9日は都合により名張市武道交流館いきいきでおこないます。
▽講師=松山比香里先生ほか
▽参加費=1人1回500円
▽持ち物=タオル、飲み物等。動きやすい服装、靴でお越しください。
※都合により場所の変更がある場合もありますので、名張商工会議所HP女性会バナーもしくは電話63・0080までお問い合わせください。 【名張商工会議所/電話63・0080】





 ■■ 1月1日(祝) ■■

 
■謹賀新年

あけましておめでとうございます。どんなお正月をお迎えでしょうか。
写団なばり代表、松田賢治さん(名張市新町)の作品は、本紙のほか、一月一日付伊和新聞の「ふるさと隠の四季」でもご覧いただけます。鮮やかなカラー印刷で名張の四季をお楽しみください。
大正十五年に創刊した伊和新聞は、毎週土曜日発行で、定期購読料は一か月650円です(郵送料別途)。お申し込みは伊和新聞社(電話0595・63・2355)へどうぞ。 伊和ジャーナルと伊和新聞を、本年もよろしくお願いします。

■松田賢治新春展
不動滝光芒


降りそそぐ光芒と、ほとばしる渓流。写真からは滝音さえ聞こえそうだ。
名張市の観光名所、赤目四十八滝。代表的な五つの滝が赤目五瀑と呼ばれる。細い滝道を進んでゆくと、最初に出会う赤目五瀑が不動滝だ。一帯の観光開発が始まる明治時代なかばまで、不動滝から奥は立ち入ることのできない原生林だったという。 作家の柴田錬三郎は「眠狂四郎無情控」に赤目渓谷を登場させ、不動滝を「高いなめらかな岩壁から、流れ落ちる水音は、ごうごうと耳をつんざき、飛散する水滴が霧のようにただよう下に、神秘な蒼く黒い水面がひろがっていた」と描写した。

河畔の春


■トーク&コンサート

名張市共生地域デザイン会議は1月30日、百合が丘西5番町の市子どもセンター2階大研修室で書家、金澤泰子さんを講師に迎えたトーク&コンサート「ともに生きる」を催す。
金澤さんは、「ダウン症の書家」として知られる金澤翔子さんの母。1943年、千葉県生まれ。小学1年で書道を始め、書家の柳田泰雲・泰山さんに師事。東京・大田区で「久が原書道教室」を主宰している。翔子さんはNHK大河ドラマ「平清盛」の題字を手がけ、書家として広く知られるようになった。
午後1時30分に始まり、伊賀琉真太鼓の演奏のあと、2時から金澤さんの講演「ダウン症の娘と共に生きて」。講演後、翔子さんとの親子トークがある。 入場無料。定員150人。申し込みは不要。問い合わせは市地域包括支援センター(電話0595・63・7833)へ。

■八日戎の福娘を募集
名張市観光協会は2月7、8両日、鍛冶町の蛭子神社で営まれる八日戎の手伝いをする福娘を募集している。福娘は振袖姿で、両日にわたって縁起物の吉兆などを授与するほか、事前のPRや取材にも協力する。
対象は、市内に在住、在勤、または親族が市内に在住しているなど、名張にゆかりがある20歳以上、30歳以下の未婚女性。3人を募集。1月17日午後2時から同神社で福引きによる選考会が行われる。
八日戎は名張に春を呼ぶとされる祭礼で、商売繁盛の縁起物を求める参詣客でにぎわい、はまぐりが名物。
申し込みは14日午後4時までに、はがき、ファクス、Eメールで、「福娘募集」と記載し、同協会事務局(〒518‐0729 名張市南町822-2、アスピア1階、電話0595・63・9148、ファクス63・9138、Eメールinfo@kankou-nabari.jp)へ。

■55年前江戸川乱歩が伊和新聞に寄せた新春随想を読む
名張に生まれた作家、江戸川乱歩(本名・平井太郎/1894年10月21日-19
65年7月28日)は昨年、没後50年を迎え、著作権が消滅、乱歩作品はきょう1月1日から誰もが自由に利用できるパブリックドメインとして扱われる。そこで1961年、和暦でいえば昭和36年1月1日発行の伊和新聞に乱歩が寄せた新春随想「名張あれこれ」を掲載することにした。
名張市の発足は1954年3月31日。いわゆる昭和の大合併で人口約3万人の市として発足したものの、財政は火の車。56年8月には地方財政再建整備法の適用を受け、財政再建団体に転落してしまった。再建途中の59年9月には伊勢湾台風が襲来、市内も死者11人を出したほか甚大な被害をこうむった。
それでも1961年1月1日、北田藤太郎市長が住宅開発、ダム、国道、観光を柱にした「4大事業」を提示して市の発展を方向づけ、この年9月には赤字財政から脱却、健全財政に立ち直った。ちなみに、名張毒ぶどう酒事件が発生したのはこの年3月28日のことだった。
江戸川乱歩の生誕地碑が除幕されたのは、1955年11月3日。名張に生まれながら半年ほどで転居し、そのあと生地と無縁に過ごした乱歩は、学生時代から伊賀出身の代議士、川崎克の世話になり、恩人として慕っていたが、52年9月、克の次男、秀二の選挙応援で名張を訪れ、初めて生家跡に案内された。乱歩はその経緯を「ふるさと発見」と呼んだが、それが縁となって生誕地碑が建立され、乱歩は夫婦で除幕式に列席した。
ふるさとを発見して以降、乱歩は名張のことをたびたび随筆の題材にしたが、伊和新聞から乞われて寄稿することもあった。1961年1月1日の「名張あれこれ」はその最後の一編。当時の乱歩は病気がちで、小説の執筆は翌62年の「超人ニコラ」が最後になった。死去は65年7月28日。8月1日、東京・青山斎場で営まれた告別式には、名張市から岡村繁次郎が参列し、上京中だった北田藤太郎も駆けつけた。
なお、文中に「大出水」とあるのは伊勢湾台風による水害のことで、新町一帯も床上浸水などの被害を受けた。復旧の過程で、乱歩の生誕地碑が建てられていた桝田医院の中庭に家屋が増築されたため、生誕地碑は細い路地を隔てた病棟の中庭に移転されることになった。

伊和新聞の1961年1月号に掲載された江戸川乱歩の随筆「名張あれこれ」
名張あれこれ 江戸川乱歩

名張市の有志の方々が新町の桝田医院邸内に私の生誕の碑を建ててくださったのは昭和30年であった。その除幕式が同年11月3日に行われたので、私は夫妻で列席したのだが、あれからもう足かけ6年になる。名張市へは間もなくもう一度御邪魔しているが、その前はずっと御無沙汰にうちすぎている。建碑有志の方々のうち発起人ともいうべき岡村繁次郎、富森高太郎、辻安茂、布生剛夫、中貞夫の諸氏と、碑の建っている桝田医院の桝田敏明さん、碑文の揮毫者吉田松窓氏、北田市長さんなどとは時々手紙のやりとりをしているけれども、久しくお目にはかかっていない。私は今春、数え年で68才となった。建碑に一番骨を折ってくださった岡村さんはたしか私と同年か一つちがいだったと思うが、岡村さんも年をとられたことであろう。しかし御健康のようで何よりである。
思い出してみると、この数年間に、名張市にもいろいろなことがあった。一番大きな出来事は、大出水の被害であろう。あのとき北田市長さんが、主務官庁へ陳情のため上京せられたので、私はホテルにお訪ねして、被害の様子を詳しく伺ったが、前記の私が知っている方々は大部分被害者でたいへんな御苦労だったことと思う。私はお見舞状をさしあげたばかりで、親しく御伺いもしなかったが、今では完全に復旧しているのであろう。その復興の模様もまだ見ていないのである。
市長改選のことも本紙などで読んだ。しかし、私は市政については全く無知なので、ことさら記すべきこともない。
個人的なことをいえば、名張市で私の母(今年数え年85才で健在)を知っている唯一の人、辻安茂さんの母堂がなくなられたことも、私にとっては忘れられない出来事であった。私は一度お会いしたきりだが、隠居部屋に坐って、子供たちのために可愛らしい人形を作っておられた、あのやさしい御隠居がなくなられたと思うと、ひとしお懐しさを覚える。
水害の直前だったと思うが、桝田敏明さんが学位を受けられたことも、おめでたい出来事として記憶にあらたである。 最近のことをいえば、桝田医院の増築で、私の生誕碑が多少位置を変えたという御報告を受けた。なにしろ邸内に建ててあるので、こういうときには、さぞ手数がかかったことと恐縮している。機会があれば一度御礼かたがた見に行きたいとも考えている。しかし、2、3年来不健康なので急に果たせるかどうかはわからない。