■堤側庵で版画展
名張市新田の堤側庵ギャラリーで9月24日から29日まで兵庫県朝来市和田山町にある版画工房「WERK‐STATT(ヴェルク・シュタット)N組」の「MINI‐PRINT版画展」が催され、ユニークな作品が入場者を楽しませた=写真。
同工房は京都精華大学名誉教授で国際的に活動する版画家、長岡国人さんが自宅の一部に開設し、二人の女性スタッフと共同制作をつづけている。版画はどれも一点だけの手づくりで、大量印刷は手がけない。用紙は工房でつくった再生紙を使用し、原版はオフセット印刷の使用済みアルミ板を利用するなど、徹底したリサイクルで現代社会の大量消費や自然破壊に疑問を投げかけ、新たな価値観を模索している。
展示作品は小品が中心で、テーブルと壁面に約50点が披露された。どの作品も抽象的なモチーフが明るさや柔らかさ、ユーモアを感じさせ、入場者は現代アートの世界にたっぷりひたっていた。
●第70回芭蕉祭 12日午前8時30分から愛染院(伊賀市上野農人町)の故郷塚で墓前式典を行い、同9時25分から上野公園の俳聖殿前で式典。文部科学大臣賞受賞者や献詠俳句特選者への授与などのほか、70回を記念して同11時20分ごろからバルーンリリースを実施。献詠俳句児童生徒の部特入選作品を添えた風船を出席者が空に放つ。
●第12回市展いが 22日から26日までハイトピア伊賀5階で。絵画、彫塑工芸、写真、書の四部門の入賞・入選作品、審査員作品などを展示。出品受付・作品搬入は14日正午から午後7時まで。公開審査会は15日午後1時から。26日午後3時からは作品講評会がある。 |