■■ 12月10日(土) ■■

 

■上田保隆さんが伊賀上野展
伊賀の風土や歴史を象徴するモチーフとしてフクロウを描きつづける伊賀市霧生の洋画家、上田保隆さんの個展「伊賀上野展」がこのほど伊賀市上野福居町の画廊「アートスペースいが」で催された。同市内では3回目の個展。
上田さんは昭和12年、伊賀市(旧青山町)生まれ。大阪府池田市に住み、関西学院大学文学部美学科を卒業。画業に専心していたが、師と仰いでいた3人の画家が相次いで世を去り、30代なかばで道に迷った。迷いのなかで司馬遼太郎が伊賀忍者を描いた長編小説「梟(ふくろう)の城」を読んで大きな啓示を受け、フクロウは伊賀者の化身だと感じたという。
故郷に思いを馳せながらフクロウを題材にした作品を描きはじめ、昭和51年、大阪の画廊で「梟は忍者の化身である」と題した個展を開催。53年には20年ぶりで伊賀に帰り、生家をアトリエにして制作をつづけた。二紀会会員で、三重県洋画協会の会長も務めている。
アートスペースいがは2年前のオープン。古美術商を営む寺村尚さんが妻の貴視子さんと夫婦で切り盛りしているが、本格的なギャラリーの開設は貴視子さんの40年来の夢だったという。
上田さんは「忍のこころ 描き続けた50年」をテーマに、油彩画25点と、3年前から制作しているというフクロウの顔を造形した陶板14点を出展。案内状には「伊賀の上野は私の原風景」と記し、その伊賀上野のギャラリーでの個展を「風土や伝統、人の営みなど、独自の文化性から生まれる伊賀の魅力を見直す機会にしたい」と話していた。

■出展は1万1200点にぎわったイガデハク
アートとクラフトの作家が展示即売と仲間づくりを進める「イガデハク 伊賀でデザイン博2016」が2日から4日まで伊賀市ゆめが丘の県立ゆめドームうえので催され、市内外から足を運んだ親子づれなどでにぎわった=写真下。
2003年に作品発表と交流の場を求め、「伊賀で始まる、伊賀からはじまる」をテーマにスタート。今年は約110組、約180人が集まり、約1万1,200点を出品。うち伊賀地域からの参加は約4割。遠いところでは北海道、福岡から出展した人もあった。
実行委員会の下猶茂樹さんは「地元作家のあいだには、イガデハクはレベルの高い作品を発表するステージだという共通認識が定着してきたようです」という。今年はゆめドームうえののほか、隣接のゆめポリスセンターをサブ会場とし、さまざまな体験の場などを提供した。また昨年、実行委員会を一般社団法人にし、前回まで仲間で手がけてきた会場の設営と撤去の作業を一部外注して費用を出品者に負担してもらうなど、この先も長くつづけてゆくための仕組みづくりにも取り組み始めたという。


名張商工会議所女性会エアロビクスのご案内
▽日時=毎週土曜日(第5土曜日は休み)午後7時30分〜8時30分
▽場所=名張産業振興センターアスピア
▽講師=松山比香里先生ほか
▽参加費=1人1回500円。動きやすい服装、靴でお越しください。
▽持ち物=タオル、飲み物等。
※都合により場所の変更がある場合もありますので、名張商工会議所HP女性会バナーもしくは電話63・0080までお問い合わせください。
【名張商工会議所/電話63・0080】


森公美個展 7日から11日まで津市中央、三重画廊(電話059・225・6588)で。森さんは伊賀市生まれ、名張市西原町在住。創造美術会中部支部長。今年の創造美術展で最高位の大賞を受賞した。午前10時から午後6時(最終日は5時)まで。









 ■■ 12月10日(土)伊賀版 ■■

 

■伊賀線開業百周年記念事業・23日に講演会とコンサート
伊賀線開業百周年記念事業のファイナルイベントとなる記念講演会とクリスマスコンサートが23日、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀五階大研修室で催される。
第一部は記念講演会。若桜(わかさ)鉄道社長の山田和昭さんが「地域鉄道のこれからを考える 若桜鉄道の挑戦」と題して話す。同鉄道は鳥取県東部を走る第三セクター鉄道で、鉄道を地域おこしの「装置」と捉えた取り組みで知られる。主催は伊賀線活性化協議会、共催は伊賀鉄道友の会、伊賀鉄道、後援・協力は伊賀市、近畿日本鉄道。
山田さんは1963年生まれ。早稲田大学理工学部工業経営学科卒。87年からIT業界でマーケティングと営業業務に携わり、2012年から秋田県の由利高原鉄道ITアドバイザーとして業績を改善。13年、日本鉄道マーケティングを設立した。
14年、現職に公募社長として就任。「地域の役に立つ鉄道」を経営理念とし、地域が稼げる観光ビジネスを創出するための社会実験としての「SL走行社会実験」や、住職、主婦といったユニークな観光ガイドが乗車し、地域産品の試食販売も行う定期観光列車「若桜谷観光号」の運行など、鉄道と地域の相互発展に取り組んでいる。
第2部のクリスマスコンサートには、フルート、ピアノ、アルパのアンサンブル「ラビリンス」、桜丘中学・高校ハンドベル部、上野高校ギター・マンドリン部、同校吹奏楽部が出演する。
主催は同コンサート実行委員会(上野商工会議所、伊賀上野観光協会、まちづくり伊賀上野、伊賀線活性化協議会、伊賀鉄道、伊賀鉄道友の会)、後援は伊賀市。
午後2時30分に開場し、講演会は3時から、コンサートは5時から。4時30分からは「正調伊賀の粕汁」と「これぞ!伊賀のぜんざい」のふるまいコーナー。ほかに各種グッズ販売、写真と応援メッセージの展示などもある。
問い合わせは、講演会は伊賀市交通政策課(電話0595・22・9663)、コンサートは伊賀鉄道(電話0595・21・0863)へ。

■アートとクラフトでイガデハク
アートとクラフトの作家が展示即売と仲間づくりを進める「イガデハク 伊賀でデザイン博2016」が2日から四日まで伊賀市ゆめが丘の県立ゆめドームうえので催され、市内外から足を運んだ親子づれなどでにぎわった=写真中。
2003年に作品発表と交流の場を求め、「伊賀で始まる、伊賀からはじまる」をテーマにスタート。今年は約110組、約180人が集まり、約1万1200点を出品。うち伊賀地域からの参加は約4割。遠いところでは北海道、福岡から出展した人もあった。
実行委員会の下猶茂樹さんは「地元作家のあいだには、イガデハクはレベルの高い作品を発表するステージだという共通認識が定着してきたようです」という。今年はゆめドームうえののほか、隣接のゆめポリスセンターをサブ会場とし、さまざまな体験の場などを提供した。また昨年、実行委員会を一般社団法人にし、前回まで仲間で手がけてきた会場の設営と撤去の作業を一部外注して費用を出品者に負担してもらうなど、この先も長くつづけてゆくための仕組みづくりにも取り組み始めたという。

■「フクロウは伊賀者の化身」上田保隆さんが伊賀上野展
伊賀の風土や歴史を象徴するモチーフとしてフクロウを描きつづける伊賀市霧生の洋画家、上田保隆さん=写真下=の個展「伊賀上野展」が11月12日から23日まで伊賀市上野福居町の画廊「アートスペースいが」で催された。同市内では3回目の個展。
上田さんは昭和12年、伊賀市(旧青山町)生まれ。大阪府池田市に住み、関西学院大学文学部美学科を卒業。画業に専心していたが、師と仰いでいた三人の画家が相次いで世を去り、30代なかばで道に迷った。迷いのなかで司馬遼太郎が伊賀忍者を描いた長編小説「梟(ふくろう)の城」を読んで大きな啓示を受け、フクロウは伊賀者の化身だと感じたという。
故郷に思いを馳せながらフクロウを題材にした作品を描きはじめ、昭和51年、大阪の画廊で「梟は忍者の化身である」と題した個展を開催。53年には20年ぶりで伊賀に帰り、生家をアトリエにして制作をつづけた。二紀会会員で、三重県洋画協会の会長も務めている。
アートスペースいがは2年前のオープン。古美術商を営む寺村尚さんが妻の貴視子さんと夫婦で切り盛りしているが、本格的なギャラリーの開設は貴視子さんの40年来の夢だったという。
「伊賀からは芸術家がたくさん出ているのに、その作品に接する場がありません。文化香る歴史のまち伊賀上野に、アートと出会うスポットを」と貴視子さん。絵画や書、陶芸、工芸など多彩な作品に展示の場を提供し、独自の企画展やギャラリーコンサートも催している
上田さんは「忍のこころ 描き続けた50年」をテーマに、油彩画25点と、3年前から制作しているというフクロウの顔を造形した陶板14点を出展。案内状には「伊賀の上野は私の原風景」と記し、その伊賀上野のギャラリーでの個展を「風土や伝統、人の営みなど、独自の文化性から生まれる伊賀の魅力を見直す機会にしたい」と話していた。

■伊賀地区駅伝の参加チーム募集
第57回伊賀地区駅伝競走大会は来年1月29日、伊賀市のゆめドームうえの北側道路をスタート・ゴール地点とするコース(ゆめが丘、友生、四十九町、県伊賀庁舎周辺道路)で開催される。
区間は、男子の部が6区間、23.0キロ。女子、中学男子、同女子の部が5区間、13.2キロ。開会式は午前8時20分から。男子は同10時、女子と中学男子、同女子の部は10時10分にスタートする。
チーム編成と参加資格は、男子の部が監督1人、選手9人以内で、伊賀地区に在住または在勤、在学の人。中学生は除く。1区、2区は、男子がいない場合、男子と同じ規定で女子が参加できる。大学生、高等専門学校生、高校生は1チーム2人まで参加が認められる。
女子の部は監督1人、選手8人以内で、伊賀地区に在住または在勤、在学の人。中学男子、同女子の部は、監督1人、選手8人以内で、伊賀地区の中学校に在籍の人とし、申し込みは学校単位。
参加料は、男子の部1万円、女子の部5千円、中学男子の部と同女子の部はどちらも3千円。
申し込みは、所定の申し込み書、永年出場者表彰候補推薦書、チーム紹介に記入し、参加料を添えて行う。締切は来年1月11日午後5時。名前の入力ミスを防ぐため、できるだけ電子メールで申し込むよう呼びかけている。
問い合わせは同大会実行委員会事務局(伊賀市企画振興部スポーツ振興課内、電話0595・22・9635、電子メールi-sposho@ict.jp)へ。


松生良人・森中喬章二人展 10日から18日まで伊賀市上野福居町のアートスペースいが(電話0595・22・0522)で。午前11時から午後6時(最終日は5時)まで。