■■ 6月10日(土)■■

 
■3年生部員18人がOBとともに桔梗高吹奏楽部が最後の演奏会
県立名張桔梗丘高校吹奏楽部の定期演奏会が17、18両日、名張市松崎町のアドバンスコープADSホールで催される。同校は来年3月で閉校を迎えるため、これが最後の定期演奏会。3年生部員18人がOBの応援を得て熱のこもったステージをくりひろげる。
同部は学校が開設された1973年、数人のメンバーによる同好会として発足。翌年、部に昇格し、定期演奏会と吹奏楽コンクールを年間の柱に活動をつづけてきた。定期演奏会は今回で77回を数える。
テーマは「喜響 Kikyou〜すべての人にありがとう」。部長の三好萌さんは「これまで支えてくれた地元の人たちにステージから感謝を伝えたい」と意欲を見せ、顧問の和田秀昭教諭は「舞台と客席が一体になり、満足して帰ってもらえる演奏会にしたい」と指導に力を入れる。
プログラムは三部構成。一部はコンクールでもおなじみの吹奏楽曲を披露。二部は初日と二日目で内容が変わり、三部はメドレーが中心。OBにとって思い出深い曲も多く、和田教諭は「吹奏楽ファンにはたまらない選曲になっています」と話している。同校箏曲部が友情出演する。
17日は午後6時、18日は同2時に開演(開場はそれぞれ30分前)。前売券は高校生以下500円(当日800円)、一般700円(同1,000円)で、アドバンスコープADSホール、前田文具夏見店、サウンドスペースネクストワン、ブックスアルデ近鉄プラザ桔梗が丘店・本店、桔梗が丘市民センターなどで発売している。 問い合わせは同校(電話0595・65・1721)へ。

■ホタル観賞の夕べ18日に伊賀竜口で
名張市竜口地区で自然保護活動をつづける「なごみの里・伊賀竜口ふるさとの会」は18日、「ホタル観賞の夕べ」を催す。今年で11回目。
午後4時から竜口公民館で「そうめん流しと焼きそば大会」などがあり、参加費は一人300円。
ホタル観賞は阿清水川の竜口橋に移動し、午後7時から9時まで。地域住民の手で河川の水質浄化が進められ、ホタルの乱舞が楽しめるという。 問い合わせは同会事務局(電話 0595・63・5564、090・3449・2097=谷川さん)へ。


第9回水彩画展 12日から19日まで名張市桔梗が丘市民センターのギャラリーで。「スケッチ100万歩」(竹之矢宏さん主宰)が作品を展示する。出展会員は、松本一鉄、山口勝子、石橋三津子、長江宏、道上洋子、杉本澄子、辻田泰子、日野佳子、西川玲子、見掛久子、高地武正、河合多津子、加藤進啓、藤田由利子のみなさん。午前9時30分(初日は正午)から午後4時30分(最終日は正午)まで。18日は休館。


最後の定期演奏会を控え練習に励む部員とOB(名張桔梗丘高校で)

 ■■ 6月3日(土)■■

 
■「仏像の宝庫」で写経をどうぞ〜弥勒寺が広く参加を呼びかけ
古い仏像を多く収蔵していることで知られる名張市西田原の弥勒寺(岩本善雅住職)で5月21日、定例の写経が始まった。国の重要文化財など貴重な仏像が安置された本堂で経典を書き写し、無心になって自分を見つめ直してもらおうという試み。毎月3回、檀徒以外にも広く参加を呼びかけ、あわただしい現代社会で気軽に仏と縁が結べる場を提供してゆくという。
弥勒寺は天平8年(736)の創建と伝え、当初は弥勒仏が本尊だったとされる。現在は県指定文化財の薬師如来が本尊だが、ほかにも国指定重要文化財の木造聖観音立像と木造十一面観音立像など、昭和54年に改築された本堂には平安時代後期のものを中心に合計12体の仏像が並び、「仏像の宝庫」とも呼ばれている。
本堂内で自由に写真が撮影できることから、昨年9月、全国紙夕刊が「重要文化財の仏像とツーショット写真が撮れるお寺」として一面のトップで大きく紹介。東京など遠方から仏像マニアが訪れるようになり、五百円の拝観料で尊い仏像と親しく接することができるスポットとして知名度が高まってきた。
新たに始めた写経は、寺院や仏像をより身近に感じてもらうことも目的のひとつに企画された。寺の総代会長を務める家里英夫さん(70)は「忙しくてストレスの多い現代の生活には、無我の境地で人生について考える時間が必要。それには写経が最適です」とねらいを説明する。檀徒だけでなく、一般にも広く門戸を開いて写経を行う寺院は珍しいという。
この日は家里さんら関係者の誘いに応じ、家族連れも含めて十人が写経に挑んだ。岩本住職から作法を教えられたあと、姿勢を正して写経用紙に向き合い、筆ペンで一字一句に心を込めて般若心経を書きあげた。末尾には参加者それぞれの最大の願いである心願を記入し、経文を奉納する納経を済ませて第一回の写経を終えた。
美旗町藤が丘のケアマネージャー、大平啓江さん(58)は「奈良で生まれたので子供のころから写経に親しんでいました。きょうもありがたいお経に心願成就を託しました」といい、家里さんは「日常生活で字を書く機会が減りましたから、ペンを持ったのは久しぶり。小学校の習字の時間を思い出します」と話していた。
写経は毎月1日、11日、21日の3回、午前10時から午後2時まで。般若心経などの経典を書き写し、所要時間は20分から1時間。筆記用具が貸与され、椅子席の用意もある。納経料は千円(拝観料を含む)。 問い合わせは弥勒寺(電話0595・65・3563)へ。

■4日までみえ県展・名張市では移動展
第68回みえ県展の名張移動展は10日から14日まで名張市蔵持町里、市武道交流館いきいきで催される。入賞作品と名張、伊賀両市から寄せられた入賞・入選作品を展示する。本展は四日まで県文化会館で開催中。
伊賀地域の出展者は次のみなさん。
【日本画】最優秀賞=飯田淳子▽入賞=北川裕子、西口直美▽入選=大喜多光子、小谷和子
【洋画】入選=落水保之、二井澄子、小牧洋介、小牧郁子、大橋健作、玉置和雄、田口美由紀、久保照男、山本宜史、入江浩、上村信恵、西田のり子、西良三、加戸典子、中尾範子
【彫刻】入賞=谷本雅一
【工芸】入賞=杉森与平、宮田みち子▽入選=小牧昭夫、郷隆次、古川敏弘、角谷英明
【写真】入賞=森本光夫▽入選=松田賢治、藤原淑隆、東潔、城島正子、谷本政明、福田善一、北村敏彦、北村和子、岡田隆彦、河井桃子、田中文夫、藤森功、見山英美、牧戸勲 【書】入選=村手紫映、稲森秀苑、河口玻光


中村ミナト展 5日から11日まで名張市新田の堤側庵ギャラリーで。彫刻とジュエリーを展示。中村さんは東京生まれ、武蔵野美術大学で学んだ。同ギャラリーでは2回目の個展。午前11時から午後6時まで。5、6、11日は作家在廊。問い合わせは堤側庵(電話0595・65・3002)へ。
第18回写真展 9日から11日まで名張市元町、リバーナホールで。連作、組写真の魅力を追求する「写団なばり」が新作を出展。出品者は有田均、石尾定美、奥村泰弘、神志那啓子、杉村浩、須美忠雄、瀬森義和、竹本健、西山寿一、長谷川清、藤原淑隆、松田賢治、吉田以彦のみなさん。午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。


写経に取り組む参加者