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■■ 12月9日(土)■■ |
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■日本銀行経済講演会・テーマは最近の金融経済情勢
名張商工会議所は11月11日、産業振興センターアスピアで日本銀行大阪支店の福地慶太副支店長を講師に招き、「最近の金融経済情勢」をテーマにした日本銀行経済講演会を開いた。会場には約150人が訪れ、役に立つ経済・金融・まちづくりの話を聞いた。あいさつに立った川口佳秀会頭は、8日に発表した日銀の景気動向や戦後2番目の景気拡大、さらに日本株の上昇などにふれ「これも日本銀行による上場投資信託の買い入れのおかげ」と話した。壇上に立った福地副支店長は@日銀が今行っていること(金融政策のお話)Aわが国、関西の景気の現状B名張を訪ねてみました(地域の特徴と期待)の3点を中心に講演を行った。
〔日銀が今行っていること(金融政策のお話)〕
デフレが続くと、「消費者は安い値段で買い物をする→企業は安く商品を売る必要が出てくる→企業の売り上げが落ちる→賃金が低下する→消費者は安い値段で買い物をする→」といった循環が続き、国の経済力が弱っていく。現在の金融政策のテーマはこうしたデフレから安定的に脱却していくことにある。金融政策でできることは、景気が過熱すれば実質金利を引き上げ、後退すれば引き下げるといった二つのことだけ。実質金利は、名目金利から予想物価上昇率を引いて求められる。仮にデフレではなく、人々の予想物価上昇率が安定していれば、名目金利を上げ下げすれば、実質金利を操作できる。しかし、現状では予想物価上昇率がマイナス(デフレからの安定的な脱却ができていない)であるため、予想物価上昇率を引き上げる対応も行っている。すなわち、デフレからの安定的な脱却の具体的な目標として、消費者物価の前年比2l増を早期に実現することを掲げ、その手段として、@日本銀行が世の中に供給するお金の量を、消費者物価上昇率の実績値が安定的に2lを超えるまで拡大させるオーバーシュート型コミットメントと、A政策金利を▲1・0l、期間10年の国債金利をゼロl程度とするイールドカーブ・コントロールを行っている。
〔わが国、関西の景気の現状〕
関西経済は穏やかに拡大しており、3か月前から景気の現状に関する判断を一歩前進させた。
景気の現状を確認するため、▽世界経済の状況▽関西におけるインバウンドの状況▽企業収益と設備投資の状況▽雇用動向と賃金の状況▽個人消費の状況、といった観点で、現状を点検する。
世界経済は、どの国・地域でも貿易量が増加していることが示すように、今年に入ってからはっきりと好転している。わが国からの輸出・生産はこうした世界経済の後押しがあって、増加している。特に関西の生産の増加は、全国より強め。
インバウンド消費=外国人観光客による消費は勢いを増しており、関西では全国より強い。
関西企業の経常利益は、前年を上回って増加しており、設備投資も前年水準を超える計画となっている。関西企業の工場や店舗などの生産用・営業用設備に対する不足感が、最近強まっていることが背景。もっとも、関西の設備投資を全国と比べると幾分少な目な状況。
この間、中小企業、非製造業ほど人手不足感が強くなっており、賃金、所得は増加している。しかしながら、厳しい労働需給の割には、その伸びが鈍い。
個人消費では、乗用車、家電、外食、旅行は好調。一方で、スーパーなど身近な消費では節約志向がみられ、特に関西は全国と比べてもその傾向が強く、消費全般では緩やかな増加に止まっている。
では、デフレからの安定的な脱却は達成できているのか?
物価上昇率は徐々に上向いてきているが、まだゼロ台半ば。弱めの物価動向の背景には、人手不足に対する企業の対応が挙げられる。
次に、日本銀行では先行きをどのように展望しているのか。今年10月の日本銀行の経済・物価見通しでは、景気は2019年にかけ緩やかな拡大を続け、物価はマクロ的な受給ギャップの改善や予想物価上昇率の高まりなどを背景に、2lに向け、上昇率を高めていくと見通している。但し、物価の上昇は力強さを欠いており、現状では下振れリスクの方が大きい。
■警察署から注意・特殊詐欺事件の発生(平成29年12月5日発表)
平成29年12月5日午後1時頃、名張市蔵持町里のコンビニエンスストアでAさん(奈良県奈良市都祁白石町・工員・50歳代・女性)は、携帯電話に「コンテンツ利用料の未納が発生しています。本日ご連絡無き場合、法的措置に移行します。アマゾンサポートセンター」等とのメールが届き、メールに記載の連絡先に架電したところ、アマゾンサポートセンターのモリと名乗る男から「インターネットの利用料金29万8000円を本日中に支払わなければならない。誤認登録があった場合は支払った分の返金がされる。コンビニエンスストアは近くにありますか。支払い番号は●番(13桁の番号)です。」等と言われ、店員に対して「支払い番号」を伝え、現金29万8000円をだまし取られたもの。
県警では「だまされた振り作戦」にご協力を!犯人から「ウソの電話」がかかってきたときは、だまされた振りを続けたまま、警察に連絡を!と注意を促している。
「特定の人しか買えないので名義を貸してほしい」「株(社債)が2倍3倍になるので買い取ります。必ず儲かります」「以前の投資で損失を取り戻せる」「電子マネー(プリペイドカード)を買ってきて」「コンビニで電子マネーを買って、カード番号で支払って」「レターパック、宅配便でお金を送って」〜レターパックでお金を送ることは法律違反!〜「お金は後から必ず返します」は詐欺。留守番電話は効果的!電話に出なければ被害無し!
■ユネスコフェスタ・日韓絵画展と表彰
名張ユネスコ協会(今出好昭会長)は11月26日、桔梗が丘市民センターで名張ユネスコフェスティバルを開催、同時に日韓絵画展の表彰式と子どもユネスコ教室を行った。会員の福田博行名張市議長、北川裕之県議、高島教育部長が出席した。韓国ユネスコ京畿道協会からは李会長ほか、4人会員が訪日した。
会場には名張市、韓国京畿道の小中学生の作品78点が展示され、表彰式では両市が交互に子どもたちを表彰した。交流は隔年ごとに相手国であり、今年は韓国協会が日本名張市を訪問した。
このあと、RMDスタジオの子どものフリースタイルダンスなどのアトラクションがあり、会場を盛り上げた。子どもユネスコ教室には約80人の小中学生や父母が参加、国際連合教育科学文化機関であるUNESCO(ユネスコ)について学んだ。
式典前、韓国訪日団は名張市内にある青蓮寺ダムと、春日丘4号公園にある古代に韓国から渡来したといわれる夏身氏の古墳を見学。また、名張ユネスコ協会が日韓交流20周年記念に植樹した桜と槿(むくげ)に囲まれた25周年記念碑「交流之証」を訪れた。
■日韓交流記念碑・名張ユネスコが建立
国際連合教育科学文化機関――ユネスコ。簡単にいえば国連の機関で、教育と科学、文化面などの分野を取り扱っている組織。加盟国は全世界で195か国。日本は1951年に加盟。
名張ユネスコとの交流も深い。韓国訪日団が訪れた「交流之証」には次の漢詩が刻まれている。
錦秋菊花招隣人
春日丘歓迎親善
夏身氏元隠郡司
偲故人促進結縁
二〇〇九巳011月吉日
錦秋と菊華ハ隣人ヲ招キ
春日ノ丘ハ朋友ヲ歓迎ス
夏身氏ハ元隠郡司ナリ
故人ヲ偲ビテ結縁ヲ促進セン
韓国UN会長 金淳泰
名張UN会長 辻本進
漢詩は当時の会長辻本進氏が作ったもので、「日韓交流の植樹や記念碑建立にふさわしい場所であり、除幕式には、亀井市長や朴恵淑三重大副学長や三重県ユネスコ協会長にも来ていただいた」と話している。
■伊賀地区駅伝競走参加者募集
伊賀市ゆめが丘津鶴寿園前を1月28日午前10時スタート。一般男子5区間を女子、中学生男女の部。問い合わせはスポーツ振興課へ。 |
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