■■ 4月21日(土) ■■

 
■造幣局の桜満開
大阪市北区の造幣局の桜の通り抜けが14日から始まり、連日、約560メートルの遊歩道はにぎわいをみせている。
名張市では、比奈知ダムのせせらぎ公園に植えられた造幣局のぼたん桜も見事に咲き始めていた。この桜は、元三重県議会議員の田郷誠之助さんが、京都大学の同級生だった当時の造幣局長に頼んでもらったクローン。造幣局の桜は門外不出といわれる。田郷さんによると「造幣局の土地は元藤堂藩の蔵屋敷のあったところ。藤堂藩が支配した伊賀の川の水は、造幣局のある堂島川(淀川)に流れている。従って、私は造幣局の桜を伊賀へ里帰りさせてほしいと頼んだ。すると桜の枝を剪定(せんてい)するので、そのカスを持って帰ってくださいといわれた。その枝は三重県の農業試験場で苗木に育てた」という。苗木は、ダム下流のせせらぎ公園に植樹され、現在、ぼたん桜が見事に咲いている。 公園には田中善助さんが比奈知発電所用に輸入したアメリカウエステイングハウス社製の発電機とスイス製の水車が展示されており、毎年訪れる人も少なくない。