■■ 9月8日(土) ■■

 
■いが再発見 No34
名張で生まれ、日本の本格推理小説、ホラー小説の草分けとして名声を博した小説家、江戸川乱歩(本名・平井太郎、1894〜1965)が亡くなって7月で53年目を迎えた。乱歩は2歳で引っ越したため、地元との縁は薄かったが、乱歩の活躍を地元民はよく覚えていた。57歳のとき初めて古里、名張を訪れた乱歩は大歓迎を受け、生家跡には碑が建てられた。その後、名張駅前に銅像も作られ、昨年からは愛好家たちが乱歩を供養する「柘榴(ざくろ)忌」を開催。乱歩の作品をテーマにした「読書会」も毎月開かれている。乱歩は今も名張で息づいているのだ。
今も江戸川乱歩は名張で息づいている
53年前に亡くなった乱歩がいまなお名張で根強い人気を誇るのは「乱歩蔵びらきの会」の活動によるものだ。同会の代表、的場敏則(としのり)さん(59)に話を聞く。
本好きだった的場少年は、江戸川乱歩が作りだした明智小五郎探偵や「少年探偵団」の活躍を文庫本で読み、夢中になる。ただの犯人捜しでなく、乱歩が描き出す「妖しげな世界にひかれた」という的場さんだが、乱歩が名張の生れであることは、当時は知らなかった、という。生誕地が名張だと知るのは高校時代になってからだ。
大学卒業後、東京で就職するが、30代で帰郷する。家業の電気店を継ぐためだった。しかし、帰っては見たものの、隣の伊賀上野とくらべて文化的伝統がないことに驚く。
「上野には芭蕉を顕彰する会や句会もある。それなのに名張には、探偵小説の元祖ともいえる江戸川乱歩の出生地なのに、ミステリー同好会の1つもない。なぜだ」
そこから的場さんの活動が始まる。2004年(平成16)に10人が集まり、江戸川乱歩を顕彰する……
続きは6月30日号の伊和新聞に掲載しています。 ※ご購読は名張市上八町1482 伊和新聞社 電話63局2355まで。定価月650円(郵送地区別途)、一部170円。


名張市内にある江戸川乱歩生誕地碑


「乱歩蔵びらきの会」代表の的場敏則さん

 ■■ 9月1日(土) ■■

 
■大阪フィルが中高生にクリニック
名張文化協会創立40周年記念事業として9月2日、ADSホールで山田佐和子ピアノコンサートが開催される。主催は名張文化協会。
コンサートに先立ち、8月21日、ADSホールでリハーサルが行われた。この日、コンサートにゲストとして参加する大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーから中高生への管楽器クリニックが行われた。参加したのは伊賀管内の3高校7人と中学校から40人。
リハーサル終了後、耕野一仁文化協会会長は生徒たちに「名張市文化協会は、みなさんが生まれるずっと前の昭和53年に発足して、ちょうど40年になります。これからも文化事業を継続していかなくてはなりません」と話し、「世界で活躍するこんな素晴らしい人が名張にいるということを披露するという意味合いで、2日に山田佐和子さんのコンサートを開きます。大阪フィルハーモニー交響楽団という第一線で活躍するかたから実質指導をいただけることは、本当に素晴らしいこと。しっかり学んでください」とあいさつ。
上島和久教育長は「ヨーロッパで活躍されている山田先生には、このために帰ってきていただきました。こんな機会はめったにないのでぜひコンサートを楽しんでもらいたい。良いものをしっかりと見たり聴いたりすることは非常に大事。こういうチャンスをしっかりと生かして、学んで、頑張ってほしい」と述べた。
生徒たちはリハーサルを真剣な面持ちで見学。その後、オーボエ(大島弥州夫氏)、フルート(井上登紀氏)、クラリネット(船隈慶氏)、ホルン(蒲生絢子氏)、ファゴット(日比野希美氏)の5パートに分かれ、約1時間半のクリニックを受けた。生徒たちは、「少人数で一流奏者から丁寧に基礎から教えてもらった。緊張しながらも一生懸命指導を受けました」と緊張気味に感想を語っていた。

■8月28日付伊和新聞
名張市議会・定数18の新選良決まる
任期満了(8月30日)に伴う第17回名張市議会選挙は26日午前7時から午後8時まで市内33か所の投票所で行われた。開票は当日の午後9時20分から夏見のHOS名張アリーナであり、深夜12時前、新議員の顔ぶれが確定した。定数18に対し24人が立候補した今回の市議選は現職14人、元職1人、新人3人が当選、現職3人は涙をのんだ。投票率は51・97lで、前回の53・80lを下回り、過去最低の数字となった。当日有権者数は男3万1480、女3万4344、合計6万5824人。
新人躍進3人が当選・トップは元職の森脇氏
台風19、20号が日本列島を襲った今回の選挙は、予定していた各候補の立合演説会が中止になるなど・・・
続きは8月28日号の伊和新聞に掲載しています。 ※ご購読は名張市上八町1482 伊和新聞社 電話63局2355まで。定価月650円(郵送地区別途)、一部170円。


大阪フィルハーモニーのメンバーから指導を受ける生徒たち