■英会話で「おもてなし」学ぶ・曽爾村でワークショップ開催
「メイ アイ テイキョ オーダー」「イズ エヴリシング オーライ」。ここは奈良県曽爾村、築80年の古民家を改修した交流拠点「ねんりん舎」。11月17日午後6時、外国人と英語を通じて「おもてなし」を学ぼうと参加した生徒らは、秋が深まる夕暮れの山村で英会話に挑戦した。
東奈良名張ツーリズム・マーケティングの訪日外国人へのおもてなし講座はアメリカ、カナダ、ニュージーランドら5人の外国籍を含め約20人が参加した。名張高校や青峰高校からボランティアでかけつけた教師役の外国人たちは4グループに分かれ、簡単な英会話を指導。接客関連を業(なりわい)とする生徒たちは、与えられたフレーズを反復練習。
ねんりん舎のオープンは今年の5月25日。地元産業の漆(うるし)文化を外国人にPRしたいとして、地域おこしを目的に建てられた施設だ。10日に続き2回目の授業だが、ほとんどが連続の皆出席だ。広報活動の中心となった同ツーリズムのハヤシアキコさんは冒頭、「短いフレーズをリラックスしながら、楽しくコミュニケーションしましょう」と話し、参加者らの緊張を和らげた。
名張から参加した菊田一弘、弘美さん夫婦(朝日町)は、ご主人が百貨店、妻は観光協会に勤務する。「カタコト英語とジェスチャーで語る無料のワークショップ」というキャッチフレーズに引かれ参加した。マンツーマンで外国人の話す機会がこれから増えるだろうと熱心にトライ。「駅から赤目駅へ外国人に聞かれたらどのように教えるのか」が命題だった。覚えたフレーズでスピーチ。先生から「一生懸命英語で伝えようとする挑戦は素晴らしい」と。 同ワークショップを担当した川野萌美さんは「楽しかった。外国人と話す勇気と自信がついたという声が多かった。また外国人の先生は、もっと地元の人と交流を深めたいと語っていた。お互いにメリットがあった」と話した。
■地域の安全と繁栄を願って「神宮大麻」を頒布
名張市平尾 宇流冨志禰神社
名張市平尾の宇流冨志禰神社(中森孝榮宮司)で11月28日、歳末の恒例行事「神宮大麻頒布始祭(たいまはんぷはじめさい)」が営まれた。
同祭は家庭の神棚などに祀(まつ)る伊勢神宮大神の御神徳(ごしんとく)を納めた神札「神宮大麻」を全国へ頒布する目的で、毎年行われている行事。年頭1月の「大麻暦奉製始祭」を皮切りに、できあがった神札を「大麻修祓(しゅばつ)」など、完成までの過程ごとに数々の祭りが営まれ、暮れの頒布始祭で祓(はら)い清められた神宮大麻は、各地の神職や総代らによって家庭に届けられる。
全国的にさまざまな出来事があった今年は、市内の各神社から神職や氏子総代ら約40人が集まり、来年の安全や繁栄を願った。
■那須麻衣子さん講演会
(一社)伊賀法人会青年部は1月22日、伊賀市平野中川原の上野フレックスホテルで元女子サッカー日本代表の那須麻衣子さんを招き、新春講演会を開く。午後4時から5時40分。
那須さんはプリマハムFCくノ一や伊賀FCくノ一、INAC神戸レオッサなどに所属し、伊賀FCくノ一ではキャプテンを務めた。中学3年生からサッカーを始め、18年間現役としてプレーし、日本代表選手としても活躍した。
現在は三重県民共済スポーツアドバイザーとして、県内の幼稚園や保育園、小学校などを訪問し、自身の経験からスポーツの素晴らしさを伝える活動を行っている。参加費は無料。
申し込み問い合わせは伊賀法人会青年部総務委員会 伊賀市上野丸之内ハイトピア伊賀3階。電話0595(24)5774まで。 |
曽爾村で開催したハヤシアキコさんによる外国人おもてなし講座
宇流冨志禰神社で営まれた神宮大麻頒布始祭
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