■咲き誇る千本のしだれ桜・奈良東吉野「高見の郷」
天空の庭・高見の郷。晴天の下、近畿、東海方面から多くの家族連れやカップルが奈良県東吉野村杉谷を訪れ、平成最後の桜を楽しんだ。宇陀市から延びる国道166号線。4月に入った週末、新木津トンネル周辺は他府県ナンバーの車で渋滞。係員の誘導も、特設駐車場に辿り着くのは並大抵ではない。「到着予定より1時間以上かかり、やっと到着した」という声も聞くほどだ。
山を包むしだれ桜。ソメイヨシノより少し早く開花するといわれる桜だが、高見の郷のそれは、名峰・高見山の標高650bの丘に植樹された環境の下、例年、4月いっぱいは楽しめる。桜井市の企業家が大自然の中にしだれ桜の庭園を造りたいという思いから誕生した花園≠ノは、今では約1000本もの桜が山上いっぱいに咲いている。青い山々を背景に濃淡のピンクと重なる眺望は、見事といえる。
堺から来た婦人(60代)は「大阪の造幣局の桜に比べ、こちらの方が遥かに美しい」といい、その魅力にひかれ、2度目の来郷だ。
高見の郷を運営する事務局は「今年は4月上旬が寒い日があり、桜の開花が遅かった。これまでマスコミ報道や口コミなどで紹介され約2万弱の人が来られた。まだ見ごろで、4月30日まで入山できます」と話していた。
入場料大人1000円、子供500円が必要。
※写真は4月21日撮影 |