■■ 9月21日(土) ■■

 

■秋の全国交通安全運動
秋の全国交通安全運動が9月20日から始まった。重点目標は▽子どもと高齢者の安全な通行の確保▽高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶。30日まで。
名張警察署管内では初日、名張市朝日町の朝日公園で白バイ、パトカー、広報車が並ぶ中、名張地区交通安全協会員や名張市生活安全推進協議会らが参加し、出動式が行われた。名張市長、名張警察署長らのあいさつ後、西田原保育園児による交通安全宣言行事があり、安全を呼びかけた。
期間中の主な行事は次の通り。〔20日〕出動式、街頭キャンペーン(イオン名張店、MEGAドン・キホーテUNY名張店、Aコープ青山店)〔21日〕車のメンテナンスセミナー(名張産業振興センターアスピア)〔25日〕シートベルト着用推進モデル事業所指定式(名張市シルバー人材センター)、チャイルドシート使用推進モデル保育園(西田原保育園)、安全運転管理推奨像伝達式(株式会社アドバンスコープ)〔26日〕サポカー体験イベント(adsホール)〔28日〕交通安全フェスタなばり2019(MEGAドン・キホーテUNY名張店)〔30日〕ハンドルキーパー運動推進モデル飲食店指定式(ダイニングキッチン球磨)、ミルミルウェーブによる広報啓発活動(マキシンコー名張工場前・国道165号)

■35周年記念「民謡をたずねて」
日本民謡渓城会(会主 島藤渓城さん)の創立35周年記念「民謡をたずねて」が10月27日(日)adsホールで催される。入場無料。日本民謡協会、日本民謡協会東近畿連合会、三重県民謡民舞連合会、名張市教育委員会などが後援。名張市制65周年 特別表彰受賞記念。名張市民文化祭参加。
全国各地の代表的な曲を中心に貴重な文化遺産である民謡の数々を唄や踊りで紹介し、舞台と客席が一つになったステージを繰り広げる。特別ゲストには宮坂流津山銭太鼓保存会の宮坂身志・一樹、日本民謡香芝友の会の安田基誓・元井美穂、日本舞踊香扇会の瑞穂安扇・香扇奈邦子、瑞穂流名取 瑞穂安香麗の皆さん。賛助出演は藤間緋桜、実舞怜姫、庄鳳扇、小林ふじ智、民谷弘次、成世吉昌、安田宗三郎、大井若鵬の皆さん。
会主・副会主のステージでは、島藤渓城さんが淡海節(滋賀)、渓佳さんが安里屋ユンタ(沖縄)を披露。その後、ふるさと銭太鼓、花笠音頭総踊りでフィナーレを飾る。
午前10時開演、午後4時に終演予定。

■いが再発見 No86
「壬申の乱と万葉の時代の伊賀」
新元号「令和」の出典となった「万葉集」が脚光を浴びているが、その万葉の時代に大きな歴史の舞台となった伊賀地域の魅力をもっと市民に知ってもらおうと「壬申の乱と万葉の時代の伊賀」と題した展示会が名張・伊賀両市役所の1階ホール、県伊賀庁舎2階県民ホールで開かれている。(10月18日まで。ただし平日のみ)。名張会場は大来皇女(おおくのひめみこ)と夏見廃寺の時代、伊賀会場は伊賀の国府と国分寺、県伊賀庁舎会場では伊賀の古代寺院とそれぞれテーマに特色がある。今回、古代史に詳しい漫画家の里中満智子さんの協力で、本人が描いた天武天皇や大伯(大来)皇女の絵も展示される。
名張市・伊賀市と三重県の3者が連携して展示企画するという発想を同県伊賀地域調整防災室長の福田良彦さん(59)に聞くと、発端は今年1月、伊賀市役所の新庁舎移転を記念して開催した「ミエゾウ」展にあるという。「ミエゾウは三重県で発見された日本最大の哺乳類の化石。何しろマンモスより大きいのですから。その展示会を伊賀市の新庁舎と隣の県庁舎でやったら市民のみなさんに好評だったのです。ウチは伊賀地域調整の名が付くように名張と伊賀の連携を図る役所。それなら次は何かないかと3者で考えました」
そのとき「令和」の新元号に遭遇したのである。万葉集がからむうえ、伊賀は古代、東国に対する要の地域として重要視された。また、この地は、古代史上最大の戦いである「壬申の乱」の戦場になった。672年に起こった壬申の乱では、天智天皇の子である大友皇子と天皇の弟である大海人(おおあまの)皇子(後の天武天皇)が戦い、大海人皇子が勝利。そのお礼に天武の娘、大来皇女を初代斎王(さいおう)として伊勢神宮に遣わした歴史がある。さらに大友皇子の母、伊賀采女宅子娘(いがのうねめやかこのいらつめ)の出生地は伊賀であるのだ。その時代の痕跡が伊賀地域の各所にあることから、伊賀地域の連携を深めるのにふさわしいと「壬申の乱と万葉の時代の伊賀」のタイトルに決まった。
さっそく3つの会場を訪れてみる。まずは名張会場へ。1階ホールと聞いていたので分かりやすいと思ったが、一瞬迷った。入口を入って右側の一角にあった。教育委員会参事の谷口文隆さん(51)に見どころを聞く。「ここはタイトル通り夏見廃寺が中心です。ここに後の鎌倉時代に書かれた薬師寺縁起がありますが、それに大来皇女が夏見に昌福寺を建てたとあります。これはのちの夏見廃寺のことと思われます」
数えて12点が展示してある。一番手前のガラスケースの中に里中満智子さんの大伯皇女の優美な複製原画を展示。興味をそそられるのは薬師寺縁起だ。見ると確かに大来皇女の名前が書かれている。漢字だが墨跡も鮮やか。歴史の迫力を感じさせる。夏見廃寺跡から出土した墨書土器もある。1字だけだが「寺」とある。これは昌福寺のことかと想像力をかきたてられる……。
続きは9月7日号の伊和新聞に掲載しています。
※ご購読は名張市上八町1482 伊和新聞社 電話63局2355まで。定価月650円(郵送地区別途)、一部170円。






古代の伊賀の魅力を知ってほしいとPRする福田良彦さん


名張市役所1階にある「大来皇女と夏見廃寺の時代」コーナー