■いが再発見 No94 お寺で手作り納経帳
開催中の「伊賀ぶらり体験博」(通称・いがぶら)で、何か面白い催しはないかと探していたら「手作り納経帳」体験を見つけた。旅をするとだいたい社寺へお参りする。そのとき、たくさんの人が朱印帳(納経帳)を手にしているのを見かける。あれを私も欲しいと思っていた。ではこの際、自分も「納経帳」を作ってみようではないか、と思い立つ。さっそくお寺を訪ねると、マイ納経帳をゲットしたうえ、年に5日しか御開帳しない本尊の秘仏まで拝むことができた。縁起を担ぐことの好きな私にはいい日ではあった。
伊賀線・伊賀神戸駅から車で3分くらいのところに常福寺はあった。本堂前の由緒書では722年の創建とある。奈良時代から続く歴史ある寺なのである。迎えてくれたのは副住職の中山和光さん(46)。参加者は6人。私のほかはすべて女性だ。女の人は手作り納経帳を欲しがる人が多いのかもしれない。参加者の1人に、どこから来られたのかと聞いてみる。「滋賀の東近江から来ました」。もう1人も滋賀・日野町からだという。てっきり地元の人ばかりだと思っていたら違った。車で1時間かけてやってきたらしい。本人の前にはバッグから取り出した納経帳。それには奈良の有名社寺をはじめ各地のお寺の刻印がおしてある。あちこちお参りしているのがわかる。ただ、それはどこかの社寺で買ったもののようだ。「やっぱり自分の納経帳が欲しかったので、ここにきました」
テーブルの上には納経帳の原本、表紙に使う硬紙2枚、それにノリとハサミ。「その前にまず、表紙に使う和紙の色紙を選んでください。これ結構時間がかかります」と中山副住職。別室ではテーブルに色とりどりの色紙が並べてある。その数35種類。納経帳は18a×12aくらいのもの。だからそれより少し大きい色紙だ。数が多いから目移りしそう。これでは選ぶのに確かに時間がかかりそうだ。デザインはいろいろ。松竹梅、オミナエシ、てまり、キンギョなど。メルヘンチックなのもある。中山さんによれば、かなりの数、京都で仕入れてきたものらしい。「海外からも輸入しているのですよ。このオミナエシ、ツバキはネパールからのものです」
和紙といえば日本のはずだが、そうでもなかった。海外ものもあることを改めて知らされる。
私は迷った末、松竹梅3色の色紙を選ぶ。隣を見るとみなさん、2、3種を手に取って品定めの真っ最中。どれにするか決めかねている。こんなに多種あれば選択するのはかえって難しいようだ。参加者全員、ようやく表紙の色を決めて本堂に戻る。さあ、作業のスタート…。
続きは11月9日号の伊和新聞に掲載しています。
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■12月31日まで恒例の歳末売尽くしセール・メガネのフジモリできょうスタート
あと一週間すれば師走。名張市と榛原町に三店舗を展開するメガネセンター「フジモリ」で、毎年恒例の歳末処分大感謝祭「メガネ売尽くしセール」が二十三日にスタートする。十二月三十一日まで、すべてのメガネを対象に今年最後の大型セールをくりひろげる。
人気の高い学生メガネセットは、小学一年生から中学三年生までを対象に、一万五千円以上のメガネを購入すれば向こう二年間の度数保証を実施。期間内であれば予算を心配することなくレンズ交換ができ、いつもベストの視力をキープ。
需要が増えている遠近両用メガネは、用途、用法やかける人のしぐさなどに合わせたレンズ選択と測定、フィッティングが必要。ただ測定してセットするだけでは快適なメガネにならないが、フジモリならキャリアを積んだ認定士が一人ひとりにピッタリのメガネをつくってくれる。
また、とくにこの時期のセールとあって、新年をいい顔で迎えるためのフレーム調整やクリーニング、鼻パッドの交換など、いずれも無料できめ細かいサービスを提供する。
店舗は、名張駅前店(電話0595・64・1970)、桔梗が丘店(0595・65・8530)、榛原サンクシティ店(0745・85・2110)。
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納経帳の表紙を選ぶ参加者(いが再発見より)
フジモリで歳末セールはじまる
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