■■ 6月20日(土) ■■

 

■今年も見事な白ユリ
名張市青蓮寺の里山で大事に育てている白ユリが今年も見事に開花した。青蓮寺の山口繁一さんは、自宅裏山に自生している白ユリを雑草が生えぬように手入れし、毎年白い花を咲かせ、近隣の百合が丘をはじめ、多くの人が鑑賞に来ている。 今年も、見事な花が咲き揃い、多くの見学者を魅了していた。



 ■■ 6月13日(土) ■■

 

■城下川に今年も花筏
名張市中町の簗瀬水路・城下川に今年も花筏が浮かべられた。「川の会・名張」(福廣勝介代表)のメンバーが毎年浮かべている。建築家でアイディアマンの故・鈴木健一さんの発想で始まり、毎年メンバーの手で続けてきた。
花しょうぶは奥さんの鈴木幹子さんが比奈知の畑で作っていた時代もあったが、現在はメンバーが東町の畑で栽培している。
近所の人は「この筏が浮ぶと『夏が来たな』という実感がする」と話している。

■箕曲小学校で桃の袋掛け
名張市立箕曲小学校は校庭の花壇地の緑地にある桃の果実に袋掛けを行った。
緑地には桃の木が数本植えられており、つぶらな実がついている。これから夏を迎えて大きくなれば見事な実が結実することになるが、虫が寄生することもあるため、紙袋をかけて実を守ることになった。
箕曲地区は果樹の栽培に熱心な地域で桃や二〇世紀梨などが栽培されている。この日は校長先生はじめ教職員や6年生の児童が袋掛けを行った。

■いが再発見 No121 伊賀富士の名で親しまれる尼ヶ岳
伊賀地域の人たちに「伊賀富士」と愛称される山に5月末、登った。室生火山群の東端にある尼ヶ岳(957・6メートル)で、伊賀では一番高い山である。かつてハイキングしたとき、周りから「あれが伊賀富士」と何度も指さして教えられ、一度は登ってみたいと思ってきた。遠望すると、編み笠を伏せたような端正な形をしており、昔から富士山に似せて呼ばれるのも無理はない。山頂からの眺望は素晴らしい。北に青山高原の風車群、西に向かって上野盆地、名張市街を確認することができる。伊賀方面からこの山がよく見える理由が分かった。
コロナウイルス感染拡大防止のため、なるべく外出を控えていたが、緊急事態宣言が解除されたこともあり、息抜きがしたくなった。見上げると青い空。念願の尼ケ岳にのぼってみたくなる。ガイドブックを見ると登山コースはいろいろある。知人が車を出してくれるというので、伊賀市高尾から登ることにする。名張駅から便乗、南東に向け車を走らせる。約40分で高尾集落にある尼ケ岳の登山口に到着する。
高尾の地名は覚えていた。約2年前、「藤原千方(ちかた)伝説の跡地をめぐる」ツアーに参加したからだ。千方は平安時代の貴族で、国司として伊賀に派遣。村人に恐れられていた化け猫を退治。武勇の将軍と慕われるが、勢力を持つに従い、朝廷に疎まれ反逆者としてあえない最期を遂げる。伝説の人物をもっと知ってもらい、地域おこしにつなげようとする地元住民の催しだったが、その場所が尼ケ岳の登り口だとは知らなかった。
水道施設前の駐車場が登山口。手洗いがあるのを見て、何かほっとする。左桜峠、右尼ケ岳の標識を右方向へ進む。ヒノキの人工林を歩くこと20分、「段ち橋」の名前の橋に到着する。ところが、ぎょっとするビラが掛けてある。「熊注意。目撃情報あり」と書いてあるのだ。いつごろ目撃したのか、日付も何も書いてないから、どう対処していいのかわからない。シカやイノシシが出没する注意報は最近よくあるが、クマ情報はあまり知らない。一瞬、不安になるが、明るい昼間には出てこないだろうと、勝手に決めてそのまま橋を渡る。
カッコーの声がしきりにする。ウグイスもときどき鳴く。静かである。私たち以外のだれとも出会わない。歩いているのは東海自然歩道のコース。おまけに天気がよくて周りは新緑にあふれている。最高の環境であるのにたった2人。歩くのがもったいない気がする。
20分ほど行くと左方向の桜峠への道と合流する。この分岐点の道標では尼ケ岳まで0・8キロとある。あとはまっすぐ一本道。「30分もすれば頂上か……
続きは6月8日号の伊和新聞に掲載しています。
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城下川の花筏


箕曲小学校児童と行った桃の袋掛け


尼ヶ岳山頂へつづく山道