■ふるさと納税について意見書提出・名張市議会が提言
名張市議会は14日、市の自主財源である「ふるさと納税」について提言をまとめ、次年度の予算編成に反映されるよう要望する意見書を提出した。
名張市の昨年度のふるさと納税の寄付額は1億9833万円で、前年度(5215万円)の3・8倍になり過去最高位となった。しかし、昨年6月の改正地方税法で、返礼品は「寄付額の3割以下」の地場産品に限ることになり、制度の範囲内で利用者を魅了する返礼品などの工夫が求められるようになった。
そこで、ふるさと納税の推進に向けて全員協議会政策調査部会(幸松孝太郎部会長)で施策、事務事業、懸案事項などについて調査、協議を行い意見をまとめた。
意見書では@推進体制A返礼品の開拓B差別化、プレミアム化Cふるさとサポーター制度の4項目を提言。プロジェクトチームの創設と即戦力としてリーダーになる民間人を任用する公募制度の導入▽ブランド産品づくりに向けた「特産品認証制度」の導入▽観光PRや特産品の発信、定住促進情報のPRなどに努め、支援してくれる名張市のファンづくり「サポーター制度」の導入などを求めている。
意見書を受け取った亀井利克名張市長は「プロジェクトチームを編成してやらせていただきたい。工業製品で返礼品として魅力的なものもあり、農業関係ではぶどう、メロンなどもある。酒も人気がある。できるだけ名張の魅力を発信していきたい」と語った。
■いが再発見 No134 「御湯印めぐり」スタンプラリー
コロナ禍のストレスを癒(いや)すため、近場の温泉に入り、ゆったりと気分をほぐしてみませんか。三重・奈良両県の7つの温泉施設で、御朱印帳ブームにあやかり、朱印ならぬ「御湯印(ごゆいん)めぐり」のスタンプラリーを開催している。来年3月31日まで。日帰りで、全施設の御湯印を集め「満願」となれば、各施設のオリジナルタオルがプレゼント(各100枚限定)され、入浴割引もあるという。この企画、今年で11年目となるが、昨年は過去最高の1062人の満願制覇者が生まれるほどの人気。場所はどのあたりにあり、どんな湯加減なのか、2か所ほどのぞいて見た。
このスタンプラリーは伊賀、大和、松阪の温泉施設で作る事務局が11年前から行っているもので、3年前からは御朱印ブームに合わせて、現在の内容に変えた。その事務局のある道の駅「伊勢本街道御杖」(姫石=ひめし=の湯)に行くことにする。名張駅から車で比奈知ダムを横に見ながら名張川の上流を目指す。途中、美杉町太郎生を通過。ここは津市内なのだ。40分で着いたのが奈良・御杖(みつえ)村。場所は三重・奈良の狭間にある。古くから伊勢本街道の道筋だったことから人の往来が多かったところだ。
事務局の上垣比代美(うえがき・ひよみ)さんによると奈良3、伊賀3、松阪1の7つの温泉施設で「御湯印めぐり」を行っているという。今年も7月から実施する予定だったが、コロナ禍の影響で企画を実行するかどうか、スタッフでも意見が分かれた。時期が時期だから今年は自粛した方がいいのでは、という意見もある。「そんな中で、お客さまから今年もやってほしいという要望があり、それならば安全対策をしっかりやればいいというスタッフの励まし。こういうご時世だからこそ、お客さんにゆったりとお風呂に入ってもらいたい、という声に押され、8月から実施することにしました」
上垣さんに姫石の湯の泉質を聞いてみる。「単純中性温泉です。みなさんからお湯がサラサラしているといわれます。湯冷めしにくいのが特長。これから寒くなってくると特に温浴効果があると思いますよ」
オープンして今年で16年目。お客はどこからやってくるのだろうか。「名張の人もよくきてくれます。近くでは御杖村や美杉町の人たち。遠くは大阪など京阪神方面からも。奈良市の方も来てくれます」と上垣さん……
続きは9月19日号の伊和新聞に掲載しています。
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亀井市長に意見書を提出
「御湯印めぐり」のパンフレットを持つ「姫石の湯」の上垣比代美さん |