昭和40年前後の名張 失われた風景を展示
 名張市松崎町のギャラリー楽で六月、写真展「ふるさとの遠い昔の記憶」を開いた増岡正治さん(名張市赤目町星川)。商店街の空き店舗を利用して名張のまちの活性化を図るギャラリーに、名張の懐かしい風景が再現された。
 出展は18点。3年前の個展「薄れゆく記憶」に展示した60点から、とくに印象深い作品を厳選した。「どの写真も昭和40年前後のものです。大阪の会社に勤めながら、日曜になるとカメラをぶらさげて市内を撮影に回りました。つい最近のことのようにも思いますが、どれも失われてしまった風景です」
 町のたたずまいや川にかかる橋の様子、道端の庚申塚、祭礼や暮らしなど、モノクロームのさまざまな光景が並ぶが、「いまでも撮影できるのは夏の花火大会だけ」。山里では山羊が飼われ、田植えは手植え、人の表情も素朴な印象だ。
 昭和9年生まれで、写真歴は44年。これまでに個展は4回開催したが、「撮りためた写真のなかからどれを出品するか、選ぶのにいつも苦労しています」。来年の春にも個展を計画している。


増岡正治さん


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