鎌田梁洲の「赤目瀧」復曲 金剛流宗家が市内で初演 27日に名張薪能
 観阿弥創座の地にちなんだ名張薪能は27日、名張市の朝日公園(青少年センター横)で催される。江戸時代の名張の儒学者・鎌田梁洲が作曲し、昨年、京都で完全復曲が果たされた「赤目瀧」が市内で初めて演じられる。
 演目と出演は、▽狂言「佛師」茂山良暢さん(大蔵流)▽復曲能「赤目瀧」金剛永謹さん(金剛流宗家)、廣田泰能さん(金剛流)。
 午後六時半開演。入場無料。雨天の場合は青少年センターで開催。問い合わせは市教育委員会文化振興室(電話0595・63・7897)へ。
 21日に事前学習会
 名張薪能の事前学習会が21日、名張産業振興センター・アスピアで催される。市の市民公益活動実践事業。
 金剛流の廣田泰三さん、廣田泰能さん(重要無形文化財総合指定認定保持者)を講師に、復曲能「赤目瀧」の概要や復曲の経緯、能の面と装束などについて学び、面を着けての体験歩行や仕舞鑑賞も行う。
 午後1時半から3時半まで。一時に開場し、会場では昨年行われた京都の舞台のビデオ放映、鎌田梁洲が刊行した『観瀑図誌』の版木公開、「赤目瀧」の謡本とレコードの展示なども行われる。
 参加無料。定員2百人。申し込み不要。問い合わせは名張能楽振興会(澤さん、電話0595・63・0157)へ。

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