自然に親しむ『生き物ハンドブック』刊行
 身近な自然とふれあうために│。名張市を拠点に活動するNPO法人「地域と自然」(中西崇雄代表)が『IGA生き物ハンドブック』=写真左=を発行した。草花や樹木、魚、水質指標生物あわせて百四十五種を紹介し、自然とつきあうきっかけを提供する。
 同NPOは一九九八年に発足。ホームページを開設して自然に関する情報発信をつづけ、昨年四月に法人化した。メンバーは十代から五十代まで十一人。伊賀地域の
ほか奈良や大阪、静岡に住む人も。二〇〇一年から月一度、名張市内四か所で河川の水質調査を実施し、それ以外に一般市民が楽しみながら自然に親しむための「宇陀川調査隊」=写真下=などの活動も進めている。
 ハンドブックは、自然と接するための入門書として企画。身近な種類を厳選し、一項目一ページを単位に解説。バッグやポケットに入れられるコンパクトな造本に仕上げた。書名の「IGA」には、地域名のほか「Interesting Green Access(楽しい自然への入口)」という意味もこめている。
 過去五年間に撮りためたものもまじえ、メンバーが休日返上で撮影した豊富な写真を収録。イラストも効果的に使用し、生態や特徴をわかりやすく説明。よく似た草花の見分け方を紹介したり、魚の顔を正面からとらえたユーモラスな写真を収録したり、従来の図鑑には見られなかった工夫もこらされている。関東以西の本州で使用できる内容。
 B六判、百五十六ページ。税込み六百三十円。ブックスアルデ名張本店・近鉄店・リバーナ店、川口書店(以上名張市)、岡森書店白鳳店、数馬茶屋(以上伊賀市)、三重大学生活協同組合(津市)、琵琶湖博物館(滋賀県草津市)で取り扱っている。
 五月十四日に第五回宇陀川調査隊を実施。テーマは水生生物と植物。午前十時から午後一時まで道の駅宇陀路室生で。詳細はホームページ(http://www.e-net.or.jp/user/yosshi/)へ。

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