名張の夏を祭り一色に染めあげる恒例の名張川納涼花火大会は二十四日、新町河畔と黒田周辺で催される。主催は、なばりBARIBARI実行委員会(委員長=辰巳雄哉・名張商工会議所会頭)。 参宮急行電鉄(現・近鉄)が開通し、名張駅が開設された翌年の昭和六年、観光客誘致を目的に始まった催しで、戦争による中断もあったものの昭和二十二年に復活。伊賀地域最大の花火大会として、市外からも多くの見物客を集める。 しかし長引く不況で企業の協賛金が減少し、いっぽうで運営費が増大してきたため、実行委員会は初の試みとして、新町橋と名張大橋のあいだの花火がもっともよく見える場所に有料見物席七百席を設けることになった。前売り八百円。 午後七時半、新町の愛宕神社で愛宕の火祭りが開幕。新町区民がはっぴ姿で名張川を渡る神事のあと、七時五十分に花火大会がスタートし、約三千発の花火が夜空を彩る。九時十五分まで。雨天順延。 協賛事業として午前十時から丸之内地内で天正しぐれ供養が営まれるほか、新町の細川邸周辺などで「拡大版あいのり祭り」も。 問い合わせは市観光協会(電話0595・63・9087)へ。