地域の美化は住民の手で│。名張市赤目町丈六地区の五十歳以上の男性有志による「丈六五十路会」(野口健会長、三十六人)はこのほど、地域内を流れる滝川の土手で草刈りに汗を流した。 同会は一九八二年の結成。親睦を主体に活動しているが、先輩会員が植えた桜並木の手入れなど、奉仕作業にも力を入れている。桜の下草刈りは毎年の恒例だが、今年は地域の財産である滝川の河川敷もきれいにしようと相談がまとまった。 作業は日曜日の午前。二週連続で行い、役員は両日、一般会員は都合のいい日を選んで参加した。草刈り機やカマを手に集まった会員は、人の背丈より高い雑草が生えた河原に降りて、手際よく刈り取り。両日とも暑い一日となり、汗まみれの作業がつづけられた。 滝川は観光名所の赤目四十八滝を源流とする清らかな流れだが、近年は環境が大きく変化。丈六地区には普通のホタルよりも大きな「丈六ボタル」が生息していたが、その数も激減したという。 野口会長は「地域の環境を再生して、むかしのようにホタルが乱舞する川を取り戻したいと願っています」と話している。