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中世城館研究の第一人者である大阪大学名誉教授・村田修三氏が27日、名張市赤目公民館主催の市民教養講座「柏原城を考える」で天正伊賀の乱の決戦地・柏原城(滝野十郎城)を中心に名張の城館について講演した。柏原城を含む伊賀には中世の城館(砦)が500か所もあり、全国的にみても珍しい地域だと語り、「伊賀と隣国の甲賀には国を統一する強力な守護大名はおらず、土豪が各地に割拠し、それぞれ支配し、競争と連合を組んでいた。この土豪や住民が戦闘の場合、立てこもったのが砦である。地元の人は城(跡)と呼んでいるが、姫路城、大阪城のように天守櫓(やぐら)があり、大名や家臣が住んだ住居や軍事施設、行政の中心とした近世の城館のイメージとは異なる」という話に満席の聴衆は熱心に聞き入った。 |
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集中豪雨と直下型地震が伊賀地方を襲ったと想定して9月4日、三重県、名張市、伊賀市、三重県消防長会が、名張市をメーン会場として大規模な防災訓練を開催する。集中豪によって伊賀地方の河川が増水する中、名張断層による直下型地震が起こり震度6強を記録した。この結果、家屋倒壊多数、土砂崩れが起こり、人的被害が発生。道路や橋梁が損壊、ライフラインや幹線道路が寸断され、孤立集落、緊急を要する救助活動が必要になったという想定で、警察本部、自衛隊、海上保安部が来援、日赤、三重県総合医療センターなどの医療機関、名張市、伊賀市と災害応援協定のある自治体の救援隊が駆け付けたという内容。 |
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