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2011年度 バックナンバー

 


12月17日(土)付

注目される最終日

年末年始の出動式

伊賀市が上野市駅前再開発ビル建設に1億500万円の追加工事を発注した問題で伊賀市民オンブズマンはこのほど、同案がいまだ議会の承認が得られていないことから、これまでの経過を時系列的に表としてまとめ公表した。
年末年始特別警戒取り締まりと年末の交通安全県民運動の出動式が名張市夏見の名張中央公園駐車場であり、名張市と伊賀市青山地区の安全協会、防犯委員会や行政の関係者ら約200人が集まり犯罪や事故防止を呼び掛けた。

12月10日(土)付

伊賀市議会議論白熱

名張市住民税課税にミス

伊賀市議会の一般質問は7日から13日まで行われ、16議員が登壇。今議会は上野市駅前再開発ビルの残土処理代金や震災時の上野丸之内液状化問題、TPP問題など市民の関心が深い答弁があり、初日から白熱した議論が展開された。
名張市は今年6月に発送した住民税の納税通知書に不備があり、本来より高い課税額が記入されていたことを発表した。57件のミスがあり、対象者には謝罪の文書を送付したが、公表はしていなかった。

12月3日(土)付

伊賀市立小中学校全国1位

市民球場を改修

伊賀市の小中学校のIT授業が全国1であることが分かり、味岡教育長は24日、定例記者会見で明らかにした。全国の公立学校の情報化進展度を比較した、パソコン専門誌の公立学校情報化ランキング1位になったのが評価された。IT授業のインフラ整備は、伊賀市教育委員会は国の制度をいち早く取り入れ、平成21年度には、補助金約2億9千万円をかけ、市内36校に電子黒板やテレビを配備し授業に生かしている。
名張市は29日、市議会全員協議会予算決算部会で名張市民球場の改修計画を発表、バックスクリーンにストライク、ボールのカウントを表示するカウント表示板や硬式野球に対応する防球ネットを新設する。

11月26日(土)付

伊賀市再開発ビル工事増額変更案

地震で液状化に

上野市駅前再開発ビル建設工事で排出した廃棄物混りの残土処分代1億515万円を追加する工事変更議案書を6月議会に提出し、継続審議となった。同議会が9月議会で否決されたのを受け、伊賀市は18日、市議会全員懇談会で再度、廃棄物撤去の経緯の説明を行い理解を求めた。
伊賀上野市民オンブズマンは24日、伊賀市役所で新庁舎問題について記者会見を行い、「過去の震災事例から、伊賀市丸之内地区周辺は震災時、液状化現象が起こり、市役所、防災センターとしては適当ではない」と警告した。

11月19日(土)付

高齢化すすむ名張市

名張企業リーダー会記念講演会

全国的に少子高齢化が進む日本。名張市も毎年、高齢者が増加している。昭和55年の国勢調査によると名張市の人口構成は、定年層が多く、老年層が少ない人口ピラミッドだったが、平成22年の調査では、若年層が少なく、高齢者が多い構成になった。1980年代、団地開発などで短期間に人口流入が多かった名張市特有の人口構成だが、今後、高齢化社会が一層進行することになる。これへの対策はどうなのか。名張市は9日、市議会教育民生常任委員会で老人保健福祉計画、介護保険事業計画の素案を公表した。
名張企業リーダー会(若松大輔会長)は創立15周年を記念し16日、名張市桔梗が丘のヴェルージュで経済ジャーナリスト須田慎一郎氏を招き講演会を開催した。須田氏は震災後の日本経済について、「現在の不況の出口は来年4〜5月頃から復興特需が起こり、経済は上向きになるが、円高は野田内閣と日銀の決断がない限り解消できない」と話した。

11月12日(土)付

組織機構を一部見直し

見直し再公募

名張市は8日、市議会総務企画委員会で24年度から組織・機構の一部見直しを行い、地域経営、子ども施策、人権施策、地域資源の活用など4つの実施内容を明らかにした。
名張市は、同市滝之原の市有地売却のため斎場旧予定地をプロポーザル方式で公募したが応募者が現れず、価格や条件の見直しを行い再募集することを8日、市議会総務企画常任委員会で明らかにした。

11月5日(土)付

名張祭り盛大に

子ども虐待防止三重県キャラバン隊

名張の鎮守さん「お春日さん」で親しまれている宇流冨志禰神社の秋の祭礼が、今年から10月末の土曜、日曜日になり、29日(土)宵宮、30日(日)には、氏子や祭りの招待客のほか、団地からも多くの善男善女が参詣した。沿道には屋台店が並び、にぎわいを盛り上げた。
子どもの虐待防止を呼びかける三重県のキャラバン隊が1日、県庁を出発して伊賀市、名張市役所を訪問した。県は毎年11月を「子ども虐待防止月間」と定め、街頭キャンペーンを行い、名張市役所では前田副市長、福田議長が出迎えた。

10月29日(土)付

名張市社会福祉大会

伊賀市議会政治倫理審立ち上げ

名張市、名張市社会福祉協議会主催の第41回名張市社会福祉大会が23日、ADSホールで開催され、社会福祉に功労があった人に、亀井利克市長や石井洋子名張市社会福祉協会長から表彰状や感謝状が贈呈された。
伊賀市議会運営委員会は26日、伊賀市議会議員政治倫理審査会を立ち上げた。審査対象は、伊賀森林組合副理事長の中岡久徳議員が組合会計で不適切な処理をしたというもので、先に三重県から監査の結果を指摘されていた。中岡議員は、不適切とされる金を全額返還している。

10月22日(土)付

伊賀市議会報告会上津会場

華やかに初の名張祭

伊賀市議会は14日、市議会基本条例に基づき、定例会終了後、全議員を6班に分け、住民自治協議会で説明会を行っている報告会を上津地区で開催した。市議会の議決事項を報告し、市民からの質問に答え、さらに、市政の懸案事項についての質疑や意見に答えている伊賀市議会の報告会は、地域の課題についての質疑応答、課題解決について尽力、行政に申し入れも行っており、市民の注目度は高い。伊賀市は地域の課題、要望事項は原則、住民自治協議会の任務だが、自治協議会では解決できない場合は、議会の応援が必要になることから、報告会を通し、議会は協力している。
近畿大学工業高等専門学校(春日丘、神野稔校長)で、14から16日の3日間、学園祭「高専名張祭」が開かれた。テーマは「新たな一歩」。同校が熊野市から名張市に移転して初の学園祭。14日には前夜祭としてオープニング花火が打ち上げられた。

10月15日(土)付

地域づくりを激励

伊賀城館分布は日本一

鈴木英敬三重県知事は11日、名張市役所隣の同市防災センターで名張市地域づくり組織代表者の15人と「みえの現場・すごいやんかトーク」を行った。冒頭鈴木知事は「伊賀に県政なしのご指摘をいただいている。医療や雇用で満足いただいていないのだと思う。住民を代表するみなさんから率直なご意見をいただき、県政に反映したい」とあいさつした。
「伊賀の城館群の数は日本一、もしかしたら世界一かもしれない。一定の地域の中で多くの城郭が点在している。滝野城(柏原城)は、その城郭群の究極の形である。滝野城(柏原城)を整備復元し、文化財としての価値を顕彰すべきではないか」と10日、名張市赤目公民館市民大学講座で奈良大学・千田嘉博教授(三重県文化財保護審議会委員)が聴衆を前に呼び掛けた。

10月8日(土)付

初の立候補制採用

名張版事業仕分け評価結果を答申

申し合わせ任期満了に伴う名張市議会の役員選挙は6日、投開票が行われ、議長に福田博行議員、副議長に細谷一宏議員が当選。監査委員には石井政議員が選任された。
名張市考査委員会(中川幾郎委員長ほか3人)は、名張市が抽出した21件の事業について、担当者から予算要求の内容を聴取し5日、中川会長が評価結果の報告書を亀井市長に提出した。名張市はこの結果報告により24年度の予算編成を行う。考査委員会制度は平成19年より実施している“事業仕分け名張版”で、外部の学識経験者が事業の必要性、有効性、効率性などの観点から具体的な課題の指摘や提案を行っている。また、市民からの意見も募集している。

10月1日(土)付

入湯税の廃止可決

今年も紅葉マラソン

名張市は29日、市議会本会議で入湯税(温泉等にかける税金)を廃止する条例案(市税条例の一部を改正する条例制定案)を上程、総務企画委員会や本会議で反対する議員もいたが、賛成多数で可決し、24年4月からの入湯税廃止を決定した。 入湯税は既存の市内の3業者に課税し、市の年間税収は約200万円だが、名張市が希央台の市有土地に誘致した業者が温浴施設であり、この業者の「温泉」掘削により、低料金で多くの集客を図れるようにした。市では、市民が安い料金で入浴ができ、市内の既存業者には入湯税廃止で料金の値下げが期待できるなどの効果もあるとしている。
恒例の名張市比奈知湖紅葉マラソンは11月20日、比奈知ダム湖岸コースで開催される。レースは2km(小学校3、4年生男女、3km(学生男女)。5km(高校生男女、一般男女、60歳以上男女)、10km(一般男女、50歳以上男女)、2kmジョギング(小学生以上)となっている。

9月24日(土)付

財政問題22年度決算分析

伊賀市一般質問13議員が登壇

名張市議会の一般質問で幸松孝太郎議員は、山本順仁企画財政部長と22年度決算の財務内容について会計監査の質疑とは違う、名張市議会には珍しい議論を行った。以下、両氏の質疑をまとめてみた。
伊賀市議会9月定例会の一般質問は8日から4日間行われ、13人の議員が登壇した。質問は、市街地活性化、農業問題、財政問題、市庁舎問題、防災問題、行財政課企画など多岐にわたった。中でも、上田宗久議員の三重県知事とのトップ会議、中谷一彦議員の事務決裁済権限、稲森稔尚議員の政策形成過程の透明化、中本徳子議員の市庁舎建設問題、森正敏議員の防災対策が注目された。以下各議員の質疑を掲載。

9月17日(土)付

防災、福祉、教育に集中

名張ブランドを開発

名張市議会9月の定例会の一般質問は9日から13日まで行われ、10人の議員が登壇、災害、防災問題を中心に市政の諸問題を質問。常俊議員は「市政一新プログラム」について質問。福田議員は、コンピュータによる事務処理の効率化について新しい提案を行った。消防の広域化については、懸念を示した。
名張市の民間、産業界、近大高専、名張市、県、国が連携する名張市民産学官連携協議が設置され、設立会が17日近大高専で行われることになり、関係者が13日、名張市役所で記者会見を行った。

9月10日(土)付

伊賀も豪雨被害

名張市職員の応援は完了

大型で勢力の強い台風12号は平均時速10キロで3日、四国沖に接近、上陸後も10〜15キロでゆっくり列島を横断、日本海に抜け北上、5日には熱帯低気圧になった。台風の影響は広範囲に及び、関東、東北、北海道にも強風や豪雨をもたらした。伊賀地域では2日夕刻から強風、豪雨が襲い、土砂崩壊、道路冠水、倒木などの被害が報告された。
東日本大震災の被災地・宮城県塩釜市への名張市の応援は完了し、業務に差し支えない職員が6日、市役所で亀井市長に支援報告を行った。最終に派遣されていた名張市の短期派遣職員2班、長期派遣職員1班の20人全員が任務を終了。

9月3日(土)付

全国的にも珍しい伊賀城館群

三重県、名張市、伊賀市が防災訓練

中世城館研究の第一人者である大阪大学名誉教授・村田修三氏が27日、名張市赤目公民館主催の市民教養講座「柏原城を考える」で天正伊賀の乱の決戦地・柏原城(滝野十郎城)を中心に名張の城館について講演した。柏原城を含む伊賀には中世の城館(砦)が500か所もあり、全国的にみても珍しい地域だと語り、「伊賀と隣国の甲賀には国を統一する強力な守護大名はおらず、土豪が各地に割拠し、それぞれ支配し、競争と連合を組んでいた。この土豪や住民が戦闘の場合、立てこもったのが砦である。地元の人は城(跡)と呼んでいるが、姫路城、大阪城のように天守櫓(やぐら)があり、大名や家臣が住んだ住居や軍事施設、行政の中心とした近世の城館のイメージとは異なる」という話に満席の聴衆は熱心に聞き入った。
集中豪雨と直下型地震が伊賀地方を襲ったと想定して9月4日、三重県、名張市、伊賀市、三重県消防長会が、名張市をメーン会場として大規模な防災訓練を開催する。集中豪によって伊賀地方の河川が増水する中、名張断層による直下型地震が起こり震度6強を記録した。この結果、家屋倒壊多数、土砂崩れが起こり、人的被害が発生。道路や橋梁が損壊、ライフラインや幹線道路が寸断され、孤立集落、緊急を要する救助活動が必要になったという想定で、警察本部、自衛隊、海上保安部が来援、日赤、三重県総合医療センターなどの医療機関、名張市、伊賀市と災害応援協定のある自治体の救援隊が駆け付けたという内容。

8月27日(土)付

希央台にスーパー銭湯

赤字再建団体転落回避へ

名張市は23日、市議会全員協議会で、同市希央台2番町の公益施設用地約15000平方メートル(約4537坪)に誘致する温浴施設・スーパー銭湯の施設概要を明らかにした。同敷地内には温浴施設のほか、JAや商工会議所、観光協会が参加する地元野菜や地元特産品の売り場「とりたてなばり交流館」も併設。11月着工、来年8月オープンの予定。
財政状態が厳しく、国から「地方財政健全化法による財政健全化団体」に指定される懸念があった名張市は、このほど、この危機から脱出できる見通しが表れ、「暗いトンネルの先に明かりが見えてきた」と言われている。そこで、名張市の財政と財政改善について触れてみたい。

8月13日(土)付

名張の価値の底上げと経済の活性化を

現在地で準備を

名張市の有識者で構成する第4期市政一新市民会議(中川幾郎会長)は提言書を5日、亀井市長に提出した。市長不在のため、前田副市長が受理した提言は、「魅力ある名張」創造のため、厳しい財政状況にあっても事業の取捨選択などの工夫を行い、名張の価値の底上げにつながる事業の推進に配慮する▽事業の実施に当たっては、名張市の経済の活性化につながる手法を優先する▽市職員の意識改革の徹底と、市民と行政の協働によるまちづくりの基盤整備の推進に努めることなどで、委員は「提言が出ました」だけで終わらず、市民に伝わるようにしてもらいたいと末尾に記載している。
伊賀市の内保博仁市長は10日、市議会が採択した「市庁舎の建設に関する請願」について「現在地が最もふさわしく建設を進めたい」と安本美栄子議長に文書で回答した。請願は伊賀市庁舎の建設地を現在地以外に求める趣旨で「伊賀市の活性化を求める会」(竹之矢虎雄事務局長)が6月議会に提出、市議会は賛成15、反対11で採択。請願書は市長に送達されていたが、回答がなく議長は3日、地方自治法第125条により回答を請求していたもの。

8月6日(土)付

見過ごせない伊賀市政

災害応援を締結

市長や市議会が法令や条例、議会規則を無視しているとして伊賀市に1日「伊賀上野市民オンブズマン」が結成された。メンバーは上田保隆氏、松下任久氏、堀井信雄氏、山田芳美氏の発起人と顧問弁護士の横清貴氏。代表者は特に置かず、問題ごとに担当者を決め活動をする方針。今後新規参加の会員を歓迎している。
名張市は岐阜県関市と災害応援協定を4日、亀井市長らが出向いて関市役所で締結した。大規模災害時に相互に応援する協定で、中部地区の市と締結するのは初めて。

7月30日(土)付

事業仕分けの名張版

本部は伊賀市に設置

19年度から事務、事業を評価、検証する「考査制度」を導入している名張市は、事務、事業を担当室が自己点検、評価し、さらに第3者による考査委員会が評価している模様を22項目について、3日間、市民に公開する。
伊賀市、名張市は現在検討を進めている「伊賀ブロック消防広域化計画」を28日、伊賀市で開かれた伊賀広域行政事務組合議会に報告した。新組織の名称は「伊賀・名張広域消防本部」とし、本部は伊賀市の消防本部に置く予定。今後、両市の議会で協議することになる。発足は25年4月を目指す。

7月23日(土)付

脳外科諸権威が講演

新会長に橋本氏選出

奈良県立医科大学、名張市が共催し、伊賀市、曽爾村、御杖村が後援する市民公開健康講座が16日、名張市防災センターで開催された。テーマは「脳卒中の予防対策と医療体制」。講師は奈良県立医科大学高度救命救急センターの奥地一男センター長他。伊藤宏雄名張市立病院長も出席、約200人が聴講した。
名張市農業委員会は20日、改選後の新しい顔ぶれを決めた。公職選挙法による新委員は23人、団体推薦2人、議会推薦(学識経験者)3人の合計28人となり、このうち女性は4人。第1回総会は名張市役所で行われ、新会長に橋本良民氏、副会長に山崎祥生氏が選ばれた。

7月16日(土)付

農業からできるエコ活動

下水道と観光振興

最近、市内のスーパーマーケット横や名張高校前の空き地などで羊の姿が目撃され話題になっている。この羊たちは、昨年から井上大輔さん(JA伊賀南部・畜産農家)と奥田龍己さん(奥田ゴールドファーム株式会社代表取締役)が協力し、耕作放棄地や休耕地などの草を食べさせて、土地整備のために利用している、いわばエコ運動の一環。羊たちは、土地の広さ、草の多さに合わせて、1から3週間程度で市内各地を移動、環境問題に一役かっているかと思えば、そこには、目に見えない苦労があった。
名張市の地域づくり組織(まちづくり協議会)代表者会議と市議会産業建設常任委員会が7日、名張市役所で懇談会を開催、同委員会所管の今後の下水道計画、観光振興について話し合った。懇談会は地域づくり組織代表者会議の申し出によって行われたもので、同会議の室谷副会長が司会、活発な意見交換が行われた。

7月9日(土)付

適正か1億500万年増

ソバーニ 2社が共同出資

上野市駅前市市街地ビル工事をめぐる疑惑が取りざたされている。伊賀市の6月議会に提出された議案第81号工事請負契約として、「上野市駅前市街地再開発事業施設新築工事」代金28億6620万円を約1億500万円増額する変更案の承認が提案されたが、議会は認めず、継続審査とされた問題だ。
名張近鉄ガスとアドバンスコープは1日、共同出資の「株式会社ソバーニ」の業務を開始した。独居高齢者などの緊急通報や健康相談を受ける「つながりコール」、家電製品を中心とした「生活デリバリーとサポート」や小さな改装に関する「リホームサービス」を扱う会社をめざす。社長は奥西宏有氏(名張近鉄ガス取締役)で本社は、名張市箕曲中村のアドバンス本社の敷地に置く。社名は「いつもあなたのそばに」という趣旨。

7月2日(土)付

大きなムダ遣いを総括

梶谷氏が観光事業功労受賞

名張市議会一般質問で森脇和徳議員は15日、名張市の斎場予定地をめぐる過去3つの裁判について、自ら判決文を検証、亀井市長の考えを問うた。また、斎場予定地取得に要した費用を調査、総額11億5232万円である事を明らかに。この土地の売却価格は1億2千万円と評価、10億3232万円の損差となり、名張市の大きなムダ遣いも明らかに。
名張市の名勝・赤目四十八滝の入り口の県道で空き缶やごみ拾いを10年あまり続けている赤目四十八滝渓谷保勝会の元理事・梶谷穣さん(77)=赤目町長坂=が今年度の三重県観光連盟の観光事業功労者として表彰され14日、市役所を訪れ亀井市長に受賞報告を行った。

6月25日(土)付

伊賀市新庁舎は移転

エコ、防災など活発に

伊賀市の新庁舎建設で「伊賀市の活性化を考える会」が提出していた位置の変更を求める請願は20日の総務常任委員会で採択されたのを受け、伊賀市議会は6月議会最終日の24日、本議会で市庁舎建設に関する請願を15対11で採択。内保市長が示していた伊賀市丸之内の現在地での建て替えは見直される。今後、議会の動向が新庁舎建設のカギになる。
名張市議会一般質問2日目の17日は、常俊朋子、幸松孝太郎、田合豪議員が登壇し、常俊議員は、鳥獣害対策や農業支援センター、18歳までの子育て支援について質問。幸松議員は新エネルギー問題について詳しく質問した。また同議員は名張市中央部のまちづくりに関係し、まちなか再生、駅前開発、中央西地区について専門的知識とまちづくり協議会(青蓮寺・百合が丘)の体験をもとに質問した。田合議員は名張市の災害対策、新エネルギー問題、真夏の学校の熱症対策、市税の収納問題について質問した。

6月18日(土)付

震災後で防災やエコ

少ない新庁舎問題

名張市議会一般質問は、16日から20日まで3日間行われ10議員が質問に立ち、初日の16日は森脇和徳議員、石井政議員、川合滋議員、高田稔嗣議員が登壇。森脇議員は斎場問題の顛末てんまつについて論じ、斎場をめぐる3つの裁判について論究。名張市の裁判の進め方、亀井市長が議会と「政治生命を懸けて円満解決する」と約束した問題、斎場の2重投資の責任について厳しい質疑応答があったが、今週は、石井議員、川合議員、高田議員の質疑を掲載。
伊賀市議会の一般質問は9日から始まり、20議員が質問に立った。東日本大震災を受け、内保博仁市長の原発に対する見解を求める発言や伊賀市の財政規模、予算が凍結されている新庁舎建設に伴う諸問題と支所のあり方など、多岐にわたった。中でも西澤民郎議員(新政ク)は、高齢者、障害者の移送サービス料金と霊山林道未登記問題を取り上げ、市の考えを聞いた。また、前田孝也議員(無)は、西部地区の学校区再編計画について回答を求めた。

6月11日(土)付

地域づくり代表者会議会長に井川氏

やなせ宿3周年

名張市の地域づくり(まちづくり)組織の代表者で構成する23年度第1回地域づくり代表者会議が9日、名張市役所で開催され、会長に井川敏雄(箕曲)、副会長(会長代行)に室谷芳彦(美旗)、副会長・多田正太郎(名張)、冨山修(錦生)氏が選任された。
名張市新町の旧細川邸・やなせ宿でオープン3周年を記念するやなせ祭が4、5日の両日開催され、陶芸、陶器の展示と販売、やなせテント市模擬店(豆腐田楽、焼きそばなど)、ワンデーシェフレストランなどでにぎわった。地元新町の樽太鼓の演奏やライブコンサートが参加者を楽しませた。

6月4日(土)付

斎場予定地で提案

名張市農業委員は投票で

名張市議会は30日、全員協議会を開催、名張市が同市滝之原の旧斎場予定地3万1000平方メートルを公募による、プロポーザル方式で売却する予定としたことに議員から様々な意見が出された。結果、新エネルギー対策として報道された三重県鈴木知事のメガソーラー構想などの案も含め、再検討するよう議長が指示。公募は一時中止に。長時間かかっていた問題が残金支払い後、1か月で結論が。出来レースでは。との声も。
任期満了に伴う名張市農業委員会の選挙が7月3日告示、10日投票の日程で行われる。今回の選挙告知は、従来の地区回覧方式をやめ、名張市選挙管理委員会から、有権者(農業者)へ郵送で直接通知されることになった。理由は、農業者の住居が地区内から団地に移転している人があり、回覧では行き届かないことによる。

5月28日(土)付

伊賀市の活性化を考える会員請願書を提出

マツタケ再生に挑む

伊賀市庁舎の建設を巡り賛否両論が渦巻く中、伊賀市の活性化を考える会の事務局長・竹之矢虎男氏(同市ゆめが丘6)が、同会の会員である高山泉、佐藤包治氏とともに、伊賀市議会の安本議長あてに「市庁舎建設に関する請願書」を提出し、事務局は受理した。また、26日開かれた市議会運営委員会では、今議会で審議することを決定した。
最近はマッタケは生産量が少なく、貴重品になっている。国内の生産量が少ないため、韓国、北朝鮮や中国産のものが出回っている。そこで、かつてマッタケの産地だった名張市赤目の里山で、マツタケ山の復活を目指して息の長い取り組みを行っている団体がある。栽培できないといわれているマッタケも、生育条件が整えば生えてくる。この原理を考え、マツタケ山の再生を目指す「赤目の里山を育てる会」の取り組みを取材した。

5月21日(土)付

地球に優しいリサイクル

塩釜市応援職員が帰名

名張市は燃やすごみの64パーセントを占める生ごみの資源化を目指して、平成22年10月1日から同年12月23日まで市内23地区、1963世帯をモデルに指定し、施行を重ね、18日市議会教育民生常任委員でその結果を報告、今後実施に向け具体的な計画を進める。
名張市が被災地・宮城県塩釜市に派遣していた職員第1グループが17日、亀井市長に活動報告をした。派遣された田中明子・生活支援室長ら事務職員10人は、1日から14日まで、避難所の塩釜市公民館で受付や食事の配膳、片付けなどを中心に支援活動を行った。8日には離島の寒風沢島でがれき撤去をした。

5月14日(土)付

シンポジウムや請願の動き活発

亀井市長が視察

伊賀市の庁舎建設をめぐり、市民の感心が日増しに深くなる中、2つの市民グループが住民運動をスタートさせた。一つは5団体が合同し現庁舎の保存を考える「私達の伊賀市を考える会」。もう一つは新庁舎は必要だが別の場所にすべきだという住民自治協議会長や元議員が集結した「伊賀市の活性化を進める会」。
東日本大震災の被災地:宮城県塩竈市に宮城県の要請で職員派遣を決めた名張市は、5月1日から事務職員10人を3か月間、技術職員2人を5か月間常駐させている。事務職員は避難所の管理運営を担当し2週間勤務で交代、技術職員は道路の復旧の調査、設計業務に従事し1か月で交代の延べ80人の派遣となる。この塩竈市に亀井利克名張市長が5月2日から4日まで訪問、菅生秘書室長が同行した。本紙は菅生室長から被災地の様子と視察内容を聞いた。

4月30日(土)付

なぜ斎場用地を2重投資をしたのか

名張街道の要衝

名張市は相場より高い土地を斎場用地として購入。しかし、この土地を塩漬けにして、別の土地に斎場を立地した。先に購入した牛舎地は平成7年ごろ「時価より高い」、「建物がある土地を無理に買わなくても付近に安い山林がある」「牛舎地は聖なる土地とはいえない」「なぜ、あの土地でなければならないのか」などの声が市民からあがり、さまざまなウワサが流された。富永市長の評判は大変悪く、平成14年の選挙で亀井市長が誕生した原因でもあった。
奈良時代、名張郡の郡司(郡長)は、韓半島から渡来した豪族・夏見(身)氏で、郡役所や夏見氏の屋敷は鴻之巣(鴻之台2番町)にあり、夏見氏は朝廷から官位をもらっていた。さらに、一族の墳墓は上山古墳群(夏見字上山-春日丘)である。などを名張市史編纂室の山口浩二主査が24日、名張ユネスコ協会への出前トークで史跡調査の結果や文献を紹介しながら、名張郡司の夏見氏について説明した。

4月23日(土)付

今こそ首都機能移転を

新人50人が郷土の防災に参加

東日本大震災の現状が連日報じられている。東京を中心とした関東地方ならもっと被害は大きく深刻で、世界から「日本沈没」といわれかねない事態に。関東大震災が発生した時代は政治は東京、経済は大阪だったが、現在上場会社のほとんどが本社を東京に移している。世界をみればアメリカはワシントンとニューヨーク、中国は北京と上海に政治機能と経済機能の中心が分かれている。そこで首都機能移転論を再燃させることが喫緊の過大ではなかろうか。
名張市消防団23年度の入団式が17日、名張市防災センターで行われた。亀井市長は、「名張市の防人(さきもり)として決意し、入団された皆さんを歓迎し、感謝したい。防災の必要性と皆さんの役割は今さら申すまでもないが、8万市民の安全は皆さんの双肩にかかっている。今後の活躍に期待したい」と訓示した。

4月16日(土)付

議長に安本氏選任

伊賀の災害と防災を検証

伊賀市議会は11日、臨時議会を開会、正副議長選挙を行い、議長に安本美栄子議員、副議長に空森栄幸議員を選任した。
過去、東海地震の想定区域では100〜150年ごとに大地震が起きてきた。幕末の安政大地震からすでに150年経っている。伊賀市は100年に一度の大洪水の場合のハザードマップを出した。これを基に伊賀地域の地震、水害、防災について検証してみた。

4月11日(月)付

森野氏連続トップ当選

枝垂れサクラ満開

春の統一地方選挙の三重県議会選挙。伊賀地区では名張市は北川裕之、中森博文氏が無投票当選したが、伊賀市選挙区は定数3に4人が立候補、10日投開票され、新政みえ(民主)現職森野真治氏が2期目の当選、自民現職岩田隆嘉氏が4選を果たし、自民新人の粟野仁博氏が初当選した。
名勝赤目滝入口の古刹延壽院の枝垂れ桜が今年も開花した。樹齢380年といわれ、名張市の天然記念物に指定されている。

4月4日(月)付

伊賀市は4つどもえの激戦、名張は無風当選

名張市へ2.6千万円超す

4月1日告示された三重県議会議員選挙は、名張市選挙区では現職のほか新人立候補はなく、無投票、北川裕之氏、中森博文氏が当選。伊賀市区は届け出順に森野真治氏、粟野仁博氏、田中覚氏、岩田隆嘉氏の4人が予想通り立候補、4つどもえの激戦を展開している。
東日本大地震に対する市民の関心は高まり、名張市に寄託された募金額の累計は、1日正午現在で2695万円を超す勢いとなった。また、救援物資は27日現在、854箱となり、名張市では市民の感心の高さに驚き、感服している。

3月26日(土)付

Dスーパー名張市が誘致断念

伊賀市庁舎建設説明会終わる

名張市は希央台の公益施設用地に計画していたディスカウントスーパーの誘致を断念し、新たに温浴施設の誘致を決め22日、市議会全員協議会に報告した。また、同日午後から開催した産業建設常任委員会で同土地を市開発公社から買取る議案を可決した。
伊賀市は19日、13会場最後の市庁舎説明会を上野東部市民センターで開催した。東部地区住民自治協議会員が参加し、市庁舎建設について一通りの説明の後、質疑応答が行われた。

3月19日(土)付

行政の独断専行に歯止め

県議選名張市選挙区で公開討論会

伊賀市議会は15日、予算特別委員会で新市庁舎建設事業費4億8千万円を認めた予算に対し、執行の凍結を求める付帯決議を賛成多数で可決した。新庁舎建設現場について1交通渋滞緩和策、2駐車場問題、3観光客誘致、4市街地活性化基本政策との整合性、5経済効果のシュミレーションに対する説明が不十分であり、市民との理解と合意が得られてないとして、市民への説明責任を果たし、理解が得られるまで執行を凍結するというもの。
名張青年会議所(田村宜也理事長)は17日夜、名張産業振興センターアスピアで県議会議員選挙公開討論会を開き、立候補を予定している北川裕之議員(新政みえ)、中森博文議員(自民みらい)の現職二人が参加した。

3月12日(土)付

どうなる誘致計画

美旗古墳群周辺市有地多目的利用ゾーンに

名張市が希央台の公益施設用地に誘致を計画しているディスカウントスーパー ラ・ムー問題は商工会議所、中町商栄会のほか、名張地区まちづくり協議会、第2セクターの名張ショッピングセンター、名張セントラルパークからも反対の意見書、要望書が出され、商業会だけでなく、まちづくりの問題に発展した。
名張市は倒産した不動産会社が、美旗古墳群周辺に所有していた19ヘクタールの土地を買収、9ヘクタールをノーベル製菓に売却、残り10ヘクタールを地域住民と共に多目的な利用を考える美旗古墳群周辺利用計画を2月15日、市議会全員協議会で明らかにした。

3月5日(土)付

三重県議選まで一か月

関心深いぞ新庁舎説明会

4月1日告示、10日投開票の三重県議会議員選挙は、名張選挙区は中森博文氏、北川裕之氏が3期選に挑むが、新人候補は現れず、3月上旬現在無風状態。一方伊賀市選挙区は荒れそうな模様。現職の元副議長・岩田隆嘉氏、2期目に挑戦する森野真治氏と新人・栗野仁博の3人が準備を進めているが、元県議長の田中覚氏の動向が注目されだした。
伊賀市は新市庁舎建設について38地区の住民自治協議会を対象に、市内12か所の会場で説明会を行っている。28日のいがまち公民館(旧伊賀町の3団体対象)を皮切りに、2日の青山福祉センター(旧青山町の6団体対象)で説明会を開始した。両会場では、市の場所を決めてからの説明会に不満を表明、現在地では交通が不便だ、駐車場が少ない、観光客を長時間滞在させるための駐車場がないなどの意見が出された。

2月26日(土)付

Dスーパー・市の誘致は問題

上野市民病院・がん治療の高度医療

名張市が希央台の公益施設用地にディスカウントショップ ラ・ムーを誘致する問題で、名張商工会議所や中町商店会から市長や議会に反対意見書が出されている。これらについて名張市は23日、全員協議会を開催、傍聴者が多数出席するなか、議員の意見を聞いた。
伊賀市立上野総合市民病院は20日、同市西明寺のヒルホテル・サンピアで市民公開講座を開催、登勉三重大学医学部長が「三重県における地域医療の現状と将来展望」、三木誓雄市民病院長が「上野総合市民病院の展望について」と題して講演した。三木院長は、市民病院をがん治療の高度医療病院として再編、実績を積み上げ、同病院を地域の誇りに思える病院にしたいと抱負を述べ、約200人の参加者は熱心に聴講、期待を膨らませた。

2月19日(土)付

市土地賃貸に断固反対

伊賀市庁舎建設問題・建設場所で異論

名張市商工会議所は18日、名張市の亀井市長に、市が公募していた希央台の公益施設建設予定地へディスカウントスーパーを誘致し、賃貸契約を行うことに断固反対する「希央台公益施設用地利用に係るディスカウントスーパーマーケットラムー名張店の出店に対する意見書」を提出した。
伊賀市の庁舎建築問題に市民の関心が高まってきた。市議会が開催する議会報告会では、庁舎問題、病院問題が必ず出される。病院問題は、三重大学から院長を迎え、名張市立病院から医師を移動させることで急場をしのぎ、今後、充実を図ることで、一応目途がついた。今後の市民の関心は庁舎問題になる。そこで、庁舎建設問題について、住民自治協議会での建設地を巡る議論や現庁舎を文化財として保存を求める建築家や市民団体の動きをまとめた。

2月12日(土)付

多極分散で地方に活力を

伊賀路に春の訪れ

現在、47都道府県を合併して10程度に分割再編し、国の出先機関を統合、地域に密着した行政を行う道州制の論議が活発だ。この道州制を提唱する地域集権型道州制国民協議会の講演会が5日、名張市蔵持町里の名張市武道交流館いきいきで行われた。会長の江口克彦参議院議員(元松下政経塾長)が講師を務め、田合豪名張市議が司会した。
年に一度の大にぎわい「名張のえべっさん」。名張市鍛冶町、蛭子神社の祭礼が宵宮の7日、本祭りの8日とも晴天に恵まれ、近郊の人々を集めてにぎわった。

2月5日(土)付

地域づくりで活発懇談

日本は素晴らしい国だ

名張市の14地区の地域づくり組織の代表者で構成する地域づくり代表者会議は2月1日、名張市役所で市議会教育民生常任委員会と懇談会を開催、地域づくりへの議員の考えや地域づくり代表者側の議会に対する思いを述べあった。また、小中学校の規模、配置の適正化についても意見を交した。
金美齢さんの「21世紀の提言|新しい世代を育てる」と題する伊賀法人会主催の講演会が30日、伊賀市文化会館で開催され、約1000人の聴衆が同氏の熱弁に聞きいった。自身の経験から、「日本は豊かで安全な素晴らしい国だ。このことに感謝しながら、素晴らしい次世代を育てるようにしなければならない」と警鐘を乱打した。

1月29日(土)付

伊賀市地域制度見直し

日本の国防を考える

地域の自治組織として自治会(区)と住民自治協議会がある伊賀市は、組織が複雑で、住民の戸惑いや運営が難しいことから、このほど見直しを行い、市との窓口を一本化する方向で地域に出向き説明する。4月からは地域の行政窓口を住民自治協議会に一本化し、行政は基本的に住民自治協議会を窓口として事務を行う。
中国漁船追突による尖閣列島問題、ロシア大統領の北方領土訪問、北朝鮮による韓国延坪島砲撃などで、日本人の防衛意識が変わってきた。日本と韓国が軍事提携(有事の際の物資支援)の交渉を始めているが、反対する論調はない。外国からの脅威にさらされている現実に目覚め、国の防衛力、外交力が盛んに議論されるようになったからだ。おりしも、本紙に、名張市神屋羽根の林業家・今矢弘氏(87)から、かつての陸軍兵器学校同期生の作文「きずな」が届いた。戦争体験者の国防論と平和論が書き綴られた記録だ。これを見るに及び、国防と平和を身近なものとして考えざるを得なくなった。

1月22日(土)付

第2回名張の古墳講演会

美旗まち協どんど焼き

名張市総務部総務室市史編纂室は19日、「名張の古墳(第2回)」と題し講演会を開催、市教育委員会発掘担当で日本考古学会員の門田了三氏が講師をつとめ、名張市の古墳について講演した。古墳は中国の皇帝の墳墓をまねた大和の王権の墳墓から始まり、伊賀では4世紀後半から5世紀にかけて造られ、仏教の伝来とともに6世紀後半で終わりを迎えたが、伊賀の古墳は近畿地区の影響があると説明した。
名張市の美旗まちづくり協議会は16日、市民センター前の田圃で、美旗中村式のどんどを行った。たくさんの人が集まり、正月飾りやお札を燃やし、竹の先で餅を焼いた。参加者には、豚汁や甘酒が振る舞われた。

1月15日(土)付

名張市が関西医科大に講座寄付

最優秀賞に名張市の奥田能己さん

名張市は市立病院医師不足解決の一環として、関西医科大学小児科に講座を寄付することになり12日、名張市役所で寄付講座設置協定書の調印式を行った。この講座は、小児発達支援講座で名張市が市立病院近くに設置する子ども発達支援センター(仮称)の医療と研究に役立てようとするもの。平成26年までに4千万円を名張市は県の基金を使って寄付することになり、関西医大としては有意義な寄付で高く評価している。
東海ブロック農村青少年会議の意見発表会に三重県代表として出場し最優秀賞を受賞、東京で行われる第50回全国青年農業者大会に出場する奥田能己さんは、奥田ゴールドファーム株式会社代表取締役。ニュージーランド留学、肉牛肥育経営に取り組んでいる。名張市内の耕作放棄地に繁殖牛を放牧、雑草を食べさせて成果を上げている。

1月1日(祝)付

県議選は無風か

伊賀地域の課題を熱く語る

新しい年が明けた。今年は統一地方選挙の年。三重県では野呂昭彦知事が、今期限りの引退を表明。水面下では候補者の検討が行われている。4月の三重県議会議員の名張選挙区の定員は2人、伊賀市は3人と、これまで通りの議席数。本番まであと3か月と迫った県議選の動きは、今のところ平穏。このまま無風で終わるのか、それとも・・・。
トラ年からウサギ年にエトが変わった2011年。毎年恒例の伊賀市、名張市の三重県議会議員新春座談会を開いた。参加していただいたのは5人。名張から中森博文、北川裕之議員、伊賀市からは吉川実、岩田隆嘉、森野真治議員が、伊賀地域の医療問題、道路予算、TPP(環太平洋経済連携協定)対策、関西連合への対応など、忌憚のない意見を語ってもらった。

医師の増と病院集中化

オオサンショウウオ世界各国から注目

国立大学の最年少学長として注目され、54歳で三重大学学長に就任した豊田長康さん(60)。現在は国立大学財務経営センター理事長として活躍。そんな豊田元学長と伊和新聞社・岡山博宣社長と学生時代の同輩。医療崩壊が叫ばれている現在、緊急対談をお願いした。
「国が指定した特別天然記念物とその生息環境を国が損なおうとしていることは不合理。まさに日本の生物多様性国家戦略の真価が問われている。トキやコウノトリの二の舞いをするべきではない」と話すのは、伊賀の特別天然記念物オオサンショウウオを守る会の代表理事・川上聡さん。昨年10月、名古屋で開かれたCOP10に参加し、広く世界にオオサンショウウオを通して自然環境問題を訴えた。さらに川上ダム建設に「オオサンショウウオの上流移転は、座視できない」と有志4人が集まり、守る会を立ち上げた。代表して川上さんにその活動を聞いた。