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2014年度 バックナンバー


12月20日(土)付

衆議院選挙・積極的に地方創生を

藤堂高虎ドラマの放送を

第47回衆議院議員選挙は14日、投開票が行われ三重1区では自民党公認、公明党推薦の川崎二郎氏(67)と新人で維新の党の松田直久氏(60)、同じく新人で共産党の橋本マサ子氏(68)の3人が立候補、川崎氏が88219票を獲得し11回目の当選を果たした。松田氏は56504票で、三重1区では次点だったが、東海比例区で初当選した。名張市の橋本氏は21785票だった。公明党の中川康洋氏(46)は比例区で立候補、初当選を果たした。

津藩主だった藤堂家家臣の子孫やゆかりのある人で構成する藤堂家五日会が今夏、伊賀市上野忍町の旧赤井邸で会合を開き、今回は伊賀市の岡本栄市長が出席した。津市と上野で毎年交互に開催し、両市の市長が顧問を担当している。会合では、過日、藤堂高虎公のNHK大河ドラマの実現を求める要望書を提出したなどの報告が出された。また、来年は名張を訪ねることなどが話し合われた。

12月13日(土)付

名張市 ふるさと納税者が急増

旧国津小校舎を賃貸

名張市はふるさと納税(寄付)に協力した市民に、これまでは感謝状を贈っていたが、7月から名張市の特産品の牛肉やぶどう、伊賀米を返礼したところ、納税者が増えたことが市議会一般質問の山下登議員の質問で明らかになった。

名張市は廃校した旧国津小学校校舎をギフト食品会社ジャパングルメに賃貸することを前提に11日、まず、校舎の改造工事に関する協定書の調印式を行った。

12月6日(土)付

自民、共産、維新の三つ巴

1万5千人が参加、協力

師走の衆議院議員選挙が始まった。三重1区、伊賀では、自民党の現川崎二郎氏と民主党の中井ひろし氏の一騎打ちが親の代から続けられてきたが、中井氏が引退、川崎氏の独壇場≠フ様相を呈している中、今回の選挙も民主党は候補者を立てなかった。自民党と対決する勢力・野党からは、共産党の元名張市議・橋本マサ子氏、維新の党の松田直久氏が立候補、三つ巴の戦いになった。川崎候補は、名張市内の鴻之台、赤目、桔梗が丘で演説会を行った。橋本マサ子候補は3日、名張市内と伊賀市内4か所で街頭演説を行った。松田直久候補は3日、伊賀市内の支援者を訪問。4日、名張市内のリバーナ前、名張駅東口、165号夏見橋詰めで街頭演説を行った。

名張市は30日午前9時から総合防災訓練を行った。防災関係者と市民が協力し、防災意識と防災活動の向上を図るもので、市防災センター、小中学校、公民館、市立病院などを拠点として実施。大雨と地震の同時発生を想定、市内地域づくり組織や県、木津川事務所、消防団ら、約1万5千人が参加した。

11月29日(土)付

あと6年 責任がある

伊賀市内史跡めぐりツアー

2年目を迎えた岡本栄伊賀市長は26日、定例記者会見で「あと6年は責任がある」と、任期満了による2年後の市長選出馬への意欲を強く語った。

伊賀市教育委員会は23日、伊賀市内の国史跡である御墓山古墳、伊賀国庁跡、伊賀国分寺跡を訪ねるバスツアーを計画、紅葉が鮮やかな伊賀路を散策した。約15人が参加した史跡めぐりは、参加者にとって大満足の一日となった。

11月22日(土)付

「ミニボートピア名張」を申請

桔梗の空き家をリフォーム

名張市は21日、市議会全員協議会を開き、民間事業者が設置する小規模場外舟券売り場(仮称)ミニボートピア名張の運営計画を示した。計画申請業者は、株式会社名張総合研究所(野中和夫代表取締役)で設置場所は名張市瀬古口30番地1、現パチンコ店の建物1階部分。すでに関係地区の同意を得ており、10月15日付けで名張市に名張市長の同意、市議会が反対を議決していない旨の文章を求める事前協議の申請を行っている。

講演後、共年層の定住支援策についてのパネルディスカッションがあり、名張市での桔梗が丘の空き家対策や子育て環境などがとりあげられた。

11月15日(土)付

名張のまちづくりを視察

伊賀市議会報告会壬生野会場

第32回地域づくり団体全国研修交流会三重大会が8日、津市の総合文化センターであり、全体会終了後、参加者は県内21市町村に分かれ、研修や交流を行った。名張市分科会には北海道から沖縄まで11の県から16人の地域づくり役員が集まり、名張市の美旗まちづくり協議会とすずらん台まちづくり協議会、名張地区まちづくり推進協議会を訪問、まちづくりについて研修した。

伊賀市議会報告会は5日、壬生野市民センターで開催、第1班の中谷一彦(班長)、赤堀久美(司会)、森川徹、空森栄幸議員が参加し、川上ダム建設負担金や市立病院への救急科新設、コンビニでの住民票取得など活発な意見交換を行った

11月8日(土)付

日本酒で乾杯

人と地域が輝く市に

名張市議会議員や商工会議所役員、職員、市民による「日本酒で乾杯する会」が発足して以来、第2回目の会合が1日、名張市新町の「やなせ宿」であり、中森博文県議の音頭で日本酒で乾杯が行われ会話を楽しんだ。

伊賀市の市制施行10周年記念式典が1日、西明寺のヒルホテルサンピアで行われた。伊賀市は平成16年11月1日、上野市、伊賀町、阿山町、島ヶ原村、大山田村、青山町が合併して発足した。市政功労者表彰では穂積澄子(団体役員)、本村幸四郎(元市議―代理出席)、故畑中尚(元市議)が受賞、善行賞を奥田潔に授与した。

11月1日(土)付

名張市議会議会報告会開催を決定

伊賀市公共施設最適化計画

名張市議会は28日、議員が地域に赴いて議会の活動状況、予算、決算その他の議案審議状況を報告する議会報告会を開催することを決定、市庁舎で行われた地域づくり組織代表者と議員の懇談会の席上、明らかにした。

市町村合併後、10年が経過した伊賀市は29日、公共施設最適化計画について、第1回説明会をゆめぽりすセンターで行い、住民約100人が参加した。合併自治体を優遇している地方交付税が近い将来廃止され、財源が減り、現在の建物が老朽化することから、公共施設最適化計画検討委員会に調査を依頼、耐震力不足建物を取り壊し、払下げ、転売など、検討の中間案で34l削減する答申を住民に説明した。

10月25日(土)付

人口減少ストップを宣言

「夢を追いかけて」五輪へ

「三重の現場すごいやんか」トークが18日、名張市こども支援センターかがやきであり、子育て中のサタパパと話しを終えた鈴木英敬三重県知事は、名張市防災センターに移動、亀井利克市長と「人口減少ストップ宣言」と題し対談を行った。対談は鈴木知事が平成23年の就任を機に実施したもので、亀井市長とは3回目。今回は「まち〜ひと〜しごとの創生」をテーマに話し合った。席上、亀井市長は中学生までの医療費無料化を提案した。会場からは、子育てに関係する意見も出された。

アテネ五輪でシンクロナイズドスイミング銀メダリストの武田美保さんの講演会が18日、名張市春日丘の近大高専であった。武田さんはアトランタ、シドニー、アテネのオリンピック競技で銀、銅のメダルを獲得。現在は鈴木英敬知事の妻で、三重大学特認教授。演題は「夢を追いかけて」。美保さんは子どものころから水泳を習い、オリンピックの選手になったエピソードなどを話した。講演終了後、会場から「水中で息を止めていられるのは何分くらいですか」との質問に「4分間」と答えた。そして、「三重県知事の妻としては、志摩の海に潜ってアワビを採ってみたい」と結んだ。

10月18日(土)付

議員報酬は桑名市と同額

市長、副市長4割減給

名張市議会9月議会の一般質問で山下登議員(春風会)は、名張市議会議員の報酬は県下で堂々の4番目であることを明らかにし、市民の注目を浴びた。読者より「名張市の職員の給与は高い水準にあると聞いているが、どうなのか」という問い合わせがあった。そこで、本紙は、地方公務員の給与水準を測る目安に、国家公務員の平均給与を100として地方公務員の平均給与を比較するラスパレイス指数に注目、検証した。総務省や三重県のホームページで公開されているもので、その数字は、県下14市の中でも名張市は上位にランクされていることが分かった。

名張市は市道整備などに絡み、用地取得や使用補償など、5件で2607万円を不適切に支出したとされる問題で、市は14 日、外部委員会の不当要求行為調査委員会の報告書を市議会全員協議会に報告した。それによると、土木建設業の男性からの不当要求による支出を認め、前田國男副市長や用地対策室長らの不法、違法行為があったとしている。亀井利克市長は「速やかに損害の回復を図る」として、関係職員に損害額の支払いを求め、自らと前田副市長の給与を11月分から1年間、4割の減給処分を行うと発表、午後から開かれた本会議で承認された。

10月11日(土)付

議員報酬は桑名市と同額

食品関連会社が進出

名張市議会新人の山下登議員(春風会)は26日の一般質問で、財政の苦しい名張市の議員報酬は、県下で財政裕福な四日市、津市、鈴鹿市に続く桑名市の46万円と同額であり、「県下で堂々の4番目である」と指摘、これまで触れられることがなかった、自らの議員報酬を明らかにした。また、「名張市の後には伊勢市、松阪市、伊賀市、いなべ市、亀山市、志摩市、尾鷲市がある。税収力を表す総務省の決算シートでは津、四日市、鈴鹿、桑名の順だが、桑名の半分である名張市は、桑名と同額である」と述べ、名張市の議員報酬はいかに高額であるかを訴えた。これについての市長答弁はなかったが、夏秋佳生総務部長は「議員報酬の改定は議会が方針を決定し、特別職報酬等審議会に諮問し、意見を聞いた上で決議する手順となる」と話した。

今年3月で廃校となった名張市立国津小学校跡に、食品の企画卸売販売、ギフト用食品開発販売の株式会社ジャパングルメという食品会社が進出することになった。本社は大阪市北区中崎町にあり、資本金500万円、従業員7人の会社で、業務概要はIT、クラウドサーバー運営、食品全般の卸売でギフト用品の開発、販売、食料品催事プロモーションとなっている。

10月4日(土)付

名張市議会 病院輪番制の廃止を

コンビニで市の証明

「名張市立病院は医師が増えた。輪番制をやめて市民優先を」――。柏元三議員(無会派)は26日の名張市議会一般質問で、伊賀地域の救急輪番制と名張市立病院のあり方、医療問題について集中質問を行った。これに対し、市当局は「時間外救急のない日が必要。輪番制でスタッフに休息が不可欠」と答え、両市での継続を明言した。

名張市はこのほど、住民票、印鑑証明などの住民関係の証明類を平成27年1月5日から、市内各所のコンビニエンスストア(コンビニ)で取得できるよう、制度や機器類の準備を始めた。発行可能な証明書は、住民票の写し、住民票記載事項証明書、印鑑登録証明書、戸籍証明書、税諸証明(所得証明、課税証明、非課税証明書)など。

9月27日(土)付

副市長が市議会で陳謝

ささやかな日韓関係

名張市の用地対策室長が土地補償の名目で不必要な工事補償金など約2300万円を不正支出していた問題を森脇和徳議員が26日、市議会一般質問で追及。市長は「問題の支出については都市整備部長や決裁権を持っていた副市長は事情を把握していた。私が知っていれば支払わなかった」と答弁。前田副市長は問題となっている3件の内、2件を決裁したと述べ、「不正な支出を阻止できなかったのは遺憾だ。この場を借りて市民や市長におわびしたい」と陳謝した。亀井市長は「市民の信頼を著しく低下させたことは遺憾だ。12月議会に、このような事案に対応する条例案を提出したい」と答弁した。

日本と韓国は共に民主主義の価値観を持ち、選挙で選んだ指導者をもつ極東の先進国である。国民の生活レベルも、学力も、共に世界の高水準ある。日韓基本条約締結後、両国は盛んに交流し、韓流ブームやイルボンブームが起こっていた。ところが、最近、両国の政治が冷え、安倍総理と朴大統領の首脳会談は行われていない。このような中、名張市と韓国水原市の市民交流が行われ、ささやかながら親善交流の努力がみられた。名張ユネスコ協会の韓国ユネスコ京畿道協会の姉妹提携交流と名張市立中学校と水原市私立中学校の環境学習交流がそれである。

9月20日(土)付

深刻な医師不足下での経営

MieMuを訪ねて

名張市、伊賀市の両市立病院の決算書が9月議会に提出された。両病院とも赤字決算で、本体の一般会計からの支援を受けても黒字にならず、経営は苦しい。もとより、公立病院は利益追求を目的にはしていない。大都市の総合病院のような高度医療、先端医療を受けるため、自治体が設立した病院である。地元で高度な医療が受けられ、入院できるのは、市民にはありがたいことだといえる。この病院経営について少し触れてみたい。

三重県立博物館は今年4月、三重県総合博物館として生まれ変わった。愛称は「MieMu」(みえむ)。公募1061件の中から選ばれた。「三重のミュージアム」を意味し、「三重の夢」にも通じることから決定した。入館者は8月末現在で、238,017人が訪れた人気スポット。9月11日、見学する機会を得たことからリポートする。

9月13日(土)付

伊賀市庁舎は四十九町へ

味しめじ初出荷・錦生自治協で栽培

伊賀市議会は11日、市役所の位置を変更する条例案を賛成16、反対8で可決した。これにより、新庁舎の建設場所は伊賀市四十九町3084番地他に建設することになり、新市庁舎を巡る元市長、前市長時代からの懸案事項に結論が出て、市庁舎建設問題の長い議論に終止符を打つことになった。新庁舎は平成30年度に完成の予定で、伊賀市は基本設計、実施設計やこれと並行して農業振興地域の解除(除外)、開発許可、建築確認の手続きを進めることになる。

名張市安倍田の旧錦生小学校(3月末閉校)の給食棟跡を利用し、ハタケシメジを栽培している地縁法人錦生自治協議会は9日、特産「味しめじ」と名づけ、市内の旅館や料理店、物産店、首都圏の旅館や飲食店に向け初出荷した。

9月6日(土)付

名張市議会議長に吉住氏ら出馬か

伊賀地域の災害考

定数20に対し、現職14、元職1、新人9人が挑んだ任期満了(8月30日)に伴う第16回名張市議会選挙は、新人5人が当選、さまざまなドラマを生んだ。開票から約2週間が経過し、市民の関心は議長、副議長の役員ポストへと移ってきた。8日に選挙が行われる。

9月1日は防災の日。大正15年(1923)、関東大震災が発生した日である。この日を教訓に各地で防災訓練が始まった。名張市では、鴻之台の名張警察署で地震で倒壊した家から人を救出する訓練が行われた。防災の日を機に、伊賀地区の災害について振り返ってみた。

8月30日(土)付

村木厚労次官を交えてシンポジウーム

移転条例案11日採決

女性の社会的進出や子育て支援を考えるシンポジュウームが23日、名張市松崎町のADSホールで開かれ、冤罪で検察庁に拘留されたことで有名になった厚生労働省の村木厚子事務次官が「女性の社会進出促進と子育て支援」について基調講演した。ついで鈴木英敬三重県知事や亀井利克名張市長、中島伸子井村屋グループ専務、金森美智子連合三重副事務局がそれぞれの政策、事業を紹介、「女性の働きやすい環境づくり」をテーマにパネルディスカッションを行った。男女共同参画ネットワーク、三重県、名張市、連合三重らが主催した。

伊賀市の岡本市長は26日、市庁舎の位置を県庁舎隣の四十九町に変える条例案を、9月議会開会中の9月11日に提案すると発表した。市議会は提案された日に議論を行い、同日、記名投票で採決する。議会運営委員会で決定した。

8月25日(月)付

新人5人 新名張市議決まる

住民投票不成立

任期満了に伴う名張市議会議員選挙は24日、投開票が行われ、新議員の顔ぶれが決まった。定数20に対し24人が立候補、現職14人、元1、新人5人が当選、新人4人が涙を飲んだ。投票率は53.8パーセントと前回の60.65パーセントを大きく下回り、過去最低となった。

伊賀市は24日、新庁舎の整備を▽県庁舎隣接の四十九町にするか▽現在地の丸之内にするかを市民に問う住民投票を市内99か所で実施したが、投票率が42.51パーセントと、住民投票施行規則に定められた2分の1(50パーセント)に満たないため、不成立とし、開票を行わなかった。

8月18日(月)付

激戦!24候補が第一声

庁舎整備住民投票・かみ合わない主張検証

任期満了(8月31日)に伴う第16回名張市議会議員選挙(定数20)は17日、午前8時30分から市庁舎大会議室で、選挙管理委員会による立候補受け付けが始まり、予想された24人が届け出を行った。

伊賀市庁舎の整備問題を問う住民投票が24日、行われる。@県庁舎のある四十九町で整備するかA現庁舎のある丸之内で整備するかの二者択一になる。これについて、それぞれの立場から長所、短所が論じられている。どの案を支持するのかは市民の考えだが、防災問題については議論がかみ合っていない。市長側は「丸之内地区は地震時、液状化現象が起こることが過去の記録で分かっている」といい、市民(木津代表)側は、「三重県の被害想定調査報告では問題なしとされる。それより、四十九町は地震時に四十九新池や菩薩池が決壊する恐れがあり、被害は市庁舎に及ぶ」としている。伊賀市民オンブズマンで一級建築士の堀井氏が平成24年に調査した資料や最近、同氏が入手した資料に基づいて検証してみた。

8月9日(土)付

24人が熱い夏に挑戦

改選後に議会報告会

8月17日告示、24日投開票される名張市議会選挙(定数20)で、立候補届けに必要な書類の事前審査が7月29日から31日と8月4日、市役所であり、24陣営が出席した。これにより、真夏の熱い戦いは24人の選挙戦となることが、ほぼ確定した。

名張市の地域づくり組織代表者会議が5日、名張市役所であり、米山暢子議会事務局次長が名張市の議会報告会について説明、「名張市議会は8月の改選後から定例会議が終わるたびに議会報告会を開催する」と報告した。

8月2日(土)付

移転請願は採択ずみ

伊賀市災害時には支援

伊賀市の新庁舎建設地を@三重県伊賀庁舎隣接地(四十九町)に移転するかA現在の丸之内で整備するかを問う8月24日の住民投票に向け、伊賀市は28日から8会場で、岡本栄市長も出席した説明会を始めた。最初の会場はゆめが丘のゆめポリス、2日目は阿山地区の阿山保健センターで行われ、市は50l以上の投票率を求めた。

伊賀市四十九町の国道422号線沿いに8月1日オープンする「イオンタウン伊賀上野」が29日、オープンに先立ち、伊賀市とイオンタウン(千葉市)、マックスバリュー中部と災害時支援協力協定を締結した。

7月26日(土)付

岡本市長案に対案

富永永輔元市長が死去

伊賀市の新庁舎整備の位置を問う8月24日の住民投票に向け、市長方針の県伊賀庁舎隣接地(四十九町)への移転に反対し、現在地を主張する「伊賀市役所庁舎整備を考える市民の会」主催の説明会が20日から始まった。翌21日は上野東公民館で行われ、同市民の会の木津龍平代表(上野商工会議所会頭)は、現在地での整備方針を具体的に提案、約30人の住民が聞き入った。

富永英輔元名張市長は21日午前9時15分、肺がんのため、三重大学附属病院で死去した。78歳。通夜は23日、葬儀、告別式は24日午前11時から、名張市黒田のメモリアルホール紫蘭で行われ、多くの弔問客が参列し故人との別れを惜しんだ。

7月19日(土)付

伊賀、名張市本部統合

川上ダム早期着工、県と市に

岡本栄伊賀市長は15日、伊賀市議会全員協議会(全協)で伊賀、名張市の市消防本部を統合する協議会が再開されることを明らかにした。

伊賀市神戸地区の中小河木津川改修工事促進期成同盟会(会長、大石幸生・神戸地区住民自治協議会長)は15日、総会を開催。

7月12日(土)付

24陣営が説明会出席

2300万円不正支出

任期満了に伴う名張市議会議員選挙(定数20)の立候補予定者説明会が9日、市役所1階大会議室で開かれた。
現職14人、元職1人新人9人(候補者未定1)の24陣営が出席し、党派別では、公明3、共産2、無所属19。選挙日程や届け出書類、選挙運動などについて説明を受けた。

名張市都市整備部の用地対策室長(50代男性)が事実と異なる図面を作成、市に2300万円を不正に支出させた疑いがあり、県警、市が調査をしていることがこのほど分かった。取材に対し夏秋佳生総務部長は、「5月下旬に県警から捜査協力の依頼があった。名張市は6月13日に市長直属の外部調査委員会を設置、弁護士、警察OBなからなる委員会で事情を調べている」と述べた。

7月5日(土)付

住民投票は8月15日告示、24日投票

名張市民に感謝

伊賀市の岡本栄市長は1日、新市庁舎の位置を県伊賀庁舎隣接地への移転か丸之内の現庁舎地かを問う住民投票を8月15日告示、24日投票を決め、期日前投票の期間を8日間とすると発表した。通常の市長選挙や市議選に比べ、期日前投票の期間を長く設定し、投票率が上がるよう配慮した。

サッカーW杯の日本代表選手としてブラジルで活躍した山口蛍選手(セレッソ大阪)の父親・憲一さんがブラジルから帰国し30日、名張市役所を訪れ、前田國男副市長、石井政市議会議長、上島和久教育長らを訪れ、市民の応援に感謝し、現地の様子を伝えた。名張市体育協会の中森博文会長、名張サッカー協会の福本進治会長、矢川区の木戸泰弘区長が同席した。

6月28日(土)付

賠償額2億5千万円確定

名張RCが市へ図書券寄贈

名張市が平成11年、牛舎地を斎場建設予定地として購入した土地の取得価格が適正価格より高く、名張市に損害を与えたとして、名張市が前市長・富永英輔氏に求めていた損害賠償請求の裁判は6日、2審の名古屋高裁で判決があり、富永氏に2億5千万円の賠償金支払いを命じる判決が名古屋高裁であった。控訴審判決を受け、被告人富永英輔氏が最高裁に上告するかどうかが注目されていたが、上告期限の23日までに上告手続きがとられておらず、高裁判決が確定した。

名張ロータリークラブ(横山良治会長)は23日、昨年の創立50周年で開催したミステリー作家の読書感想文コンクールを受け、名張市生まれの推理小説家・江戸川乱歩を知ってもらおうと、名張市の上島和久教育長に乱歩シリーズを購入できる25万円分の図書券の目録を寄贈した。

6月21日(土)付

伊賀市新庁舎地は住民投票で

三木誓雄院長の健康講座

伊賀市の岡本栄市長は16日、新庁舎の位置を問う住民投票条例案を本会議に上程、欠席議員が3人あり、討論、採決の結果、賛成15反対5の賛成多数で可決した。条例には投票率が50パーセント未満なら開票しないとする「50パーセント条項」を盛り込んでいる。

伊賀市健康づくり推進員(健康の駅長)連絡会の総会が14日、伊賀市駅前のハイトピア伊賀であり、市から委嘱された駅長81人が出席した。駅長養成講座として伊賀市立上野総合市民病院の三木誓雄院長が「お年寄りの健康を守るための3か条」と題し講演、筋肉が少なくなると手足が細くなる、歩かなくなる結果として筋力が弱くなる、いつもごろごろして活動量が少なくなる、これをギリシャ語でサルコペニアというなど、分かりやすく講演した。

6月14日(土)付

富永前市長に1審の倍額判決

岡本市長住民投票条例上程へ

名張市が平成11年、斎場建設用地として購入した土地の価格が「適正を欠き、当時の富永英輔市長が名張市に損害を与えた」として2億4941万4130円の損害賠償を名張市に支払うよう命じる判決が6日、名古屋高裁であった。

伊賀市の新庁舎建設場所問題で、9日の全員協議会で、住民投票条例案を6月議会に提出する意向を明らかにしていた岡本栄市長は、同条例案を16日の市議会で上程する方針を決めた。また、市長の要請を受けた市議会は、議会運営委員会(安本美栄子委員長)を開き、市長が上程すれば、その日のうちに質疑、討論、採決することを決めた。

6月7日(土)付

守りから攻めへ14億8680万円

農業委に女性4人

名張市は2日、今年度一般会計の補正予算案14億8680万円を発表した。4月には市長選挙があったため、当初予算は骨格予算とし、補正予算で亀井色を出した。9日開会の市議会に上程する。今年度の予算規模は前年比10.7%増の263億7780万円となり、市長は「守りから攻めへの転換」としている。

伊賀市6月議会(26年第4回定例会)は5日開会、26年度一般会計補正予算案など12議案と請願6件が上程された。また、議会推薦の農業委員に女性4人を推薦した。

5月31日(土)付

高齢化顕著に・生産年齢激減

住民投票条例の往方は?

名張市は22日、市議会全員協議会を開き、国立社会保障・人口問題研究所が昨年3月、国勢調査を基に示した名張市の人口推移を発表した。それによると、名張市の人口は平成12年の83291人をピークに毎年減少し、今後は高齢化社会を迎え、出生率の低下から、平成42年には、平成2年度の68933人を下回る68597人になると報告している。

伊賀市庁舎移転問題で、庁舎位置を問う住民投票条例制定を目指す、上野商工会議所の木津龍平氏らのグループが、伊賀市の岡本栄市長と田山宏弥議長に提出した要望書の扱いについて、田山議長は29日午前、会見を行い、6月定例議会で方向性をみつけるのが望ましい考えを示した。

5月24日(土)付

伊賀市庁舎は住民投票で

緊急座談会・8月の名張市議会選を前にして

伊賀市庁舎建設を現在地でと求める「伊賀市役所庁舎整備を考える市民の会」(会長・木津龍平上野商議所会頭)は21日、伊賀市長と市議会に市庁舎の建設位置について住民投票を行うよう、「住民投票条例の制定を求める要望書」を提出した。同会は先に住民投票条例の制定を求め、「地方自治法に基づく住民請求」を行ったが、書類に不備があり、選挙管理委員会から無効と判断された。これについて同会は異議の申し立てを行ったが、選管は棄却した経緯があり、同会の動向が注目されていた。

名張市議会は議会の改革に取り組み、議論をしていることは承知しているが、市民から見て「議会が変わったな」という印象は少ない。伊賀市議会の場合は、市議会基本条例をつくり、新しい制度を取り入れているが、名張市議会は市民から見て、改革が進んだようには見えない。それはなぜなのか、議会の構成なのか、議員の質の問題なのか、立候補する人の人材の問題なのかを考えてみた。名張市議会は8月改選であり、市議会選挙を考えるよい機会でもある。候補者の下馬評もさることながら、「どんな人物、人材が望ましいか」。一般市民よりも行政や議会への関心が深い元議員、まちづくり協議会の幹部、区長経験者にご意見を伺い、本紙で座談会風にまとめてみた。

5月17日(土)付

病院事業の直近決算

どうなる 伊賀市庁舎建設地

新年度に入り、各企業の決算報告が連日、新聞紙面で報道されている。高齢化社会の到来が叫ばれ、高騰する医療費が問題となっている伊賀管内の公立病院の25年度決算は、伊賀市、名張市共に9月議会で報告されるが、医師や市職員などの人事異動は、今春もあり、病院経営に市民の目が集まるのは言うまでもないはず。伊賀の両公立病院の累積赤字は、直近の平成25年3月(24年度決算)で伊賀市立上野総合市民病院(以下、伊賀市立)が、31億9239万円、名張市立病院が95億9、318万円となっている。その実態に追った。

伊賀市庁舎の位置を住民投票で決める条例制定請求は、伊賀市選管が「署名簿には条例案が添付されておらず無効である」という判断を公表した。これに対し、木津龍平会頭らは、異議申し立てを行ったが、選管の結論は変わらなかった。今後の行くへは、はどうなるのか。伊賀市の市政に詳しい市議0Bや住民自治協議会長にお話を伺った。

5月3日(土)付

市民運動の草分け佐山孜氏死去

署名は有効 再審査を

名張市の市民運動の草分け的な存在だった佐山孜さん(緑が丘)が23日、膵臓(すいぞう)がんで亡くなった。奇しくも伊賀市では、市庁舎位置について住民投票を求める請求署名が市選挙管理委員会で無効とされた日だった。名張市議会への陳情署名活動、市長リコール請求、住民訴訟など数々の運動をこなした佐山さんだが、二つの勝利をしていた。一方、伊賀市の商工会議所会頭、前市長、元市長らが代表者となった「市役所位置を住民投票で決める条例制定」請求は23日、書類不備で無効とされた。異議を申し立てることもありうるが、住民投票を求める署名運動は、改めて難しい活動だと分かった。今春の叙勲が発表され、多くの功労者が顕彰された。市民運動の草分け的な存在だった佐山さんらも授賞顕彰の対象となるべきだが、権力に立ち向かった住民運動は、日の目を見ることはなかった。

伊賀市役所の建て替え問題で、庁舎の位置を問う住民投票の実施を求めて市民有志が出した91冊、7180人分の署名を、市選挙管理委員会がすべて無効と決定したことに対し、請求代表者の木津龍平・上野商工会議所会頭は1日、無効決定の取り消しを求めて市選挙管理員会に異議の申し出を行った。市選管は15日までに異議を認めるかどうかを審理し、結果を通知する。委員会は7日に開催の予定。

4月26日(土)付

伊賀市庁舎建設地問題・署名は7180人に

お見事・宝蔵院流槍術や流鏑馬

伊賀市の新庁舎の建設地を住民投票で決めるべきだとして、投票条例の制定を求める有権者7180人分の署名簿が23日、署名運動代表者の木津龍平上野商工会議所会頭によって提出された。条例案は早ければ来月にも市議会に提出される予定で、今後は市議会の判断に注目が集まりそうだ。

源氏の氏神・鶴岡八幡宮(鎌倉市)の唯一の末社である伊賀市白樫の「岡八幡宮」で20日、春祭りがあり、宝蔵院流の槍術の演武や走る馬上から弓を引いて的を射る流鏑馬(やぶさめ)の神事があり、伊賀各地から約500人が見物した。この日、演武したのは「宝蔵院流高田派槍術保存会」で、13年ぶりの武術を見せた。見物人からは、華麗な槍(やり)さばきに歓声がわいた。続いて馬を走らせながら馬上から的を射る難しい武術も披露された。3人の射手が数回試み見事に的へ命中すると、大きな拍手がおこっていた。

4月19日(土)付

署名5千人突破

ギフチョウ保護に

上野商工会議所の木津龍平会頭や今岡睦之元伊賀市長らが始めた「伊賀市役所の建設位置を決める住民投票条例の制定を請求する署名運動」を展開しているグループでは、署名者数が15日現在、法定必要数(有権者の50分の1)の1541人を超え、5000人を突破していることが関係者の話で分かった。同グループは19日が法定の署名運動期限であることから、18日で運動を打ち切り、署名簿を精査の上、23日には選挙管理委員会へ署名簿を提出する予定。選管では選挙人名簿と照合、有効な署名者を確定する(最長で1か月が必要)。

日本ユネスコ国内委員会からユネスコスクールに指定され、持続可能な教育(ESD教育)としてギフチョウの観察を続けている名張市立薦原小学校(谷戸実校長)は15日、ギフチョウの観察会を行い、4年生児童16人と保護者らが八幡地区の里山に入り、ギフチョウを観察した。環境庁の絶滅危惧種に指定され、名張市の天然記念物であるギフチョウは県下での生息地は名張市八幡地区、伊賀市予野地区だけで棲息が確認されているもので、「伊賀ふるさとギフチョウネットワーク」代表の加納康嗣さんらメンバー4人が案内した。

4月12日(土)付

低投票率 今後の課題は

躍進への土台熱弁

「静かだった」といわれた名張市選挙は、亀井利克現職市長の圧勝で幕を閉じた。投開票から一夜明けた7日、4選を果たした亀井市長は、名張市役所で当選証書を受け取り、「守りから攻めへの理解が得られた」として、「今後4年間は躍進への集大成にしたい」と抱負を語った。過去16回行われた名張市長選挙、無投票を除き、今回の投票率は過去最低の42%。この数字はただ、争点が少なかっただけではすまされるものではないはず。取材に当たった3記者がこれまでの市長選挙を回顧しながら、恒例の座談会を開き、今後の課題を話し合った。

名張商工会議所(川口佳秀会頭)は10日、定例役員会に、4期目を迎えた亀井利克名張市長を招き、今後の市政への取り組みを聞いた。県議3期弱、市長12年間、名張の政治の中枢として活躍した亀井市長は、まず冒頭、「皆さまのお陰で、4選を果たすことができた」とお礼を述べ、「躍進のための土台づくりを、この4年間で築きたい」と協力を求めた。

4月7日(月)付

市民は「躍進」を選択

時差出勤制を試行

民意は3期12年の実績を評価し、「継続」を選択した。現職と新人の一騎打ちとなった名張市長選挙は6日、投開票が行われ、現職の亀井利克氏(62)が元名張市議会議員の浦崎陽介氏(39)を破り、4選を果たした。亀井氏は前回(平成22年4月4日投開票)の20,975票より1,769票増やした22,744票で、4,377票の浦崎氏に大差をつけた。投票率は42.0%と4年前の58.31%より16.31ポイント下回り、12回の市長選で最低となった。

伊賀市は1日、時間外勤務を減らし時差出勤をする制度をテスト導入した。消防や水道、病院などを除く行政職員が業務上、説明会、懇談会などの会合や行事で時間外勤務が予定される場合、残業とはせず、出勤時間をずらし、トータルで7時間45分の定時勤務(午前8時30分―午後5時15分)とする勤務で、出勤時間によりA型からM型までの13通りで実施する。例えば、午前7時出勤、午後3時45分退庁とするA型から午後1時出勤、午後9時45分に退庁するM型までのパターンを決めた。

3月31日(月)付

春雨の中、両者第一声

820人が“還暦”を祝う

任期満了に伴う名張市長選挙は30日告示され、現職の亀井利克氏(62)、新人の浦崎陽介氏(39)の2人が立候補を届け出、雨の降る中、7日間にわたる選挙戦がスタートした。現職に挑む浦崎氏は2期目の現職市議会議員(立候補と同時に失職)で、立候補するとみられていた共産党陣営は、立候補を見送る文書を26日付けで、マスコミに届けており、これで無所属の亀井、浦崎両氏の一騎打ちとなった。投票は4月6日(日)、午前7時から午後8時まで。開票は同日午後9時から中央体育館で行われ、午後10時30分ごろには第16代名張市長が誕生する。3月29日現在の名張市選挙人名簿登録者は、男子32,013人、女子34,919人で合計66,932人となっている。

名張市制60周年記念式典が22日、松崎町のアドバンスコープADSホールで開催され、来賓や市民約820人が出席し、“還暦”を祝った。式典では市民の功労者表彰や名張文化協会による未来への躍進コンサートがあり、邦楽や舞踊、合唱やオーケストラ、和太鼓など、珍しい競演が行われ、お祝いを盛り上げた。

3月22日(土)付

浦崎市議が出馬表明

第16回雪解のつどい

浦崎陽介名張市議会議員(39)(無会派)は15日、市役所で記者会見を行い、「行政の発想を変えたい」と3月30日告示、4月6日投開票の名張市長選挙への出馬を表明した。市長選挙にはすでに4選を目指して立候補を表明している現職の亀井利克市長(62)に次いで2人目。

伊賀で幼少期、少年期を過ごした文豪・横光利一(1898〜1947)をしのぶ、第16回「雪解」のつどいが15日、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀で開かれ、市民や横光フアンら200人が参加した。

3月15日(土)付

住民投票条例請求を再提出

天神祭が世界遺産

伊賀市役所の建設問題で庁舎の位置を問う住民投票条例の制定を求めた上野商工会議所の木津会龍平頭らは10日、住民投票条例案から「開票に関しての50%条項」を外し、投票率にかかわらず成立させる修正案を伊賀市に再提出した。修正した条例案では、投票率が50%を下回った場合に投票を無効とする第14条の条文の一部を削除した。木津会頭は、「当初は伊賀市自治基本条例が市民投票を実施した場合、有効性は50%以上の投票率を条件としていることからこれにならったが、ハードルが高い。一般の選挙では50%以下でも有効であり、民意を尊重すべきだ」と語った。

国の文化庁は13日、東海地区の山車や祭りをユネスコ(国際連合教育文化機関)の世界遺産に推薦すると公表した。伊賀上野の天神祭「だんじり祭り」が、飛騨高山の山鉾(ほこ)祭りなどと一緒に登録され、三重県では桑名市の桑名石取祭り、四日市の鳥出神社の鯨船行事などがある。

3月8日(土)付

浦崎市議が出馬に意欲

住民投票関係なく進める

任期満了に伴う名張市長選挙(3月30日告示、4月6日投票)に4度目の出馬を決めた現職の亀井利克市長(西原町、62)に対し、対抗馬の動きが表面化しだした。名張市議会3月議会、一般質問が行われた最終日の3日、浦崎陽介議員(美旗町、2期、無会派、39)は、「これが最後の質問になる」と、市議会議員としての自らの進退を話し、亀井市長に「多選は行政の弊害」として無投票を阻止するかのような発言を行い、市長選出馬の意向をほのめかした。

岡本栄伊賀市長は5日、市議会の代表質問で「新庁舎建設準備は住民投票手続きの進捗の如何(いかん)にかかわらず、準備を進める」と答えた。

3月1日(土)付

伊賀市庁舎場所は住民投票で

海峡を越える忍者

伊賀市の岡本栄市長が新庁舎を四十九町の県庁舎横の農地に建設する考えを示したことに対し、これに反対する市民有志8人が26日、庁舎の立地場所を住民投票で決めるべきだとして住民投票条例の制定に必要な請求代表者証明書の交付手続きをとった。市の選管では審査を行い、代表者証明書の発行と署名を集める受任者証の発行を数日中に行う。

忍者について学問的に研究している三重大学人文科学部の公開トークイベントが22日、伊賀市丸之内ハイトピア伊賀3階の上野商工会議所コミュニティー情報プラザホールであり、韓国国防大学の慮永九教授が「朝鮮の侠客文化と近代の変容」と題して講演。さらに、ソウル大学奎章閣韓国学研究院の金時徳准教授と作家の荒山徹氏、三重大学人文学部吉丸雄哉准教授がパネルデイスカッションで意見を交換した。

2月22日(土)付

市長選控え骨格予算

災害対応は自助共助から

名張市は17日、26年度当初予算案を発表した。4月6日の市長選挙を控えているため、予算は人件費や施設管理費、借金返済の元利金である公債費などの義務的経費を中心とする「骨格予算」としたが、社会保障費の増大や消費税引き上げによる経費増があり、前年度の当初予算より3%の増となった。投資的事業などの政策的な新規の予算は、6月定例会で補正予算として計上する。

名張市教育委員会主催の防災講演会が15日、武道交流館いききで開催され、参加した地域づくり協議会の役員、学校関係者らが熱心に聴講した。講師は東京消防庁のOBで公益財団法人防災研究所の細川顕司氏で過去の災害の事例を研究、リアルな表現で防災の現実と対応について話した。

2月15日(土)付

広域救急医療熱弁

伊賀路に春を呼ぶ修正会・修二会

奈良県立医科大学の市民公開講座が名張市、名賀医師会後援で8日、名張市防災センターで開催された。奈良医大教授で高度救急救命センター長の奥地一夫教授が「広域救急医療の現況と課題」を講演。中瀬裕之奈良県立医大教授が座長を務めた。次いで「広域救急医療」について、奥地一夫救急救命センター長、亀井利克名張市長、矢倉政則名賀医師会長、伊藤宏雄名張市立病院長、井田裕己名張市立病院副院長(脳神経外科医、DMATリーダー)がパネルディスカッションを行い、それぞれの立場から意見を交換した。

「伊賀路に春を呼ぶ」とされる伊賀市島ヶ原の観菩提寺・正月堂の「修正会(しゅうしょうえ)」と名張市赤目一ノ井の奈良東大寺二月堂のお水取り「修二会(しゅにえ)」に使う松明(たいまつ)の切り出し行事が11日、冬空の下始まった。島ヶ原の観菩提寺は奈良時代、聖武天皇の勅願により東大寺の僧・実忠和尚が開創した寺。一ノ井の松明づくりは、この地域が東大寺の荘園だった時代に、道灌長者が松明山を寄進したことから始まる伝統行事。共に三重県指定の無形文化財。

2月8日(土)付

移転か現在地か再び討論

伊賀と甲賀が忍者でシンポジューム

伊賀市の岡本市長は昨年の12月議会で、新庁舎の位置を伊賀市四十九町の県伊賀庁舎横にすると発表した。また、年が明けた1月3日の記者会見では、移転に伴う条例改正案を3月議会に提案すると明言した。市庁舎移転の議決には、出席議員の3分の2以上の賛成が必要だが、上野商工会議所や市商工会らは強く反対しており、可決されるかどうかは見る人によって異なる。移転か、それとも現在地か―、論議が再び活発化しそうだ。

伊賀忍者研究会(池田裕会長)の「忍者の教科書、新萬川集海」発行を記念して2日、ハイトピア伊賀で伊賀、甲賀忍者シンポジュームが開かれた。伊賀、甲賀の忍者研究者初の交流イベントで、約100人が忍者に対する認識を深め合った。

2月1日(土)付

名張のCATVがW受賞

三重大学地域研究フォーラム in 伊賀

名張市のケーブルテレビ・アドバンスコープ制作の番組「夭折の歌人・稲森宗太郎〜三十一文字に託した心」がCS放送のヒストリーチャンネル主催のコンテスト「第2回ヒストリーアワード」で受賞した。さらに番組の企画部門で「北原白秋の妻俊子―波乱に満ちた愛の軌跡」も受賞し、番組と企画部門のダブル受賞となった。28日、同社で表彰式があり、上田春宣社長や番組スタッフ、指導した郷土史家・松鹿昭二氏(元教育委員長)らは「二つの部門で同時に入賞したのは大変な感激だ」と受章を喜んだ。

三重大学大学院・人文社会科学研究科による研究成果発表会が25日午後、ハイトピア伊賀3階のコミュニティ情報プラザで行われ、伊賀の考古学、忍術と孫子の兵法などの歴史研究や観光事業、地域福祉、中心市街地化基本計画など現代の課題について研究発表があった。第2部では地元のまちづくり、市街地活性化について識者によるパネルデスカッションが行われた。「上野城下町を丸ごと博物館に」という発言もあり、大いに盛り上がった。

1月25日(土)付

注目される伊賀市議会報告会

名張の女竹を寄進

全国に先駆け市議会の議会報告会を開いている伊賀市は、12月議会の報告を各地で行い、住民との意見交換を行っている。21日には奈良県桜井市議会の視察団が来市、注目の深さを見せた。名張市も来期(改選後)、「議会報告会は行いたい」と石井議長は発言している。伊賀市の報告会は今月、丸柱、花垣、柄田、三田、島ヶ原、上野西、小田、中瀬、上野東部、長田地区で開催した。このうち、丸柱地区は本紙掲載済み。今回は三田地区、上野東部地区の報告会を掲載する。

唐招提寺(奈良市)の伝統行事「うちわまき」に使われるハート形のうちわ「宝扇」の材料の女竹(めだけ)1000本が19日、名張市の市民団体「唐招提寺に竹を送る会」(奥西勲会長)によって同寺に奉納された。

1月18日(土)付

丸柱会場議会報告会で活発意見

名張市887人が成人に

伊賀市議会報告会第5班は14日、丸柱会場で報告会を行い、近森正利議員(班長)、福岡正康、森正敏、市川岳人議員が参加、12月議会の報告、市民の意見聴取を行った。市民の意見聴取は、市庁舎整備、医療の充実、観光の推進が主な議題で、議会運営や市政全般についても意見交換が行われた。

成人の日を翌日に迎えた12日、名張市、伊賀市で成人式が行われ、名張市で887人、伊賀市で915人が成人の仲間入りをした。名張市ではADSホールで開催され、655人が出席した。伊賀市では今年から9会場に分かれて開催、696人が祝った。

1月11日(土)付

亀井市長 四選出馬表明

名張市立病院に小児救急センター

任期満了に伴う名張市長選挙(3月30日告示、4月6日投票)に現職の亀井利克市長は7日夜、同市南町の名張産業振興センター「アスピア」で開かれた後援会の「新春の集い」で、4選を目指して出馬する意向を表明した。亀井市長は「名張躍進に向けた施策や事業の集大成として、来期も市政運営を目指したい」と語った。同市長戦に立候補を表明したのは亀井氏が初めて。

名張市は市立病院に1月20日から24時間対応の小児救急医療センターを開設することになった。関西医科大学(大阪府枚方市)の協力で常勤医師6人、非常勤医師7人の13人体制で緊急対応に当たる。

1月1日(祝)付

亀井市政4期目へ恒例の出馬表明は

伊賀市新庁舎・岡本市長が全協で発表

今年の名張市は選挙の年。4月が市長選挙、8月には、残暑の中、市議会選挙が行われる。3月30日告示、4月6日投開票の市長選挙が、まず第一弾目となる。12月議会の一般質問で古参の柳生大輔議員が質問に立ち、市長の業績をたたえ、市長の進退を問いただしたが、市長は言を左右にして進退を明らかにしなかった。ところが同席した議員は「今回は違う。何かありそうだ」と肌で感じたという。果たして4期目の出馬はあるのか。市長選を春に控え、いろんな市民に面談し、過去の市長選挙の裏話をふまえ、話を聞いた。元市議、古参区長、選挙通の論客、市民運動家が、それぞれの見解、意見、情報を語った。

伊賀市の岡本栄市長は25日の市議会全員協議会で、新庁舎を県伊賀庁舎の隣接地(同市四十九町)に移転新築する方針を明らかにした。あわせて市役所跡地の南庁舎は図書館などの集客施設や歴史文化観光などの複合施設として利用、図書館跡地は芭蕉翁記念館とする計画を発表した。市庁舎移転の条例改正は市議会の3分の1の同意を必要とし、今後は議会の動きが焦点となる。