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2015年度 バックナンバー


12月19日(土)付

議会報告会 全日程終了

市と方向性は同様

名張市内12月15地域を巡回して開催されていた議会報告会が13日に全日程を終了した。議長を除く市議19人が4班編成で会場を訪れ、9月定例会の審議内容を報告、参加した市民の質問に答えた。昨年度につづく2回目で、合計260人の市民が参加したが、昨年の318人に比較すると、ほぼ8割にとどまった。地域別の参加者数は別表のとおり。平均参加者数は17・33人だった(昨年度は21・20人)。

名張10万人のまちづくり・わ(森孝司会長)はこのほど、人口減少問題を考え、名張市の発展を願いながら住みよいまちづくりをめざす提言書をまとめ、名張市庁舎で12月16日、関係者と懇談した。

12月12日(土)付

伊賀市・東京地検が家宅捜査

在宅医療介護のすすめ

伊賀市が認可した株式会社のウィッツ青山学園高校が8日、文部省の就学援助資金を虚偽の申請で多額にわたり不正受給していたという問題で、東京地検特捜部の家宅捜索をうけ、同校の開校を認可した伊賀市は9日、記者会見を行い、これまでの経緯、学校内容、今回の容疑の対象となった通信教育について詳しく説明した。

在宅医療制度を紹介し、どのようにして自宅で終末を迎えることができるのかをPRする、医療介護福祉フェスタが29日、名張市武道交流館いきいきで行われた。医療福祉制度や器具の展示、説明会のほか、在宅医療を安心して進めることができる在宅医療の仕組みなどを関係者が寸劇を演じて紹介、参加者を納得させた。名張市、名賀医師会が主催。伊賀歯科医師会、伊賀薬剤師会、名張市訪問看護ステーション連絡協議会、名張伊賀地域訪問リハビリステーション連絡会が後援した。

12月5日(土)付

名阪国道開通50周年

伊賀線に新四十九駅

昭和40年12月、亀山-天理間を供用する国道として完成した名阪国道が開通して今年で50周年になる。これを記念したシンポジュウムが11月28日、伊賀市下柘植のふるさと会館いがであり、記念事業の紹介や名阪国道による地域の活性化についての基調講演と「これまでとその未来について」というテーマのパネルディスカッションが行われた。伊賀市の岡本栄市長と鈴木英敬三重県知事のあいさつ後、来賓として出席した地元国会議員・衆議院の川崎二郎議員、島田佳利(三重2区)、中川康洋(比例区)議員や参議院の前田武志(奈良県選出)、吉川ゆうみ(三重県選出)議員らが祝辞を述べた。

伊賀市は1日、第3セクターで運営している伊賀鉄道伊賀線の新駅を、桑町-猪田道間の四十九町の「イオンタウン東側」に位置する近鉄所有地に駅を造ると発表した。駅の建設費は約1億7767万円で3分の1は国の補助金を予定。平成30年3月末までの開業を目指している。

11月28日(土)付

厳しい意見続出

伊賀市岡本市長 続投に意欲

名張市議会の議会報告会は11月3日の百合が丘市民センターを皮切りに、12月まで15会場で行われている。11月は11会場で開催、議員からの報告は9月議会の概要が中心だったが、各地区とも来年4月から導入が決定した都市振興税に強い憤りの声が相次いだ。今週は20日から23日まで行われた4会場の議会報告会を掲載。なお、11月から12月にかけての報告会は以下の通り。名張市防災センター(11月7日)、薦原公民館(16日)、比奈知公民館(17日)、箕曲公民館(20日)、桔梗が丘公民館(21日)、すずらん台市民センター(22日)、梅が丘市民センター(23日)、つつじが丘、赤目公民館(28日)、美旗市民センター(29日)、くにつふるさと館(12月5日)、蔵持公民館(12日)、名張、錦生公民館(13日)。

初当選から3年が経過した伊賀市の岡本栄市長は24日、市庁舎で定例記者会見を行い、県伊賀庁舎の隣接地(伊賀市四十九町)に移転が決まった市庁舎建設など、市政の課題に言及し、「1期でやめたら今やっていることの完成が難しくなる。続投する必要がある」と、来年11月予定の市長選2期目出馬へあらためて意欲を示した。

11月21日(土)付

体制の一元化で強化

梅家が有形文化財に

名張市は20日、市議会全員協議会を開き、組織・機構見直し方針に基づく28年度の庁内組織や機構変更を発表した。また、新しく市民センターの設置を明らかにし、12月議会で関係条例を制定する。

伊賀市大山田地区平田の料理旅館・梅家が20日、国の文化審議会文化財分科会の審議、議決を得て登録有形文化財(建造物)に登録されることになった。今回の登録は三重県で1件。

11月14日(土)付

水道事業 検証

名張市民が協力し合い総合防災訓練

伊賀市、名張市の水道事業の26年度決算報告が両市議会で承認された。それをみると、伊賀市の水道は料金の値上げにより赤字から脱出、今年度2億5700万円の純利益をあげた。名張市の水道は単年度で3億1900万円の赤字だが、過年度からの繰り越し利益剰余金が65億円あり、本年度の利益は62億2315万6054円となった。両市の水道事業を歴史を振り返りながら比べた。

いつ起こるか分からない自然災害、いざというときに「どう行動できるか」―。大規模な災害に備えた名張市総合防災訓練が8日、各地域で実施された。防災関係者と市民が協力し、防災意識と防災活動の向上を図るもので、市防災センター、公民館、市民センター、小中学校、名張市立病院を拠点とし、安否確認者を含めた約43000人が参加。大雨と地震の同時発生を想定し安否確認を中心とした訓練には、市内地域づくり組織や県、木津川事務所消防団ら約1万5千人が出勤した。

11月7日(土)付

斎場問題に終止符

名張に住んで伊賀に勤務

名張市は2日、斎場建設に伴う代替地となった土地をめぐる裁判で、地権者である牛舎経営者との和解を進める方針を明らかにした。市議会全員協議会で報告し、その後の臨時会に和解金9000万円の補正予算案を提出、可決された。足かけ14年にわたる一連の裁判に終止符が打たれることになった。

昼間の伊賀市の人口動態は、名張市から7250人が通勤、名張市へは2647人が通勤していることが、伊賀市が10月、全員協議会で配布した「伊賀市・まち・ひと・しごとと創生総合戦略」(最終案)の近隣自治体間での人口移動状況でわかった。

10月31日(土)付

伊賀市、名張市の病院決算を読む

宇流冨志禰神社の秋祭り

伊賀の基幹病院である伊賀市立上野市民病院、名張市立病院の決算報告が9月議会に提案され、承認を得た。両病院とも医師不足のため、伊賀市の岡波病院と輪番制を組み、現場の医師が疲弊しないよう救急医療に気を配っている。医師募集や待遇改善に尽力し、医師の確保に努めてきた両病院だが、その成果が決算書に表れている。

お春日(かすが)さんの愛称で知られている名張市平尾の延喜式内・宇流冨志禰(うるふしね)神社の秋祭りは10月24、25の両日、日差しが心地よい秋空の下、多くの人出でにぎわった。平成22年頃までは10月27日(宵宮)、28日(本祭り)だった例大祭だが、近年、神輿(みこし)や太鼓台の担ぎ手不足から、町内だけではまかない切れず、近大高専の学生や地元企業職員らアルバイトなどに依存。名張地区区長会から祭礼日を10月最終の土、日曜日とする要望が強く出され、日程変更が余儀なくされた。このため、今年は10月24から26日の3日間で行われる上野天神祭と重なり、露店商も少なく例年より少ないにぎわいとなった。「上野祭りが好天気であれば名張祭りには雨が降る。上野祭りが雨であれば名張祭りは好天気になる」といわれた祭りだが、今年は共に快晴に恵まれた。

10月24日(土)付

あらためて「ゼロベースで」

運輸局長から表彰

伊賀市が9月議会最終日に上程した、伊賀市上野丸之内にある現庁舎(南庁舎)を解体すべきだとする「今後の賑わい創出に向けた現庁舎地の利活用等に関する議決」が賛成多数で可決したのを受け、岡本栄市長は20日、あらためて市議会全員協議会で「伊賀市賑わい創出検討協議会を立ち上げる」と述べ、その概要を説明した。代表者でつくる協議会委員は、上野商工会議所、伊賀市商工会や伊賀市観光協会ら委員23人以内で編成し、来月には第1回の会合を開くとしている。岡本市長は「委員は団体の長を選任する」と話した。さらに協議会設置について、岡本市長は質疑に答え、「あらためてゼロベースで考える場にしたい」と強調した。

名張市国津地区で運行している国津コミュニティバスあららぎ号が事業開始から10年を迎え16日、中部運輸局長から表彰されたことを受け、地元の百地地域づくり委員会会長、竹内あららぎ号運行協議会会長、中野国津公民館事務局長は21日、名張市役所を訪れ、亀井利克市長に報告を行った。

10月17日(土)付

10回目迎えた隠街道市

体育・健康フェスタといい歯表彰

第10回隠(なばり)街道市は名張地区まちづくり推進協議会、商工会議所、市内商店街、企業、ボランティア市民活動団体らの協働で10月10、11日の両日、名張市旧市内の商店街を中心にさまざまな催しが行われた。同市新町のやなせ宿では、ひやわん祭りやライブの演奏があった。MOMsマーケットでは珍しい手芸品などが売られ、ワンデーシェフによる手づくりの食堂は終日、にぎわいをみせた。

名張市体育・健康フェスタ2015は10月12日、名張市夏見のHOS名張アリーナ(総合体育館)で開催され、平成27年度名張市スポーツ大賞のほか、体育協会優良団体、レクレーション協会、いい歯の8020の表彰が行われた。式典に引き続き、歯と口腔の健康づくり講演会があり、講師の川崎弘二さんが自分の歯で健康に暮らすのに必要な過ごし方を話した。

10月10日(土)付

名張市議会議長に森脇氏就任

斎王物語の総括

申し合わせ任期満了に伴う名張市議会の役員改選は10月7日行われ、議長に森脇和徳議員(心風会、3期、42、桜ヶ丘)が当選。副議長には富田真由美議員(公明党、2期、50、つつじが丘)が選任され、議会推薦の監査委員は森岡秀之議員(清風クラブ)に決まった。これにより名張市議会史上最年少議長が誕生した。いずれも初の就任で、任期は1年。

三重県多気郡明和町の国の史跡・斎宮跡は今年4月、文化庁から日本遺産に認定された。9月26日には、平安の社「正殿、西脇殿、東脇殿」が復元、文化庁と三重県による完成式が行われた。同建物は斎王(さいおう)が天皇に代わり、伊勢神宮に奉仕した神殿、宮殿でもあり、文化庁、三重県は斎宮を歴史博物館として一般に公開している。翌日27日には斎王の行列を再現する「柘植の斎王群行」が伊賀市柘植町周辺であり、訪れた人らは、彩やかな時代絵巻きに大きな拍手を送った。現代によみがえる斎王物語≠総括してみた。

10月3日(土)付

「都市振興税」導入

現庁舎の解体決議可決

名張市は9月30日、市議会本会議を開き、固定資産税の標準税率(1.4パーセント)に0.3パーセント上乗せした独自課税「都市振興税」を来年度から5年間導入する市税条例改正案を上程、原案通り賛成多数で可決した。来年4月から固定資産税が1.7パーセントとなり、これにより市は年間8億6千万円の増収を見込んでいる。

伊賀市議会は9月議会最終日の25日、伊賀市上野丸之内にある現市庁舎(南庁舎)は解体すべきだとする市議7人が提案した決議案「今後の賑わい創出に向けた現庁舎地の利活用等に関する決議」を賛成14、反対7の賛成多数で可決した。

9月19日(土)付

伊賀、名張市の予算を比較

反映されていない商議所意見

伊賀市と名張市の26年度決算がそれぞれの9月定例市議会決算委員会で承認された。予算規模は伊賀市が総額492億7238万円、名張市は288億487万円、伊賀市の予算は名張市の予算の1・7倍になる。人口は伊賀市が約9万5千人、名張市約8万1千人で、人口比率は、名張市を1とすれば、伊賀市は約1・2倍だが、予算比率は1・7倍となる。これを住民1人当たりに割ると、伊賀市は約49万8千円、名張市は35万1千円になる。隣接した地方都市としては、大きな格差が生じている。両市の確定予算を比較検証した。

名張商工会議所(川口佳秀会頭)は、名張市が導入を計画している都市振興税について、8月10、11日の両日、名張市の亀井利克市長と吉住美智子市議会議長に提出した「都市振興税の導入計画に関する意見・要望書」の回答がないまま、9月議会に条例案として上程されたのは、遺憾だとして11日、回答要請書を再度、市長、議長あてに提出した。都市振興税導入に当たり、市議会議員や市3役らの報酬カットは提案されたが、会議所役員は、意見・要望書への回答があるものだと考えていただけに、9月の役員会では、市の対応に辛辣(しんらつ)な意見が相次いだ。今議会での採決は30日と見込まれるだけに、対応次第では波乱が巻き起こりそうだ。

9月12日(土)付

南庁舎は解体撤去を

復活名張バリバリ総踊り

伊賀市庁舎移転後の現庁舎地の利活用について話し合う、市議会市庁舎整備特別検討委員会(森岡昭二委員長)は9月10日、市議会本会議で「南庁舎(現市庁舎)は解体撤去し、十分な駐車場を確保してうえで、コンパクトな建物を新築すべきである」と整備特別検討委員会での報告を行った。そして森岡委員長は「報告書に添って、現庁舎を解体撤去する決議案を、今議会に提出したい」と述べた。

名張青年会議所、名張市婦人会連絡協議会(婦連協)が中心になって毎年開催していた「名張バリバリ総踊り」祭りが8月30日、復活した。名張市の3代目・富永英輔市長時代に婦連協が消滅して以来、途絶えていた総踊りは、このほど各種団体が呼びかけた名張バリバリ総踊り実行委員会の手でよみがえり、名張市総合体育館(HOSアリーナ)で盛大に開催された。会場は名張市役所前広場だったが、雨天のため総合体育館に場所を移動、名張青年会議所や天正みだれ太鼓保存会、名張市スポーツ少年団、名張女性会らが舞台を中心にそれぞれ活動を披露した。フィナーレは全員が参加した名張バリバリ総踊り。「せやてせやて ほんまやて!」のかけ声で会場が盛り上がりをみせた。

9月5日(土)付

都市振興税は今議会で

健康づくり3者が協定

亀井利克名張市長は8月28日、定例記者会見を開き、固定資産税の標準税率(1.4パーセント)に0.3パーセントを上乗せする市税条例改正案に対し「都市振興税を9月議会に上程し、成立を目指す」とあらためて語った。「生産年齢人口の減少による税収減や高齢化による社会保障費の増加によるものだ」と説明した亀井市長は、「増税期間は5年間で、税率は上げることはない」と強調した。また、市民の理解が得られていないという批判に対し、「今後の市民説明会は議会終了後になるが、要望があれば行いたい」と話した。

健康診断のデータを集めて分析することで、地域の健康づくりを促し課題をつかもうと名張市(国民健康保険)、全国健康保険協会(協会けんぽ)三重支部と県市町村職員共済組合の3者は31日、健康づくりを進める協定を名張市役所で締結した。

8月29日(土)付

課税強化に厳しい意見

市民が重ねて辞職要請

名張市は8月21、22日の両日、固定資産税に上乗せする「都市振興税」についての市民説明会を桔梗が丘公民館と武道館いきいき、総合福祉センターふれあいの市内3か所で開催した。財政難により、来年4月から導入を進める都市振興税について、亀井利克市長は、名張市躍進には不可欠な税だと説明したが、周知不足か、参加者は少なく、各会場とも説明日時や回数不足などに反発する厳しい意見が相次いだ。新税は固定資産税の税率を0.3パーセント上乗せをするもので、期間は28年度から5年間。導入後の固定資産税率は課税評価額の1.4パーセントから1.7パーセントになり、9月議会で条例を改正する予定。

車検の期限が切れた自家用車で一方通行道路を逆行し、対向車と衝突、人身事故を起こした伊賀市議会の森川徹議員に対し24日、伊賀市民の吉田ミサヲさんと元上野市議会議長の今高一三さんらの市民が、中岡久徳市議会議長あてに「本人が自ら辞職するか、議会で辞職勧告決議や市議会議員倫理条例の改正をするなど、処置をお願いしたい」と再度、要請書を提出した。

8月22日(土)付

議員報酬5パーセント削減へ

ミニボートピア名張・名張活性化に寄与

名張市議会は19日、議会運営委員会(柳生大輔委員長)を開催し、毎月の議員報酬5パーセントと政務活動費1万円(現行4万円)を削減することを決めた。期間は来年4月から平成29年8月の任期満了までとし、9月議会で議員提案で条例を改正する。

三重県内初の場外舟券売り場が11日、名張市瀬古口のパチンコ店跡地に開設し、現地でオープンを記念した式典があった。完成したミニボートピア名張は、津市の「ボートレース津」を中心に全国の競艇舟券を販売、レースや結果をモニターに映して的中した舟券を払い戻す施設。売り上げの1lが環境整備協力費として名張市に交付される。売り上げ目標は1日700万円としている。

8月8日(土)付

名張市と商議所が懇談

名張にも戦争があった

財源不足から来年4月、独自課税の導入を検討している名張市。3日には亀井利克市長を初めとする市の企画財政関係幹部ら8人が名張市南町の産業振興センターアスピアに出向き、名張商工会議所議員30人と都市振興税導入に係わる説明会を開き、理解を求めた。

今年は戦後70年。名張市安部田の市郷土資料館で戦時中の生活雑貨やB―29墜落残骸、防毒マスク、軍服、千人針、出征旗などを展示する「名張の戦争遺跡」展が開かれている。30日まで。

8月1日(土)付

伊賀地域医療構想調整会議

盛況に終わった伊賀館

三重県健康福祉部医療対策局は15日、県伊賀庁舎で伊賀地域の医療関係者を集め、今後の伊賀地域医療構想策定について話し合う27年度の第1回「伊賀地域医療調整会議」を開催した。会議では今後の医療策定に向けての取り組みや方向性が話し合われた。

イタリアミラノで行われた国際博覧会に三重県とともに参加した伊賀市は29日、その成果をハイトピア伊賀3階でDVD放映や参加事業者の感想などで報告した。ミラノ国際博覧会の日本館は和食、食材、環境問題をPRし、入場者は平均1時間待ち。伊賀市のイベントは6月28日から30日までの3日間あり、ステージに忍者姿で登場した岡本市長がイタリア語であいさつした。その後、伊賀忍者の立ち回りショーがあり、人気を集めた。

7月25日(土)付

名張市議調査委会・地域代表から厳しい意見

戦争体験記・平和の大切さ訴える

名張市が6月定例会で設置した独自課税調査委員会(森脇和徳委員長、9人)は16日、6月24日行われた名張市商工会議所との懇談会に引き続き、市役所で15の地域づくり組織代表者と懇談を行い、市が導入を検討している都市振興税の背景としてある危機的な市財政や将来の見通しを説明した。

伊賀青年会議所(上田功介理事長)は15日、伊賀市丸之内のハイトピア伊賀で、太平洋戦争末期の昭和20年4月、米軍の攻撃で沈没した戦艦大和の最後の生き証人・北川茂さん(名張市豊後町、91)を講師に招き、「戦争体験記〜老人たちから学ぶもの〜」と題した講演会を開き、戦争の空しさと平和の大切さを訴えた。

7月18日(土)付

「世界の伊勢志摩」協力を

子育て支援は全国のモデル

三重県の鈴木英敬知事は14日、津市内のホテルで開催された元三重県議会議員の会総会に出席し、「世界の伊勢志摩へ」と題した講演を行った。2016年5月26、27日の日程で開催される伊勢志摩サミットについて「神宮式年遷宮が終わり、次の20年に向けての新たなスタートが切られた。地域の経験値を上げ、国際観光地としてのレベルアップや国内外での知名度向上の絶好のチャンスだ」と開催県の知事として意気込みを示し、これまでのサミット誘致経緯などを説明、協力を要請した。

塩崎恭久厚生労働大臣は13日、名張市を訪れ、フィンランドの子育て支援の取り組みを参考にした「名張版ネウボラ」や、地域の自主支援事業、まちの保健室を視察した。塩崎大臣は視察後、在宅介護について関係者と懇談、名張市をはじめとしたネウボラを取り組む先進的な約30の市町村を選んだ後、子育て支援のモデル事業として認定し、全国に広げていく構想を述べた。

7月11日(土)付

7カ国の研修員が来名

短歌と万葉でつづる夕べ開催

独立行政法人国際協力機構(JICA)中部国際センターに案内された7か国の研修員らが8日、エコツーリズムに取り組む名張市を訪れ、市庁舎で担当者から講義を受けた後、赤目四十八滝で研修を行った。研修目的は、生物多様性の保全と、その持続可能な利用を生かした地域開発の考え方や手法を日本から学ぶためで、学んだ成果を地域での開発計画につなげようとするもの。研修員は全国を回り、今回来名した出身国は、ガボン、アルバニア、コスタリカ、コロンビア、ドミニカ、ベネズエラ、メキシコの10か国、計10人。

名張歴史読書会(高見省三会長)は4日、名張市総合福祉センターふれあいで、短歌と万葉歌でつづる「持統天皇の伊勢行幸イン名墾(なばり)」を開催した。今年は持統天皇生誕1370年に当たり、名張歴史読書会が風人(かざひと)短歌会、名張市図書館と共催し、2部2幕構成で短歌と万葉歌を披露した。

7月4日(土)付

名張10万人のまちづくり「わ」

伊賀アピール・ミラノ万博で人気

名張市を活性化させようと立ち上がった市民でつくる団体「名張10万人のまちづくり『わ』」(森孝司代表)は6月29日、名張市庁舎を訪れ、雇用創出、観光ひとづくり、郷土愛を育む教育、まちなかスタジアム構想などについての提言書を名張市の亀井利克市長に提出した。

イタリア・ミラノで開催中の国際博覧会日本館で6月28日、伊賀市の出展「伊賀流忍者の精神と食文化」が始まった。伊賀市に入った報告では忍者ショー、かたやき、伊賀酒、伊賀牛に人気があり、主催者発表によると日本館に6000人、伊賀のブースに4000人が入場した。

6月27日(土)付

新庁舎の基本設計中間案発表

藤堂高虎と川崎克

伊賀市は24日、伊賀市四十九町の三重県伊賀庁舎の隣接に移転が決定している新庁舎の基本設計中間案を発表した。鉄骨5階建ての免震構造で、延べ床面積は1万4千平方b、吹き抜け構造。勾配のある大屋根で庇(ひさし)が長い設計。田園風景の景観に配慮したとしている。駐車場は487台分を確保した。

伊賀上野城天守閣が川崎克氏によって復興されて今年が80年。これを記念してさまざまな事業が伊賀文化産業協会で行われている。今回は、伊賀市上野公民館悠々講座として、伊賀上野文化産業会の専務理事、通称・上野城代家老福井健二さんが23日、ハイトピア伊賀で「近世城としての伊賀上野城を築城した藤堂高虎」と「天守閣を復興した川崎克」についての講演を掲載。

6月20日(土)付

固定資産税増額やむなし

上野遊水池の総合運用開始

名張市議会の一般質問は16日から始まり、9議員が登壇した。18日まで。特に市が5月28日、全員協議会で示した固定資産税の0.3パーセント増は、市民や商工業関係者にも衝撃を当たえ、今議会は注目されていた。質問に立った山下登議員は、市の財政運営について質問。財政難の原因として、非合併自治体の例を挙げながら、「交付金の減少は市町村合併がなければ当然のこと」として、「首長、議員の報酬削減は1町目1番地だ」と迫った。これに対し亀井市長は、平成14年度から財政健全化計画を立て、歳入確保や歳出削減と取り組んできたが、国の交付税は削減され、財源が不足。財政調整基金の取り崩しや東山墓苑管理基金、水道事業からの借り入れで賄ってきた。26年度決算で6億3千万円の財源が不足し、自主財源として固定資産税の増額はやむを得ない考えを示した。

治水対策として国土交通省が昭和49年から整備を進めてきた伊賀市の上野遊水地の4池が完成、総合運用が15日から可能になり、16日には伊賀市小田町で小田遊水池看板の除幕式が行われた。4池の総面積は約250ヘクタール、貯水量約900万立方メートルで、遊水地の大部分は水田となっている。工事中の川上ダムの建設、木津川、服部川の河道掘削と併せた計画。周辺住宅地の浸水は防がれ、下流の木津川、淀川流域の水害防止に大きく寄与することになった。

6月13日(土)付

名張教育史

伊賀潤う観光行政を

26年3月末で閉校した名張市立錦生小学校舎を利用して開館した名張市郷土資料館の企画展が5日から開催されている。同展は江戸時代から現代までの名張の教育変遷を紹介しており、昨年閉校した錦生、赤目、国津、滝之原小学校の資料をはじめ、江戸時代の寺子屋から明治の義務教育、戦後の新制中学校までの公教育資料も展示され、名張の教育史が垣間みられる。その学びの歴史≠調べた。

名張商工会議所(川口佳秀会頭)は9日、6月定例役員会で名張市選出の三重県議会議員と懇談会を開いた。今春、統一地方選挙で無投票で4選を果たした北川裕之(新政みえ)、中森博文(自民党)両議員を招き、名張市の経済状況や県への要望などを話し合うのが狙い。

6月6日(土)付

ぶどう酒づくり元年、現実化

名張市が全体防災マップ

名張商工会議所(川口秀佳会頭)が今年の新年祝賀会で、名張の特産品ぶどうを使ったワインづくり構想を打ち出したのを受け、名張市産業部はこのほど、構造改革特区「名張市リカーチャレンジ特区」の認定申請を国に提出した。7月にも認定される見込みで、実現すればぶどう酒、どぶろくのほか、果実酒の製造も可能となる。
通常、酒類メーカーは最低製造数量が6キロリットルと制限があるが、特区認定後は最低、製造数量が果実酒2キロリットル、リキュールは1キロリットルと少なくなり、大規模、大量販売でなくても手掛けられるメリットが生まれる。

名張市は1枚の地図で市全域の危険個所が分かるA全判サイズの防災マップを3万5千部作成、7月末までに全戸に配布する。3年前、名張市は市内15地区別に危険個所をまとめたハザードマップを作成したが、市全体の状況を知りたいという要望があり、今回、それにこたえた。

5月30日(土)付

新産業創造に期待

文化、自然守る活動評価

名張市民産学官連携推進協議会(亀井利克会長・名張市長)は23日、同市春日丘の近畿大学工業高等専門学校で総会を開き、26年度の事業、会計報告と27年度の事業計画案を発表した。出席者は民代表として名張市地域づくり代表者会議代表(代理出席)、産代表では名張商工会議所会頭、八幡工業団地管理組合長(代理出席)、伊賀南部農業協同組合(欠席)、学代表は近大高専村田圭司校長、官代表が名張市、三重県雇用経済部長(代理出席)、近大高専神野稔顧問らで、地元産業の振興と地域の活性化などを報告した。

名張ユネスコ協会(今出好昭会長、会員107人)は18日、年度総会で、民間で名張の自然や地域文化の保存と啓発活動を行っている物知り博士℃R口繁一さん(85、青蓮寺)と切り絵作家で作品発表のほか、教室開講や昔の名張町をジオラマで復元している川瀬洋二さん(78、すずらん台)の2人を名張の稀有(けう)な人材「なばりのたからもの」と認定し、認定書とヒノキ板のプレートを贈呈した。

5月23日(土)付

伊賀市議会条例制定までを回顧

多文化共生センター住民投票条例制定

平成27年度春の叙勲で元伊賀市議会議員の本村幸四郎氏(伊賀市緑ヶ丘、79)が地方自治功労者として「旭日小綬章」を受章した。本村氏は「この勲章は本村個人というより、全国の市で初めての伊賀市議会基本条例が評価されたものと考える。条例制定に参画した議員仲間への功労賞ともいえる」と謙虚に話した。そして「基本条例は、伊和新聞のコラム・伊和天地が予想したように、伊賀名物となり、全国の500市から5000人の視察者が訪れている」と述べた。さらに「大満足だが、成立までの過程で様々な紆余(うよ)曲折があった。市民には歓迎されるが、議員にとっては厳しい内容であり、ずいぶん苦労した」と語った。平成18年12月、三重県議会は全国に先駆け、議員発議により、基本条例案を全会一致で可決、導入している。名張市議会は、いまだに同条例の制定に踏み切っていないが、部分的には今期から開かれた議会を目指した方式を取り入れ、昨年12月13日から1月24日までの間、議会報告会を開いた。伊賀市議会が、全国の市議会に先がけた基本条例制定、これまでの過程を、本村氏の苦労話や保存資料と、当時の報道を基に、振り返ってみた。

外国人が多く暮らす伊賀市で、外国籍の人と日本人でつくる伊賀市外国人住民協議会はこのほど、多文化共生センターの設置や住民投票条例の制定、子育て支援を求める提言を盛り込んだ報告書をまとめ、18日、市役所を訪れ岡本栄市長に手渡した。

5月16日(土)付

合併拒否と名張市の財政難

気軽に地域の文化遺産閲覧

名張市の財政は非常に厳しい。平成27年度の予算編成では財源が不足する見込みだが、予備財源の財政調整基金がなく、水道会計から3億円の借り入れで賄うことになっている。一方、お隣の伊賀市は大型予算を組んだ。今年度は財源が不足する見込みで、財政調整基金から4億円を取り崩すものの、基金残高は46億8900万円と余裕のある資金繰りだ。市民一人当たりの予算は名張市34万円、伊賀市46万円と格段の差が出る。この差は、地方交付税の差であり、合併特例債が使えるか、使えないかの差である。平成16年11月1日、上野市、阿山郡伊賀町、島ヶ原村、阿山町、大山田村、名賀郡青山町が合併し、伊賀市が誕生した。合併前の名張市は伊賀で一番裕福な市だった。それが現在は逆転している。約10年が経過した両市。合併しなかった自治体への不満がないのか――、合併への動きを追いながら考えてみた。

廃校になった小学校の旧校舎を利用した名張市郷土資料館が安部田にオープンした。昨年3月で明治6年以来の歴史を閉じた錦生小学校の施設の一部を活用し、4月22日に開館。これまで市内に分散して管理されていた出土品などの資料を一堂に展示し、パネルなどでわかりやすく紹介している。地域の文化遺産に気軽に触れられるスポットの誕生だ。

5月2日(土)付

上野城で津高虎隊が殺陣披露

海女さんと連携し一緒にミラノ博

三重県津市で活躍する津城城主・藤堂和泉高虎を演じる殺陣(たて)演舞団「勢州津高虎隊」が26日、伊賀市の伊賀上野城内で、よろい、かぶとを身にまとい登場、開催中のNINJAフェスタに花を添えた。

伊賀市の岡本栄市長は24日、伊賀市庁舎で伊賀上野NINJフェスタ実行委員会が公認する、伊賀忍者の萌(も)えキャラクターがこのほど完成したのを機に、昨年誕生した「碧志摩(あおしま)メグ」を公認している志摩市の大口秀和市長と、忍者と海女の連携で観光効果を目的とした共同記者会見を行った。

4月25日(土)付

まだ尾を引く斎場問題

お春日さん晴天の下奉祝祭

名張市の斎場建設に伴う代替地となった土地を巡り、地権者と約束していた保安林の解除申請を亀井利克市長の判断で取り下げた結果、地権者が損害を被ったとして損害賠償を求めていた裁判の判決が16日、津地裁で出され、名張市に1億734万円の支払いが命じられた。これについて亀井市長は議会に報告、控訴したい旨を諮ったところ、市議会は賛成18、反対1で控訴を承認した。一方、原告側も「金額に不満がある」として控訴したい旨が伝えられている。双方の主張はかみ合わず、斎場建設予定地問題は、まだ尾を引くようだ。

宇流冨志禰神社は名張のまちの氏神として知られ、10月28日の例大祭は「名張祭り」としてにぎわう。ただし平成23年からは、祭りの担い手の確保と地元名張地区の活性化をねらいとして、10月最後の土・日曜に宵宮と本祭が営まれている。土地の守り神として長い時代を経てきた古社の歴史を簡単にたどってみる。

4月18日(土)付

厳しかった伊賀市選挙区

8月に総合戦略案

三重県議会議員選挙が12日あり、伊賀市では即日開票の結果、3期目に挑んだ現職の森野真治(民主)氏が大半の予想通り、他の4候補を引き離し、11、074票でトップ当選。新人・稲森稔尚(無所属)氏が8、882票で2位当選。同じく新人の木津直樹(自民公認)氏は8324票で自民の議席を守ったが、自民党公認の現職・粟野仁博氏は70票差で無念の涙をのんだ。

政府が提唱する地方創生政策に呼応して名張市は15日、地方創生や人口減少問題について、専門家や識者で議論する「名張市地域活力創生会議」を立ち上げ、会合を開いた。会議は、産学官の12人の委員で構成され亀井市長が議長を務める。亀井市長は「名張市躍進の土台をつくるため、様々な観点から意見をうかがいたい」とあいさつした。

4月11日(土)付

3回連続の無投票当選

名張社協・脳の老化を防ぐ説明会

統一地方選挙の三重県議会議員選挙は3日告示され、名張市を含む8選挙区が無投票当選となった。北川裕之(民主現、56)と中森博文(自民現、61)両氏が出馬した名張市選挙区(定数2)は、平成19年から2期連続、対抗馬が現れない無風°謔ナ、今回も第3の候補者の出馬がなく、3期連続当選を果たした。

名張社会福祉協議会は8日、名張市元町のリバーナ3階に常設している福祉まちづくりセンターで、脳の健康教室を開催し、約30人の参加者が脳機能向上について学習した。講師のくもん(公文)学習療法センターの上田葉子アドバイザーは、脳の健康を保つためには、日常生活での工夫が必要だとして、実例や、その時の脳の動き、効果を画像をみせながら説明した。また、受講者は簡単な読み書き、計算などを体験し、脳機能低下や認知症などを学んだ。

4月4日(土)付

県政の課題熱く語る

伊賀線を公有民営化

統一地方選挙の三重県議会選挙が4月3日告示され、伊賀市選挙区からは、予想通り、粟野仁博(自現)、稲森稔尚(無新)、木津直樹(自新)、森口あゆみ(無新)、森野真治(民現)氏の5人が立候補、定数3に挑む。また、名張市選挙区は前回に引き続き、定数2に対し、北川裕之(民現)と中森博文(自現)氏の2人が立候補、無風選挙区となった。告示を前に、伊賀青年会議所と名張青年会議所は、三重県議会選挙にともなう公開討論会を開いた。

伊賀市と近鉄が出資する伊賀鉄道は27日、平成29年4月から、市が鉄道施設や車両を所有し、伊賀鉄道が運行する「公有民営方式」に移行することを決め、市庁舎で両者が確認書にサインを交わした。近鉄は和田林道宣副社長、伊賀鉄道は榎本方士常務が出席した。

3月28日(土)付

三重県議会選 告示まであと1週間

地域づくり実践交流

4月4日告示、12日投票の三重県議会選挙が1週間後に迫った。伊賀市選挙区は定数3人に対し出馬は現職2人、新人3人が予想され、激戦の様相。森野真治(県政会、2期)、粟野まさひろ(自民、1期)氏の現職に木津直樹(自民、新人)稲森稔尚(無所属、新人)、森口あゆみ(無所属、新人)氏の3人の新人が挑む計5人が立候補を表明している。すでに選挙戦も終盤戦。5人の近況を追った。

名張市地域づくり代表者会議の活動事例発表会が3月8日、名張市百合が丘子どもセンターであり、市内15地区の地域づくり組織の関係者が集合、活発な意見交換が行われた。つつじが丘、春日丘自治協議会、箕曲地域づくり委員会、桔梗が丘自治連合協議会、赤目町づくり委員会ら4地区の活動事例が発表された。

3月21日(土)付

豆腐、和牛、日本酒・名張の「味」を勉強

名張初の6次産業・南古山のアグリーが認定

イタリアで今年5月に開催されるミラノ万博で和食文化を紹介する外国人研究員が16日、名張市を訪れ亀井市長を表敬訪問した。和食がユネスコの文化遺産に登録され、料理の国として知られているイタリアでも関心が深まっており、同研究はミラノ万博で日本の和食講義を担当するイタリア企業「GEN」(斎藤由美子社長)が企画した旅行で10日から20日まで三重県を訪問した。

名張市南古山で農業を営む株式会社アグリー(井上早織社長)が名張市で初めて農水省から6次産業に認定され18日、認定書の交付式が名張市役所で行われた。6次産業とは農業(1次産業)、製造業(2次産業)と商業(3次産業)を一つの経営体で同時に行う事業を意味する。名前の由来は1+2+3=6、1×2×3=であることから6次産業といわれている。

3月14日(土)付

伊賀市南庁舎 解体、再活用が交錯

残土条例早期制定を

伊賀市議会は現在の伊賀市上野丸之内に建設されている庁舎を、四十九町移転後、どう活用するかについてアンケートを実施、このほどその結果がまとまり、田山宏弥議長が6日、アンケート結果を要約した文書を岡本栄市長に手渡した。アンケートは「賑(にぎ)わい創出と現庁舎地の利活用について」と「南庁舎について」の2項目、それぞれ24議員が回答した。

産業廃棄物混じりの残土の持ち込みを規制する「残土条例」の早期制定を求め、伊賀市環境市民会議の今高一三会長とNPO法人・廃棄物問題ネットワーク三重の吉田ミサオ会長、島ヶ原地域づくり協議会の福永和彌会長、奥井勝島ヶ原区長会長らが9日、4711人の署名簿を岡本栄市長、田山宏弥市議会議長に提出した。

3月7日(土)付

合併、非合併の格差予算

市庁舎移転先の開発不許可を

伊賀市、名張市の3月議会が始まり、27年度当初予算案が発表された。伊賀市の予算規模は一般会計で435億2千88万3千円、名張市の予算は271億4千200万円で、その差額は163億7千883万円となる。人口は最新の統計では、伊賀市(1月1日現在)が95、593人、名張市(3月1日現在)は80、914人となっている。市民一人当たりに換算すると、予算額は伊賀市46万円、名張市34万円と格差は大きい。

伊賀市役所の移転が昨年、市議会で可決されたのを受け、伊賀市が開発許可申請の準備を進めている中、「伊賀市役所庁舎整備を考える市民の会」の木津龍平代表と市街地の6つの商店会長が2月27日、連名で「開発許可を認めないよう求める上申書」を三重県の鈴木英敬知事あてに提出、土井英尚県土整備部長に書面を手渡した。

2月28日(土)付

飲酒運転で事故2件

名張で忍者勉強会開催

名張消防署桔梗が丘分署に勤務する救急救命士の消防士長(33)が飲酒後、車を運転し、名張市内と奈良県内で合計2度、物損事故を起こした問題で、名張市は2月23日、記者会見を行い、陳謝した。北田清秋消防長らと会見した亀井利克市長は「とんでもない事故だ。本人は救急救命士であり、あってはならない飲酒運転事故だ。市民にお詫びしたい」と頭を下げ、「警察の調べを待ったうえで処分する」と話した。

伊賀市と甲賀市が全国に呼びかけ、記念日登録をすませた2月22日の忍者の日。これに賛同した名張市が22日、名張市丸之内の名張藤堂家邸で記念講演会を催した。講師は名張市総務室市史編纂係の山口副室長が務め、中世伊賀の実情と土豪、忍者の発生過程と活躍について話した。会場には伊賀市の伊賀忍者研究会長・上忍の池田裕氏も出席、山口氏の講演に耳をかた向けた。以下はその内容。

2月21日(土)付

文化財登録手続に批判の声

忍者の研究発表やシンポジューム

伊賀市教育委員会は18日、市議会全員協議会で伊賀市現庁舎(南庁舎)を国の登録有形文化財(建造物)の指定を受ける書類を、三重県を通じ、文化庁に提出したことを明らかにした。市議会には保存に反対する意見もあり、議会に登録手続きの相談がなかったことに批判の声があがった。

三重県が観光資源の大きな柱の一つとして掲げている忍者、その忍者に関する史跡や古文書を研究する伊賀忍者研究会主催の講演会やシンポジュームが14日と15日の2日間、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀であり、多くの参加者が忍者の研究発表などに聴き入った。

2月14日(土)付

にぎわい創出へ学習会

なが〜い巻きずし30メートル

伊賀市で賑(にぎ)わい創出に向けた市民学習会が活発に行われている。伊賀市庁舎移転後の利活用について、意見交換する催しで、初会は現庁舎の設計に携った建築家・坂倉準三氏の文化価値などを知ろうと1月14日、丸之内のハイトピア伊賀であり、約100人が岡本栄市長らと学習した。続いての第2回目は2月7日、図書館に関するシンポジュームが開かれ、第1部が基調講演、続いて岡本栄市長と皇學館大学の高倉一紀教授を交じえたトークライブが行われた。3回目の9日は、新芭蕉記念館と中心市街地活性化がテーマで、市職員がそれぞれの取り組みを説明、グループに分かれテーブルディスカッションを行い、市民の考えをまとめた。

2月7日、百合が丘市民センターで、百合小こどもクラブが「なが〜い巻きずし30メートル」にチャレンジした。今回で3回目。見事、記録を更新し、目標をはるかに超える35メートル90センチの巻き寿司ができた。子どもたちには、楽しくて、うれしくて、なんだか誇らしい気持ちになれると好評のイベント。「来年は40メートルに挑戦したい」という声も上がった。

2月7日(土)付

萬葉集に歌われた伊賀の国

世界遺産を学び、歴訪の旅を

伊賀市公民館生涯学習セミナーが1月31日、伊賀市駅前のハイトピア伊賀であり、古事記、日本書記に詳しい京都大学准教授・佐野宏氏が万葉集に歌われた伊賀についての歌や伊賀の国のなりたち、壬申の乱を細詳に講演した。

伊賀市駅前のハイトピア伊賀で1月27日、上野公民館講座があり、200人の参加者を前に、鈴鹿国際大学の高島重次教授が、ユネスコの3大事業を取り上げ、「世界遺産を学び、歴訪の旅をしませんか」と呼びかけた。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の3大遺産事業として「世界遺産」「世界記憶遺産」「無形文化遺産」があり、高島教授は「世界遺産として文化遺産、自然遺産、複合遺産がある。このうち、文化遺産は人間が造ったもの、自然遺産は自然のもの、複合遺産は自然と人工の複合のものである」と説明、日本の世界遺産を紹介した。

1月31日(土)付

好評の議会報告会

坂倉作品で学習会

開かれた議会を目指し、予算や決算、その他議案の審議状況など、議会活動をさらに地域の住民に知ってもらおうと始まった名張市議会報告会は、昨年12月13日から1月24日までの間、市内の地域づくり組織の協力を得て、各地で開かれている。最終日の24日には、名張市街地と美旗地区で報告会があり、延べ10議員が出席、9月と12月議会の決議事項などを説明した。参加者は地域づくり委員らが中心となったが、「開かれた議会となった」など、出席者からは、期待の声が多く聞かれた。同報告会は昨年4月、名張市議会の議員改革推進会議(福田博行委員長、9人)が実施要綱案を決定したもので、地元選出議員ではない議員の声も聞けると好評を得ている。

伊賀市と公益社団法人日本建築家協会東海支部が共催、DOCOMOJapan(建築家の集団)と三重県建築士会伊賀支部、伊賀の建築文化を考える会が後援した坂倉準三学習会が25日、伊賀市西小学校であった。伊賀市庁舎(旧上野市庁舎)を設計した建築家・坂倉準三を学習するもので、約200人の市民が伊賀市の賑わい創出と坂倉作品について話し合った。

1月24日(土)付

望ましい病院の機能分担

森林再生に朗報

「伊賀地域の医療のあり方を語る懇話会」が1月16日、伊賀市四十九町の三重県伊賀庁舎で開催され、三重大学・内田淳正学長、伊賀市・岡本栄市長、名張市・亀井利克市長、医師会長、上野、名張、岡波病院長らが懇談、医療に関係するさまざまな意見が交わされた。地域医療の将来の体制について、どうあるべきかを話し合うのが狙い。三重県が呼びかけた。

政府はクリーンエネルギー政策として太陽光発電、バイオマス発電を奨励している。バイオマス発電は一酸化炭素を吸収する木材を燃料にするため、地球にやさしいエネルギーとされ、三重県にもバイオマスエネルギー発電所が松阪に誕生した。三重県農水部と市町村は連携して、間伐材をバイオマスエネルギーとして活用するシステムを発足させている。伊賀では、マルタピア協業組合が集荷、木質バイオマスチップ(株)が間伐材をチップに加工してバイオマス発電所に売却するシステムをスタートさせた。

1月17日(土)付

進む超高齢化社会へ対応

賑わいづくりの核に

名張市は1月14日、全庁を挙げた亀井利克市長を本部長とする地域活力創生本部を立ち上げた。昨年11月、政府が立ち上げた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に呼応するもので、地方の側からこの問題と取り組もうとする意欲が感じられる。

伊賀市は1月14日、ハイトピア伊賀の多目的大研修室で伊賀市南庁舎の利活用について、岡本栄市長も出席した説明会を開催した。現在の伊賀市庁舎が四十九町へ移転した後、現存の南庁舎を市街地活性化の核と考えている伊賀市は、南庁舎を図書館、美術品展示場などの集客施設として構想している。ところが、これについての調査費の債務負担行為が昨年、市議会で否決されたため、跡地利用について市民の関心を深めようと、伊賀市は賑(にぎ)わい創出に向けた説明会を実施した。

1月10日(土)付

ぶどう酒づくり元年

コンビニで交付・住民票など県下3番目

今年はワインづくりプロジェクト元年。5日、名張産業振興センターアスピアで開かれた名張商工会議所の新年祝賀会で、新春にふさわしい大きな夢が語られた。名張の特産品となったブドウを活用し、ワイナリー(ワインの醸造所)を新設してワインづくりを進めようというプランだ。川口佳秀会頭が地域産業の発展のための、6次産業化による地域ブランドづくりに乗り出すことを発表、関連団体などと協力してプロジェクトを推進すると誓った。

名張市は5日から、住民票の写しや印鑑登録証明書、納税証明書などをコンビニで交付できるようにした。県下では鈴鹿市、いなべ市に続いて3番目となる。交付を受けるためには、コンビニでの住民基本台帳カード(住基カード)登録が必要で、あらかじめ市役所の窓口で交付を受けておく。この住基カードは身分証明書の代わりにもなる。

1月1日(祝)付

伊賀、名張共選挙戦突入か

県議新春座談会

新しい年が明けた。2015年、平成27年は統一地方選挙の年。三重県では鈴木英敬知事が再出馬を表明、2期目に挑む。県議会伊賀の陣では、伊賀市選挙区(定数3)は4期目の岩田隆嘉議員(自民)が引退。代わりに木津直樹伊賀市議が自民党の公認を受け、出馬を決めた。さらに、稲森稔尚市議が、無所属で出馬する意向を固め、伊賀市は厳しい戦が予想される。名張市選挙区(定数2)では現職の北川裕之議員(民主3期)と中森博文議員(自民3期)が出馬予定だが、維新の党からの出馬がささやかれている。

恒例の新春座談会。伊賀地区選出の三重県議会議員5人に集まってもらい、なごやかな雰囲気の中、県政の今年の課題を語ってもらった。参加していただいたのは、伊賀市の岩田隆嘉議員(自民みらい)、森野真治議員(新政みえ)、粟野仁博議員(自民みらい)と名張市の中森博文議員(自民みらい)、北川裕之議員(新政みえ)の5人。伊賀牛、国道368号線、病院の救急医療体制、観光、川上ダムなど、さまざまな分野で意見を交わした。