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2016年度 バックナンバー


12月17日(土)付

増加した「ヒヤリ・ハット」件数

みえ地震対策でシンポ

名張市立病院(伊藤宏雄院長、百合が丘西1)は12月14日、平成27年度の「ヒヤリ・ハット」と医療事故を公表した。医療事故による高度障害や生命の危機、死亡など、重大な事案はなかった。昨年に比べ、医療事故件数は減少したものの、「ヒヤリ・ハット」件数が増加した。医療事故や医療ミスの公表は、平成20年から毎年行い、報道機関のほか市のホームページでも掲載している。

12月7日は「みえ地震対策の日」。これに伴い三重県は10日、伊賀市川合の伊賀市あやま文化センターで、「みえ地震対策の日シンポジュウーム」を開いた。


12月10日(土)付

一般質問に8議員が登壇

お菓子でおもてなし

名張市議会の12月定例議会一般質問は、12月7日から9日までの3日間行われ、8人の議員が質問に立った。初日の7日は、森岡秀之議員(清風クラブ)と幸松孝太郎議員(心風会)、川合滋議員(喜働)の3人が登壇した。11月に実施した名張市総合防災訓練の成果や反省、市の地域防災計画、人口減少対策と子育て、ごみ処理対策など、多岐にわたる質問があった。8日は森脇和徳議員(心風会)、富田真由美議員(公明党)、柏元三議員(改新)の3人が名張市の小中学校の規模、配置の適正化や桔梗学園計画、福祉政策など、市の考えを問うた。最終日の9日は吉田正己議員(清風クラブ)、三原淳子議員(日本共産党)の2人が質問した。亀井利克市長は人口減少問題について、「まち、ひと、しごと創生総合戦略」をもとに、元気の創造、若者定着の促進、生涯現役の3つのプロジェクトを説明し、人口減少に歯止めをかけたいと話した。

名張市は12月2日、市議会全員協議会を開き、菓子産業の振興とPRを目的とした「『食べてだあこ』名張のお菓子でおもてなしの条例」を議員提案議案として提出、同日採決があり、全会一致で可決した。同様の条例制定は全国でも珍しく、同日から施行する。


12月3日(土)付

だんじり祭りに歓喜のバンザイ

交通安全など啓発

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録が決まった伊賀市菅原神社の「上野天神祭」。巡行と鬼行列を取り仕切る八尾光祐上野文化美術保存会長(80)と地元関係者は12月1日朝、丸之内にある、上野公園前のだんじり会館に集まり、喜びの声を上げ、岡本栄市長、北出忠良議長と市民ら約100人がバンザイを三唱し歓声をあげた。

師走に入り名張警察署、名張市、伊賀市青山支所、名張地区防犯協会、同安全協会による年末・年始特別警戒取り締まりと年末交通安全県民運動が12月1日から始った。来年1月10日まで。名張市では名張市防災センター前で出動式があり、名張署長や市民関係者ら約100人が参加し合同出動識を行った。


11月26日(土)付

市民4万人 高めた防災意識

伊賀市12月補正は4億7千万円

平成28年度名張市総合防災訓練が11月19日、市内全域であり、市民や関係機関約4万人が参加した。今年は「次代につなげる防災訓練」をメーンに掲げ、昨年までの実施日を日曜から土曜に変更し、小中学校らの教育機関と連携、子どもたちも参加するなど、全市一体となり、防災意識を高めた。

伊賀市の岡本栄市長は11月24日、12月議会に提案する一般会計補正予算案と条例の一部改正、廃止など、計49議案を発表した。予算総額は4億7千2百11万9千円で、補正後の一般会計予算は465億4千3百54万3千円であるとした。主な支出は、人事院勧告による給料表の改訂、諸手当の増額を含む4千5百4万3千円を計上している。市が職員に支払い、精算する予算も含む。


11月19日(土)付

ジャパングルメと賃貸借契約解除へ

地域で支える医療体制へ

名張市は18日、市議会特別委員会室で全員協議会を開き、旧国津小学校の賃料未払いが続いているジャパングルメ(大阪市北区中崎、武内希弥代表取締役)と賃貸借契約を解除し、「11月30日までに建物を明け渡すよう通知した」と報告した。

医療法の規定に基づき、関係団体から医療構想などの意見を聞く伊賀地域医療構想調整会議は15日、県伊賀庁舎で開催され、地域医療関係者と行政が集まる中、医療策定について話し合った。今後、高齢化により、疾病が、「病院完結型」から地域全体で支える「地域完結型」に変わらざるを得なくなることから、各都道府県が地域医療構想について幅広く意見を聞き、協議を行う会議で、今回、伊賀地域では2回目の開催。

11月14日(月)付

岡本氏2期目へ

名張高校100周年

現職に新人2人が挑んだ11月7日告示、13日投開票の伊賀市長選挙は、現職の岡本栄候補(65)が他の2候補を抑え、僅差で当選を果たした。投票結果は岡本栄氏1万6555票、新人で元市議の市川岳人氏(34、自民推薦、公明支持)が1万4009票、同じく新人で元県議の森野真治氏(46、無所属)は1万3 048票となった。

三重県立名張高等学校は今年、創立100周年を迎え、11月12日には同校体育館で記念式典を行い、在校生や卒業生、来賓が出席の下、盛大に1世紀の足跡と未来への前進を誓った。

11月7日(月)付

秋空に「お願い」第一声

上野天神祭が無形遺産に

伊賀市長選挙は11月6日告示され、予想された新人で元市議の市川がくと(無所属、34)氏と現市長・岡本栄(無所属、65)氏、新人で元県議の森野真治(無所属、45)氏の3人が立候補した。立候補の受け付けは上野丸之内の上野西小学校で午前8時30分からあり、くじで市川、岡本、森野候補の届け出順が決定、街頭演説用の旗や腕章などが入った7つ道具を受け取った。3候補は各選挙事務所で、初陣の第一声をあげた。

国の重要無形民俗文化財に指定されている「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が10月31日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産へ登録勧告された。伊賀市の上野天神祭もこの中に含まれており、地元は喜びに包まれている。

10月29日(土)付

商工会議所役員人事決まる

3テーマで政策を語る

11月の改選に向け、全国の商工会議で任期満了に伴う役員議員人事が行われている。三重県12商工会議所も同様、10月中には新しい正副会頭が決まり、臨時総会で承認されると、新体制での門出となる。県下で新会頭が誕生するのは、桑名、四日市、鈴鹿、上野の4市が確実視されている。特に鈴鹿市では、初の女性会頭が誕生し、地元経済界の先頭に立つ。

伊賀青年会議所(上田功介理事長)は10月26日、伊賀市文化会館で伊賀市長選挙(11月6日告示)の立候補予定者による公開討論会を催した。パネリストは前伊賀市議・市川岳人、現伊賀市長・岡本栄、前三重県議・森野真治の3氏(50音順)。コーディネーターはリンカーン・フォーラム中部代表の児玉克哉氏。

10月22日(土)付

三つ巴戦は必至

救急ワークステーション導入

11月6日告示、13日投開票の任期満了に伴う伊賀市長選挙は、現職と新人2人の三つ巴戦の様相を呈してきた。市長選挙に立候補が予定されているのは、現職で元関西テレビ放送アナウンサーの岡本栄氏(65)、新人で元県議の森野真治氏(46)、同じく新人で元市議の市川岳人氏(34)の3人。水面下では激しい選挙戦を繰り広げている各候補者は、告示を前に、記者団に対し、抱負や公約などを発表した。

救急隊員が病院で医師や看護師から実習指導を受けながら、緊急の119番通報があればそのまま病院から出動する「救急ワークステーション(WS)」の試験運用を名張市は11月10日から始めると発表した。名張市立病院の協力を得て、来年度から本格運用の予定で、県下では津、四日市、伊勢、亀山市に続く5例目となる。

10月15日(土)付

秋深まる伊賀路

伊賀市で第70回芭蕉祭

深まる秋。つい先日まで残暑が厳しいと話していた会話も、「朝晩が涼しくなりました」という話題になった。秋の訪れは早足だ。そんな中、伊賀路の各地で芸術、文化、そしてスポーツを楽しむ催しが目白押し。その表情を追った。

伊賀に生まれた松尾芭蕉をしのぶ第70回芭蕉祭がの命日の12日、生誕地の伊賀市内で催され、市内外の俳句関係者や市民が芭蕉への追慕と崇敬の念を捧げた。

10月8日(土)付

名張市議会議長に細矢一宏議員

全国学力・学習状況調査結果

申し合わせ任期満了に伴う名張市議会の役員改選は5日行われ、議長に細矢一宏議員(公明党、3期、50、百合が丘西2番町)、副議長に常俊朋子議員(清風クラブ、2期、57、つつじが丘北10番町)が選任された。いずれも初の就任で、任期は1年。議会推薦の監査委員は永岡禎議員(心風会)に決まった。

文部科学省は29日、今年4月19日に実施した全国学力テストの結果を公表した。これを受け、伊賀市が同日の29日、名張市が翌30日、両市の教育委員会は、全国の小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を発表した。対象は伊賀市21校の小学6年生705人と中学10校3年生712人。名張市は6年生14小学校、661人と中学3年、5中学663人。

10月1日(土)付

南庁舎改修費は削除

交代し学校存続を

伊賀市議会は9月定例会最終日の27日、提出議案の採決を行い、補正予算案の中で、議案23号の南庁舎の改修設計を含む基本計画策定の業務委託料1217万2千円を削除する修正動議が出され、同案は賛成多数で可決された。同予算案には南庁舎を改修し、賑(にぎ)わいを創出する図書館や忍者関連の集客施設の設計予算案も含まれていたが、削除された。南庁舎については、議会は解体をすでに決議している。

就学支援金の不正受給など、不適切な授業、学校運営を行っていた伊賀市の株式会社ウィッツ青山学園(伊賀市北山)について、同校のあり方などの問題を検討してきた伊賀市意育教育特区学校審議会は9月27日、学校運営から交代させることを念頭においた答申案をまとめ、岡本栄市長に審議結果を提出した。

9月24日(土)付

救急医療担う名張市立病院

伊賀の景気は悪化

伊賀の基幹病院である伊賀市立上野総合市民病院(伊賀市四十九町)と名張市立病院(名張市百合が丘西1)の決算報告書がそれぞれの9月市議会に報告された。それによると、両病院とも業績が昨年に比べ向上していることが分かった。特に名張市立病院は、伊賀地区の病院の中でも救急患者の受け入数が1番多い。高齢化社会を迎え、取り扱う患者数も年々、多くなっている伊賀の医療実態は―、病院事業会計決算をもとに両病院を考えた。

三重県商工会議所連合会は8月30日、本年上半期(1〜6月)の県内景況調査結果を発表した。それによると、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた現状DIは、昨年下半期比5.9ポイント悪化のマイナス27.7だった。伊賀地方では、上野商工会議所内のDI値が、前期と比べ1.3ポイント増加した一方で、見通しは16.6ポイント悪化するという結果になった。名張商工会議所のDI値は、前期調査時に比べ、6.4ポイント悪化した。

9月17日(土)付

伊賀市は名張市の1.54倍

わかりやすい憲法の話

伊賀市、名張市の27年度決算が9月議会へ提出された。予算規模は伊賀市が448億6918万5千円(収入済額)で名張市が290億6208万3千円(決算額)となっている。伊賀市の予算(決算)規模は名張市の1・54倍で、これを住民一人当たりに割ると、伊賀市は約49万円、名張市は約35万円になる。隣接した地方都市としては、大きな格差があることがわかる。伊賀市、名張市の決算を比較した。

故井上ひさしさん原作の絵本「けんぼうのおはなし」を基に、親子で憲法を考えるなばり母親大会の総会が4日、名張市蔵持の武道交流館いきいきであり、弁護士の石坂俊雄氏(三重合同法律事務所)が現憲法と自民党の改憲草案などをわかりやすく解説した。

9月10日(土)付

柏市議に辞職勧告決議

産婦人科新設へ

名張市議会は9月5日、定例本会議で有志議員が提出した柏元三市議(72、無会派)に対する議員辞職勧告決議案を、賛成多数で可決した。決議案は柏市議が昨年1月、同市議会教育民生委員会の行政視察を欠席、議長から「議会の決定を守らず、議会を何度も批判した。問題解決のために議会で議論をしようともしない態度をとり続けたことは、議会運営を混乱させている」として、5議員が提案者になり、代表して細矢一宏議員(公明)が提案理由を説明した。柏市議は、本紙の取材に対し、「議論を拒んだのは議長ではないか」とコメント。「むだ遣いを正そうとする議員と、むだ遣いを続ける議員のどちらが辞職すべきか市民に判断してほしい」と語った。柏市議は、名誉を棄損されたとして昨年8月、市に対し500万円の損害賠償を求め提訴を行ったが、津地裁は、今年8月18日、請求を棄却した。市議会での議員辞職勧告決議は初めて。法的拘束力はない。

名張市の亀井利克市長は9月8日、平成31年度に名張市立病院に産婦人科を開設する方針を明らかにした。市議会の一般質問で福田博行議員(清風クラブ)の質問に答えたもので、大学の協力が得られたことを受け、専門医3人体制で診療にあたる予定。これに伴い、病床の増設、新生児集中治療室などの新設準備が急がれる。

9月3日(土)付

クリーンセンターでごみ火災

伊賀流空き家バンク

伊賀市老川にある伊賀南部環境衛生組合(管理者・亀井利克名張市長)のごみ処理工場・クリーンセンターリサイクル施設の不燃ピット内でごみが燃える火災が発生した。31日午前4時ごろ、リサイクル施設4階の火災報知器が作動し、巡回中の操業を請け負っている三機化工建設(株)の現場職員が不燃ピットの発煙を確認。ただちに初期消火を行ったが、発煙が収まらないため、午前7時30分ごろ、三機化工建設(株)が伊賀市消防本部に通報した。消防車5台が出動、水をリレーし、消火活動を行った。午前10時には、煙が収まらず放水を繰り返した。

伊賀市は30日、三重県宅地建物取引協会をはじめとする8団体と「伊賀流空き家バンク」制度の連携協定を結んだ。不動産協会や宅地建物協会らとの同様の締結は、すでに行われていたが、それに伴う関係団体との調印は、伊賀市が初めて。これにより、伊賀市が中心となって専門の住宅診断窓口を設け、来年3月までには数10件の登録を目指すとしている。市では住宅診断を受けることにより、「物件の信頼性が高まり、それに伴う相談も増えるのでは」と期待している。岡本栄伊賀市長は締結後、「この制度は伊賀市が初めてであり、今後の利用を期待したい」とあいさつした。

8月27日(土)付

医療問題重点に市民との対話重視

事前訓練と防災講演会

市川岳人市議は8月12日、記者会見を行い、11月6日告示、13日投開票の伊賀市長選挙への出馬表明と政策について抱負を語った。政策については、「伊賀市の地域医療は、現在、伊賀地域の3病院による輪番制であり、抜本的な解決が必要である。若者が市外へ流出していることについて、就業先や子育て問題など、真剣に取り組む必要がある」と話した。

名張市は8月21日、11月19日実施の28年度総合防災訓練を前に防災センターで、事前訓練と防災講演会を開催した。地域づくりを中心とする防災関係者らが出席、熱心に受講した。今年の防災訓練は、市内の小中学校生も参加できる学校授業と並行して行われ、次世代につながる訓練としたい狙いがあり、第3土曜日とした。会場では、災害時の簡易トイレなどの紹介もあり、参加者は説明を聞きながら講演内容をメモしていた。

8月13日(土)付

市川市議が出馬表明へ

伊賀地域医療構想調整会議開催

告示まで3か月を切った伊賀市長選挙。現在、伊賀市長選挙には現職の岡本栄市長、現職県議の森野真治議員が出馬を表明しているが、水面下では、第3の候補、保守系の市川岳人市議が出馬の準備を進めていることがわかった。今月(8月)11日、市川市議から出馬会見の連絡を受けていたが、会見の前日の10日、伊賀市政記者クラブに、「出馬について一部の後援者に説明や確認が取れていないため、11日の会見は中止とし、お盆休み以降(17日以降)に改めて会見する」と伝えてきた。ところが会見予定日だった11日、市川市議から「お盆休み以降に会見を開く意向でしたが、急きょ12日、午後3時からハイトピア伊賀で出馬表明を行う」という連絡が入った。選挙通の間では「市川市議の出馬で伊賀市長選挙は3人の候補者の戦いとなることが、これで確定的になった。が、まだ不透明なところが多い」といわれている。本紙では伊賀市長選挙について、市川市議の出馬会見前の祝日、「山の日」に再度集まり、関係記者で情報交換を行った。

平成28年度第1回伊賀地域医療構想調整会議が7月27日、三重県伊賀庁舎で開催され、伊賀地域の医療関係者と三重県健康福祉部医療対策局らが出席し、10年後の医療需要と必要病床数について話しあった。また、6月13日開催した第1回在宅医療推進懇談会の報告があり、特に在宅医療の枠組み策定について数々の提案がなされた。

8月6日(土)付

健康問題で出馬断念

用地取得議案を承認

11月6日告示、13日投開票の伊賀市長選挙に保守系の新人を擁立する動きがあり、健康に支障がなければ、出馬に踏み切るとしていた注目の第3候補・伊賀市大山田平田の岡山幹治氏(北海道大学卒、会社社長)は8月4日、医師から「選挙活動や市長職などの激務に耐える健康状態ではない」と指摘され、出馬を断念していたことが5日、本社の取材でわかった。

伊賀市が四十九町県庁舎隣に計画している新市庁舎整備について、伊賀市議会は7月29日、臨時議会を開催、庁舎整備事業用地の取得に提出した議案を賛成14、反対7の賛成多数で可決した。これにより、市は、2年後の平成30年度の完成に向け、事業を進めることになった。傍聴席には、上野商工会議所会頭で、移転に反対する木津龍平さんの姿もあり、成り行きを見守っていた。

7月30日(土)付

桔梗学園構想「白紙」を

川上ダムは利水撤退を

名張市桔梗が丘地区にある小中学校の統廃合問題や小中一貫校設置について、桔梗が丘自治連合会(まちつくり組織=辻森保蔵会長)は7月23日、西桔梗が丘集会所、続いて24日には南公民館と桔梗が丘小学校で住民集会を開催し、名張市の方針を聞いた。教育委員会からは上島和久教育長のほか、関係職員が出席し、仮称・桔梗学園構想に理解を求めたが、3会場とも住民は統廃合に反対し、白紙撤回と現状維持を求めた。

伊賀市旧青山町、木津川上流の地に建設計画がある川上ダムについて、利水権の撤退を求めるNPO法人「伊賀・水と緑の会」と市民団体「木津川のダムを考えるネットワーク」は7月23日、伊賀市ゆめぽりすセンターで「利水からの撤退が私たちの未来をまもる」と題した講演会を開催した。講師は全国のダム問題に取り組む水資源開発問題全国連絡会共同代表の島津暉之氏。同氏は元東京都公害局(現環境局)で地下水行政に取り組み、水問題や河川行政に詳しく、ダムの建設是非について、国交省の狙いや、ダムの存在価値、河川改修の遅れなどを話した。

7月23日(土)付

移転、開発許認可くだる

森野氏が出馬表明

伊賀市が四十九町の三重県庁舎隣接地に移転を進めている新庁舎整備事業計画で、県は7月19日、許認可につて土地収用法に基づく事業認定を告示した。これにより伊賀市の岡本栄市長は同日、移転予定地の農地転用を許可。また、都市計画法による開発事業も知事が許可した。移転新築に必要な許認可が整ったことを受け、伊賀市は用地取得に向けた土地購入に関する議会の承認を求めるため、今月末開会予定の臨時議会で関連議案を提出する。

任期満了に伴う伊賀市長選挙に伊賀市選出の森野真治氏が出馬の意向を固め7月22日午後、伊賀市服部町の事務所で出馬表明を行った。現職の岡本栄市長は以前から市議会の一般質問で「途中で投げ出すことはありえない」と答え、事実上、出馬表明を行っていた。水面下では対抗馬がささやかれていたが、森野氏の表明により、市長選挙は、にわかに活気をおび出した。

7月16日(土)付

夏の交通安全・青山支所で出発式

防災センターでサバイバルクッキング

夏の交通安全県民運動が7月11日から始まり、伊賀地域でもさまざまな啓発活動が行われている。20まで。 実施にあたり、11日には伊賀市阿保の伊賀市役所青山支所前駐車場では、出発式があり、名張署や伊賀市職員、名張地区交通安全協会員、青山老人クラブら約100人が参加した。

災害で電気や水道、ガスが使えなくなったとき、避難所での食事はどうするのか?保存食がなくなり、救援物資が届かないなど、こんな状態下を想定した「サバイバルクッキング」訓練が7月3日、防災センターで開催された。中央ゆめづくり協議会(鴻之台区、希央台区)が主催し、災害時での食事の献立を住民と共に考えるのが狙い。

7月9日(土)付

蔵持町に商業集積地

にぎわう食彩フェア

名張市蔵持町芝出・原出地区がにわかに注目を浴びだした。大型量販店のヤマダ電機、三洋堂書店、ジブドラッグなどが営業展開しているマックスバリュ蔵持店エリアだが、同地区がさらに開発されることが、周辺の取材でわかった。マックスバリュ蔵持店の向かいの都市計画道路「名張―桔梗が丘線」(東西の既存道路)に沿った芝出の「B工区」に自動車販売ディーラーなどの店舗が進出予定。また、近く着工する都市計画道路「赤坂―夏秋線」(南北の計画線)に沿った、同じく芝出の西側「A工区」にも小売業だけではない、店舗展開の計画があり、「伊賀市四十九町(上野東インター南側)のイオンタウンのようになるのでは」と市民は注目している。

名張商工会議所が主催し、名張市雇用創造協議会(構成団体=名張市、名張商工会議所、伊賀南部農業協同組合、市シルバー人材センター、市社会福祉協議会、三重県)が共催する「なばり産業フェア」は7月1日の就職フェアのあと、2、3両日にわたって食彩フェアが催され、会場の名張産業振興センターアスピアには、地元の多彩な食が勢ぞろいした。

7月2日(土)付

伊賀市庁舎見直そう

創立70周年祝う・上野商工会議所が式典

近代建築の巨匠、ル・コルビジェの作品である東京の国立西洋美術館が世界文化遺産に推薦されるのを受け、同氏の弟子である建築家・坂倉準三の作品が見直され、それについて学ぶシンポジュウムが25日、伊賀市西小学校であった。

上野商工会議所は29日、11月で創立70周年を迎えるのを前に、伊賀市中川原のフレックスホテルで、記念式典を開催した。会場では地域経済の発展を支え、歴史と共に歩んできた会員事業所や個人会員ら230人が出席し節目を祝った。同商議所は上野町商工会を母体に昭和21年11月、県内7番目の商工会議所として発足した。現在、会員は約1400事業所になる。

6月25日(土)付

桔梗学園(仮)構想に疑問

お城ブーム・中世城館と陣屋

名張市教育委員会が進めている小中学校の統廃合について、市議会6月定例会で森岡秀之議員、三原淳子議員と地元桔梗が丘地区の柏元三議員が市の考え方について質問した。特に柏議員は同構想に正面から反対論を展開し、一般的に聖域とされる教育行政について、詳しい検証結果を基に問題点を指摘した。

名張市郷土資料館(旧錦生小学校跡)で6月4日から7月24日まで、鎌倉時代から戦国時代にかけ、名張市内にあった有力者の土豪の砦や城などを紹介した「名張の中世城館と陣屋」が開かれている。

6月18日(土)付

隣接地と定住自立圏設立へ

元自衛隊部員・安保法制と自衛隊を熱弁

国の地方活性化政策「まち、ひと、しごと創生法」に基づき、伊賀市と隣接の京都府笠置町、南山城村は6月16日、近隣自治体が連携し、医療、福祉などの充実を図る「定住自立圏」推進協議会の設立に向けた協定書を交わした。

安保法制に危機感を示し、野党共闘をめざす市民連合伊賀名張は6月12日、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀で「安保法制と自衛隊」と題した講演会を開いた。講師は元自衛隊のレンジャー部隊員で元加古川市議会議員の井筒高雄さん。防衛問題と憲法の在り方や国の政策の変遷によって変わろうとしている自衛隊の体質変化と関係法の改正など、一般国民が気づいていない問題点についてスライドを使いながら説明した。さらに現在、問題になっている安保法制や安倍内閣が考えているといわれる憲法改正について反対の立場を示した。

6月11日(土)付

岡本市長が市政報告

新たに名張学を創設

伊賀市議会6月定例会は6日開会され、冒頭、岡本栄市長は市政の山積する課題や考え方と今後の方針について詳しく報告した。岡本市長は山積する課題として、新庁舎建設準備の進捗状況と人口減少対策、伊賀市移住施策、子育て支援事業、定住自立圏構想をあげた。さらに伊賀鉄道事業、人権施策、市立病院の現況と取り組み、下水道事業を説明。また国立西洋美術館の世界遺産登録、伊賀市南庁舎の再評価、伊賀市歴史的風致維持向上計画の国の認定、俳句のユネスコ無形遺産登録、ウイッツ青山学園問題など、多岐にわたるテーマを述べた。

名張市は3日、市議会6月定例会に上程する一般会計補正予算案など5議案を発表した。補正予算案の主な内わけはコミュニティ助成事業補助金5894万円、介護ロボット導入支援事業に2000万円、桔梗が丘小学校の放課後児童クラブ「なかよしクラブ」の施設増設費に640万円、新しく創設する名張学創設の事業費321万、新雇用創出事業547万円など。

6月4日(土)付

伊賀市定住を考える

18年目迎えた伊賀手づくり作家展

伊賀市職員で構成する若者定住促進共同研究グループ(リーダー・山岡敬幸、企画振興部交通政策課)はこのほど、伊賀市の人口減少の現状と課題について、「若者の定住促進を考える」と題した最終報告書をまとめ、5月31日にハイトピア伊賀で岡本栄市長や市幹部に研究報告を行った。発表は、伊賀市の現状を分析し、若者の交流機会や未婚率の上昇などを考えた「若者が定着できるまちづくり」と「子育てしやすい環境づくり」をポイントにあげている。研究メンバーは若者が定住できるまちづくりに係長、主査、主幹クラス11人と、子育てテーマ13人、計24人の市職員が参加した。報告を受けた岡本市長は「提案は尊重し政策に反映したい」と述べた。

美術や工芸など多様なものづくりに取り組む地域住民が、一堂に作品を発表し、入場者との交流も進める「伊賀の手づくり作家展」が5月28、29両日、名張市南町の名張産業振興センターアスピアで催された。今年で18回目を迎え、この時期の恒例として定着したアートイベントだが、当初の狙いは、名張旧町地区の活性化。市内に大型住宅地の開発が相次ぎ、経済や行政の中心地ではなくなった名張地区の新たな方向性を模索してスタートしたのがこの催しだった。20年目を数年後に控え、同作家展の役割は大きく、改めてその活動を振り返ってみた。

5月28日(土)付

小中一貫校に異議

空き家バンクで協定

名張市の桔梗が丘自治連合協議会(辻森保蔵会長)は23日、名張市立小中学校・配置適正化後期実施計画に対する提言書を亀井利克市長と教育委員会へ提出した。提言書は、市が示した桔梗が丘地域内の3小学校と桔梗が丘中学校を統合し、閉校となる名張桔梗丘高校校舎と桔梗が丘東小学校で「(仮称)桔梗学園桔梗が丘小中一貫校」を開設する計画に対し、地区の提言委員会がまとめた意見。同書では小中保護者だけでなく、未就学児の保護者はもち論、地域の意見、要望への考慮がなく、不安や疑問が多いとして、住民の声を提言している。また同協議会では、市の実施計画について、通学道路や学校規模などを考えた場合、桔梗が丘地内の3小学校の統廃合は行わず、当面、現状の維持を訴えている。さらに、小中一貫教育や閉校となる2つの学校利活用についても、十分な話し合いがなお必要だとしている。市は28年度から5年間で後期実施計画を策定したいとしているが、桔梗が丘自治連合協議会との意見の相違があり、状況次第では、計画実施に影響が出る可能性も出てきた。

名張市は26日、空き家バンク制度の創設を受け、流通を促進するため、市役所の庁議室で三重県宅地建物取引業協会の菅尾悟会長と全日本不動産協会三重県本部の山野副本部長が媒介に関する協定を締結した。

5月21日(土)付

次代につなぐ訓練

歴史的風致維持認定

名張市は5月18日、28年度の総合防災訓練を、市内の小中学校生も参加できる学校授業と並行し、11月19日の第3土曜日に行うことを市議会総務企画委員会で発表した。昨年同様、災害対策本部は市防災センターに設置し、災害対応の拠点として、応急対策業務を行う。各地区の災害対策本部は各市民センターに置くが、本年度は小中学校生の参加により、次世代につなげる訓練としたいと位置づけている。

城下町から周辺の郡部に至るまで、豊富な建造物のほか、祭りや行事など歴史的な風致が残っている伊賀市はこのほど、平成26年度から2年かけて策定した「歴史的風致維持向上計画」が国の認定を受けることが決まり、28年度から保存、整備に向けた事業をスタートさせる。県内では亀山市、明和町に次ぐ計画認定で、岡本栄市長は5月19日に上京、文部科学、農林水産、国土交通の各大臣から認定を受けた。

5月14日(土)付

熊本地震・大禍の状況を報告

赤目滝が前年比トップ

熊本地震の被災地へ救援物資の配送や、損壊家屋の判定などで、名張市が派遣した職員の報告会が10日、同市防災センターで行われた。危機管理室の谷本佳司室長、由川晃規(防災士)、収納室の田中弘二、名張消防署の滝本大雅調査室長、野間田裕氏らがスライドを使い、「係員不足で救援荷物の引き渡しが遅れた」「幹線道路が寸断、非常電源が使えない」など、被災地での活動現況を報告、多数の職員が聴講した。

県は11日、ゴールデンウィーク期間中の県内主要観光施設の観光入込客数を発表した。21の施設に延べ203万2851人が訪れ、1日当たりの入り込み客数は対前年比111・4%となった。対前年比が最も増えたのは名張市の赤目四十八滝だった。

4月30日(土)付

三重の活断層

大丈夫か伊賀市庁舎

熊本県などを中心とした地震は本震から1週間経過した後も、震度3以上の地震が続き、被害状況が連日、報道され、三重県内をはじめ、各地で防災意識が強まっている。熊本地震は、活断層の横ずれによる地震だとしているが、県が5年前の平成12年3月に改訂した「三重の活断層」によると、県内には内陸直下型地震の震源となる活断層は、主なものとして北から、養老-桑名-四日市断層帯、鈴鹿東縁断層帯、布引山地東縁断層帯、頓宮断層、木津川断層帯、伊勢湾断層帯(白子-野間)の6断層と指摘している。北勢から中勢、伊賀にかけて活断層が多くみられるが、県では、ほかにも多くの活断層が点在していると推定し、日ごろの対策を呼びかけている。

伊賀市民オンブズマンで一級建築士の堀井信雄氏から4月25日、「全国紙1面に、熊本県の5市町の役場が倒壊の危険から閉鎖したとある。伊賀市の新庁舎の耐震性は大丈夫か。また、旧庁舎地での建設は、最新の技術だと、大丈夫だとしているが、どう思うか」という電話があった。朝日新聞は23日、「倒壊の恐れ5庁舎閉鎖」、翌24日の中日新聞は「熊本5市町の庁舎損壊。罹災証明、生活保護に支障」と大きく報じた。災害時での市役所閉鎖は、災害対策の機能が発揮できず、大きな影響が出るのは明白。あらためて堀井さんの質問に答えながら、伊賀市の市庁舎建設を再検証した。

4月23日(土)付

地震対策は大丈夫か

伊賀地方でも広がる支援

内陸断層を震源とする大地震が熊本県、大分県で頻発していることから4月20日午前9時、名張市からも救援物資輸送隊が現地に向かって出発した。国を上げての救援と復興の協力が必要だが、内陸断層を震源とする大地震が幕末の嘉永7年6月15日、伊賀で起こっていたのをご存じだろうか。死者は1076人、倒壊家屋4217軒と被害は甚大だった。さらに、同年11月4日、東海地震が発生、津波が房総から土佐に及んだ。その24時間後、南海地震が起こった。中部、近畿、四国、九州に影響を与え、大阪では、津波が淀川を逆流し、難波に達したという記録もある。では、伊賀地域の断層は、どうなっているのか、伊賀市新庁舎建設問題と併せ、あらためて考えた。

名張市は4月18日、多数の家屋が倒壊するなど、甚大な地震の被害をもたらした熊本県へ、同市が備蓄している保存食のアルファ化米80箱を届けた。アルファ化米はいったん、名張市防災センター横の備蓄倉庫から、三重伊賀地域防災総合事務所庁舎に集約され、県本部倉庫に運搬、県内の保存食と共に熊本市内の物資拠点へ運ばれる。

4月16日(土)付

市庁舎移転は反対

弁護士委嘱で解決へ

伊賀市が新庁舎建設用地として、同市四十九町の県伊賀庁舎隣接地の農地で計画を進めている整備事業認定について、三重県は4月13日、県伊賀庁舎で公聴会を開いた。伊賀市は2月、「土地収用法にかかる事業認定」を申請したところ、市民から意見陳述の申し出があり、県は手続きにのっとり、開催した。申し出たのは木津龍平氏(上野商議所会頭)ら5人で、県によると公聴会の開催は初めてのことという。

伊賀市は、市内で開業している米田義弘弁護士を非常勤の嘱託社員に採用し、4月11日付で辞令を交付した。同市は平成26年3月末で未回収の債権が約31億円200万円あり、今年度4月から、債権管理課を発足させた。

4月9日(土)付

名張青峰高で開校・入学式

春爛漫

名張桔梗丘高校と名張西高校が統合した名張青峰高校(名張市百合が丘東6番町)の開校式と第1回入学式が4月8日、同校体育館で催された。国公立大や難関私大への進学をめざす文理探究コースと多様な選択科目で幅広い進路に対応する未来創造コースの普通科2コースが開設され、全生徒にタブレットパソコンを貸与して授業を進めるなどの先端的な教育がスタートする。

桜満開の便りが各地から届き、伊賀、大和路も例外に漏れず、春の訪れを感じる季節となった。4月9日は名張市夏見の運動公園を中心に、「春いちばんのおもてなし」を合言葉に恒例の名張桜祭りが行われ、ステージイベントや模擬店の出展などでにぎわいをみせる。実行委員会では「今年は久しぶりに桜の花が咲く下で開催できる」と期待を寄せている。

4月2日(土)付

7月に産業フェア開催

おごそかに滝開き

名張商工会議所(川口佳秀会頭)は3月29日、平成28年度の第1回通常議員総会を開催した。
川口会頭2期目の最後の年に当たることから、これまで行ってきた地域産業の活性化、資源の活用、まちなか活力の3つの政策課題に取り組むため、政策特別委員会を設置、「行政、関係団体らとの連携を深め、会議所の役割を果たしていきたい」と力強くあいさつした。
具体的な取り組みとしては、なばり産業フェアの開催、ワインづくりプロジェクトの推進、まちなか活力創出の3つをあげた。

東大和西三重観光協会が開発した修験道の開通祈願と赤目四十八滝の観光客の安全を願う祈願やみそぎが3月27日あり、寒風の中、参加者は、赤目滝の千手滝で護摩焚きとみそぎで心身を清めた。

3月26日(土)付

思案に暮れる南庁舎

「桔梗学園」説明会

保存か解体か―、伊賀市の南庁舎問題が市民の注目を浴びている。伊賀市市街地に賑わいを求める南庁舎の活用については、建築士の団体が「保存」。市議会と賑わい創出検討協議会が「解体新築」を求め、意見が交錯している状態が続いている。建築の専門家や建築士の団体が保存を求めているのは、この建物の設計者が有名な近代建築の巨匠ル・コルビジエの弟子である坂倉準三氏の設計で、価値が高いとしているからだ。南庁舎の特徴を専門家の話を聞きながら、あらためて取材した。

名張市立小中学校の規模・配置の適正化後期実施計画を発表した名張市教育委員会は3月22日、桔梗が丘中学校体育館で関係地区住民を対象に説明会を行った。市教委からは、小学校が複数ある桔梗が丘、同東、同南小学校と桔梗が丘中学校と北中学校の一部(桔梗が丘部分)を統合して、低学年(4年生まで)を桔梗が丘東小学校に統合、高学年(5、6年と中学校3年間)を県立名張桔梗が丘高校舎に統合し、新設の小中一貫「(仮称)桔梗学園」を設置する方針が示された。

3月19日(土)付

南庁舎解体を前提に提言

さよなら原発〜名張で3.11集会

伊賀市議会は17日、政策討論委員会が3月9日にまとめた「伊賀市の賑わい創出に向けた現庁舎地の利活用等に関する提言書」を提出した。現庁舎の解体を前提に3案を併記した内容で、中岡久徳議長が市長室へ赴き、岡本栄市長に手渡した。

東北大震災のあった3月11日、「第5回さよなら原発3・11集会IN名張」が名張市の武道交流館いきいきで開かれ、原発に反対する多くのひとが集まった。実行委員会は震災後、原発の勉強会を始めた主婦らが全国運動・さよなら原発1000万人アクションに賛同して結成されたもので、今年で5回目を迎える。

3月12日(土)付

同性カップルを公認

初瀬街道まつり

同性カップルを異性の夫婦のようにパートナー同士と認める「証明書」の発行を決めた伊賀市の岡本栄市長は3月10日、制度内容の詳細要綱を告示した。市役所の掲示板に関係文書を張り付けることにより発効。施行は4月1日からとなる。

江戸時代の初瀬街道のにぎわいを再現し、まちおこしにつなげようと3月6日、「初瀬街道まつり」が伊賀市の阿保宿周辺で行われた。阿保地区住民自治協議会が主催、商工会も協賛した催しで、往年のにぎわいと活気が再現され、訪問者を喜ばせた。

3月5日(土)付

伊賀市、名張市の予算比較

観光、地場産品で名張創生

伊賀市と名張市は28年度予算を発表した。一般会計の規模は伊賀市455億5013万円、名張市263億7500万円で191億7500万円も多い。市民一人当たりにすると、伊賀市は455億5013万円÷94、603人=48万1487円、名張市が263億7500万円÷80、420人=32万7965円となる。伊賀市と名張市の予算を比較した。

名張市の自然や歴史、食の魅力をPRする旅コンテストと地元食材を使った新商品の発表会が28日、名張産業振興センターアスピアであり、延べ200人が来場した。旅の公開審査のほか、食品試食会、新商品の成果物などが紹介され、地元の魅力をたんのうしていた。

2月27日(土)付

財政改革で意見書

忍者の智恵で地域を活性化

名張市議会は24日、財政改革についての意見書を亀井利克市長に提出した。4月からの独自課税導入(固定資産税の増額)を機に、全員協議会調査部会で議員から出された意見をまとめ、予算執行で反映をみるよう提言した。

伊賀市と三重大学が地域の活性化を目的に設立した三重大学伊賀研究拠点(吉岡基所長)が平成26年度の研究・調査活動の概要を報告書にまとめた。忍者をテーマに多様な事業課題が追求され、A4判、119ページの冊子で詳しく紹介されている。

2月20日(土)付

5小中学校廃校へ

介護学び講演も

名張市教育委員会は17日、市議会全員協議会で、名張市立小中学校の規模・配置の適正化後期実施計画(案)を発表、小中学校を再編して、薦原小学校を美旗小学校と統合、美旗小校舎を活用した新設校に、箕曲小学校は百合が丘小学校と統合、百合が丘小学校を活用した新設校に統合。小学校が複数ある桔梗が丘地域の桔梗が丘、桔梗が丘南、桔梗が丘東の3小学校は、桔梗が丘中学校と合わせた新設の小中一貫校「(仮称)桔梗学園」を設置すると説明した。これにより、5つの小中学校が廃校となり、前期実施計画(平成22年〜26年度)で廃校になった錦生、滝之原、国津の3小学校の統合に続く大型の改編となる。市教委では平成32年度を目標に統合したいとしている。

福祉フェスタin伊賀(三重県老人福祉協会主催、名張市、伊賀市ほか後援)は14日、名張市南町の産業振興センター・アスピアであり、未来へつなぐ介護をテーマに、講演のほか福祉、介護に関係した展示、介護体験などが行われ、多くの関係者でにぎわいをみせた。

2月13日(土)付

穐月明さんが個人美術館

環境セミナー上野商工会議所女性会が開催

伊賀市別府の日本画家、穐月(あきづき)明さん(86歳)が自宅に隣接して「青山讃頌舎(うたのいえ)美術館」を開設し、20日から期間限定のオープニング企画「2016年穐月明春展」を開催する。自作の水墨画や収集した古美術品を展示するほか、東洋美術などに関する書籍も備え、庭園や茶室が一体になった美術の殿堂が静かな山里に誕生する。

上野商工会議所女性会は9日、ハイトピア伊賀で講師に三重大学理事・副学長の朴恵淑教授を招き「環境セミナー」を開催した。朴教授は三重県のスーパーのレジ袋不要運動を展開した呼びかけ人で、環境問題と熱心に取り組み、講演では「自然は先祖からもらったものではない。子孫からの預かりものだ」と環境保護の大切さを訴えた。以下は主な内容。

2月6日(土)付

暴走気味で勇み足

自然の森でスタート

伊賀市の岡本栄市長は2日、定例記者会見で市中心部の賑(にぎ)わい創出検討協議会が現市庁舎を解体して複合施設を新築するとの本案をまとめたことについて「いささか暴走気味、勇み足なのかと思う」と発言し、同検討協議委員会のまとめを憂慮した。

社会福祉法人・名張育成会が経営する東部保育園はこのほど、名張市新田馬塚古墳の隣から、同じく新田女郎塚古墳の隣へ引っ越し27日、竣工式を行い、2月1日から「みはた虹の丘保育園」と名称を変えて開園した。また、31日には内覧会があり、多くの父母が見学に訪れた。

1月30日(土)付

埋もれた画業に脚光

地域の活力と健康を守る

明治末から昭和20年代まで伊賀に住み、さまざまな題材に才能を発揮した日本画家、前田呉耕の生誕130年記念展(前田教育会主催)が26日、伊賀市大谷の前田教育会館蕉門ホールで始まった。多くの作品が残されながらまとめて紹介される機会がなく、時の流れに埋もれてしまった画業に脚光を当てようと、昨年6月に発足した同展実行委員会(北出楯夫委員長)が調査を重ねて作品を発掘、屏風や掛け軸など125点を展示している。31日まで。

近畿大学工業高等専門学校の27年度の第7回市民公開講座は1月23日、同校1階の大教室であり、名張市の亀井利克市長と名張市立病院の総合診療科担当部長で地域医療教育センター長の御前秀和医師が講師になり、「地域の活力と健康を守る」と題して、本年度最後の講座を催した。亀井市長は、これまですすめてきた「福祉の理想郷」の総仕上げとして、市民が希望を持てる地域社会を目指した地方創生の取り組みを紹介。また、御前医師は、「健康に長生きするには禁煙が一番」というテーマで、寿命とたばこの知識についてわかりやすく説明した。

1月23日(土)付

城郭と城下町その活用は

市台湾との連携を締結

伊賀市は市内の歴史的風致を保存し、歴史的資源を活用したまちづくりを進める「市歴史的風致維持向上計画」を策定するための中間案を公表し、パブリックコメントを募集している。締め切りは2月12日。

台湾南東部に位置する台東県(黄健庭県長)との「自治体間連携に関する覚書」を志摩市とともに締結するため、台東県を訪れている伊賀市の岡本栄市長は1月21日、現地時間の15時20分から台東県政府で締結式に出席し、覚書を締結した。締結式には岡本市長、志摩市の大口秀和市長のほか、三重県の鈴木英敬知事が出席し、台湾側からは黄健庭台東県長ら関係者が出席した。

1月16日(土)付

恒例の出初式

銀座から見る未来

名張市消防本部と名張市消防団は1月10日、夏見のHOS名張アリーナ(中央体育館)で出初め式を行った。消防団9分団と消防本部職員ら約300人が整列し、服装点検を受け、亀井利克市長から「名張市の防人としての奉仕の労をねぎらうとともに、いつ起こるか分からない東海、東南海地震に常に警戒を怠らないで下さい」などの訓示を受けた。

上野商工会議所主催の新春講演会が1月13日、ハイトピア3階の上野商工会議所ホールで行われ、約100人が耳を傾けた。講師は銀座のママで「銀座から見る日本の未来」を話した。早稲田大学第一文学部入学。在学中にアルバイトで銀座のホステスとなり、ママになり、一役有名になった白坂亜紀さんは、20代で銀座に2店舗を構え、現在4店舗で活躍中だ。また、銀座社交料飲協会の緑化部長を務め「銀座ミツバチプロジェクト」にも積極的に参加。また、「銀座なでしこ会」を発足させ、銀座から日本文化を発信している。

1月9日(土)付

名張商議所新年祝賀会

上野商議所新年祝賀会

名張商工会議所主催の新年祝賀会は5日、名張産業振興センターアスピアで開かれ、約200人の関係者が出席した。川口佳秀会頭は年頭のあいさつを行い、「今年はひのえさる。成長から成熟の年になるよう期待している。5月に伊勢志摩サミットがある」と前置きし、まちづくりを「名張市は地方創生の取り組みとして、まち・ひと・しごと創生総合戦略を立ち上げ、3つのプロジェクトとして、元気創造、若者の定住促進、生涯現役をあげている。10年を見据えた新理想郷プランだが、私はまちづくりの基本理念は、共に考え、築き、未来につながる福祉の理想郷だと考える」と自身の考えを示した。そして、目指す名張の将来像を「豊かな自然、文化に包まれ、だれもが元気で幸せに暮らせるまちだと思う」と話した。

上野商工会議所の新年賀詞交換会は5日、伊賀市平野のフレックスホテルで行われ、伊賀市や財界など関係者約180人が出席し、新年を祝った。木津龍平会頭は伊賀市でも進む人口減少問題を取り上げ、会議所として取り組む重点施策を明らかにした。木津会頭は「元気な中小企業の本社機能を中心市街地に誘致する取り組みや、女性社員の働く環境の改善、中高校生の職業教育、婚活の推進などで、若者の定着率の高い地域づくりを目指し、人口減に歯止めをかけたい」と述べた。

1月1日(祝)付

迫られる農業改革・近代化と体質改善へ

工業団地開発を支援・伊賀市が発表

農業の成長産業化を図るため、農業協同組合法の一部を改正するなどの法律が昨年8月、自民、公明両党などの賛成多数で可決した。これにより、農業員会法については、農地利用の最適化を進めるため、農業委員の選出方法を公選制から市町村長の選任制に変更することが決まり、今年4月1日から施行される。さらに、同法では農業委員の数を減らし、農業委員会が委嘱する農地利用最適化推進委員制度を新設した。また、農業経営の規模を拡大し、農地の集団化や、新規参入を認めるといった従来にない政策で、幅広い組織としての構築を図る。新しい年を迎え、農業はTPP加盟で体質改善が余儀なくされることは必至。農政改革と近代的農業を名張市の農業委員の一人、赤目町の吉田公大さんの意見と共に考えた。

伊賀市の岡本栄市長は昨年12月25日、記者会見を行い、庁内の建設部都市計画課内に産業集積開発室を1月1日付けで新設し、民間の工業団地造成の開発許可事務や販売を支援すると発表した。市長は席上、「東海東南海地震を警戒、内陸部に移転を考える企業は新工場を、ゆめぽりす伊賀内陸部に建設したいという考えがあり、伊賀も注目されている」と説明した。