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2018年度 バックナンバー


12月8日(土)付

加速する水辺利用まちづくり

中山間地域農業農村交流会

宇陀川と名張川の合流点付近を拡幅改修する計画を進めている国土交通省近畿整備局木津川上流工事事務所は、名張市や地元黒田地区に説明を行っている。宇陀川の川幅が狭く、赤目中学下流の広坊付近では支流の釜石川の増水もあり、道路が冠水するなど、民間宅地への浸水も危惧される。そこで、名張市、商工会議所、観光協会、地域づくり代表者会議などで構成する協議会を12月3日、立ち上げた。宇陀川、名張川拡幅改修計画を考えた。

三重県伊賀農林事務所が呼びかけた伊賀地区の中山間地域農業農村交流会が11月30日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀であった。農林関係団体のほか事業者合わせ10団体が参加、「地域おこし」や「ふるさとづくり」の事例を発表した。また生産物や加工品の展示や試食交流会もあり、伊賀の恵みと思いを求め、有意義な1日となった。事例発表は名張市奈垣の「ながき村おこしグループ」、伊賀市下友生の「農事組合法人下友生ファーム」、同じく高尾の「ふるさとづくり上高尾の会」の3団体のほか、企業や地域協議会、農事組合法人らが報告した。


12月1日(土)付

熱く語ろう地域づくり

名張青峰高校生・名張市に課題解決を提言

三重県の鈴木英敬知事が住民グループと語る平成30年度「みえの現場やっぱしすごいやんかトーク」が11月26日、伊賀市高尾の古民家の宿「ふとみ」であり、地元で活動する民間グループ「青山キャラバン先生」(上迫直生代表)と対話し、地域づくりへの熱い思いに花を咲かせた。同トークは平成23年から実施しており、今回は通算163回目。伊賀市での開催は今回が7回目となる。

県立名張青峰高校の3年生7人が11月20日、授業の一環として市役所を訪れ、亀井利克市長と市幹部職員らに市が抱えるさまざまな問題について、高校生の視点でこれらの課題解決策を提言した。子育て支援や観光振興など、若者らしい自由な発想に、亀井市長らは「いままで気づかなかったこともある。今後、参考にしたい」と若い感性に感謝した。


11月24日(土)付

日本版DMOに向け地道な活動

地域づくりが連携・名張市総合防災訓練

東奈良名張ツーリズム・マーケティングをご存知だろうか。圏域の観光資源を掘り起こし、商品の企画や販売などを行い、外国人訪日旅行者を意味するインバウンドを取り込もうと平成29年3月に設立された組織だ。観光立国を目指す日本。伊賀市はもち論、名張市も時流に乗り遅れないよう、その対策に余念がないはずだが、なぜか観光事業としてのインパクトは薄い。そんな中、観光戦略を見直そうと日夜、頑張っている人たちがいる。運営のトップとして活動する名張市産業部観光交流室の山下光彦さん(49)に日本版DMO法人登録に向けた取り組みを聞いた。そこには日頃の地道な苦労がひしひしと伝わってくるものがあった。

局地的豪雨で河川の氾濫危険がある中、最大震度6強の地震が発生したと想定した名張市主催の総合防災訓練が17日、市内の地域づくり協議会を中心に開催された。市は午前9時、サイレンや広報車で災害情報を流し、同時に携帯電話にも状況をアラームで知らせた。災害対策本部がある鴻之台の防災センターには名張市の各部局がグループ別に分かれ情報を集めた。三重県や国土交通省の関係者も参加し情報分析した。


11月17日(土)付

高齢化進む将来人口は

在宅ワークで協定

名張市は11月9日、総務企画委員会協議会で、市が平成27年8月策定した人口推移と将来推計についての30年度改訂案を報告した。年間約400人から350人の転出超過にある名張市が、バランスのとれた人口構造と、減少気味の人口に歯止めを打つ方針を示したもので、2040(平成52)年には7万人の定住人口都市を目指すとした「名張市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の取り組みを紹介している。

名張市産業チャレンジ支援協議会は11月9日、東京のIT企業・株式会社「マミーゴー」と女性の働き方を進める支援協定を結んだ。協定では同社がセミナーを企画し企業と雇用契約を結ぶなどして、女性が家庭でも働けるシステムを構築するとしている。


11月10日(土)付

名張市の固定資産税路線価格に疑問

事実上の出馬表明

名張市議会9月定例会。その一般質問で名張市の矛盾した税制のあり方が問われた。質問に立った三原淳子議員(日本共産党、4期)は、市の固定資産税について、税額決定の基となる固定資産税路線価に疑問を投げかけ、市の考えを正した。後日、三原議員は「人口5万人以上の自治体で、実質21パーセントの増税となる固定資産税比率を1.7パーセントとしている自治体は近年見当たらない。納税者の暮らしに寄り添い、市民に誠実な財政運営を市に求めたい」と本紙に桔梗が丘駅周辺や名張駅東口を例にあげ、問題点を語った。

伊賀市の岡本栄市長は10月5日、定例記者会見で、2年後の次期市長選挙に出馬する意向を明らかにした。新庁舎へ移転後の現庁舎の利活用が理由。


11月3日(土)付

3年後に始まる中学校給食を考える

名張カレッジ「ナバリ」について学ぶ

名張市の9月定例議会の一般質問で、おいしくて安全な中学校給食についての質疑があった。その背景には1か所で全校分を調理する「センター方式」と「自校方式」に戸惑う関係者の切実な声があった。3年後の平成33年、名張市は中学校で給食を実施する。保護者から「アレルギーなどの子どもに配慮を」と市内小学校14校が行っている「自校方式」を求めている声を耳にする。伊賀市は21校の小学校のうち、6校がセンター方式を採用。当然、その方法も選択肢の一つだろう。高まる議論を受け、母親らは10日19日、学校給食研究家を招き、子どもの立場に立った給食のあり方を聞いた。その内容を参加者らの話を交えながら取材した。

名張カレッジの第5回講座が10月23日あり、「ひやわいを抜けて名張のまち再発見」というテーマで講師の山口浩司さんが名張の地名の意味や表記について解説した。名張市民センター(上八町)での講義後、団地を中心とした参加者ら約50人は旧市街地に足を伸ばし、名張の歴史や街並み、国指定登録有形文化財巡りを行った。


10月27日(土)付

100パーセント近い普及率

秋空の下 天神祭に人

伊賀市と名張市の29年度水道事業決算が9月議会で承認された。両市の給水人口や普及率の規模は類似しており、水道普及率も100パーセントに近いことがわかる。好決算の水道事業を検証した。

国の重要無形民俗文化財でユネスコ(国連教育科学文化機構)の無形文化遺産に昨年登録された「上野天神祭の楼車(だんじり)行事」は、今年初めての巡行を行い、秋空の下、その雄姿を披露した。昨年は、台風接近で中止、今年は快晴に恵まれた3日間となり、菅原神社の氏子や見物客も上野天神祭を楽しんだ。


10月20日(土)付

名張商議所 盛大に創立60周年

課題山積も秋祭りスタート

名張商工会議所創立60周年記念式典が10月17日、産業振興センターアスピア1階ホールで開催され、亀井利克名張市長、鈴木英敬三重県知事、川崎二郎、中川正春衆院議員が祝辞を述べた。式典では地元長寿企業45社(別掲)の紹介と会員会社の優良従業員表彰があり、10年勤続19人、20年勤続16人が表彰された。来賓、会議所役員ら約150人が出席した。

神無月(かんなづき)、10月。秋空の下、だんじりや神輿(みこし)が練り歩く秋祭りの便りが各地から届いてくる。伊賀地方は、伊賀市では19日から21日まで、ユネスコ無形文化遺産に登録された上野天神祭が開催した。その1週間後は名張秋祭りが催される。平尾・宇流冨志禰神社で行われる盛大な神事で、27日の宵宮と28日の本祭りには、町内に露店も並び、旧市街地は祭りムード一色となる。ところが、人口減と高齢化により、両市とも運営面での問題が山積してきたという。その苦労に迫った。


10月13日(土)付

決算は人口以上の差

にぎわい広場に人

9月定例会で伊賀市と名張市の29年度決算報告があり、伊賀市議会は南庁舎、国道の補正議案を除き承認された。名張市議会は改選のため、議事日程が遅れているが、決算特別委員会に続き、本会議でも全議案が承認される見込みだ。では、両市の決算は健全なのか、比較してみた。

第13回目を迎えた隠(なばり)街道市(名張地区まちづくり推進協議会主催)は10月6日と7日の両日に行われ、名張市中心部の旧初瀬街道沿い一帯がお祭り気分で盛り上がった。


10月6日(土)付

ゆれる南庁舎の改修

青蓮寺ダム上流195ミリ

伊賀市議会は9月定例会最終日の28日、市庁舎移転後の南庁舎(現庁舎)を大規模改修し、図書館や忍者関連の複合施設として、利活用するための整備実施設計業務委託料9500万円の一般会計補正予算案を賛成10、反対13で否決した。岡本栄市長は2期目の公約に、現庁舎の利活用を掲げており、採決後の記者との懇談で「中心市街地のにぎわいを取り戻す最大のチャンスを失った。今後も反対した議員に理解を求める活動を続ける」と語った。市は来年5月から本格的工事に着手、平成32年の7月、一部開業を目指していた。

台風24号の接近に伴い各地の被害が連日報道されたが、伊賀地域の風雨被害は比較的少なかった。今回の台風でどれほどの雨が降ったのか、国土交通省木津川上流河川事務所に問い合わせてみた。それによると青蓮寺ダム上流で195ミリ、霧生で176ミリを記録したという。


9月29日(土)付

自民から新人の川野氏

伊賀市議会活性化推進会議が全議員にアンケート

来春執行される統一地方選挙の三重県議会議員伊賀市選挙区(定数3)で、自民党から川野伸也氏(42)が出馬することが関係者の取材でわかった。10月1日には記者発表する予定。川野氏は伊賀市上野緑ケ丘在住。

伊賀市議会は19日、市議会活性化推進会議を開き、匿名で全議員を対象とした議員定数・報酬関連の議員アンケート結果を公表した。それによると議員定数を現在の24人から2減とする回答が1番多く22人、市長選挙と市議選の同日選挙については、「同時」という回答が多数を占めた。また、議員報酬は据えおきと増額が同数回答となった。


9月22日(土)付

業務委託補正案否決

名張近鉄ガスと消防が訓練

伊賀市南庁舎の保存・活用実施に向けた設計業務委託費が9月市議会の補正予算案として9527万円盛り込まれたことを受け、市議会予算委員会は19日、賛成10、反対11で同案を否決した。委員会終了後、岡本栄市長は遺憾の念を示し、「市民の立場になって審議したのか疑問を持つ」と述べた。またこの機会を逃がすことによる来年度予算への不安を表した。

名張消防本部と近鉄ガスは9月11日、鴻之台の消防本部でガス事故に備え、ガスの知識や事故についての講習会を開いた。さらにガス関連防災について実践訓練を行った。


9月15日(土)付

名張市議会議長に川合滋氏

伊賀、名張 地震の心配は

定数が2減する中、新人3人の躍進があった第17回名張市議会選挙。改選後の名張市議会は9月7日、本会議を開催、議長に川合滋議員(喜働)、副議長に阪本忠幸議員(公明党)を選任。議会推薦の会計監査に常俊朋子議員(清風クラブ)を指名した。

台風21号が関西を直撃、伊賀には大被害の報告はなかったが、各所でいまだ甚大な影響が続いている。9月6日未明、北海道に震度7の予期せぬ大地震が発生し、道民だけでなく全国民が大きなショックを受けた。自然災害が続く日本列島だが、伊賀の心配は南海トラフと木津川断層による地震である。幕末の嘉永7年(1854)6月15日、伊賀で大地震が発生、死者は1076人、倒壊家屋4、217軒の大被害があった。上野丸之内の崇高堂前の道路が裂け、水が吹き上がった。液状化現象である。さらに同年11月4日、東海地震が発生、津波は房総から土佐までの太平洋沿岸を襲った。その24時間後に起こったのが、南海地震。中部、近畿、四国、九州に影響を与え、大阪では津波が淀川を逆流し、難波に達したという記録がある。過去に学ぶ――、伊賀の地震対策として地層を中心にレポートした。


9月8日(土)付

川上ダムの本体起工

名張署で防災訓練

独立行政法人・水資源機構が伊賀市青山地区の木津川支流・前深瀬川と川上川の合流点に建設する川上ダム本体の起工式が9月2日、青山ホール(阿保)と青山羽根のダム提左岸予定地で行われた。昭和42年(1967)当時の建設省による予備調査からすでに50年以上が経過したが、これにより2023年3月の完成をめざし、本体工事がスタートしたことになる。式典ではダム建設地になり、故郷を離れた旧川上地区住民らも出席し、起工を祝福した。

9月1日の防災の日を前に名張警察署は8月31日、名張署内で大規模地震を想定した総合防災訓練を実施した。午前6時、南海トラフを震源とする震度6強の地震が発生し、大きな被害が出たと想定。署員約70人が自転車や徒歩で30分以内に出勤し、倒壊した建物から負傷者を救出するための機材点検や交通整理の手信号訓練をした。


9月1日(土)付

名張市議会選挙を顧みて

伊賀信楽古陶館廃止

第17回を迎えた名張市議会議員選挙、4年に1度の熱い夏の戦いは終わった。試練に耐え再選された現職議員や無我夢中で闘い、晴れの議員バッジを手にした新人議員。勝利を信じて出馬したが苦杯をなめた候補など、そこにはいろんなドラマが生まれた。民主主義では誰もが市政に参画できる。が、それには選挙の洗礼を受けなければならない。政見、政策を有権者に訴え、支援を得なければならない。自分ではなく第3者が評価するのが選挙なのだ。今回の選挙から定数が2削減され、18のポストを24人が争った。選挙の動向を「今だから話せるエピソード」として、本紙記者が語り合った。

伊賀市は8月27日、古伊賀、古信楽の陶器を展示している伊賀信楽古陶館(丸之内、市役所前)を来年3月で廃止し、関連議案を9月議会に提出すると発表した。同館は古伊賀、古信楽の陶器コレクションを展示し、平成3年に開館したが、入館者が減り、昨年は555人になっている。


8月28日(火)付

新人躍進3人が当選

大フィルがクリニック

任期満了(8月30日)に伴う第17回名張市議会選挙は26日午前7時から午後8時まで市内33か所の投票所で行われた。開票は当日の午後9時20分から夏見のHOS名張アリーナであり、深夜12時前、新議員の顔ぶれが確定した。定数18に対し24人が立候補した今回の市議選は現職14人、元職1人、新人3人が当選、現職3人は涙をのんだ。投票率は51・97パーセントで、前回の53・80パーセントを下回り、過去最低の数字となった。当日有権者数は男3万1480、女3万4344、合計6万5824人。

名張文化協会創立40周年記念事業として9月2日、ADSホールで山田佐和子ピアノコンサートが開催される。主催は名張文化協会。コンサートに先立ち、8月21日、ADSホールでリハーサルが行われた。この日、コンサートにゲストとして参加する大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーから中高生への管楽器クリニックが行われた。参加したのは、伊賀管内の3高校7中学校から40人。


8月21日(火)付

激戦!24候補が第一声

名張川リベンジ花火

任期満了(8月30日)に伴う第17回名張市議会選挙(定数18)は8月19日、午前8時30分から市庁舎1階の大会議室で市選挙管理委員会による立候補受け付けが始まり、前回同様24人が届け出をすました。すでに事前審査を終えた各陣営の代表者が顔をそろえる中、福山英敏選挙管理委員長が受付開始を宣言。くじ順に次ぎつぎと作業が行われ、書類の再確認だけとあって、各陣営の手続きはスムーズに進行した。くじは予備抽選後、本抽選が行われ、次の順番で届け出が決定した。

2018名張川花火大会実行委員会は8月10日、台風で中止した今夏の大会を「秋の名張川花火大会」と名称を変え、11月24日午後7時(雨天順延)開催すると発表した。テーマを「天高く晩秋リベンジ花火」と決め、夏の中止した悔しさを込めた「リベンジ花火」として催す。


8月11日(土)付

LGBT差別なくそう

小型ポンプで準優勝

自民党の杉田水脈(みお)衆議院議員=比例中国ブロック選出=が月刊誌で同性カップルを念頭に「生産性がない」(子どもができないから生産性がない)と主張した問題に対し8月6日朝、伊賀市丸之内の市役所前で抗議活動があり、市民に「抗議の声を上げよう」と訴えた。呼びかけたのは東京都豊島区の石川大我議員、三重県議の稲森稔尚県議、百上真奈伊賀市議ら。

平成30年度三重県消防操法大会が7月22日、鈴鹿市の県消防学校であり、県下8消防団が参加した小型ポンプ操法の部で、名張市消防団が準優勝を果たした。同部門では1位が亀山市消防団、2位が名張市消防団、3位に津市消防団久居方面団が入賞した。


8月4日(土)付

東山墓園の被災所移転

防災操作で被害軽減

昨年10月、大雨で地滑りが起こった名張市下比奈知の東山墓園の被災墓所がこのほど、新規造成地に移転することがわかった。東山墓園は昨年の台風21号で第1期分譲地の一部が崩落し、墓石ともども流れ、埋没するなど、大災害にみまわれた。名張市は現在、最下部・裾野の調整池にたまっている土砂の排出作業を名張市土木協力会に依頼し実施している。また崩落部分の墓石、遺骨や遺品の選別作業といった調査は、市職員、ボランティア、シルバー人材センターで行っている。

水資源機構木津川ダム総合管理所(名張市下比奈知)は8月1日、7月28日から29日にかけ三重県に上陸した台風12号で、名張川上流の青蓮寺、室生、比奈知の3ダムが防災操作により、洪水被害を軽減したと発表した。


7月28日(土)付

名張市議選23人が立候補予定

名神名阪連絡道路の早期実現を

8月26日投開票の第17回名張市議会選挙まであと1か月に迫った。市が7月3日に開催した立候補予定者説明会には現職17、元職1、新人6人、計24人の出席があったが、うち1人は「市議会議員選挙について知りたかった……」と出馬意思をその後否定しており、23人が真夏の戦いに挑む。定数は18。超党派議員13人が提出した「名張市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定」議員提出第4号議案は賛成多数で6月議会最終日に可決したのは記憶に新しい=表。これにより、前回より2議席少なくなり、激戦が予想される。すでに水面下では、後援会活動が活発に行われ、予定者らは集票に市内を掛け巡っている。

滋賀県内の名神高速、新名神高速道路と三重県を走る名阪国道を結ぶ高規格連絡道路建設を求める名神名阪連絡道路シンポジウムが7月22日、滋賀県甲賀市のあいこうか市民ホールで開催され、衆議院議員の二階俊博自由民主党幹事長、国交省近畿地方整備局・池田豊人局長、三日月大造滋賀県知事、鈴木英敬三重県知事、全日本トラック協会・坂本克己会長、小寺裕雄衆議院議員ら約40人が出席し、早期の実現を求め、意見を交わした。


7月21日(土)付

完成祝し見学会開催・國津果實酒醸造所

伊賀市が消防夏季訓練

名張商工会議所らが同市神屋の旧国津小学校校舎を改修し、ワインづくりを目指した醸造所で12日、完成披露を兼ねた見学会が開催された。亀井利克名張市長らが招待者と共に祝った。

伊賀市消防夏季訓練が15日、市内各分団が各地区に分かれ、日ごろの成果を披露した。青山地区では青山分団と青山消防署が青山中学校グランドで訓練を実施。全員整列を前に支所長、地元市議によるあいさつがあり、通常点検を行った。


7月14日(土)付

名張ゆめづくり協働塾・全国に広がる取り組み

お気に入りの奈良旧宅で講演会とコンサート

名張市の地域の課題をみんなで考えようと6月29日、市民情報交流センター(希央台5)で市内15地域づくり組織代表者を対象にした名張ゆめづくり協働塾が開催された。同塾はまちづくり活動に参加する人材を育成することを目的として平成28年に開設、これまでコミュニティバス利用促進事業や公園の防犯施設整備、お助け事業など交付金による地域での活動が報告されている。

大正、昭和の文豪・志賀直哉の生誕135年を記念した講演会と音楽の愉(たの)しみコンサートが志賀直哉の旧宅(奈良市高畑町)であり、志賀直哉ファンで構成する「奈良そらみつの会」や市民約60人が熱心に耳を傾けた。第1部の講演会では奈良市で長く住居をもった志賀直哉について、千田稔文学博士(元奈良女子大教授、現在、奈良県立図書館情報館長、帝塚山大学特別客員教授)が「志賀直哉と奈良」と題して講話した。続いて第2部はソプラノ歌手・岡田由美子さんによるコンサート「志賀直哉先生へのオマージュ(尊敬)」が催されオペラ「ジャンニスキッキ」より、いとしのお父様など、会場は美しい歌声に包まれた。


7月7日(土)付

名張市議会選挙 説明会に24人

名張にもあった安政伊賀地震

名張市選挙管理委員会は3日、市役所で名張市議会議員の任期満了に伴う市議会選挙について立候補予定者説明会を開催した。第17回名張市議会選挙は8月19日告示、26日投開票される。庁舎1階会議室には現職17、元職1、新人6人が出席した。現職の柳生大輔、吉田正己議員の出席はなく、春の市長選に挑戦した元職の森脇和徳氏陣営は出席した。説明会には立候補予定者本人のほか13陣営の代理出席があった。立候補予定者らは、選挙管理委員から52ページにも及ぶ名張市議会議員選挙「候補者・運動員のためのしおり」を受けとり、日程や候補者となるための資格、立候補手続き、選挙運動期間、個人・街頭演説、新聞広告、インターネットを利用した選挙運動など、詳細な説明を受けた。

名張市の歴史や文化を詳しく学ぶ「なばりカレッジ」の30年度第1回講座が6月27日、上八町の名張市民センターで開講した。「名張にもあった安政伊賀地震」というテーマで、夏見廃寺展示館の竹内英雄さん(元名張小学校長)が講師を務めた。安政伊賀地震の記録は、上野地区で資料や記念碑として継承されているが、名張市内での文書は見つかってはおらず、竹やぶに避難したという言い伝えがあるだけで、記録はほとんど皆無に近かった。そんな中、竹内さんは小学校在職中、名張市赤目町柏原の旧家・藤村家に残る「嘉永七年甲寅 大地震覚書 柏原村 伊三郎」という古文書が残されていることを知り、これを読みとき、6月27日、同カレッジで講義した。


6月30日(土)付

名張市議2議席削減

「住んでよかった」移住者交流会

名張市議会(定数20、欠員1)は6月26日、超党派議員13人から提出されていた「名張市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定」議員提出第4号議案を賛成15、反対3の賛成多数で可決した。これにより8月の市議会議員選挙から議員定数が18議席となることが決まった。

「豊かな自然のなかでありながら程よく便利な生活ができる伊賀市」を掲げ、市への住民移住を勧めている伊賀市は6月24日、ゆめが丘のゆめぽりすセンターで約20人が参加した第3回移住者交流会を開催した。伊賀市は平成28年度、県内で初めての移住の専門部署を設置、昨年度には682件の相談が寄せられた。昨年、三重県内へ移住した322人中、市町別で伊賀は最多の42人だった。


6月23日(土)付

名張市議選まで2か月

伊賀市青山支所 公共施設最適化で移転

第17回名張市議会議員選挙、8月26日の投開票日まで約2か月に迫った。議員定数の削減を標榜する同市議会は、来週の26日、6月定例会最終日に議員発議による「名張市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定」議員提出第4号議案を採決する。すでに、その趣旨に賛同した議員らは過半数を含め、同案は承認される見通しだ。「2減18人」――、新人はもち論、現職議員も票の上乗せは不可決となる。立候補を予定している候補者を15の地域づくり組織別に調べた結果、新人、元職、現職を含めた22人となる公算が強い。激戦は必至だ。

伊賀市は合併後、旧市町村が所有していた建物や施設の公共施設最適化計画を作成、既存施設を見直す方針を示していたが、青山支所(旧青山町役場)の解体移転が、14日の中谷一彦市議の一般質問で明らかとなった。


6月16日(土)付

議員定数削減可決か

「伊賀市の未来」を語る

名張市議会6月定例議会は8日開催し、市議会議員の定数を削減する条例改正案など17議案が提案された。13議員が提案者となった「名張市議会議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定」議員提出第4号議案は、20名から2名削減し、定数を18名とする条例改正案で、川合滋議員をはじめとする連名で本会議に出された。提案者代表の川合議員は「市の財政状況は非常に厳しく、財政非常事態宣言が続いたままである。議会も身を切る改革が必要だ。議会改革特別検討委員会で議論したが、意見が一致せず、有志議員による提案となった」と説明。削減数は先の全員協議会で1番多かった2名削減の18名としている。議案の採決は最終日の26日に行われる。

伊賀市議会は5月27日、ゆめが丘の「伊賀市ゆめぽりすセンター」で「伊賀市の未来について」と題したタウンミーティングを開催した。平成19年に議会基本条例を制定した伊賀市は、市民との意見を交換する「議会報告会」が10年以上経過し、様々な課題が浮上していた。これをふまえ、議会報告会の見直しを行い、幅広い世代と未来に向けたテーマで意見交換するタウンミーティングを試行的に開催した。


6月8日(土)付

17年後の人口実態

あらゆる差別撤廃を

少子高齢化が進む名張市。全国の地方自治体が抱える共通の人口減少問題だが、今年3月末日、国立社会保障・人口問題研究所が発表した27年後の2045年までの三重県将来推計人口によると、名張市は29町村の中で14番目の減少率となることがわかった。プラス予想は川越町と朝日町の北勢地域の2市だけで、南伊勢町や尾鷲市に到っては60パーセントも減少すると試算している。

名張市人権同和教育推進協議会の総会が6月2日、百合が丘教育センターで開催され、2017年度の活動、決算報告と役員改選、2018年度の運営方針、事業計画、予算案が承認された。


6月2日(土)付

定数削減実現か

伊賀法人会社団化30周年

総論賛成、各論反対が多数を占める中、3月定例議会最終日に提出された議員提案による「市議会の解散に関する決議案」は、賛成12、反対7で否決された。これにより、地方自治法特例法の規定で、名張市長選と市議選の同日選挙は実施されなかった。しかし、閉会直後、細矢一宏議員(公明党)を代表とする6議員が定数削減案を提出したのは、記憶に新しく、傍聴席からも驚きの声があがった。結果は「今決めるのは拙速すぎる」などの理由から、同議案も否決された。あれから3か月。真夏の市議会選挙も近づき、議員間では次期市議選から定数18に――という気運が高まっているという。検証してみた。

全国各地の中小企業や個人事業主を会員の対象とした非営利団体(一社)伊賀法人会は5月24日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で社団化30周年記念式典を開催、名古屋国税局課税第2部の岩田和之次長や村松進上野税務署、亀井利克名張市長ら約100人が出席した。


5月26日(土)付

「畿内説」が有力になった邪馬台国

名張RCが創立55年

奈良県桜井市纒向(まきむく)学研究センターが研究成果を広く学会や社会に発信する研究紀要にこのほど、邪馬台国(やまたいこく)畿内説を有力視する成果が掲載され、関係者の間では、これまでの調査結果を裏付けるものだと評価されている。研究発表では桜井市教育委員会が遺跡の穴から平成22年に発掘した桃(もも)の種を名古屋大学や山形大学で測定、西暦135〜230年のものとわかったことから、女王・卑弥呼(ひみこ)の年代と重なっているとしている。桜井市へは名張市から車で約30分。五月晴れの中、邪馬台国の神秘に魅了され、さっそく現地を訪れ、取材した。

三重県内で9番目として誕生した名張ロータリークラブ(37人)は5月19日、名張産業センターアスピアで創立55周年記念例会を開催した。昭和38年2月25日、上野クラブをスポンサークラブとして34人で発足した同クラブは、5年ごとに周年事業を実施。今回は7世紀末から8世紀前半に建立された斎王大来皇子(おおくにのひめみこ、661〜702年)の昌福寺跡に古代史を再発掘する案内板を設置。また昨年10月、明治天皇の玄孫(やしゃご)竹田恒泰氏の「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」と題した講演会を開いている。


5月19日(土)付

蔵持町地区 商業施設の建設ラッシュ

現場見学会に50人参加

名張市の都市計画道路「名張〜桔梗が丘線」沿いの蔵持町原出、芝出地区が注目を浴びている。量販店を中心とした商業施設の建設ラッシュが続いているが、その背景には都市計画道路の存在がある。「都市の健全な秩序ある整備を図る」を目的として昭和43年6月に定められたもので、現在では計画の不備を指摘する有識者も多い。旧市街地と桔梗が丘の中間に位置する蔵持町の活用について、(有)K・C・B(桔梗が丘2番町5)の吉永博行代表者に話を聞きながら考えてみた。

伊賀市は5月12日、四十九町に建設中の新庁舎工事現場見学会を開催した。市民ら約50人を午前、午後の2回にわけ、関係者が現場事務所の2階で建物や工事概要の説明を行った。


5月12日(土)付

隠おたがいさん昨年は508件721時間

伊賀名張ユニオンを結成

名張地区まちづくり推進協議会は4月28日、名張市民センターで、ふれあい交流部会の隠(なばり)おたがいさん総会を開催した。名張地区まち協会長田畑純也さんのあいさつ後、平成29年度の事業報告があり、前内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の山崎史郎総括官や福祉自治ユニット菅原弘子事務局長、厚生労働省、宇都宮市ほか、多くの視察を受けたことを説明した。さらに三重テレビの取材やテーマ研修などの活動も報告した。

伊賀地域の非正規労働者が個人で加盟している伊賀名張地域一般労働組合(伊賀名張ユニオン)の結成総会が4月28日、伊賀市ゆめが丘のゆめポリスセンターであり、農家や年金生活者ら約20人が参加した。あいさつに立った臼井照男さんは「労働組合組織率は全国平均17パーセント、中小企業では5から6パーセント程度。身近に相談できる労働組合が遠い存在になっている。一人で悩んでいる労働者の相談相手となるため、伊賀名張地域一般労働組合を立ち上げた。この運動を広げ、労働条件の向上に努めたい」と話し団結を誓った。


4月28日(土)付

名張市の地方交付税は伊賀市の半分

新酒の味わい最高

伊賀市と名張市の30年度予算が3月定例議会で承認された。名張市は市長改選があり、6月に補正予算が組まれるものとみられる。現在の一般会計予算は伊賀市が453億4690万7千円、名張市は252億6700万円で、伊賀市の予算は名張市の予算の約1・79倍になる。人口は伊賀市約9万2460人、名張市7万8920人。住民一人当たりの予算としては、伊賀市が49万8千円、名張市は35万1千円となり、隣接した地方都市としては格差が大きい。

名張市箕曲地域づくり委員会が栽培した酒米を醸造した純米吟醸酒「みのわ」の新酒発表会が4月22日、瀬古口公民館で開かれた。地元住民や栽培を手伝った市議会議員ら約40人が地酒の味を楽しんだ。


4月21日(土)付

5期目の亀井丸は課題山積

伊賀ふるさと農協発足

第17回名張市長選挙は、亀井利克氏(西原町、66)が13795票を獲得し5選を果たした。元県議の北川裕之氏(百合が丘、59)、森脇和コ氏(桜ヶ丘、44)の2人が挑戦した三つ巴戦だったが、現職の壁は厚く、崩すことができなかった。北川氏に966票の僅差で辛勝するなど、亀井氏にとっては、過去4回の選挙に比べ、激しい戦いとなった。森脇氏が昨年10月、多選阻止を掲げ出馬を表明。年が明け、亀井氏は恒例の新春のつどいで5選の意思表示。続いて北川氏が名乗りを上げ、三つ巴戦に突入。静かな選挙だといわれたが、後半は各陣営に緊張が走る戦いが続いた。今回、1万人を超えた期日前投票だが、全体の投票率は上がらなかった。恒例の記者座談会を開き激戦だった市長選を検証した。

伊賀北部農協(JAいがほくぶ)と伊賀南部農協(JA伊賀南部)が4月1日に対等合併した「伊賀ふるさと農協」(JAいがふるさと)の合併記念式典が17日、伊賀市西明寺のサンピア伊賀で行われ、組合関係者約100人が出席、新しい門出を祝った。北川俊一組合長は伊賀米、伊賀牛、園芸農業の振興に触れ「地域が誇れるJAづくりにまい進する」と誓った。


4月17日(火)付

歴代最長の5選

議長に岩田氏選任

「歴代最長の5選」を選ぶか、「新風」に託すか――。任期満了に伴う名張市長選挙は8日告示、15日投開票され、現職の亀井利克候補(66)が新人の北川裕之候補(59)と接戦の結果、966票の僅差で破り、5期目の当選を果たした。前市議の森脇和コ候補(44)も7千106票と善戦したが及ばなかった。投票率は51・69l、当日有権者は6万5千668人だった。

伊賀市議会は13日、役員改選を行い、議長に岩田佐俊議員(明政クラブ、5期)、副議長に生中正嗣議員(新政クラブ、3期)を選任した。岩田議員は議長として平成19年度の5代目議長に続き、2回目。生中議員はこれまで教育民生常任委員長や議会運営委員会副会長を歴任している。議会推薦の監査委員には市川岳人議員(自民青鵬、2期)が選ばれた。

4月10日(火)付

争点少なく激戦は必至・投開票は4月15日

増設進む風力発電

任期満了に伴う第17回名張市長選挙は8日告示され、元市議の森脇かずのり氏(桜ヶ丘、44)と現職の亀井利克氏(西原町、66)、元県議・北川ひろゆき氏(百合が丘、59)の3氏が立候補を届け出をすませ、7日間にわたる選挙戦がスタートした。3つ巴戦は今回で5回目となるが、今回は過去4回にも増して激しい戦いとなる。投票は15日午前7時から午後8時まで。開票は同日午後9時20分から夏見のHOS名張アリーナ(名張市総合体育館)で行われ、午後10時30分ごろには第17代名張市長が誕生する。下馬評では3氏が激戦のまま投票日を迎えるだろうと予想されており、投票日前日まで最後の「お願い」コールが続くとみられる。4月7日現在の名張市選挙人名簿の登録者は、男性31889人、女性34709人の合計66598人となっている。

三重県の津市西部から伊賀市東部にかけて広がる標高700〜800bの青山高原で風車の増設が進んでいる。若狭湾から琵琶湖を経て、吹き抜けてくる高原の風は本州屈指の好風地域。休みなく回転する風車は、青山高原ウインドファームが平成12年12月、会社設立以来、電力を生み続けている。総発電量8万`hで燃料がいらない風力電力の建設費は1基3億〜5億といわれるが、燃料などのランニングコストは不要だ。身近になった青山高原の風力発電を考えた。

3月31日(土)付

立候補予定者3人が熱弁

延壽院米寄進・市文化財に

4月8日告示、15日投開票の名張市長選挙に立候補予定の3氏による公開討論会が3月22日夜、南町の名張産業振興センターアスピアで開かれた。名張青年会議所(JC、深山浩司会長、17人)の主催で5期目を目指す現職の亀井利克氏(66)と前市議の森脇和コ氏(44)、前県議の北川裕之氏(59)が白熱の討論を繰り広げた。テーマを住民福祉、産業振興、財政問題の3つに絞り、その議論に約180人の市民が聞き入った。

名張市教育委員会は3月21日、赤目町長坂の延壽院が所蔵する津藩が寄進した「延壽院津藩主寄進状」9通を市の有形文化財に指定した。

3月24日(土)付

市民連合主催で2人出席

社会貢献活動で寄付

安保法制などに反対する伊賀地域19の市民団体で構成する市民連合伊賀名張は3月18日、蔵持町里の名張市武道交流館いきいきで名張市長選挙に出馬を表明している森脇和コ氏(44)と、北川裕之氏(59)を招き公開討論会を開催した。亀井利克氏は欠席、約80人が参加した。主催者は事前に17項目の公開質問状を送付、回答を求めた。亀井氏は回答を保留、公開討論会は森脇、北川氏の2人で開催した。

ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン(株)=名張市八幡工業団地=は3月14日、伊賀市伊勢路の青山工場でボルグワーナー・ドリームサポートのプロジェクトの一環として、三重大学のほか2団体と従業員らに社会貢献活動として寄付を行った。夢をかなえるために頑張る子どもたちを支援する活動を支援するのが目的。

3月17日(土)付

名張市議会自主解散案は否決に

結論でず両論併記

名張市議会は3月定例会最終日の9日、一般議案が議決終了した後、議員提案による「市議会の解散に関する決議案」を審議。賛成、反対の討論後、決議案は福田博行議長を含む全員(定数20、欠員1)で起立採決した。その結果、賛成が反対を上回り、地方自治法特例法の規定で自主解散案は成立せず、4月8日告示、15日投開票の市長選挙との同日選挙議案は否定された。

名張市議会を自主解散し、8月の市議会議員選挙と4月の市長選挙を同日選挙施行を検討していた名張市議会議会改革特別委員会の川合滋委員長は3月7日、細矢一宏副委員長と共に福田博行議長を訪ね、検討結果を報告した。報告書では市長・市議同日選挙実施に賛成する議員が大半を占めたが、4月の施行は時期尚早、2022年の実施が望ましいや実施による弊害を懸念する議員、さらに検討中の議員など、委員会では統一的な結論が出せず、賛成反対の両論併記としている。

3月10日(土)付

名張市長選挙 公開討論会

商議所青年部 鈴木知事招き講演

安保法制などに反対する伊賀地域19の市民団体で構成された市民連合伊賀名張は3月18日、4月8日告示15日投開票の名張市長選挙に関連した公開討論会を武道交流館いきいき(蔵持町里)で開催する。市長選挙には3氏の立候補が予定されており、立候補予定の森脇和コ氏(桜ヶ丘、44)と北川裕之氏(百合が丘、59)は出席。現職の亀井利克氏(西原町、66)は欠席する。

名張商工会議所青年部(富永憲秀会長、40人)は2月28日、2月の公開例会で鈴木英敬三重県知事を招へいし、「行政の取り組み商工の発展につなげよう」と題した講演会を開催、三重県の産業についての講話を聞いた。同メンバーほか約100人が出席した。

3月3日(土)付

満席の事務所開き

名張桔梗丘高校・思い出のせ閉校式

4月8日告示、15日投開票の名張市長選挙に立候補予定の北川裕之氏(百合が丘、59)の選挙事務所開きが2月27日夕刻、名張市南町の産業振興センターアスピアで開催された。会場には後援者や連合三重伊賀地域協議会の組合員らが多数参加した。予想以上の600人の支援者が集まり、用意した席では足らないほどの活気があり、主催者側はうれしい悲鳴。外部からいすを持ち込み、アスピアホールの間仕切りのカーテンも全て取り払うほどだった。

名張市初の大規模な団地として桔梗が丘住宅地の造成が始まったのは昭和38年、高度経済成長期の真っ只中だった。その年末に国道165号線の改良工事が始まり、翌年には近鉄桔梗が丘駅も完成した。桔梗が丘に団塊の世代が移り住み、減少傾向だった名張市の人口は増加に転じた。そんな時代に開校した名張桔梗丘高等学校(服部守賀校長)だったが、3月31日、惜しまれつつ閉校する。OBや教師らから話を聞いた。そこにはそれぞれの思いがあった。

2月24日(土)付

「国際忍者学会」発足

三田坂バイパス開通式

忍者を国際的、学術的に調査研究する「国際忍者学会」が発足し、2月17日、その設立記念大会が伊賀市西明寺の「サンピア伊賀」で開かれ、中国、韓国、スペインなどを含め内外の研究者ら200人が出席した。

伊賀市三田から諏訪に抜ける国道422号線の三田坂バイパスが2月25日、全線開通する。大津市を起点に伊賀市内を南北に縦断する三田坂バイパスの全線開通は、地元にとって長年の懸案であり、待望していた事業。急な坂道が多い山間部の伊賀市諏訪から三田までの区間は、道幅が狭く、急勾配から、地元から急カーブが多く、すれ違うことが困難だといわれていた。また大雨時は規制がされるなど、これまで未改良区間となっていた。全面開通でこれらが解消することになる。

2月17日(土)付

市議会解散へ決議案提出

伊賀市が市街化調整区域撤廃

名張市議会の3会派6議員は2月9日、市長、市議の同日選挙の実施に向け、議員の自主解散を求める「市議会の解散に関する決議案」を議会運営委員会に提出した。同議案は3月定例会の最終日の3月9日に審議することが決まった。提出したのは細矢一宏、冨田真由美、阪本忠幸(公明党)、常俊朋子、豊岡千代子(清風クラブ)、足立淑絵(喜働)の6議員。

伊賀市は2月5日、都市計画の線引きを4月から廃止すると定例記者会見で説明した。旧上野市は従来、国の指導で都市計画区域を設定し、市街化区域(市街化を促進する区域)と市街化調整区域(開発させない区域)を線引きし、開発を抑制していたが、さまざまな弊害が起こり、伊賀市はこれまで、三重県知事に線引きの撤廃を申し出ていた。このほど知事許可がおり、4月2日からの線引き徹廃を発表した。しかし、市は規制解除による乱開発の懸念から、独自の条例を定め、現実に即した開発指導を行うとした。伊賀市都市計画線引き廃止を考えた。

2月10日(土)付

名張市長選で公開討論会

穐月明さんの遺族が寄贈

名張市の将来を決めるのはあなたです――。4月8日告示、15日投開票の名張市長選挙で、名張青年会議所(JC、深山浩司理事長、17人)は3月22日、立候補予定者を対象にした公開討論会を名張産業振興センターアスピアで開催する。定員300人、入場無料。公開討論会は、選挙の公示(告示)前、立候補予定者をパネリストとして招き、それぞれの考える政策について討論する場で、名張JCは、市長選挙では平成22年に初めて実施しており、実現すると今回で2回目となる。

伊賀市青山別府の日本画家・穐月(あきつき)明さんの遺族が2月2日、伊賀市の岡本栄市長を訪ね同氏の作品92点と蔵書、私設美術館・青山讃頌舎(うたのいえ)を伊賀市に寄付した。故人の作品「鉢中の天(金魚)」や「観世音菩薩」などが掲げられた市長室で、岡本市長は妻の由紀子さん(85)と長男大介さん(62)に「伊賀市は初めて市立美術館を持つことになった」とお礼を述べ、感謝状を贈呈した。

2月3日(土)付

市長、市議同日選を

芭蕉館設置など要望

市長と市議会議員の同日選挙の実施を求めて1月29日、名張市の名張地区区長会は市庁舎を訪れ、全区長19人が記名捺印した要望書を福田博行市議会議長と市議会議員全員あてに提出した。

伊賀市中心市街地活性化協議会(石橋正行会長)は1月26日、伊賀市の岡本栄市長と空森栄幸議長を訪ね、現南庁舎を残し、にぎわいの拠点となるよう検討を求めた要望書を提出した。市街地の丸之内にある上野図書館に芭蕉翁記念館を設置することや、旧城下町の都市景観と南庁舎などの近代的建築群を活用し、街中へ人を誘導する施策などを求めている。

1月27日(土)付

予想通りの三つ巴戦に

市長、市議選の同時実施を

4月8日告示、20日投開票の第17回名張市長選挙。すでに昨年10月26日立候補を表明した森脇和コ氏(44)に続き、予想通り三重県議の北川裕之氏(59、百合が丘)と現職の名張市長・亀井利克氏(西原町、65)が相次いで名乗りをあげた。14回の市長選に続き、3人による激しい戦いとなる今回の市長選挙だが、本紙は元旦号で3氏による「三つ巴必至」と報道していただけに、世論の驚きは少なかったようだ。これにより満を持して3氏の戦いが本格的に始まることになる。

市長と市議会議員の同日選挙実施を求め、名張市の名張地区区長会(代表幹事長・角田勝中町区長)は、全区長名を添えた「市長と市議会議員の同日選挙の実施」を求める要望書を29日、福田市議会議長と議会改革特別委員長の永岡禎議員(辞職願い提出、受理)さらに、全議員宛に提出する。要望書は名張地区19区長が連名で捺印、今月16日に作成したもので、18日に各報道機関に届けられた。

1月20日(土)付

迷走し出した特別委

宗派を越え供養

名張市の市長・市議会同日選挙が迷走気味だ。市議会の福田博行議長は昨年10月、議長選挙公約で「市長選挙は4月、市議選挙は8月でずれがある。これを同日選挙にしたい。市長任期は伸ばせないので、市議任期を縮め、3月末で市議会を解散し、市長と同日選挙にしたい」と述べ当選。9日の記者会見でも同時選挙に強い決意で再度公約を明言した。

昨年の台風21号で崩落した名張市市営の東山墓園(下比奈知東山)の霊を慰める追悼式が13日、名張市宗教者連帯会によってしめやかに行われた。

1月13日(土)付

辰巳氏が森脇後援会長

新春の集いで表明

第17回名張市長選挙(4月8日告示、15日投開票)に昨年10月26日、いち早く立候補を表明した森脇かずのり(45、桜ヶ丘)氏の後援会は、このほど、前名張商工会議所会頭で同顧問の辰巳雄哉氏(81、桔梗が丘南)=センシン株式会社代表取締役=を後援会長に決定したと発表した。

名張市の亀井利克市長は1月9日、名張市庁舎で新春記者会見を行い、任期満了(4月24日)に伴う第17回名張市長選挙について「21日の後援会の新春の集いで自身の立候補を明らかにしたい」と述べた。過去4回の選挙も年明けの後援会集いで表明している。

1月1日(祝)付

名張市長選 三つ巴必至

市長・市議選同日執行か

「ペンは剣よりも強し」。これは、武力より文通を通じて表現される思想や、文学の力の方がもっと強いパワーと効果を発揮するという、もはやすり切れそうに古ぼけたことわざである。同じパターンの名文に「投票は弾丸より強い」がある。その読み人は、第16代の米国大統領、リンカーンというのも有名。「人民の人民による、人民のための政治」こそ民主主義の真髄だと宣言し、対英国戦争を勝利に結びつけた、あのリンカーンである。さて、新しい年が明け、名張市民にとっては、目下の最大関心事は4年ぶりに実施される第17回名張市長選挙。すでに立候補の名乗りをあげているのは森脇和コ氏(44、桜ヶ丘)一人。現職の亀井利克市長は恒例の後援会の「新春の集い」で、自身の出馬を表明するとみられる。さらに非自民系からの立候補の動きもあり、近々出馬に踏み切る予定だ。

2018年、平成30年。新しい年が明けた。今年の名張市は選挙ムード一色に染まる。市長選挙は4月8日告示、15日投開票。真夏の8月は市議会選挙があり、4年に1度、市民の審判が下される。昨年10月、市議会役員改選で、福田博行氏(清風ク、66)が議長選に市長・市議会同日選挙を公約にあげ、3度目の議長に就任した。あれから3か月。公約実現へ話が進んでいるのか。一方の現市長に新人が挑むであろう市長選は、水面下で活発な動きをみせており、2人目、3人目の候補者の出現も「時間の問題だ」とされる。果たして同日選挙は間に合うのか、それとも・・・。