名張地区まちづくり推進協議会では恒例の初日の出ツアーを行う。22年1月1日午前6時出発。黒田の金毘羅さん(勝手神社)で初もうでを行い、初日の出を鑑賞(ご来光を拝む)。神社境内で記念撮影、雑煮のふるまいがある。 申し込み締め切りは21日、問い合わせは名張公民館(64-2605)まで。
伊賀地域の美術工芸作家が参加する第11回伊賀の手作り作家展が28、29の両日、名張市南町の名張産業振興センターで開催され、49人の作家が参加、大勢の来客でにぎわった。市民団体「名張シンクス」(藤森修会長)が地域活性化の取り組みとして毎年開催している。 木工品、伊賀焼、伊勢型紙、きり絵、ステンドグラス工芸などの作品が出品され、人気を呼んだ。また、香落渓の地名を記した風景写真や旧名張の昔の家並みの模型をならべたジオラマも展示され、来場者の目を引いた。
伊賀市青山妙楽寺出身で元京大総長、学士院会員で文化勲章を受けた澤田敏男さん(90)の功績をたたえる記念碑がこのほど完成、同市阿保の伊賀市青山支所前で28日、除幕式が行われた。澤田氏や発起人の内保伊賀市長、亀井名張市長、山下松一青蓮寺土地改良区理事長、磯沢宣昭名張高校同窓会長、上津地区住民自治会長や親族約80人が参加した。 澤田氏は県立名賀農学校(名張高校の前身)、三重高等農林学校(三重大)、京都帝国大学農学部を卒業。農業土木学界の重鎮で、ロックフィルダムやアーチ式ダムの権威でもあり、青蓮寺ダムの設計を指導、川上ダムの調査にも参加した。 澤田氏は土木学界賞や文化功労章を受章、学士院会員でもある。2005年に文化勲章を受章、天皇陛下にダムについて御進講をしている。 記念碑は御影石をアーチ式ダムのような形に加工されている。前面はダムの内側(上流部)のように中央部が弓のように張り出し、両ウィングは逆台形型で上部が広く、下部が狭くなっている。裏側はアーチダムの正面同様、湾曲して凹面になっており、澤田氏の経歴、業績が書かれている。有志による実行委員会が呼びかけ、全国から350万円が寄せられた。 正面には黒御影で文化勲章受章 澤田敏男博士之記念碑と刻まれている。両側の御影石には、澤田さんの直筆で「農は国乃大本にして水利は農乃命脈なり」の揮ごうも。 澤田氏は除幕式で、とても90歳には見えない姿勢と張りのある声で「立派な碑を故郷に建てていただきありがとう。自然災害に強い農業が私の原点。幼年時代、少年時代につちかわれた資質やエネルギーが私を支えている。建立に尽力していただいた方々にお礼を申し上げたい」とかくしゃくと謝辞を述べた。
名張市防火協会(蔵東駿典会長、会員386事業所)は20日、社会福祉協議会に「とれたて名張&消防フェスティバル」での売り上金を寄付した。フェスティバルでは「防火119ショップ」を開設、会員の35事業所から集めた日用品のチャリティー商品を即売、売上金100,800円を寄付した。 蔵東会長は「119,000円を目指したが、後一歩で届かなかった。寄付された会員企業さんには、お礼を伝えていただきたい」と話している。
上野商工会議所観光部会は「まちじゅう忍者文字の巻!」の参加店を募集している。忍者文字を通して、観光客や地元の住民が伊賀上野を楽しんでもらおうという企画で、来年1月からスタートする。 忍者文字は、忍者だけに伝わる文字として、その存在は昔から知られていた。漢字が伝わる以前にヘビのクネクネと動くような形の神代文字(かみだいもじ)が、その前身とされている。形の特殊性により、忍者以外には伝わりにくく、秘密文字として暗号として使われていた。 参加した店舗は、お店の職業に応じたキーワードを忍者文字を使い書きとめ、パネルとして店頭に掲示。それを観光客にトラの巻で解読してもらおうというユニークなまちおこしに一助になっている。例えば「めし」「かし」「やおや」「のりもの」などは、店舗数も重なり特徴がないのが現状。そこで店にあったキーワードを5文字程度で決め、忍者文字を使い掲示、それをトラの巻で解読するわけだ。「店の違いもアピールできる」など期待されている。参加料2000円。問い合わせは上野商工会議所観光部。電話21局0527まで。
名張市は人権週間にちなみ、市民の人権意識の高揚と人権が豊かに尊重される社会の実現を目指した「ふれ愛コンサート」を12月6日午後1時30分から4時まで名張市青少年センターで開催する。 第1部では人権作品の表彰と人権作文の朗読発表。第2部ハライブコンサート「うたえ!おどれ!命(ぬち)どう宝!」。出演・寿(kotobuki)。ほかにエイサー紹介もある。 主催者は市教委、津・伊賀人権啓発地域ネットワーク協議会が主催。入場料無料。
大映の人気シリーズを手がけた映画監督で、19年12月に死去した田中徳三さんをしのぶ「田中徳三映画祭2009」が12月13日、名張市青少年センターで催される。遺作となった「田中徳三監督 少年河内音頭取り物語」を上映し、同作品を企画した新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭家元の河内家菊水丸さんも駆けつける。 田中さんは大阪出身で、晩年の約17年間を名張市で過ごした。市民との交流も生まれ、18年には有志が実行委員会を組織して初の「田中徳三映画祭」を開催。勝新太郎と田宮二郎の名コンビによる「悪名」など、田中監督の作品に親しむ場を市民に提供した。 2回目となる映画祭では、田中監督の遺作「田中徳三監督 少年河内音頭取り物語」が市内で初公開される。吉本興業の所属芸人100人が短編映画を監督するという企画の1作で、監督を手がけることになった菊水丸さんが、大ファンだった田中さんの監督で自身の少年時代を映画化したいと発案、田中さんから快諾を得た。映画は一昨年秋に完成したが、田中さんはそれからまもなく死去してしまった。 27日、市役所で実行委員会の的場敏訓委員長が詳細を記者発表し、映画祭でトークを披露する菊水丸さんも訪れて、「田中監督をしのぶ機会を与えていただき、感謝している。自分の目から見た田中徳三という人のことや撮影秘話を話したい。名張から車で40分ほどの南山城村に住んでいるうえ、近鉄大阪線沿線で少年時代を過ごしたこともあって、名張には以前から親しみを感じていました」と語った。 ほかに、「悪名」の世界を歌うアコースティックデュオ「夜な夜な」のライブ、「続・悪名」の上映もある。 午後1時から6時まで。入場料は前売り2000円、当日2500円。チケットはブックスアルデ名張本店・近鉄店、ネクストワン名張本店、前田文具夏見店、テクノ鴻之台店、市青少年センターで扱っている。問い合わせは市青少年センター(電話0595・64・3478)へ。
名張市はこのほど、名張市青少年センターの命名権(ネーミングクライツ)の売却を決め、スポンサー企業を募集している。来年4月から年間300万円以上で売却し、契約企業は青少年センターの南側壁に、企業名などの愛称看板を設置することができる。 ネーミングクライツはスポーツ施設などに企業の宣伝に利用されている。契約期間は3年以上とし、途中、名称の変更はできない。市または指定管理者が作成するパンフレットなどにも愛称名を印刷できる。風営法や貸金業法に関係する企業や政治活動、宗教活動など名張市有料広告事業実施要綱に規定する業種、業者は応募できない。募集は11月17日まで。 申し込み、問い合わせは、名張市青少年センター(松崎町1325)。電話64局3478(山崎、松下)まで。
国の文化審議会は9月25日、北村酒造(名張市新町156)の店舗兼主屋、旧酒蔵酒母、土蔵、表門を国の登録有形文化財に登録するよう答申した。これにより、川地写真館、旧細川家住宅(やなせ宿)、大和屋店舗についで名張市内では4軒目になる。 北村酒造は初瀬街道に面して建つ間口14メートルのツシ2階建てで、切妻造桟瓦葺(きりつまづくりさんがわらぶき)とする2棟を1棟とし、西半分に店、東半分に座敷飾りを備える和室や仏間を配している。黒漆喰(くろしっくい)仕上げで虫籠窓(むしごまど)を開け、落ち着きのある佇(たたず)まい。建築は明治前期、大正後期で店舗部分は昭和30年頃改修している。
名張市の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)の境内で10日夜、「観月の夕べ 秋風鈴虫コンサート」が開かれた。 07年から始まったこのコンサートは、秋の夜に月を愛でながら美しい音楽に浸り、心を癒してもらいたいという思いから開かれている。 「この寺は弘法大師が起源。織田信長に滅ぼされた城の跡に建てられた。残念ながら今日は月は見えませんが、秋の空を見上げ、ゆっくりと音楽をきいて心を癒して下さい」という耕野住職のあいさつの後、梵鐘(ぼんしょう)の音を合図にコンサートは始まった。 第1部の演奏者は、国内外で意欲的に活動を続けるヴァイオリン奏者の木室裕子さんとフルート奏者の須曽野弘恵さんで、「ジュピター」や「アメージンググレース」など洋楽を。 第2部の邦楽は、海外での国際交流などでも活躍している「一打一管(いちだいっかん)」和太鼓奏者の神奈川馬匠さんと横笛奏者の井上真美さん。一打一管とは、1人の太鼓奏者と1人の笛(管)奏者という演奏スタイルの意味で、シンプルな中に、自然の中に感じられる様々な光景や物語りを表現する。 澄んだ星空に包まれ 観客は地元住民を中心に老若男女約100人。キャンドルが灯された会場で、温かいお茶と月見団子に舌鼓をうちながら思い思いに秋の夜の風情を楽しんだ。 桔梗が丘から来たという60歳代の主婦は、「始めて来たが、幽玄で本当に良かった。太鼓と笛の荒城の月は、特にこのお寺にぴったりだと思った。来年も来たい」と話していた。
大型で強い台風18号は8日未明、伊賀地方を襲った。名張市内では土砂崩落18件、床上浸水1件、床下浸水17件、田畑の冠水、停電1400戸(午前10時四四分復旧)の被害。伊賀市比土、市場では木津川の水位があがり、避難勧告が出された。伊賀市内の木津川では木興、小田、長田地区の遊水池で洪水が調節された。 名張川水系では、水資源機構木津川ダム総合管理所(名張市下比奈知)によると、ダム上流の平均雨量は室生ダム200ミリ、青蓮寺ダム280ミリ、比奈知ダムで300ミリとなっている。ダムへの最大流入量(毎秒)は室生ダム557トン、放流量245トン(312トンカット)、青蓮寺ダム781トン、放流量253トン(536トンカット)、比奈知ダム526トンn、放流量85トン(441トンカット)となっている。
名張市教育委員会は29日、第52回名張市美術展覧会の審査結果を発表した。絵画の部43点、書道の部25点、写真の部62点、彫塑工芸の部20点、合計4部門から150点の出品があった。昨年の183点より33点減少している。審査員、無鑑査、招待者の作品202点が同市丸之内の総合福祉センターふれあいで4日まで展示されている。表彰式は10月4日(日)午後5時30分から。
第2回名張警察署協議会(岩崎利彦会長)が15日、名張署で開かれた。同会は、県内18警察署に設置、警察の業務運営に地域住民の意向を反映させるのが目的。名張では、民間から7人の委員が選ばれている。 冒頭、中井署長は、「前年比の刑法犯の増加率が、三重県は全国ワースト4位という深刻な状況を受け、当署は、8月を対策強化月間と位置付け、特別警戒を行い対応してきた。その結果、名張市は、前年度に比べマイナス105件。減少数県下トップといううれしい結果が出た。9月21日からは全国交通安全運動が行われ、10月は、全国の地域安全運動が予定されている。これからも、地域住民の安全と安心の生活確保に向けて、啓発活動を推進していきたい」と、あいさつをした。 また、上半期の管内情勢について、振り込め詐欺が前年度同時期に比べ17件、3293万円の減。刑法犯総数が約14パーセント減。交通事故発生件数、違反取り締まり件数、ともに大幅減で、いずれも広報などの効果があがったものと考えられると報告された。 質疑応答で委員からは、交通事故の減少に関して、「減った理由は?」の質問があり、「発生時間と場所の分析やパトロールで夏休みの特別警戒にあたるなど、垣根を超えた連携がうまくいった」との回答があった。また、市内の「薬物」、「暴力団」、「悪質外国人」などについての質問があがったが、いずれも懸念材料はなく、治安状態が良いと報告。 また、委員たちは死亡事故現場に行き発生の状況と対策について説明を受けた後、管内署員による術科訓練、逮捕術を視察した。術科は、柔道、剣道、空手、日本拳法などのいろんな武道を一つにした警察独自の実践的な拳法で、全国統一で各県からの代表者による大会も行われている。小嶋課長は、「警察官が職責を果たす上で、気力、体力の充実は、現場執行力を保持するための要となる。自分がケガをしない。相手にケガをさせないために力強い気迫をもった訓練はなくてはならない」と話し、訓練が試合形式(写真)で行われた。その迫力に、委員たちは息をのみ拍手が起こった。
社会福祉法人サンフラワー名張(藤原弘丈理事長)は、活動開始20周年、法人設立3年目を記念して、20日〜22日の3日間、名張産業センターアスピアで、現代国際巨匠絵画展を開催する。〔写真はチャールズチャン・春のそぞろ歩き〕 展示絵画はピカソ、シャガール、東山魁夷、平山郁夫など現代の国際的な巨匠の作品120余点。このほか、清水寺、相国寺、大徳寺、薬師寺の高僧の墨跡も展示される。三重県教育委員会後援、午前10時から午後7時まで、入場無料。 問い合わせはTEL・FAX68・6600実行委員会事務局
名張市は9月28日から11月6日まで、ヤマト運輸が旧長瀬小学校を利用したコールセンターの開設に伴い、オペレーター(電話受け付け、案内、交換等の業務)養成講座を開き、就職を支援行う。 研修内容、講座開設日は14コース220人で定員は280人。講座は1日5時間で5日間。申し込みは9月15日までに名張市商工観光室、名張パートバンク(名張市丸之内、総合福祉センターふれあい1階)まで。 問い合わせは名張市商工観光室(電)63・7648へ。
名張警察署は1日午前7時15分、署長以下94人の全署員を本署に参集させる大震災対策訓練を実施した。「9月1日、午前6時頃、熊野灘沖を震源地とする大地震が発生、震度6強の揺れが起り、家屋等が倒壊、甚大な災害が発生した」と想定。名張署への非常参集訓練、手信号による交通整理、交通対策訓練、救出救助訓練を行った。 救出救助訓練では、道路に横たわった倒木をチェーンソーで切り除去、鉄パイプをエンジンカッターで切断する訓練を行った。また、横倒しになった乗用車から乗員を救出する訓練では、ハンマーピッケルとカッターの機能を持つ工具で乗用車の屋根に穴をあけ、缶詰切りの要領で人を救出した。
名張市の名張中学校、北中学校の生徒が柔道、水泳、陸上競技の三重県大会で優勝、全国大会に出場することになり18日、名張市役所を訪れ、亀井市長、上島教育長から激励を受けた。 沖縄県で22日から開催される第40回全国中学校柔道大会に三重県を代表し、北中学校女子団体の神谷直、蟹江和美、古澤李枝子、渡邊綾華選手、女子個人として名張中学校の中村梨保子と北中学校の蟹江和美、古澤李枝子選手。男子個人として名張中学の前島圭佑選手。福岡県で開催される水泳競技には、北中学校の今井拓人、名張中学校の三好達、川田優作、大隅靖之、斎藤遼選手が出場。大分県で開催される陸上競技では男子100r競技に北中学校田中翔真選手が出場。
平和の鐘を鳴らし、B-29搭乗員を追悼する会が8月15日、名張市青蓮寺で行われた。 午前11時、青蓮寺・耕野一仁住職の講和、名張ユネスコ協会長の鐘についてのあいさつの後、日生学園女子生徒のハンドベル演奏、主婦・小林美智代さんの「平和の響き」が独唱された。正午、黙とうののち、参加者によって、10羽のハトが放たれた。その後、参加者によって戦後64年目にちなみ、梵鐘64打が打ち鳴らされた。
伊賀市夢が丘住民自治協議会主催の「新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭の河内家菊水丸が口演する盆踊り大会」が1日夢が丘で開催され、約4千人が集まった。内保博仁伊賀市長も浴衣で参加、竹之矢虎男自治協議会長、河内家菊水丸と歓談した。踊りは菊水丸のオッカケさんや地元のベテランが音頭のリズムに乗った妙技を見せ、さらに名張から来たベテラン数人が人目を引いた。
名張市の武道交流館いきいきで4日、伊賀ピクニックコンサート「平和のためにできること・被爆樹コカリナコンサート」が行われた。出演者は、世界各国に平和を訴え活動するコカリナ奏者の黒坂黒太郎さん、ボーカルとハープの矢口周美さん、渡米しスピーチをするなど原爆体験の語り部として活躍している山田みどりさん、被弾ピアノ演奏につつじが丘在住の桔梗丘高校3年生の福田汐里さん。
水資源機構・比奈知ダム管理所は今年も管理用水力発電を利用したダム提体のライトアップを行う。7月26日から8月30日までの金曜、土曜、日曜の午後7時30分から9時30分まで。 同管理署によると「ビューポイントは、下流親水公園付近から本体、ダム展望広場から天端道路を見るのがよい。公園内では花火やバーベキューは禁止されている。ごみは持ち帰ってください」とのこと。 問い合わせは、同管理所、電68局7111。
名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)で、恒例の夏休み子ども修養道場が開かれている。地元青蓮寺や百合が丘の小学生17人が、朝7時からお経を読み=写真=地域の人から「子どもたちに伝えたいこと」「戦艦大和」について、「ふるさとの移り変わり」「奇術、手品の不思議」「外国の人々のくらしむき」「仲間づくりと人権」についてを毎日1話を聞いた。講話の後、境内を清掃し、おかゆの朝食をとった。
切り絵作家・川瀬洋二さん(71、すずらん台)は名張市新町の旧細川邸・やなせ宿で名張の風景をきり絵にした「名張百景」展を開いている。市内の古い町並みを題材に切り絵で表現。ステンドグラス作家の平野美佐子さん(つつじが丘)の作品10点も展示されている。訪れた人は、懐かしい町並みをうまく表現していることに感心していた。7月20日まで。次回は8月の予定で陶器や生け花との共同展を構想しており、共同出品者を募っている。
内閣府は、昭和54年、学校が夏休みに入る7月を「青少年の非行防止問題に取り組む全国強調月間」と定め、総合的な非行防止活動を展開している。これを受けて、三重県では7月1日から8月31日までを「青少年非行防止活動夏季強化期間」と定め、県内各地で該当キャンペーンを行っている。 名張市では4月、青少年の非行防止対策を一層強力に推進するため、「有害環境一掃大作戦」として、市内店舗約100店での啓発活動と、近鉄各駅に設置された有害図書回収箱から有害図書の回収が行われた。主催は、名張市青少年育成市民会議、名張市、名張市教育委員会、名張少年サポートふれあい隊、名張市青少年育成推進員連絡協議会。当日の参加者は約60人で、主なメンバーは地域住民らで構成する名張少年サポートふれあい隊員。 出発前、市役所に集合した参加者に対し、名張市青少年育成市民会議の高田正会長は、「各店舗のみなさんも忙しいので、なかなか話は聞いてもらえないかもしれませんが、子どもを取り巻く環境が少しでも良くなるよう、一歩踏み込んだ形で話をしてください」とあいさつをした。
電気を消してロウソクの明かりを灯し、夜を過ごすことで、地球環境について考えよう…と、環境省やNGOらが呼びかけている環境文化運動「100万人のキャンドルナイト」(事務局・大地を守る会、東京都)に呼応した形で、赤目地区では数年前から、キャンドルナイトのイベントが行われている。27日には名張市の赤目滝で、赤目観光協会が、キャンドルナイトと森林浴コンサート、ほたる鑑賞会を催した。 梅雨の中休み。晴天に恵まれた当日の夕方、赤目四十八滝内の霊蛇滝から不動滝にかけて、赤目観光協会協会員18人とキャンドルハートのメンバー10人が、約30分かけてロウソクのカバーとなるプラスチックのカップ1000個を設置。6時30分には、全てに火が入れられた。 霊蛇滝もライトアップされ、幻想的な空間の中、奥野広輝さん(桐が丘)がギター演奏を行い、約20曲を弾き語った。その後、観光客約100人は、用意された送迎バスで竜口まで移動し、ホタルを鑑賞した。
三重県宅建協会名張支部青年婦人部の武岡部長と中西副部長が19日、名張市を訪れ、桜祭りの売店利益金10万円を名張市善意銀行へ寄付した。同支部青年婦人部は昭和63年から毎年桜祭りに参加、利益金を名張市善意銀行に寄付しており、今年で23回目になる。 名張市善意銀行は名張市社会福祉協議会が運営し、預託金は市民代表の運営委員会の意見を聞いて配分先を決めている。配分先は社会福祉関係事業、災害被災者など。 名張市の中央公園の桜は、宅建協会名張支部が昭和0年から植樹を行い、春の桜祭りには市民を楽しませている。昨年は同協会創立40周年を記念して、男山に桜を植えた。
戦前の1927(昭和2)年、アメリカの子供たちから日本の子供たちへセルロイドの友情人形が贈られた。 『青い目をしたお人形は アメリカ生まれのセルロイド 日本の港についたとき いっぱい涙をうかべてた やさしい日本の嬢ちゃんよ 仲よく遊んでやっとくれ』 という童謡をご存知の方は多いはず。 三重県には約200体が贈られた。戦時中処分されたが、伊賀市川合小学校や同花垣小学校に現在、保存されている。 友情の人形を贈られた日本側は答礼に日本人形58体を贈った。この人形の一つが現在、ネブラスカ大州立博物館に保管されている「ミス三重」。 このとき、当時の小学6年生が歌詞を作って教諭が曲をつけ「お人形送別のうた」を子どもたちが歌った。 この人形を82年ぶりに里帰りをさせようと活動する会・「答礼人形『ミス三重』の里帰りを実現する会(竹林武一会長)」は、「歌で送り出したのだから歌で迎えよう」と歌を公募した。 「里かえりの歌」の歌詞は名張市栄町の主婦・小林美智代さん(73)の作品に決定した。 小林さんは「私が生まれる前の話ですが、青い目の人形の童謡は覚えています。戦争前の日本とアメリカは仲がよかったのですね。長年、親善大使をしてくれたミス三重に感謝する気持で歌詞を作りました」と話している。 歌詞は (1)遠い国から里帰り 振り袖姿のお人形は 黒い瞳でおさげ髪 日米親善ありがとう おかえりなさいミス三重 みんなで歌って迎えましょう (2)80数年前のこと 手紙と一緒にお人形は 三重の町からアメリカへ 親善大使になりました お疲れでしたミス三重 歓び笑顔で迎えましょう (3)遠い国からふるさとへ きものを着替えたお人形は 赤い緞子の帯しめて 日米親善これからも お願いしますミス三重 みんなで祝ってあげましょう。 お帰りなさい展は8月5日津松菱百貨店、9月1日、上野歴史民族資料館で開催さされる
名張市役所1階ロビーで、川の会・名張の「花いかだに見る20年の歴史」と題した写真約20枚が30日まで展示されている。 同会では、訪れる人が川に親しむことを目的に、1990年から城下川(中町)にハナショウブを設置した花いかだを浮かべ写真は、その様子を写したもの。いかだは製作から設置まで同会が独自で行い、改良を重ねてきた。同会は1998年には、三重県さわやかまちづくり賞も受賞している。今年は、7日から21日まで設置。
名張市立薦原小学校通用門付近で5月13日頃、大きなへびを目撃したという情報が22日八幡区に入り、同区では31日、関係機関の応援を得て捜索を行った。 八幡区民と市役所職員、名張警察署員が参加。また、名張市民で天王寺動物園の爬(は)虫類飼育係りの職員もボランティアで参加したが、発見できなかった。 動物園の職員の話では、「目撃者の話を総合するとニシキヘビではないか。飼育している人が棄てた可能性がある」とのことだ。 八幡区の役員は「動物園の職員は捕獲の道具を持参して協力してくれた。えさはネズミや鶏。鶏や猫がいなくなるとへびの存在が疑われるとのことだ」と話している。
名張警察署で25日、第41期三重県警察嘱託警察犬の嘱託式が行われた。 6月1日から1年間、「鼻の警察官」として活動することになったのは、シェパード犬で、6歳の雄。体長65センチ、体重は34キロ、アドルフ フォン ノイン ドルフ号。所有者は、高北一幸さん(夏見)。アドルフ号は、今回委嘱された任務は、犯人や行方不明者のにおいをたどる「足跡追及」とパトロールなどを行う「警戒」。 4月28日に津市牧町地内雲出川緑地グランドで行われた三重県警察嘱託警察犬審査会には、県内各地から51頭が参加。厳しい審査の結果、23頭が委嘱を受けている。アドルフ号はその中の1頭で、4年連続の委嘱となる。 飼い主の高北さんは、「6歳になり、昨年よりも安定してきていると感じている。市民生活の安全の一端として、お助けができれば・・と思っている」と話している。
名張クリーン大作戦2009が17日、市内各地で一せいに行われ、53団体約6400人のボランテイアが参加した。名張川では水質調査を行い、生活廃水が流れ込む排水溝には浄化用の木炭が埋め込まれた。新町河原では、環境団体や新町、本町の住民が、空き缶やごみ拾いを行った。 青連寺ダム周辺では、観光客が棄てた空き缶やビニール袋が回収され、つつじが丘では雑草の刈り取りやごみ拾いをした。 回収したごみ(可燃、不燃合計)は名張市全体で10.6トン、タイヤ96個、バッテリー12個、テレビ4台、消火器1本洗濯機1台、スピーカー1台、パソコン1台だった。
名張市赤目町檀の「琴平山古墳」から出土した金属製の武具が名張市役所1階ホールで展示されている。同古墳は6世紀初頭の前方後円墳で、出土品から見て、当時としては最新式の武具であり、被葬者は大和政権の高級武人ではなかったかと見られている。 出土した武具は冑=竪矧鋲留衝角付冑(たてはぎ びょうどめ しょうかくつき かぶと)。剣=全長70センチ、赤鞘・柄に糸巻きが残る。直刀=残り41センチ、刃に2条の樋(ひ=溝)が彫られている。小札=こざね39点。鉄・胡禄(ころく)破片で、発掘後、名張市が元興寺文化財研究所(生駒市)へ保存加工を依頼していたもの。 名張市教育委員会の門田了三副参事は「武具はいづれも当時としては最新式のものだ。剣や直刀はサイズからみて、実戦用というより儀式用のものではなかったか。使用者は高級武官だったと考えられる」と話している。 付近に存在する古墳との関係については「名張郡を支配した一族の墳墓だと思われる。この古墳だけ突出して大きいのは、被葬者が大和政権で武人として出世していたことから、故郷に壮大な墳墓を造ったのだろう。 後に続く大規模な墳墓がないことから見ても、この人1代の栄華だと思われる。埋葬品が棺の中になく、羨道に置かれていたのは、葬送時に着用していた武具を置いていったと考えられる」と話している。 琴平山古墳は赤目町檀字横山にある前方後円墳で全長70メートル、後円径36メートルで後円部には横穴式石室がある。後円部横穴式石室は畿内型と呼ばれ、朝鮮半島の百済の影響を受けた様式。前方後円墳は名張郡内では初めてのものである。
郵便局株式会社では、伊賀流忍者を題材とした切手シートを発売する。これを記念して24日、伊賀市に切手シートを寄贈した。 シートはA4サイズで、忍者の行動や忍太君や忍者をデザインした80円切手が10枚ついている。伊賀上野城をバックに忍君が飛躍している様子を描き、タイトルは伊賀忍者。 伊賀市は現在、NINJA祭りの期間中で、職員は忍者姿で執務を行っている。この日は郵便局会社の名古屋支社長が内保伊賀市長に贈呈。伊賀管内の郵便局長が立ち会った。 内保市長は「忍者祭りにふさわしいプレゼントだ。この切手を売りさばいて、全国に忍者を発信していただきたい。忍者はいまや世界中で知られている」と贈呈を喜んだ。 シートは、伊賀市、名張市、松阪市、津市の一部や多気郡多気町、明和町、大台町の郵便局で販売される。
名張市教育委員会人権啓発室はこのほど、広報なばり第4週に掲載中の人権啓発記事「ひまわり」の中から、最近3年間分を収録した冊子「人権尊重をくらしのなかに」を1000部発行。市内の保育所や幼稚園、小、中学校、公共施設などに配布した。A5判、39ページ。 原稿は、ひまわり原稿検討会議のメンバー一人ひとりが、日常生活の中で出会った人権にかかわる出来事に対し、人間としてどう考え、どう行動したかなど、自分を主語にして文章にしたものを、たたき台として意見交換をしながら作成したもの。 また、同室は2008年度人権作品集(A5判、31ページ)のCD-ROM版も18枚発行、冊子と同様の施設に配布した。 昨年12月の人権週間行事の一環として、市民から募集した作文10点(応募数80)、標語15点(135)、ポスター205点、写真7点を収めている。 問い合わせは名張市教育委員会人権啓発室、電話63局7909まで。
桜の通り抜けで有名な大阪造幣局の桜のクローンが、比奈知ダムのせせらぎ公園で咲いている。 この桜は造幣局の桜の小枝を挿し木で苗を作り、この公園に植えられたと知る人は少ない。 造幣局の桜は門外不出とされているが、名張市桔梗が丘在住の田郷誠之助氏が県議時代、京都大学同級生の造幣局長に頼んで譲り受けた。 田郷氏は「造幣局は江戸時代藤堂藩の蔵屋敷があったところだ。伊賀は藤堂藩が納めていたところで縁がある。また、造幣局は淀川河畔だ。上流の水源地・比奈知ダムに植えれば、水源地とのつながりもできる」として、桜の枝を譲り受け、三重県の林業試験場で挿し木して苗木にしたもの。 貴重な桜はダム完成後、せせらぎ公園が造られるとき移植された。現地には、北橋松愛氏の筆で「通りぬけの桜」と書かれた石柱が建っている。
名張市の赤目四十八滝入り口にコイのぼりが約30匹、天高く泳ぎ始め、訪れた人を楽しませている。 コイのぼりは昨年、名張市内や伊賀市の住民から寄贈されたもので、赤目観光協会員らの手で滝川沿いに掲げたもの。ゴールデンウイークの行楽シーズンを前に、地元関係者は「春風に気持ちよく泳いでいるコイは、見ているだけで爽快。景気が悪い世の中ですが、このコイのぼりのように、天まで上昇してほしいものです」と語っていた。
奈良県宇陀市大宇陀区に樹齢300年の桜がある。幹周り3メートルを越え、高さは13メートル。大阪夏の陣に敗れ、再起を期していた後藤又兵衛の屋敷跡といわれるところにある。カメラを持った多くの人が詰めかけ、交通整理が行われている。
桜のつぼみもふくらむ穏やかな晴天に恵まれた4月1日、名張市緑が丘、錦生、薦原の3地区でコミュニティーバスの出発式が行われた。 緑が丘地区ではこの日、コミュニティーバスの実証運転開始を祝う式典と愛称「みどり号」命名の表彰式が行われた。ルートは近鉄桔梗が丘駅前を発着駅とする約5.5キロの緑が丘地区内巡回コース。平日だけの運行で、9時45分(桔梗が丘駅発)から1時間30分おきに、1日4便が設定され、運賃は1乗車100円(未就学児無料)。 一方、錦生のコミバス「ほっとバス錦」は、実証運行期間を経て、本格運行がスタートした。赤い車体が印象的だが、総合福祉センター「ふれあい」に停車するルートもあることから、車椅子での乗降も可能な車両へと新しくなった。また、試行期間中のアンケート結果を受け、路線も延長された。 今後は、名張駅東口から大和龍口間を1日5往復する(平日)。利用者は乗車距離に応じて運賃を支払うが、小学生は全区間一律100円で、小学生の通学、保育所園児の通園での利用は無料となっている。 また、同じく本格運行実施に至った、薦原地区のコミバス「コモコモ号」は、葛尾コースと鵜山コースの2ルートで運行。運行は1日1便で運賃は小学生以上一律100円。
天才的詩人・北原白秋の最初の妻だった名張市出身の福島俊子さんの歌碑の除幕式が25日、名張市下比奈知の永福寺で行われた。 白秋や福島俊子の研究をしている比奈知公民館長の奥西勲(元、小学校長)さん、檀家総代の松本圭史さん、白秋研究者の調海明さんや親族の女性が出席した。白秋が目を患ったたときの歌、「まなこ病み 入院せしと 告げきしを もだし居れると 人のとがめき」など、白秋を思う5首が句碑に刻まれた。俊子の子・全の命日だった。 白秋の研究者の調海さんが短歌を朗読して解説、親族の女性が白秋作詞、山田耕作作曲の「鐘がなります」を独唱した。 俊子さんは下比奈知で開業していた福島陛(玄胴)氏の娘で京都府立第一高女に進学、卒業後東京で、洋行帰りの写真家・松下長平氏と結ばれた。隣家に若かりし頃の北原白秋が住み、やがて恋愛感情が芽生え夫の知るところとなった。夫は2人を姦通罪で告訴したがやがて許されて白秋と結婚した。が破局を迎える。その後、医師と再婚した。再婚後、父玄胴氏が死去、俊子さんの夫は医院を手伝ったが、数年後離別。その後京都一灯園へ。戦争が始まって国立音楽学校の舎監に。終戦前、富士山麓に疎開、茶華道を教え、静かな暮らしに。
紙をナイフで切り抜き、裏側に色紙をはった切り絵の原画102点が名張市内の2箇所で16日から展示され、市民の目を楽しませている。制作者の川瀬洋二さん(72、すずらん台西1)が3年がかりで制作した102点で会場は名張市役所ロビー、丸之内の総合福祉センターふれあい。 旧町、初瀬街道の町並み、人家と人家の間の“ひやわい”や簗瀬水路の風景など、藤堂邸や寺院の山門から、赤目滝など名張の百景がそれぞれの特徴をとらえて描かれている。 川瀬さんは「まずスケッチをやって構図を決めてから原画のカット。写真も撮るが、線が詳しすぎるため、色を参考にするだけだ。作品は、目標にしていた名張百景が出来上がったので一斉に展示した」と話している。
名張桜まつり実行協議会は、今年度の桜祭り開催期間は3月23日から4月12日までとし、イベント日を4月4日(雨天順延)と決定した。開催期間中は、名張中央公園内道路沿い桜並木に提灯を点灯し、一部区間を歩行者天国にする。開催期間は桜の開花状況により変更する場合もある。 イベント当日は模擬店、フリーマーケットやローカルヒーローショーなどを行う。臨時駐車料金500円を徴収する。(写真は前回の様子)
名張市消防本部と防火協会が1月に市内小学生に募った防火ポスターの中から入選30点が選ばれ、優良賞以上に選ばれた12人の表彰式が1日、名張消防署で行われた。 防火ポスターの募集は、毎冬行われているもので、今年の応募作品数は低学年の部は164点、中学年の部174点、高学年の部121点の合計459点。その中から各部で最優秀1点、優秀1点、優良2点、佳作6点が選ばれた。 入選作品は、一年間消防本部の火災予防啓発のため使用される。 作品展示は3月1日から6月頃まで3期に分け、名張市役所、市立図書館、近鉄名張駅東西連絡通路、名張市立病院、名張市総合福祉センターふれあい、名張産業振興センターアスピアで展示される。 表彰されたのは次のみなさん。 最優秀賞/中岡優(梅が丘小6)橋本和輝(名張小4)山下光輝(桔梗小2) 優秀賞/川合華奈(つつじが丘小5)保坂萌衣(つつじが丘小4)石部裕己(百合小1) 優良賞/稲垣友弥(名張小6)中村菜緒美(つつじが丘小6)野田のどか(桔梗小4)吉井陸(つつじが丘小3)屋宜花音(桔梗小2)浅井遥香(箕曲小2) 佳作/橋本由衣(比奈知小5)音納陸(比奈知小5)梅本寛也(滝之原小6)田中菜月(美旗小5)辻井琴音(梅が丘小6)菊山貴光(百合が丘小5)田中柚葉(桔梗小4)角谷まこ(桔梗小3)柿坂龍之介(国津小4)森田樹(錦生小3)小谷綾音(美旗小4)橋本早希(名張小4)野田康平(桔梗小1)野田巧真(桔梗小1)大楠真輝(桔梗小2)窪田麗花(比奈知小2)大矢隼佑(比奈知小2)堤颯翔(つつじが丘小1)
比奈知地区文化祭は14、15日、比奈知地区文化祭実行委員会(下比奈知区、開放同盟比奈知支部、比奈知公民館、比奈知文化センター)主催で行われ、比奈知地区区長会、比奈知地区社会福祉協議会が後援した。 会場の比奈知公民館、比奈知文化センターには、約300点の作品が持ち込まれ、地域住民の文化活動の成果が展示された。また、お茶会、ぜんざい、つきたて餅が無料でふるまわれた。催し物では人権啓発の集い、民謡、舞踊、詩吟などが披露され、2日間で約1000人が訪れた。 実行委員会では、バザーの売上金から25,000円を名張市善意銀行に寄付した。
天正伊賀の乱、藤堂高吉公の歴史講演会に引き続いて、太鼓と踊りのアトラクションが7日、名張市百合丘市民センターで開催され、約100人の市民が楽しんだ。企画したのは、青蓮寺百合丘まちづくり委員会。名張市教育委員会副参事門田了三氏の「藤堂高吉名張での足跡」と「戦国動乱期の伊賀、名張」と題する三重大学教授・藤田達生氏の講演会を行った。 門田了三氏は、藤堂高虎の養子で、名張藤堂家の初代当主だった藤堂高吉について語った。 高吉は戦国の名門大名・丹波長秀の息子だったが、豊臣秀長や高虎の養子になった。高虎に実子ができ、実家の丹波家が豊臣方の有力大名で没落したことで、徳川家康をはばかり、藤堂家の跡継ぎになれず、名張に居を構えた。名張は東国と大阪の交通の要衝であり、東西の動きに目配りをする必要があり、名張に駐在を命じられた。高吉は、松倉豊後守の居館跡に陣屋を構築した。名張川の護岸工事を行い、新町をつくった。名張への進入路は、瀬古口〜鍛冶町ルートから、新町ルートに変更、現在の初瀬街道町並みの原型をつくった。道路は直線ではなく、曲折にしたのは、戦略上の理由があったと説明。そして、水路を生かした街づくりを行ったことなどを紹介した。
奈良・東大寺二月堂で毎年3月に行われる「お水取り」に使われる、たいまつの切り出しとたいまつ作りが11日、名張市赤目町一ノ井の極楽寺であった。伊賀一ノ井松明(たいまつ)講や、名張青年会議所OBで作る春を呼ぶ会ら関係者約110人が参加。松明山から切り出したヒノキを境内で36センチに切りそろえて完成させた。 寄進行事は3月12日、極楽寺から笠間峠を通り、東大寺まで32キロの道のりを徒歩で歩く。 春を呼ぶ会では松明寄進行事の一般参加者を募集している。参加費は3000円(バス代、保険含む)、定員60人、男女、年齢は問わないが、健康で山道を含め10キロ程度歩ける人。問い合わせは名張市観光協会内、春を呼ぶ会係まで。電話63局9148。
関西では「奈良のお水取りが終わると春が来る」といわれている。お水取り行事(東大寺2月堂修二会)の最終日に使われる松明(たいまつ)は、名張市一ノ井地区の松明山のヒノキを切り出し、薪にして運ばれたものだ。 伝統行事を手伝っている「春を呼ぶ会」では、奈良東大寺までの松明寄進行事の参加者を募集している。最初は徒歩で、途中からバスを利用、東大寺まで行列する。問い合わせは名張観光協会。 名張市役所のロビーで、松明現物を展示、松明調進行事や行列の写真が張られている。
名張市の「広報なばり10月第3週号」が、平成20年三重県広報コンクールで入選した。広報のリニューアルから5年連続入選したことになる。 「お知らせ記事にとどまらない、問題提起型の編集スタイルが定着した結果と考える」と担当者は話している。 内容についての審査評は、ごみ問題やレジ袋の有料化に「もったいない」を切り口にし、市民へのインタビューで信頼性を高めている。レイアウトは表紙使いがうまい。見出しもやわらかく、心に響いてきて素晴らしい。文字や写真のバランスが適切で年配者が読みやすいなどが評価された。
1月12日、雪の降る中、恒例のどんどが各地で行われた。午前7時中村地区農村公園で保存会の人により、青竹で18メートルの塔が立てられ、火をつけると一気に燃え上がるという珍しい行事だ。9時から美旗市民センター前の田んぼで美旗まちづくり協議会が主催したのはどんど祭り。中村の保存会が同じ塔を立て、たけ先にもちを付けて焼き、食べると1年間無病息災になるといわれている。同日早朝、桔梗が丘地区で「どんど焼き」が行われた。主催は桔梗が丘まちづくり委員。どんど焼きは1月15日の小正月の行事で日本全国で広く見られる風習。その年に飾った正月飾りや古いお守りなどを焼き、疫病除け、家内安全を祈る。(写真は箕曲中村のどんど焼き)
成人の日の12日、名張市にも寒波が押し寄せ、前夜半から降った雪で隠(名張)の里は薄っすらと雪化粧。
名張市平尾の宇流富志禰神社は旧町・名張地区の氏神さんで、お春日さんとして崇敬されている。除夜の鐘が響き己丑の年がやってくるころは参拝者はピーク=写真=。境内では奉賛会による甘酒やお神酒が参拝者にふるまわれにぎわいをみせた。
国の文化審議会(石沢良昭会長)はこのほど、名張宿としてまちおこしに使われている名張市新町の旧細川邸を、国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。 登録されるのは、旧細川家住宅主屋、同中蔵、川蔵及び住宅門。同住宅は明治前期に建てられ、平成20年名張市が改修している。登録のための調査は、三重県建築士会伊賀支部が行った。細川家は奈良県宇陀市大宇陀区の薬種商(宇陀市指定文化財「薬の館」)の家系で建物は、当主の次男細川治朗の分家用として建築されたもの。平成17年、建物が名張市に寄贈され、地元住民らでつくる「まちなか再生委員会」が改修計画を立案、名張市が修理を行い、物産棟と便所を新築して公設民営型の地域交流施設「やなせ宿」として平成20年6月オープンさせた。