2010年度 バックナンバー

人形供養でお焚きあげ

名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)で3日、不用になった人形やこけしを焚きあげる「人形供養」が営まれる。青蓮寺では、「不用になった人形などを捨てずに、お焚きあげするよう」呼びかけている。
境内に護摩壇を組み、住職が読経の後、人形やこけしを檀家の人たちが焚きあげる。昨年は、約300体の人形が供養された。
今年は3日午前10時から受け付け、11時から法要、お焚きあげがある。供養料は人形1体に護摩木1本ついて千円。2体目からは300円。護摩木の身は300円。問い合わせは地蔵院青蓮寺へ。電話(63)2191番へ。

 


「年末警戒と交通安全」伊賀、名張市で啓発

歳末の特別警戒や交通安全を願って伊賀市と名張市で「年末年始特別警戒取り締まり」と「年末の交通安全県民運動」出動式があった。
伊賀市では10日夕、上野西小学校で警察、消防、防犯協会、交通安全協会の役員など約300人が参加して年末年始の取り締まりが行われた。伊賀署の中村正義署長が「県内で交通事故が多発している。シートベルトを締める。安全運転を心掛ける。年末年始の交通事故を減らし良い年を迎えるよう努力していただきたい」とあいさつした。
照明車で明るく照らされた会場を白バイやパトカーが市内に向けて出動した。この後、市内の量販店で交通事故防止を呼び掛け、テイッシュなどを配って街頭啓発を行った。
名張市では11日午前9時から夏見の市中央公園駐車場で、名張警察、安全協会、防犯協会員、老人クラブ連合会長、小学校交通安全保護者の会長など約150人が集合。栃木新一名張警察署長が県内の犯罪発生と交通事故について説明、「年末年始は犯罪や交通が増える。皆さんのご協力で犯罪や交通事故がない安全で安心な名張市をつくり素晴らしい正月を迎えていただきたい」とあいさつ。亀井利克名張市長や西本彰文名張地区防犯協会長、野中敬子ら来賓が安全、安心を訴えた。
最後に名張署の白バイが先導、パトカー、各地区の青色回転灯舎、市の広報車など一斉に出動、「高齢者の交通事故防止」「飲酒運転根絶」「振り込め詐欺に注意」などを名張市、伊賀市青山地区の住民に呼びかけた。参加者はこのあと、市内の量販店で買い物客にチラシなどを配布した。

 

最後の師走市盛況

名張市下比奈知の土の会(代表・西口英子さん)は、10年前から毎年12月に開いてきた師走市の最後の市を開催した。品物がまたたく間に売れ、嬉しい有終の美を飾った。会場の「伊賀まちかど博物館・吉住邸」中庭のリサイクル蚤の市も好評で大繁盛だった。
同会は地域の主婦7人が手作りこんにゃくや旬の冬野菜、切り餅、あん餅、おかきなど漬物など年寄りから受け継いだ田舎の味と新鮮さを売り物に、毎年12月に師走市を開き、年々人気を集めてきた。毎年、市内各地の団地の人が懐かしい田舎の味を求めて楽しいひと時を過ごしている。
今回で10年の節目を迎え、会員も高齢化したことから、最後の師走市になった。代表の西口英子さんは「今年もこんにゃく芋をたくさん収穫することができ、手作りこんにゃくもたくさん作ることができました。師走市は今年で最後ですが、土の会の主旨である自然食をこれからも勉強し、四季折々を楽しくやっていきたいと思います。これからも別の機会を考えたい」と話している。

 


お〜いの国津っ子「ここだからできる」取り組み

名張市立国津小学校で27日、創立135周年の記念事業「お〜いの国津っ子フェスティバル」があった。同校の活動を広く知ってもらおうと開催され、国津地域外の人も来校できるイベントだけに、にぎわいをみせ、約100人が訪れた。
今年は、135周年を記念して、例年の催しに加え、これまでの同小学校の歴史を振り返り、同校のあゆみをスライドショーにしたものが上映された。
司会を担当した高木教頭は、「今日の記念事業を機に保護者や地域の人がより一層ひとつになって、新たな歴史を刻んでいきたい」とあいさつした。
今年も体育館では、子どもらによる恒例の餅つきが行われた。用意されたもち米は、地域の人から提供されたもので15キロ。また、昼食で用意した約600個のおにぎりは子どもたちが作った米30キロを使用。さらに豚汁の具も、地域の人の提供品と学校で栽培したもので、すべてが国津産。集まった児童、保護者、地域住民らは、感謝の気持ちを込めて「いただきます!」と手を合わせ、舌鼓を打った。
同校はこれまで、小規模特認校として、「ここだからできることがある」をキャッチフレーズに、自然学習を通して地域の人とのふれあいに取り組むなど、特色ある教育を行っている。しかし、近年の市内小中学校校区再編の動きの中、同校の存続は厳しい状況におかれている。

 

2010名張ひなち湖紅葉マラソン大会結果

(467人参加、11月21日)
【2キロ小学生3・4年男子】(1)竹中太一(7分23、青山小4、大会新)(2)西村颯太(7分52、川越北小4、大会新)(3)堀内浩平(8分2、百合が丘小4)(4)坂本智基(8分7、吉野北小3)(5)岡本真樹(8分10、吉野北小3)(6)乕田翔真(8分18、比奈知小3)
【同女子】(1)松原亜純(7分31、星の宮小3、大会新)(2)窪田麗花(8分49、比奈知小4)(3)長岡祐理(8分55、豊里小4)(4)花井優里(9分10、神戸小3)(5)上野美紅乃(9分13、つつじが丘小3)(6)堀彩夏(9分20、花垣小4)
【2キロ小学生5・6年男子】(1)杉本虎太郎(7分31、比奈知小6)(2)岡本宙己(7分35、吉野北小5)(3)西元忍(7分37、名張小5)(4)今村虎次郎(7分40、錦生小6)(5)今岡佑斗(7分41、青山小5)(6)大西勇輔(7分45、吉野北小5)
【同女子】(1)中野沙紀(7分25、青山小6、大会新)(2)泉聖香(7分58、吉野北小6)(3)松葉璃奈(8分5、希望ヶ丘小6)(4)田中柚葉(8分16、桔梗が丘小6)(5)近江稚羽(8分25、東小学校)(6)井上咲(8分36、桔梗が丘小6)
【3キロ中学生男子】(1)中舎優也(9分39、北中3)(2)藤岡勇樹(9分39、北中3)(3)西浦悠人(9分41、北中2)(4)辻野恭哉(9分47、北中3)(5)堀嵐麻(9分49、北中.3)(6)前田泰士(9分52、北中3)
【同女子】(1)渋谷彩音(11分5、北中2)(2)土永怜那(11分6、緑ヶ丘中1)(3)田中ひな(12分.3、北中1)(4)谷奥亜胡(12分4、北中3)(5)泉谷祥子(12分4、北中3)(6)辻野恋(12分4、北中1)
【5キロ高校生男子】(1)川口崇史(16分41、津工業高3)、(2)坂本小次郎(20分14、松阪工業高1)(3)佐倉豪(26分28、盲学校1)
【同女子】(1)服部貴子(19分34、四郷高2、大会新)(2)安井典子(20分19、四郷高1)(3)大垣穂登実(21分59、名張西高3)(4)舛岡一穗(32分6、名張西高3)
【5キロ一般男子】(1)春日孝男(17分37、名張市)(2)谷口雄真(18分7、志摩市)(3)丸瀬利行(18分38、名張市)(4)利田洋之(18分40、甲賀市)(5)関守陽治(18分51、松阪市)(6)野村竜作(19分23、志摩市)
【同女子】(1)中谷悦子(23分12、鳥取市)(2)杉本由美(23分48、名張市)(3)辰巳聡子(23分53、名張市)(4)岡森つぐみ(24分10、名張市)(5)和田智枝美(24分50、伊賀市)(6)森有理子(25分22、亀山市)
【5キロ60歳以上男子】(1)岡崎正次郎(19分2、鈴鹿市、大会新)(2)黒宮章(19分39、鈴鹿市)(3)宮崎優(21分19、名張市)(4)藤岡保(22分38、伊賀市)(5)奥健美(22分39、名張市)(6)木田和久(22分44、鈴鹿市)
【同女子】(1)森順子(25分16、津市)
【10キロ一般男子】(1)片岡哲朗(34分17、半田市)(2)津田晴慶(35分55、伊賀市)(3)田中明彦(37分、名張市)(4)冨永伸一(37分30、名張市)(5)堀賢司(37分38、伊賀市)(6)中子祐二(37分45、鈴鹿市)
【同女子】(1)白江真有美(41分21、名張市大会新)(2)鳴神加奈子(45分47、桑名市)(3)稲田聖子(46分31、津市)(4)Roy Belinda(49分30、松阪市)(5)平野滋子(50分13、大東市)(6)豊岡佐千子(50分51、名張市)
【10キロ50歳以上男子】(1)坂本隆(37分58、松阪市)(2)江藤公則(41分9、津市)(3)西井隆浩(41分21、松阪市)(4)松村孝範(41分47、名張市)(5)森田弘三(41分57、名張市)(6)加藤芳樹(42分20、いなべ市)
【同女子】(1)山崎ソヨ子(53分41、名張市)(2)羽柴眞知惠(64分8、桑名市)

 

名張市美術作家協会・秋季展

名張市美術作家協会の秋季展が18日、同市元町のリバーナホールで開催、市内のベテラン作家による30〜100号の大作がずらり並んだ。名張市美術展では審査員、招待、無鑑査などの作家による20点が、美術愛好家の目を楽しませた。油絵、水彩画、日本画、アクリル、フレスコなどの技法の作品が一堂に会した。

 

にぎわいの隠街道市 B級グルメに人気集中

恒例になった隠(なばり)街道市は6、7日、名張市の旧市街地を中心に開催され、約1万5000人の人出でにぎわいをみせた。
メーン会場の一つ宇流冨志禰神社では昨年に引き続きジオラマ展(宇宙戦艦NABARI夢2070)のほか、音楽コンサートや邦楽、謡曲・仕舞奉納などがあった。
一の鳥居のイベント広場ではダンスパフォーマンスまつりが行われ、伊賀地域から集まった14団体が、それぞれ個性ある演技をみせた。
乱歩生誕地碑広場では、乱歩蔵びらきの会が10メートル四方の黒テントの中で、ゆかりの映画ポスターなどを展示、また7日は三重県ご当地グルメ大会が開かれ、長蛇の列が並ぶほどの人気ぶり。

 

計量記念日、ものさしプレゼント

計量記念日の11月1日、名張市内で「サシ、マス、ハカリ」などを販売する三重県計量協会名張支部(田原みち子支部長)が市内17小学校の2年生計820人に直定規(16センチものさし)を贈った。2年生で計ることを学ぶことから、毎年贈呈している。
今年は、市立桔梗が丘小学校に田原支部長が訪れ贈呈式をした。田原支部長は「物差し体温計など計るものにお世話になっていること思い出してください」と話しかけ、児童代表に3クラス95人分の直定規をプレゼントした。児童らは「ものさしをもらってうれしい。授業で使ってみたい」と話していた。

 

皇學館大名張学舎最後の皇名祭

名張市春日丘の皇學館大学名張学舎で23、24日の両日、学園祭「皇名祭」が行われた。同大学名張学舎は来年3月で撤退することが決まっており、最後の学園祭になる。今回は地域とのつながり実践する地域密着型の学園祭にしたいという願いを込め、テーマを「結(むすび)」とした。
大講堂では24日、声優の小原乃梨子の講演「声に恋して」を開催、多数の聴講があった。地域との交流では「名張のプロフェッショナルがやってくる」と題し、体育館で手作り作家の作品展示や名張の未来のジオラマの展示など、多彩な企画が見られた。
各教室では、サークル活動の成果の展示や名張の昔話の紙芝居、あんま体験=写真=(三重県鍼灸マッサージ師会名張市部)などが来場者人気を集めていた。
野外ステージではアーティストライブ「LOVEライブin皇名祭」などが人気を博した。

 

日韓学生絵画展 両国テーマに100点展示

日韓両国の小中学生が描いた「日韓学生絵画交流展」が名張市役所1階ロビーで20日から22日まで開かれた。韓国ユネスコ京畿道協会と名張ユネスコ協会の姉妹提携による各50点が展示。
作品にはそれぞれのお国柄も表現され、韓国の作品では民族衣装を身につけた女性の作品、フィギュアスケートのキム・ヨナ選手やサッカーの試合などが描かれている。日本は遠足や日常生活をテーマにした作品が多かった。
一般に、韓国学生の作品は色彩が濃く、日本の学生は淡白な色彩や描写が多い。韓国学生の作品の中で、民族衣装チョゴリを着た女性と日本の着物を着た女性が大極旗と日の丸を立て、仲よく並んでいる絵をみた人は「着物の`打ち合わせaは`右前aになっているが、両国の民族衣装を着て仲よく並んでいる風景は、日韓親善が感じられ微笑ましい」と話していた。

 

上位入賞53点美展アンコール

名張市文化協会は名張市民文化祭40回を記念して、過去に名張市美術展覧会で上位入賞した受賞者の作品展を1日から3日まで同市蔵持町里の武道交流館いきいきで開催した。
展示作品は上位入賞作は市長賞、議長賞、教育委員会章で絵画、書道、写真、彫塑・工芸部門の受賞者が保管していた53点が出品され、市民を楽しませた。
会場には名作ばかりが展示され、当然のことながら市美展をしのぐ迫力がある。絵画では平成5年から21年までの作品18点、書道は平成12年から21年までの9点、写真の部では平成5年から21年までの11点、彫塑・工芸の部では昭和60年から平成21年までの17点がずらり展示され、訪れた市民は懐かしげに見入っていた。
この作品展を企画した有名な陶芸家で文化協会役員の角谷英明さん(名張市黒田)は、「過去の受賞作を一堂に集め、もう一度光を当て、多くの市民に楽しんでもらいたいと思った。物故した人や作品の行く方がわからない人もあったが、喜んで応じてくれる人が多く53点が集まった」と話している。
会場を訪れた市民は「名張のトップレベルの作品が一堂で見られるのは初めてだが、大変楽しい。この企画を知らない市民もいたはずだ。入場者が市美展より少ないようだ。時々、開催してもらえば、市民に浸透して、名張の宝物を多くの市民が観賞できると思う。毎年でなくても、隔年ぐらいには開催してほしい」と要望していた。

 

チャイルドシート着用を・錦生保育所がモデルに

9月21日から始まった秋の交通安全運動の啓発活動の一環として、「チャイルドシート着用推進モデル保育所」に名張市立錦生保育所(山村千鶴所長)が指定され、29日、同保育所で指定式が開催された=写真=。
保護者や教職員、関係者のチャイルドシート着用啓発で交通安全意識の高揚を図ることが目的。さらに、モデル保育所の自主的な交通安全活動が地域全体に普及することがねらい。
名張警察署の作田副署長から山村所長に指定書が交付された後、啓発物品として、チャイルドシートとのぼり、旗が渡された。また子どもたちには、交通安全協会から紙芝居と文具セットがプレゼントされた。
東口交通課長から、「三重県のチャイルドシートの着用率は70パーセントほどで、全国で6番目に良いところです。全国1番を目指しましょう。みなさんから先にチャイルドシートに座って、おうちの人に教えてあげてください」と訓話があった。子どもたちは、大きな声で一斉に「車に乗ったらシートベルトをつけようね!暗くなったら車に気をつけようね!お酒を飲んだら車に乗らないでね!交通ルールを守って、おじいちゃんおばあちゃんいつまでも元気でいてください!」と声をそろえ、警察関係者らから拍手を受けた。


桔梗が丘小学校 団結、協力し運動会

秋晴れに恵まれた18日、桔梗が丘小学校(井岡圭志校長、473人)で運動会が行われた。児童会で決めた今年のめあては、「かがやくゴールに一直線!団結・協力2010」。種目は徒競走、団体、表現など25種目を赤、黄、緑、青の4チームに分かれて優勝を目指し、競い合った。
 今年は残暑が厳しく、9月に入ってからも気温35度を超える日が多かったが、子どもたちは連日の練習にもめげず、元気一杯。1番のみどころは、高学年による表現「きずな 〜2010 We are the world〜」。世界各国の音楽に合わせた組体操で、クライマックスでは6年生全員による73人ピラミッドが作られた。
運動会の最後を井岡校長は、「みなさんは暑さにも負けず、毎日、体育の時間だけでなく、休み時間にも練習を重ねてきました。今日の結果は、みんなで心を1つにがんばってきた成果です。これからもがんばってください」と締めくくった。


2010ひなち湖マラソン大会参加者募集

名張市は22年11月21日(日)に開催されるマラソン大会の参加者を募集している。
会場は比奈知ダム右岸展望広場〜ひなち湖周辺道路で行われ、競技種目および参加料は次のようになっている。
小学生400円(2キロレース)、中学生400円(3キロレース)、高校生500円(5キロレース)、一般1500円(5キロレース、10キロレース)。ジョギング(2キロ)400円(小学生以上)。
申し込みは総合体育館(夏見)内「名張ひなち湖マラソン大会事務局」TEL(63)5339、FAX0595(63)5449、10月15日までに申し込むこと。
大会実行委員会は、名張市、名張市教育委員会、名張市体育協会、名張市体育指導委員協議会、名張市陸上協議会、NPO法人なばり総合型地域スポーツクラブ、独立行政法人水資源機構木津川ダム総合管理所となっている。


最高齢者は106歳・名張市が敬老の日に記念品

20日の敬老の日を迎え、名張市は最高齢者で富貴ヶ丘在住の中西みつさん106歳(明治37年2月生まれ)宅へ17日、前田副市長が訪問し、記念品の電波時計を贈呈した。男性の最高齢者は關正重さん102歳。


風景画など10点 名張図書館で油絵展

名張市立図書館で油絵展が開かれている。グループ「ひまわり」会員の作品で風景、静物画など10点が展示されており、いずれも力作ぞろい。29日まで展示される。
グループ「ひまわり」は西本照代氏(富貴ヶ丘6-189)が代表で毎月2回写生会や研修会を開催している。


観月の夕べ開催・青蓮寺でコンサート

秋の夜のひと時、月を愛でながら心を癒しませんか・・・。9月22日夜、名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺が、「観月の夕べ」秋風・鈴虫コンサートを開催する。平成17年から実施しており今回で6回目。
第1部は7時10分から日本の名曲を歌とフルートで演出。板原進が歌い、清原とも子がフルートを演奏する。
曲目は浜辺の歌(林 古渓作詞、成田為三作曲)、ふるさと(高野辰之、岡野貞一)をフルートソロで。
おぼろ月夜(高野辰之、岡野貞一)、もみじ(同)、冬景色(文部省唱歌)をバリトンソロで。
七つの子(野口雨情、本居長世)、夕焼け小やけ(中村雨紅、草川信)をバリトン、フルートデユオで演奏する。
第2部は7時45分から、世界の名曲をマリンバとフルートで、戸田茂がフルート、戸田文代がマリンバを演奏する。
ベニスの謝肉祭(ブリッチ アルデイ)、赤とんぼ変奏曲(山田耕作、戸田文代)、荒城の月変奏曲(滝簾太郎、戸田文代)、タンゴの歴史(ピアソラ)、剣の舞(ハチヤトリアン)他。
出演者の板原進氏はプール学院大学准教授。戸田文代さんは三重県内の高校で音楽を指導している。
入場無料。申し込み不要。雨天の場合は室内で。
協力団体は青蓮寺区、地蔵院金剛会、青蓮寺蓮華の会、なばりキャンドル810(ハート。)
写真は昨年の様子。


観音菩薩像の話 生涯学習室が講座

名張市教育委員会生涯学習室は8日、名張市武道交流館いきいきで教養講座を開き、同志社大学文学部教授・井上一念さん(名張市黒田出身)の教養講座観音菩薩の話を約200人の市民が聴講した。
観音菩薩は仏教のいろんな宗派で御本尊として祀られている。観音には千手観音、11面観音などいろんな種類があるが、西国33か所観音霊場で安置されている御本尊は奈良時代から平安、鎌倉時代にかけてつくられた仏像が多く、国宝や重要文化財になっているものが多い。近くの長谷寺の11面観音立像は、滋賀県高島郡のクスノキに彫られたもので、身の丈33尺(10メートル)ある。
西国33か所の寺に安置されている観音菩薩のうち国宝は六番葛井寺の千手観音坐像(奈良時代)、一七番六波羅密寺の十一面観音立像(天暦五年)。
重要文化財になっているのは二番紀三井寺十一面観音立像(平安時代)、七番岡寺如意輪観音座像(奈良時代)、八番長谷寺の十一面観音立像(天文五年)、九番南円堂不空羂索観音立像、十三番石山寺の如意輪観音座像(奈良時代)、十四番園城寺の如意輪観音坐像(平安時代)、二十一番穴太寺の聖観音立像(鎌倉時代)、二十六番一乗寺の聖観音立像(奈良時代)、三一番長命寺の千手、十一面、聖観音立像(平安、鎌倉時代)となっている。


青蓮寺で「平和の集い」

 名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)で終戦記念日の15日、「平和の集い」が催された。戦没者を弔い、次の世代に平和を引き継ぐことを目的に始まり、今年で5回目を迎えた。
 午前11時からの第1部では、耕野住職が「命の大切さについて」、集いを協賛した名張ユネスコ協会の辻本進会長が「平和の鐘について」と題して話したあと、日生学園第一高校付属中学校のハンドベル部が「ふるさと」など6曲を演奏した。
 つづいて、同寺が3年前に制作した「平和の響き」の合唱。作詞した小林美智代さん(栄町)がみずからの戦争体験を語り、参加者をリードして歌声を響かせたあと、全員で黙とうを行った。
 正午からは、境内の鐘を戦後の年数にあたる65回、地域住民らが順に打ち鳴らした。同寺のほか、名張市内の寺院や神社、教会など30か所で、同じように平和の鐘が鳴らされた。午後零時45分からの第2部では、太平洋戦争末期、同寺近くの山中に撃墜されたアメリカ爆撃機B29に搭乗していた米兵11人の追悼も行われ、墜落現場の追悼碑に手を合わせたあと、名張市出身の木室裕子さん(奈良県広陵町)がバイオリンで日米両国の国歌などを演奏した。


全日本女子ユースに出場・サッカー伊賀FCフロイライン

第15回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会に出場する伊賀FCフロイラインの選手が2日、亀井市長を表敬訪問し激励を受けた。同大会は日本サッカー協会が主催し8月6日、福島県双葉郡Jビレッジで行われる。伊賀FCフロイラインは三重大会1位、東海地区2位の成績で出場が決まった。
選手は森島幸乃(桔梗が丘中3年、緑が丘)、森岡里佳子(南中2年、つつじが丘)、宮本悠菜(南中1年、つつじが丘)、植田侑奈(名張中1年、富貴ヶ丘)さんで小学校の3年頃からサッカーを始めている。


菜種油「七の花」・ドレッシングに

伊賀市が今年から発売している菜種油「七の花(なのはな)」が人気を呼んでいる。これを受け伊賀市は今年、菜の花を30m付けし、今後は伊賀市の名産に仕立て上げる考えで、さらに100bフ作付けを目指している。
七の花の商品化は食用油とバイオ燃料として売り出し、食用油は大山田甲野の「菜の舎(なのくら)」で搾油、バイオ燃料はゆめが丘の三重大学研究所で開発をしている。
菜の舎の工場では、伊賀産菜種油を「七の花」と命名。焙煎した菜種から天ぷら油などを製造、生の菜種からは、エクストラ・バージンオイルとしてドレッシングなどに使われる。


地蔵院青蓮寺 子供が修養道場へ

 子どもたちの夏休みが始まった。21日から27日までの期間、名張市の地蔵院青蓮寺(青蓮寺、耕野一仁住職)では、「子ども修養道場」が開催され、ちびっこたちが奮闘中だ=写真=。
 今年で11回目を迎え耕野住職は、「現代の子どもを取り巻く環境は決して良いとは言えない。子どもたちは学校や地域、家庭において自分の立場、役割を見失っている。また、我慢や辛抱が時代遅れだという風潮もあって、大人がその我がままを容認してしまう傾向もある。そんな中、子どもたちの心の在り方を受け止めながら、良い方向へ多少なりともお役に立つことができれば…との思いからこの道場を始めた」という。
 対象は青蓮寺地区の小学1年生から6年生までの児童。期間中、子どもたちは、毎日午前7時から本堂で般若心経を唱え、勤行を行った後、地域の人を講師に迎えて簡単な講義を聞く。境内掃除後は、みんなでそろっての朝食。日替わりで山菜粥(がゆ)、芋粥、小豆粥など粥が中心、すべて同寺が用意したもの。
 初日である21日に集まった児童は18人。期間中、地域の人が交替で講師を務めるが、この日の講師は猟師の垣本佳之さん。垣本さんは、鉄砲で害獣を仕留める体験から、地域に住む野生動物や、マムシなど害獣に出会ったときの対処方法などをわかりやすく話し、子どもたちは熱心に聞き入っていた。
 参加した、辻本林靖くん(百合が丘小6)は、「1年生のときからずっと来てるから、もう般若心経も言える」と自信満々。また、この日の講師の垣本さんの娘で自分も子ども猟師という菜ちゃん(百合が丘小5)は、「みんなで一緒に朝ごはんを食べて、その後、境内で遊んで帰るのが楽しい」と元気いっぱい話していた。
 期間中には、ほかに青蓮寺の今と昔、海外の文化、人権、戦争、感謝の心について、などバラエティーに富んだ内容の講義が用意されている。
  耕野住職は、「この道場を始めて、子どもたちが、地域やお寺の事業に参加してくれるようになったし、お寺に来ても自然と草を引いてくれるようになった。奉仕やあいさつがしっかりできるようになってきたように思う。お寺についても、法事をする所というのではなく、身近なものとして見方が変わってきている。本来お寺とはそういうもの。いかに地域の人に協力してもらうか…ということだと思う。それで、交替で地域の人に講師をお願いしている。人材は豊富。子どもたちには青蓮寺のこと、自然のことをしっかり勉強してほしい」と話した。


城下町を絵図でたどる

伊賀文化産業協会専務理事の福井健二さん(73)=伊賀市生琉里=がこのほど、50年にわたる研究の成果を集大成した『絵図からみた上野城』を出版した。伊賀上野のシンボルである上野城と城下町の歴史を豊富な資料で浮き彫りにした。
上野城は天正13年(1585)、筒井定次によって近世城郭として整備され、関ヶ原の戦いのあと、徳川家康の信を受けて伊賀・伊勢両国の領主となった藤堂高虎が、大坂の豊臣方との決戦に備える有事の根城として、慶長16年(1611)正月に大規模な改修に着手した。
新たに建築された五層の天守閣は、完成目前の慶長17年に大暴風で倒壊し、再建されることがなかったが、地元選出衆議院議員だった川崎克(1880〜1949)が昭和10年、私財を投じ、浄財を集めて三層の天守閣を建設した。
福井さんは郵便局勤務のかたわら地域史の研究に力を入れ、とくに上野城と城下町の研究では第一人者として知られている。退職後は、上野城に「城代家老」として勤務、ライフワークの研究にも情熱を注いでいる。
『絵図からみた上野城』には、これまでに収集した資料、とくに絵図面はすべて網羅したといい、写真70点あまり、絵図面など170点あまりを収録。名張の絵図も掲載され、伊賀の地域史を研究するうえで貴重な資料となっている。
A4版、287ページ、5000円(税込み)。問い合わせは伊賀文化産業協会(電話0595・21・3148)へ。

 

エコの七夕魅了

7月7日は省エネの日。伊賀地域でも様々な催しが行われた。地球温暖化を防止する環境省の「CO2削減=ダウンライトキャンペーン」に賛同している名張市では、職員の自転車や徒歩での出勤風景が随所に見られた。
同夜、伊賀市四十九の三重県伊賀庁舎では、ローソクの明かりでロビーコンサートが開かれた。名張市でNPO「地域と自然を」を主催する中西崇雄・横山悦子氏がよし笛で「星に願いを」「見上げてごらん夜の星を」「七夕」などを演奏、約300人の参加者を魅了した。会場前玄関や広場ではローソクが灯され、七夕の夜を演出した。
主催は伊賀県民局センター、協力伊賀市、名張市、なばりキャンドル810(ハート)。

 

約200人参加し式典

名張市は1日、鴻之台1番町の市役所隣に完成した名張市消防本部、名張消防署、名張市防災センターの竣工式を行った。国会議員、三重県副知事、県議らのほか、災害時の救援協定を結んでいる大阪府交野市長、奈良県香芝市長、和歌山県橋本市長、伊賀市消防長、宇陀広域消防組合消防長、山辺広域消防組合消防長などの来賓や消防、地域づくり関係者約200人が招かれた。
あいさつに立った亀井市長は、「従来の消防本部は老朽化しているうえ、耐震性に問題があるため、新しく新築した。消防本部機能のほか、防災拠点も設け、災害時には災害対策本部となる。防災関係研修室、防災体験学習コーナーは、市民の防災知識の向上に役立てるよう配置した」と説明、事業に協力した関係者に感謝を述べた。
参加した工事関係のナカノフドー・大道特定建設工事共同企業体、(株)ヤマタケ、施工監理の(株)片淵建築事務所、設計業者の(株)都市環境設計に感謝状が贈られた。記念品としてデジタル時計を寄付した名張防火協会(蔵東駿典会長)、壁画を寄付した玉村阿砂さんと津田親重さんに感謝状を贈呈した。
式典後、訓練広場でつつじが丘に配属される新型の特殊発泡車を橋本隆雄市議とつつじが丘自治会長が試験放水をした。元大阪市天王寺消防署長だった橋本氏は、「40年ぶりに出動服を着用した」とのことだ。

 

シニアサッカーに出場

第9回全国シニア(50歳以上)サッカー大会に三重シニアから出場する二井清和選手(57、百合丘西3)が11日、亀井市長を表敬訪問し、激励を受けた。
25〜27日まで鳥取市のコカコーラウエストパークで開催され、全国9地域からそれぞれ1チームが選ばれ、二井さんは東海から出場する。

   

名張中央RC盛大に15周年

名張中央ロータリークラブ(辻本俊志会長)の創立15周年記念例会が12日、名張産業振興センターアスピアで行われた。同クラブは、2009年6月に発足。現在、会員は30人。
1999年、創立10周年と国際ロータリークラブの創立100周年を記念し、名張ロータリークラブと名張ローターアクトと共同で、名張中央公園内男山の雑木林に桜の植樹を行った。以来、名張中央ロータリークラブは、同所を「男山桜の森」と命名し、毎年春と秋に清掃活動を行っている。

   

恒例、手づくり作家展

名張シンクスは6月5、6の両日、恒例の「伊賀の手づくり作家展」を産業振興センターアスピアで開催、腕に覚えのある作家69人がさまざまな分野で非凡な才能を披露した。
会場では、陶芸、彫刻、木工、竹細工、ガラス工芸、織物、刺繍、パッチワーク、編み物、袋物、皮工芸、押し花、ドライフラワー、人形など、一つひとつが舌を巻くような、いろんな手づくり分野の作品が並んだ。
新しい試みとして、北橋太郎氏の書軸やきり絵作家・川瀬洋二氏の影絵などが人目を引いた。
珍しい展示としては、名張川沿いの地区や名張(簗瀬)地区に散在する「水神さん」の分布を調査した地図が注目され、訪れた人は「低湿地にあって、水害を被ったと思われる地域に水神さんが祀られていることがわかった」と話していた。
場外では、青蓮寺の山口繁一さんと仲間の皆さんの「味わいと彩り」をテーマに郷土食・蕗俵の体験試食(5日)も参加者を喜ばせた。
「おいしいテント村」として愛農学園の有機野菜、農産加工食品、星安(お菓子)、福田の茶、モリワキ(コロッケ、惣菜)、安元(創作クッキー、お菓子)の出店がにぎわいを見せた。
これに合わせて、やなせ宿、藤堂邸、大為陶器店や町内ギャラリーで様々な催しが行われた。名張まちづくり推進協議会も協賛した。

 

園児が記念植樹・150人が新消防庁舎に

名張市の新消防庁舎の建築工事の完成を記念して30日、市内の名張幼稚園、桔梗が丘保育所などの園児150人が前庭に記念植樹を行った。
亀井市長は園児を前に「現在の消防の家は大地震でつぶれてしまうので、新しく造りました。防災コナーや地震体験室があります。いつでも来てください」とあいさつした。園児たちはモチノキを植樹、ついで、裏庭の訓練棟前の訓練場に芝生をローカルヒーロー「アンシンダー」と一緒に植えた。

 

旧清掃工場解体・跡地は紙などの保管場に

伊賀南部環境衛生組合(管理者=亀井利克名張市長)は25日、名張市議会全員協議会で、同市青蓮寺にある旧清掃工場を解体し、跡地に市内で回収した紙、繊維類の一時保管場所(約500平方メートル)を造ると発表した。
旧清掃工場の解体撤去工事は、22年11月から23年6月で事業費は約6億円。財源は国庫補助金1億円、起債1億8000万円、一般財源2000万円となっている。施設内にはダイオキシンを含んだ集塵(しゅうじん)灰が残っているため、解体は飛散防止や汚染物質の除去ができる専門業者に発注する。同工場には現在、中継所が設けられ、年間255日、1日平均、約50件の持ち込みがあるが閉鎖、解体する。新中継所の場所は未定。

   

お米の収穫たのしみ・滝之原小学校で田植え体験

名張市立滝之原小学校(福村俊夫校長)で20日、児童が田植え体験があった。地域の人たちの指導を受けながら、昔使った3角の枠(わく)で縦横の間隔を取りながら、後ろ向きに植えていった。
現在は、機械で田植えを行っているが、児童は、昔の農具を使いながら、田植えを体験した。
福村校長は「滝之原地区は全戸がPTA会員になっており、地域の支援はありがたい。草の管理などは地域の人に応援していただき、収穫も児童でやっている。米の収量は約30nで、学校行事の時に地域の人にふるまっている」と話している。

   

ローカルヒーロー登場!平城遷都1300年祭で名張をPR

奈良県で開催している平城遷都1300年祭のイベントに名張市のローカルヒーローが3日、メーン会場の平城宮跡会場まほろばステージ(交流会場)で、歌や踊りを披露、会場の拍手を浴びた。「BUDOKA集団ショウレンジャー」「赤目集団ウォーターフォールズ」「119団アンシンダー」「伊賀牛集団部位3」が出演した。また、伊賀一ノ井松明講も松明調進行事を披露した。

 

産業用リチウム電池名張で生産

地球温暖化防止のCO2対策として、ハイブリッドカーや電気自動車が注目を浴びているが、これの実用化には動力源としてリチュウムイオオン電池が不可欠なものとなっている。日立グループの新神戸電機(本社:東京)名張事業所(八幡工業団地)がリチウムイオン電池の生産ラインを新設することを名張市が30日、市議会全員協議会で明らかにした。
説明によると、今年度から3年間で既存施設の改修や新工場の建設を計画、20億円以上の投資が見込まれ、本年度着工、24年度から操業予定。通産省や三重県の補助によるほか、名張市としても固定資産税を3年間免除する予定で、6月市議会に提案される。

   

赤目四十八滝・安全かどうか点検

ゴールデンウイークの大型連休を控えた23日、名張警察署、消防本部、名張市危機管理室、消防団、赤目保勝会は名張市の赤目渓谷の登山道や危険個所を点検、無線通信、負傷者の救護訓練を行った。
滝入り口の駐車場に集合、名張警察の栃木新一署長、市消防本部の志村清一消防長、保勝会の滝泰一理事長が「大型連休をまえに恒例の点検や訓練に取り組んでいただきたい」とあいさつした。
一行は、渓谷を歩きながら危険個所をチェックし、途中、平らな場所で消防署員が、負傷者の止血法や簡易担架の作り方などの救護を実地講習した。また、渓谷は谷が深く、電波が届きにくい場所が多いため、三重県警本部の係官は、無線が通じるか所を確認した。

 

クラシックカー比奈知ダム疾走

クラシックカーが関西2府3県を走る「ラ・フェスタ プリマヴェラ2010」に参加している名車約50台が19日、名張市に入り、マニアだけでなく、地元住民もその勇姿に魅入っていた。
一行は比奈知ダムを通過、通過証と名張名物の菓子を受け取り、国道368に戻った。その後、165号に入り、市役所前を経て大屋戸橋を渡り、奈良県の月ヶ瀬に向かった。一行は伊賀市に入り、上野城で休憩、上野公園の桜を楽しんだ。
地元のカーファンは「クラシックカーはレトロだが、新しい魅力がいっぱい。できれば乗車してダム湖畔を走ってみたかった」と話していた。

 

磨崖仏に枝垂れ桜

宇陀市室生区の大野寺の境内には樹齢約300年の枝垂れ桜が2本植えられ、今年も満開になった。このほか、数本の枝垂れ桜もうえられ、訪れる人の目を楽しませている。
大野寺前の宇陀川の対岸にある磨崖佛は、高さ100尺(33メートル)の断崖に45尺(13メートル)の窪み(凹)を掘り、弥勒菩薩像を線刻している。佛身の高さは蓮座ともで38尺(11.5メートル)ある。鎌倉初期の作といわれている。
名張市から枝垂れさくらを鑑賞にきた人は「大野寺の桜は毎年楽しんでいます。対岸の磨崖佛は有名で、来るたびに拝んでいます」と話している。

 

安全運転啓発・春の交通安全運動

春の交通安全週間が6日から始まった。名張警察署、名賀地区交通安全協会のメンバーが6日朝、朝日町公園で出発式を行った。
飲酒運転防止、歩行者の安全保護などを啓発するため、行進や人が集まる駅やスーパーで啓発用のテイッシュを渡し交通安全を訴えた。


伊賀焼龍芳窯 山崎さんが作陶展

伊賀焼の作陶家・山崎龍芳氏の作品展2010が20〜23日、名張市瀬古口、国道沿いのハートランドのギャラリーで開かれ、伊賀焼窯変の壺、水差し、花瓶、皿、茶器など100点の作品が展示され、陶芸ファンの人気を呼んだ=写真。
同氏は、名張市中村に窯を持ち、松の割木を燃やす昔ながらの手法で、温度を1250から1300度にあげ、釉薬(うわぐすり)を使わず、高温で土の成分(硅砂)が溶け、灰と混和する窯変陶器の古伊賀焼の作家。
伊賀陶芸会会員で名張市展無鑑査、創造美術会運営委員陶芸部審査員、美術年鑑や美術作家名鑑の上位に掲載されている知る人ぞ知る作陶家。
また、山崎さんは、陶芸教室を開き生徒を募集している。問い合わせは(64)6258まで。

 

答礼人形アート名張会場独自の演出

83年前、太平洋を渡って日米親善のシンボルとなった人形を公開する「人形大使ミス三重と青い目の人形展」が23日、ジャスコ新名張店3階のリバーナホールで開幕した。
人形は昭和2年、日米両国間の緊張をやわらげることを目的に、米国人宣教師の提唱で約1万2000体がアメリカから日本に贈られ、日本からはその答礼として58体の市松人形が贈られた。
アメリカの人形は「青い目の人形」として親しまれたが、太平洋戦争中に多くが処分され、現存しているのは約300体。答礼人形は現在、44体の所在が明らかになっており、「ミス三重」の人形はネブラスカ大学州立博物館に保存されていた。
ミス三重の里帰りを目指した市民組織の手で三重県に戻った人形は、東京での修復作業も終え、県内10会場を巡回する展示会で身長81センチの美しい姿を披露している。5月にはふたたび平和と友情の親善大使としてネブラスカに旅立つ。
名張地区展示会では、ミス三重里帰りの会名張実行委員会(辰巳雄哉委員長)が独自にフォトアートを企画。市民1518人の笑顔を撮影し、モザイク状に組み合わせて、2.2メートル×2.5メートルの巨大なフォトアートでミス三重の顔を表現した。
初日の23日には、ジャスコ名張店1階でオープニングセレモニーがあり、辰巳委員長、答礼人形「ミス三重」の里帰りを実現させる会の竹林武一会長、ミス三重「里帰りの歌」の歌詞公募で入選した小林美智代さん(栄町)らが、名張高校吹奏楽部(戸田千菜美部長)のファンファーレを合図にテープカット。名張ローターアクトクラブの手でフォトアートの除幕も同時に行われた。
会場のリバーナホールでは、ミス三重と青い目の人形が展示され、パネルや写真で人形大使の歴史を紹介。28日まで多くの市民でにぎわった。

   

伊賀の地域医療を考えるシンポジューム

伊賀の地域医療を考えるシンポジューム実行委員会は13日、伊賀市のホテルで「伊賀の地域医療を考えるシンポジューム」を開催、約300人が参加、活発な議論が展開された。北川裕之県議が総合司会、森野真司県議がコーディネーターを務め、内保博仁伊賀市長、亀井利克名張市長、村山卓伊賀市立上野総合病院長、伊藤宏雄名張市立病院長のパネラーのほか、宮井一郎森之宮病院院長代理がアドバイザーとなって伊賀地域の救急医療についてパネルデスカッションを行った。15日には、伊賀市立上野総合市民病院と名張市立病院が経営統合を行う確認書案が両市議会で了承されたが、それ以前の4日には、伊賀の病院問題は、名張市議会全員協議会では了承されたものの、伊賀市議会全員懇談会では反対意見が多く、内保市長は提案を引き込め、名張市と再協議に入っていた。

 

災害地にアメ配布

名張市内のまちづくり団体やNPOの活動を支援している名張NPOセンター(伊井野雄二会長)は、4月から伊賀地区で非営利活動をする団体や個人にキャンデーを無料で配布する=写真=。ノーベル製菓(本社大阪市、名張市西田原に工場、美旗地区にも新工場を近く進出)と提携し、同社が提供したキャンデー100n(2万5千粒)を伊賀地域の団体や自治会に配布する。
また、全国の災害地に配る分として50n(1万2500粒)の提供を受ける。伊賀地域の団体や自治会がイベントをする際に申し込みを受けて配布する。希望者はイベント内容が分かる資料を添えて申し込むことになっている。問い合わせは名張NPOセンター(希央台5番町名張市情報交流センター内)電話(61)0003番まで。

   

名張市立看護専門学校14人が卒業

名張市立看護専門学校は5日、卒業式を行い、女子11人、男子3人が卒業した。松井妙実校長は「これからが本当の勉強。医療は日々進歩している。目標を持ってチャレンジしてもらいたい」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生は名張市立病院6人、名張市内の寺田病院1、伊賀市立病院1、山田日赤1、三重大付属病院1、県外4人の就職が決まっている。

 

つつじ少年団優勝報告

つつじが丘サッカースポーツ少年団は、「第16回マックスバリュー中部杯、三重県少年サッカー新人大会」で優勝し17日、名張市役所に亀井市長を訪ね、優勝を報告した。
同大会は少年サッカーの技術向上や親睦を図るため、三重県サッカー協会が主催。同チームは昭和57年設立したが、優勝は初めて。主将のつつじが丘小5年の岡林光希選手は「県で優勝できてうれしい。全国大会でも優勝したい」。川口監督は「一人ひとりはレベルが高い。緊張したが普段どおりで、実力が出せたと思う」と語った。

 

実のなる木 薦原小らが植樹

三重県猟友会・名張市猟友会は17日、名張市の薦原小学校、百合丘小学校に実のなる木の苗を寄贈、小学生らと植樹した。
三重県猟友会では社会貢献運動として昭和57年から毎年、県下の小学校、公園に実のなる木を植樹しており、今年は名張支部が実施対象になった。
この日は、薦原小学校114人の児童がグランドに集まり、同会員らとヤマモモ4本と各本ずつのサクランボ、ヤマモモ、スモモ、ザクロ、ヤマボウシ合計12本を植樹した。
百合が丘小学校には次郎柿5本を寄贈。また、各学校には、双眼鏡2基を寄贈した。児童たちは「たくさんの木をもらいありがとうございました。しっかり手入れをしたい」と話していた。
実のなる木は今後、児童が木や鳥の観察をしたり、地域の鳥が実のなる木に集まり、豊かな自然を広げる貢献をする。


吉兆、ハマグリ、八日戎でにぎわい

商売繁盛を願い、約300年前から続いている名張市鍛冶町の蛭子(えびす)神社で7日、8日両日、八日戎(えびす)があり、名張市内はもちろん、近郊からも多くの参拝客でにぎわいをみせた。
境内ではネコヤナギの枝に小判などをつけた吉兆(けっきょ)が売られ、神社周辺では海の幸だったハマグリを販売。
鍛冶町地区の杉本誠一郎さんは、「不況の影響か、露天の数が年々少なくなっている気がする。今年は宵祭が昨年並で、8日の本祭りは人出が少なかった」と話している。


みてみて切り絵展

名張市立図書館で珍しい新春切り絵展が開かれている。切り絵作家・川瀬洋一氏指導の会員による作品。名張市内や安芸の宮島などを見事表現した作品が並べられている。28日まで。


まちのジオラマ展示・明治の広告も

幕末から明治にかけての名張のまちなみを再現したジオラマが中町の婦人洋品店「ヲワリヤ」に登場した。段ボールを素材に民家や商店などの建物を並べ、通りは紙製の人形でにぎわっている。ジオラマの制作はすずらん台西一番町の切り絵作家、川瀬洋二さん。人形は名張地区にある「よってだあこ2号店」に集まる人たちがつくった。
川瀬さんのジオラマは市内各地で公開されてきたが、これからしばらくはヲワリヤで常設展示。婦人服が並んだ1、2階から3階にのぼると、かつての名張のまちがひろがっている。中町の石の鳥居や、元町にあった芝居小屋「鶯座(うぐいすざ)」なども再現され、懐かしさが漂う。
壁には、中町にあった商店が明治時代なかばに発行したチラシ広告7点も展示されている。履きものの「恵戸屋(えどや)」、こうもり傘と帽子の「尾張屋(おわりや)」などの商店が、美しい多色刷りで印刷し、顧客や近隣に配布したものだ。中町の商家に保存されていたチラシのほか、旧青山町にある旧家の蔵で発見され、届けられたものもあるという。
2月7日と8日は名張のまちが鍜冶町、蛭子(えびす)神社の「八日えびす」でにぎわうが、「参詣のついでにジオラマも見ていってください」と同店。
写真は段ボールの建物が建ち並ぶ名張のまちのジオラマ。左の壁に展示されているのが明治時代のチラシ=中町、ヲワリヤ3階で

 

「鬼」を射て繁栄を・八幡で伝統の弓引き祭

名張市八幡にある正八幡宮で17日、伝統の弓引き祭が営まれ、地域の繁栄や住民の無病息災を祈願した。
境内の林に「鬼」と書いた的を設け、神社役員や区長らが順番に矢を放った。的までの距離は約20メートル。命中しなければ少しずつ的に近づき、当たるまで何度でも弓を引くのがしきたりだが、今年は2巡目で山本晃さんが的中させた。
八幡は48世帯。地域の長老による「10人衆」という組織が弓引き祭を主宰し、全員がかみしも姿に正装して弓を引いていたが、平成17年を最後に10人衆は廃止され、弓引き祭は地域の行事として引き継がれた。


35周年迎え記念野球大会・桔梗ボーイズ

チーム「桔梗ボーイズ」(樋口芳仁代表)は結成から35周年を迎え9、10日、記念野球大会を開催した。伊賀地域を中心に愛知県、奈良県、県内各地から32チームが参加。9日に名張市民球場で行われた開会式には、児童やスタッフら合わせて約1000人が集まった。
桔梗ボーイズは、桔梗が丘地区を中心に市内5小学校の児童が所属。現在メンバーは約30人。指導にあたるコーチは7人。県大会にも出場、昨年12月に鳥羽市で行われた試合では、参加40チーム中、準優勝の結果を残した成績も。
開会式で樋口代表は、「35周年を迎えることができたのは、先人たちの努力、多くの方のご理解、ご協力のおかげだと思います。この寒さに負けないような熱い戦いを期待しています」とあいさつ。桔梗ボーイズ主将、辻内優樹くん(桔梗小6)が、「多くの人たちに感謝の気持ちを込めて戦うことを誓います」と選手宣誓を行った。その後、選手、スタッフらは伊賀市、名張市の6会場に分かれ、2日間にわたりトーナメント方式で試合を行った。
優勝は旭が丘クラブ(鈴鹿市)、準優勝、高岡コンドルズ(津市)。3位、神戸スポーツ少年団(津市)。桔梗ボーイズは、惜しくも3位決定戦で敗れた。同チームのキャッチャー福喜多建吾くん(桔梗小6)は、「今日の出来は、まあまあ。くやしかったけど、楽しかった」と感想を。樋口代表は、「今後も、みなさんを目標に追いつけ追い越せで、がんばりたい。これからもよろしくお願いします」と話していた。


盛大に新年祝賀会

名張商工会議所は5日、南町の産業振興センターアスピアで新年祝賀会を開催、会員や来賓約150人が新年を祝った。辰巳雄哉会頭は冒頭、「景気は足踏みをしている」とした上で、「昨年、日本商工会議所から新政権に向けて国家ビジョンの明確な提示早期の自律的な景気回復内需、外需一体となった民間主導の持続的な成長の実現を要望した」と報告。 また、名張市においては、「今まで産業分野ごとの産業振興を進めてきたが、経済や時代の変化に伴い、各産業、諸団体が一体となった取り組みが求められるようになった。そこで、新産業創出プロジェクトを立ち上げ、昨年春には、その結果をもとに市が中心となって、バイオマスタウン構想策定協議会を設立、地域資源を活用した新産業の構想策定を図ってきた。本年は一つ上のステージに移り、構想を実現したい」と語った。

 

壮大な氷の芸術楽しみませんか・赤目滝で凍瀑ツアー

厳冬期に凍った赤目滝の大日滝に出会う企画が、1月17日から2月14日の間に赤目四十八滝渓谷保勝会の主催で行われる。冬場の大日滝は、凍ると壮観な芸術作品になる。参加者は一日10人で2人の案内人がつく。参加費は入山料、保険料を含めて2000円。
実施日は1月17日(日)、21日(木)、28日(木)、31日(日)2月7日(日)、11日(木)14日(日)で午前8時日本サンショウウオセンターを出発、8時45分に大日滝到着、サンショウウオセンターへ12時に帰着する行程になっている。
募集条件は20歳以上、健脚で雪道や凍った山道を歩く自信のある人。
問い合わせ、申込みは赤目渓谷保勝会 電話63局3004番まで。