2011年度 バックナンバー
名張チームがV 技能オリンピック中部大会

中部電力関係の工事業者の技能を磨く「第31回引き込み及び内線工事技能オリンピック中部大会」が行われ、名張青山の業者で構成する名張支部の選手が優勝し12月16日、亀井利克名張市長を訪ね報告した。
メンバーは山口敦士さん(35=山口電気)、新田将士さん(37=新田電気工事)、吉岡貴博(34=吉岡電気)さんで=写真=、名張支部の代表として10月の三重県大会へ出場し優勝、さらに、11月17日に愛知県日進市で開かれた中部電力管内5県の12チームが参加した技能5輪大会で優勝した。競技は、実技と学科があり、実技は電柱から住宅にへの引き込み、配電盤の設置と屋内配線工事など。
「まさか、優勝するとは思っていなかった。チームワークがよく、出来も良かった」と感想を語った3人は、8月初めから毎週3時間、仕事終了後、練習を続けた。
亀井市長は「名張支部の事業者の実力が認められたことは、誇りに思う。一層、頑張ってほしい」と業績をたたえた。


火縄、いま最盛期

戦国時代の鉄砲・火縄銃に使われた「火縄」は、名張市上小波田の農家で作られ、三重県の伝統工芸品になっており、今最盛期を迎えている。京都八坂神社「おけら参り」に火を持ち帰る火縄や、名古屋で行われる信長祭りの鉄砲衆にも使われており、全国で唯一の生産地とのことだ。
生産農家は上小波田地区に数軒あったが、現在では岩崎筧一(けんいち)さんと竹島辰夫さんの2軒になった。
火縄の原料は真竹(またけ)。青竹の白い繊維部分をナタでソギ(薄く削り)取り、縄に編んで乾燥させ、ヤスリでなめらかにする。製造する時期は10月から2月くらいの竹が水を上げていない時期に限られるという。他の時期だと縄にカビが生えたり、燃えにくくなるとのことで、年間を通しての仕事ではないため、後継者が難しいという。
この地区で火縄が製造されたのは江戸時代、藤堂藩が美濃波多新田(美旗新田)を開発した際、農民の副業として奨励したのがきっかけとされている。美旗新田は主として小波田、中村の出身者が多かったことで、小波田にこの技術が伝えられたのではないかといわれてる。
岩崎さんは「年間を通じての仕事でないため、後継者が難しいが、だれかが後を継いでくれると期待している」と話した。

 

人権作品を表彰・ふれ愛コンサート

人権週間記念行事として4日、ADSホールでふれ愛コンサートがあり、約700人が参加した。
第1部では亀井利克名張市長のあいさつの後、人権に関する作品の審査結集報告と表彰が行われた。
続いて人権作品の発表があり、小学生の部ではアラムルディン乃椰(錦生小2年)さんが「わたし」を、中村つぐみ(百合が丘小4年)さんが「わたしの大切な友達」、夏秋日菜(錦生小5年)さんが「たいせつな命」を朗読した。中学生の部では吉田安里(北中3年)さんが、「膝サポーターが教えてくれたこと」、高校生・高等専門学生・一般の部で楠見萌(名張西高3年)さんが「知るということ」を感情を込めながら朗読し、会場から大きな拍手をあびた。
第2部ではハンセン病と闘いながら詩を書き、歌を歌っている宮里新一トーク&ライブ「生き直しコンサート 〜ハンセン病からの解放〜」があり、曲のエピソードや国賠訴訟の意義、家族との絆、ハンセン病問題基本法制定など、トークを交えた歌を披露した。

 

力作いっぱい学校・園美術展

名張市立百合が丘小学校で、25日から28日まで「名張市立学校・園美術展覧会」が開催された。
この展覧会は、「幼児が描いたり作ったりする活動を通して創造性を豊かにする」ことや「児童・生徒に造形、書写活動を通して表現の喜びを味わわせるとともに、創造性や技能を高め、美的情操を豊かにする」。また「幼稚園の表現、小中学校の図工・美術、書写に対する市民の理解を深める」ために行われている恒例の行事。展示作品は、図画503点、工作・工芸257点、書写430点。
これらの作品は、園、小中学校での学習時間に制作されたもので、学習のねらいに特にかなったもの、子どもたちが自分の思いや願いをもとに特に努力し、制作したものなどが各園、各校によって選ばれ、集められている。それぞれの作品にはラベルが貼られ、そこには、制作した子ども自身の手書きで、作品のタイトルと制作意図、感想などが書かれていた。会場を訪れた人たちは皆、そのラベルと作品を見比べながら鑑賞していた。
百合が丘在住という小学生連れの女性は、「今年は近くでやっているから来てみたら、知り合いの子が図画で選ばれていたのを見つけた。しっかり形が取れていてすごいなと思いました」と感想を。開催4日間で会場を訪れた人数は約4000人。

 

美旗市民センター祭り

名張市美旗の美旗市民センター祭りが23日、開催され、多くの参加者でにぎわいをみせた。館内6か所の展示場では、絵画、書道、写真、手芸、生花の展示が行われ、多目的ホールでは民謡や歌謡、ゆるゆる体操など20のプログラムの出し物が次々と舞台に登場、市民を楽しませた。
また、お茶席やくつろぎカフェも盛況で順番を待つ人が列をなした。戸外では、うどん、甘酒、綿菓子など模擬店舗が設営され、使用電力を自家用発電機でまかなう盛況だった。
美旗地区まちづくり協議会の室谷芳彦会長は「うどんを千人分用意したが、売り切れて、私が食べる分がなくなった」とうれしい悲鳴をあげていた。箕曲まちづくり協議会の協力で「おもちゃの病院」が開設され、こわれた子供のおもちゃを修理していた。

 

おいしい新酒完成・青山若戎酒造で初しぼり式

三重の酒どころ伊賀の新酒ができあがり14日、伊賀市青山の若戎酒造で今年の新酒・義左衛門の初しぼり式が来賓を招いて行われた=写真左=。
今年の原料米・富山産の五百万石は9月28日に入荷したもので、若戎酒造では精米で40%をカットし10月9日、初洗いを行って仕込みを始めた。
若戎酒造の重藤社長は「酒造りには寒さが必要だが、今年は残暑が厳しく、温度は冷房で調節した。福島原発の影響で、1本、1本放射能検査を行った。安心して召し上がっていただけるものと思う」とあいさつ。
製造課長(杜氏)は「今年はうまみのある爽やかな酒ができ、自信をもって召し上がっていただけると思う」と述べた。
初しぼりの後、店頭に飾る「新酒の出来上がりを伝える新しい杉のくす玉」を取り換えた。店頭では、ボジョレ・ヌウーボ(ワインの解禁日)の17日に合わせ販売した。

 

純粋な気持ちに育んで・コクヨが児童にノート寄贈

コクヨファニチャー(株)三重工場は7日、名張小学校と蔵持小学校の児童約400人に両校の子どもたちが東日本大震災の復興を祈って書いた、隠街道市のあんどんに張る短冊づくり対する記念品としてノートを名張地区まちづくり推進協議会に寄贈した。
短冊には、「いつまでも おうえんするよ ぼくたちが」「自然に負けないようにがんばろう」など、俳句や激励のメッセージが書かれている。コクヨファニチャー(株)の吉田裕之さんは「名張に来て18年。企業としても地域の人とのふれあいはとても大切だと思っている中、この話をいただいて、我が社の定番であるノートをプレゼントすることになった。震災復興に対する純粋な小学生のみなさんの気持ちを、これからも育んでいってもらいたいという思いでいます」とあいさつした。

 

精魂込めた力作・老人クラブの作品展

名張市老人クラブ連合会主催の、恒例の老人クラブ趣味の作品展が29日から31日まで、名張市丸の内の総合福祉センターふれあいで開かれた=写真=。
80人の老人が、趣味や特技を生かし絵画、書道、写真、手工芸などに取り組んだ力作が並んでいた。和紙で作った着物姿の人形や精密な細工の伊勢型紙の作品や5円玉をつなぎ合わせた宝船などが目を引いた。
器用な老人が時間を惜しまず念入りに仕上げた作品ばかりで、見る人も作品の前で立ち尽くす出来栄え。

   

原発放射能図・韓国小学生が救援

名張ユネスコ協会と韓国ユネスコ京畿道協会の絵画交流展が19日から3日間、名張市役所で開催され、この展示品のなかに、日本の原発施設(格納容器)から出ている放射能のチリを韓国旗のマーク付けた人が吸い取っている絵があり話題を呼んだ。
この絵画は、韓国京畿道水源市初等学校2年生・ジョン・スヒョン君の作品で、「日本東北原発爆発」という題名が付けられている。名張ユネスコ関係者は「日本の原発爆発は韓国にも大きく伝えられ、ソウルでは、小中学生の避難訓練があったと聞いている。韓国でも関心は深いようだが、日本の原発被害を韓国が救援するという微笑ましい作品だ。東北大震災、台風12号の災害時には、姉妹提携先の韓国の協会からお見舞いの電話があった。最近の文書では、『東北津波の様子は韓国でも大きく伝えられた。まるで、SF映画を見ているようで驚いた。日本頑張れ!東北頑張れ』の激励文も来ている。日韓の親善は深まり、小学生まで日本を救援するという発想が生まれていることは大変うれしい。この学生さんには、感謝状か記念品を贈りたい」と話している。
同作品は、11月27日(日)桔梗が丘公民館で開催されるユネスコフェステイバルでも展示。

 

日韓学生絵画交流展

名張ユネスコ協会と韓国ユネスコ京畿道協会による児童・学生の絵画交流展が19日から21日まで、名張市役所で開催された。
ロビーに日韓50枚ずつの作品が展示された同展は、両協会が姉妹提携の行事として毎年両国で開催しているもので、韓国では9月に京畿道水源市で行われ、今回は名張市であった。韓国作品は、京畿道水源市にある世界遺産「華城」や昔の天文台、伝統行事などが多く、名張市の学生の作品には、自画像や海水浴の風景などが書かれていた。
両協会の交流は昭和61年(1986)に始まり今年で25年目。11月27日には春日丘の4号公園に記念碑を建て、除幕式を行う。
ユネスコは国際連合の教育科学文化機関で、世界遺産の登録で有名。名張ユネスコ協会は、文部科学省のユネスコ国内委員会の事業団体である日本ユネスコ協会連盟の会員。

 

名張市体育健康フェスタ2011

名張市体育健康フェスタ2011は11日、名張市総合体育館であり、文部大臣表彰の伝達や名張市スポーツ大賞、名張市体育協会の表彰、80歳で20本以上の自分の歯をもつ「いい歯の8020」が行われた。
 23年度の文部科学大臣表彰には「生涯スポーツ功労者」として梶田淑子氏が個人として受賞、「生涯スポーツ優良団体」に名張グランドゴルフ協会が選ばれ、亀井利克名張市長が伝達した。
 梶田氏の受賞は「長年にわたりスポーツを通じて青少年の健全育成を図るとともに、地域のスポーツの普及発展に貢献した」という理由。名張グランドゴルフ協会は「長年にわたり、グランドゴルフの普及発展を図るとともに、地域のスポーツ振興に大いに貢献した」として受賞した。 80歳を過ぎて自分の歯が20本以上ある老人を表彰する「いい歯8020」では、自分の歯が30本もあり、治療を受けたのは1本だけという、超優良老人の青木三郎さんが市長賞を受けた。

   

 


名張市で初の近大高専祭!14〜16日まで多彩な催し目白押し

 近畿大学工業高等専門学校(神野稔校長)は14日から16日の3日間、名張市春日丘の校舎で高専名張祭を開く。今年4月、熊野市から名張市へ移転した初の学園祭。
14日は午後5時45分から野外ステージで百合が丘子供ダンスチーム、名張音頭保存会らによる開催式が行われる。
15、16日は1号館から4号館を使い電気電子・情報コミュニケーション工学などの展示やサボテンの無料配布、創作体験、書道、テニス大会などの催しが目白押し。
 また、16日に行われるフラワーガーデン教室では、福森久美子さんを講師に招き、パンジービオラの花苗によるかわいいリース作りを体験。午前11時と午後1時から約1時間の講習で、参加者を募集している。
問い合わせは同高専フラワーガーデン係、電話41局0111まで。

 

 


犯罪情勢報告・名張警察署協議会

 今年第2回目の名張警察署協議会が26日、名張警察署で開催された。協議会委員の6人と、警察署長ほか警察関係者11人が出席し、1月から8月までの管内の犯罪情勢、交通事故の発生状況などの報告があった。  名張署は名張市内と旧青山町、伊賀市比土の一部を受け持ち、現在の管内人口は約943500人で刑法犯認知・検挙件数は昨年同期に比べ約2割減少しており、生活安全課課長は「管内の犯罪発生については落ち着いた状況で、良い状態で推移している」と話した。
交通事故件数は、人身事故では約15パーセント減。死者数はゼロ人と良い推移との報告だった。しかし、その中で高齢者が交通事故に巻き込まれる例が多くあった。「すべての事故にあった高齢者が夜間、右から左に横断している時、反射材をつけていない。車は遠目にしていない」という状況下の事故分析結果が報告された。  交通課長は「今後さらに、シルバー(高齢者への講話)シートベルト(着用推進)スピード(違反取り締まり)酒(飲酒運転取り締まり)の4S対策に力を入れていく」と話した。
また、この日は東日本大震災被災地に赴いた上席検視官が検視業務の報告を行った。  主な内容は、警察庁からの派遣要請を受け第1次派遣3月12日から第5次派遣5月1日までで検視数は228体。死因のほどんどは津波による溺水または外傷性ショック死。また年齢は零歳児から96歳までの高齢者と幅広く、介護施設へ入所していた高齢者や小学校へ避難していた者、車両内に取り残された者が多くみられたなど。
報告にあたった上席検視官は、「まだ手付かずだった場所は、人影もなく、町全体を死臭が覆っていてとても恐ろしかった。到着した現場には器具も何もなく、学校の備品の卓球台や机を寄せてくくり付けて検視台にした。検視場所は、遺体が安置された体育館の隅にブルーシートで壁を作った。しかし、ブルーシートの向こうから遺族の嗚咽や亡くなった人の名前を呼んで泣き叫ぶ声が聞こえてくる。その声がずっと耳を離れなかった。そんな中の業務で、体力的にも精神的にも非常に厳しい状況だった」と振り返った。  また、「今後、三重県でも同様のことがおこることが予想されている中、どのようなことをやっていかなくてはならないかしっかり検討しなくてはいけない」と話した。


市内5中学活動を発表・ジュニアコンサート

アドバンスコープADSホールで19日、名張市中学校ジュニアコンサートが行われた。=写真=市内5中学校の音楽に携わる部活動を発表する演奏会で、今回が第14回目。出演は、桔梗が丘中学校音楽部、名張中学校オーケストラ部、赤目中学校吹奏楽部、北中学校ウインドアンサンブル部、南中学校吹奏楽部。名張市中学校ジュニアコンサート実行委員会らが主催。 このイベントは、大きなホールで演奏することが少ない中学生にとって貴重な機会であるとともに、他校の仲間とのふれあいも目的としている。
この日のため、各学校は工夫をこらし、ダンスを取り入れた曲目演奏や、パーカッションを主体にした編曲を披露する学校など、それぞれの特色を生かし、会場を訪れた約500人の観客を盛り上げた。 また、この演奏会は3年生にとっては最後の発表の場、1年生は最初の発表。部員全員で行う最初で最後の発表会に、生徒たちはそれぞれ緊張の面持ちで舞台に立っていた。


航空自衛隊笠取山分屯基地開設55周年を記念し開催

伊賀と伊勢を分ける布引(青山)山脈の笠取山頂の自衛隊レーダー基地で、11日、基地開設55周年記念事業があり、施設を一般公開、多くの人が訪れた。航空自衛隊第1警戒群電子通信隊が日本の領空を監視している。 基地本部地下のレーダー監視、電波通信などの展示場では、係員が見学者に「同基地には、航空機の機影を捉えるレーダーが装備され、24時間365日監視している。視界は360度。不審機をとらえた場合は司令部に連絡、司令部はスクランブル(緊急発進)を命じる。ミサイルの場合は白山基地のパトリオットミサイルが迎撃する」と説明。「不審機が日本の領空を侵犯した場合、退去を命じる。不審機との交信は英語が基本で、ロシア語、中国後でも行う。同基地には約300人が勤務している」と解説。緊急発進は、小牧基地(愛知県)、小松基地(石川県)の戦闘機である。
記念イベントとして、航空自衛隊小牧基地のF742戦闘機の空中アクロバットショーなどを予定していたが、山頂は小雨で霧が立ち込めていたため、中止された。


「生きる」をテーマに国津小で稲刈り体験

名張市立国津小学校(雪岡校長)で小学生たちが植えた稲が豊かに実り8日、児童38人と7人の教員、保護者が地元の山本茂樹、池田篤久さんの指導で刈り取りを行った。児童は作業を始めるに当たり、指導者から、稲刈専用のノコギリ鎌の使い方に気をつけるよう注意を受けた。次に、刈り取った稲の株はきちんと揃えるよう注意があった。 児童たちは1株づつ刈り取った稲の株をきちんと揃えて並べ、先生がこれを束ね、乾燥用のハサ(さお)にかける作業を行った。最近の稲刈りはコンバインなどの機械で刈り取りと脱穀を同時に行い、ハサ掛けの工程は省略されることが多いが、体験刈りは伝統的な方法でよく乾いた稲穂を脱穀するため、おいしい米になる。昼夜の寒暖の差が激しく、きれいな水を使うことから、最近は、国津の米がおいしいと人気が出ている。
国津小学校の稲刈りは特認校として特別の教育を進め、米ができるまでの過程を泥におまみれながら学ぶ貴重な体験で、同じ特認校の滝之原小学校でも行われている。農作業体験と地域の人たちの交流は、ほかの学校では学べない貴重な体験。 今年5月の田植え時には、東日本大震災を励ます意味で、田んぼに「生」という文字が浮き出るように植えられた。この文字が実った稲穂の間に見られるはずだったか、稲が台風12号で倒れたため、残念ながら、きれいには出なかった。
参加した児童は「お米を作るってことは大変なことだなと思う。でも、植えた苗が実ってうれしい」と話した。


希央台に天然温泉・農産品の販売も

名張市は29日、名張市役所で希央台公益施設用地を温浴施設として利用する伊賀の湯の経営者・(株)晃商(京都市本社)と事業契約を締結した。契約には同社の新井義淳社長、金村常務らの幹部、仲介者の近鉄不動産、名張市のKCB社の吉永博行顧問が出席。名張市からは亀井市長、前田副市長、前田都市整備部長、橋本産業部長と立会人の柳生議長らが出席した。
源泉掘削について同社は、工事費約11億円をかけ、温浴施設のほか地下をボーリングし、深井戸から地下水をくみ揚げる。また地下1800・のボーリングを行い、天然温泉の湯脈を掘り当てる予定。事前の電気探査では、湯脈があるとされている。
このほか、食事だけでも利用できる直営の焼肉レストランを併設し幅広く、集客できるよう計画している。
名張市は同施設にはJA、商工会議所、観光協会などが参加、地場産の野菜や農産加工品、特産物、工芸品などを販売する「とりたてなばり交流館」を併設、障害者が交流できるイベントスペースを計画し、来年8月オープンの予定。


防ごう街頭犯罪・チラシで啓発活動

街頭犯罪を防ごうと毎月、抑止対策強化日を定め、各種施設で広報啓発活動を実施している名張警察署は8月19日、名張市下比奈知のアピタ名張店で車上狙いなどの犯罪被害防止を呼びかけた。
玄関口では、雨天のため防犯のぼり旗が揚げなかったが、名張地区防犯協会員らは、「車内に貴重品を置かないで」と書かれたタオルや身近な犯罪から身を守るチラシ、ティッシュなどを買い物客に配り、啓発を図った。


平和の集い「平和の鐘を鳴らそう」

終戦の日の15日、名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺、名張ユネスコ協会、名張ローターアクトクラブ主催の「平和の鐘を鳴らそう」の集いが行われ、名張市青蓮寺のB-29墜落現場で追悼式が行われた後、地蔵院青蓮寺で平和を祈る行事が行われ、130人が平和を祈念した。
午前11時から戦時中、米軍機B-29が墜落した現場で、搭乗、戦死した米軍兵士を追悼した。B-29に搭乗していたロバート・アーノルド大尉ほか11人の兵士の名前を刻んだ追悼碑の前で、木室裕子さん(桔梗が丘)がバイオリンで日米国歌を演奏、参加者は追悼碑に献花した。(写真)
その後、地蔵院青蓮寺で、名張ユネスコ協会員が「平和の歌」を合唱。青蓮寺の耕野一仁住職が「命の大切さについて」、名張ユネスコ協会長が「平和の鐘について」話し、曽和道子さん(桔梗が丘)が「私の戦争体験」を語った。
日生学園高校生がハンドベルで、日米の歌5曲を演奏し、小林美智代さん(栄町)が平和の集いのために作詞した「鳩よ伝えて」を独唱した。ついで、鳩10羽が子どもたちの手で放され、空高く舞い上がった。
正午12時から66人が平和への祈りをこめて一打ずつ打ち鳴らし、市内の寺院や教会、神社で同じように平和を祈る66打が打ち鳴らされた。


平和を感じるコンサート〜名張にも戦争があった〜

女性コーラスグループ箕曲コーラスLa・Pesca(ラ・ペスカ)が9日、美旗公民館で「平和を感じるコンサート」を開催、男性デュオ「まったけ」男女グループ「ゆりね」も参加して、平和の大切さを訴えた。
ゆりねのヒーリングポップ、まったけのアコーステイックーユニット演奏やコーラスのあと、「名張にも戦争があった」の朗読があった。
青蓮寺の山中に米軍のB-29が墜落した話や近鉄赤目口駅でアメリカ軍の艦載機による機銃掃射を受け、約30人が亡くなったこと、蔵持小学校のピアノに銃弾が貫通したことなどが語られた。
第3部では、原爆を搭載した米軍機内の原爆投下前後の様子、原爆が広島に投下されるとき、爆発したときの模様、悲惨な被爆者の救護状況などの映像がリアルに上映された。
最後に、コーラスのメンバーによる合唱で締めくくり、出席者はあらためて平和を誓った。


従軍兵の回想絵画を非核パネル展に追加

名張市役所のロビーで展示されている非核平和パネル展はヒロシマ、ナガサキの原爆被爆者の悲惨な姿の記録写真を毎年展示し、戦争の恐ろしさ、原爆の悲惨さを市民に訴えている。8月16日まで。
今年は、裏面に、元日本兵・小松勝喜(美旗中)さんの戦争を回想した絵が展示されている。細かなタッチの水彩画で、入隊前後の様子や戦場での出来事を細かなタッチで表現。戦場で取っ組み合いの喧嘩をする伍長と兵長、それを仲裁する上等兵の様子。
塹壕(ざんごう)に隠れて敵の戦車が過ぎるのを待つ日本兵。ロシア兵との白兵戦、戦死した日本軍兵士の服をはぎ取る現地民を拳銃で追い払う小松さん本人。ポツダム宣言受託で日本が降伏、これを伝える師団司令部からの伝令、ソ連兵から武装解除をうける日本兵の屈辱的な場面など、従軍した人でないと書けないリアルな絵だ。


今年も豊作に!おいしいブドウいかが

赤目滝についで多くの観光客が入り込む名張市青蓮寺のブドウ園で今年も豊かな実りがあり27日、たわわに実ったブドウの房を名張乙女が大事に収穫した。関係者は「出来ばえは昨年並みで、今年も多くの観光客が見込まれる」と話している。10月30日まで開園。 甘さを表す糖度は平年並みの18度から20度。7月から8月末までデラウエアが最盛期で、7月30日には、どじょうつかみや食事ふるまいイベントがあり、自由に食べることができる。
8月15、16日は特別価格の販売を行う。9月には大粒の巨峰、富士、伊賀乙女などの大粒品種が最盛期になる。 青蓮寺ぶどう組合は会員19人で13・のブドウ園があり、名張市には珍しい専業農家が多く、若い後継者も育っている。10月10日にはイベントがあり、獣害駆除で捕獲した猪肉がふるまわれる。


道路通行止めも・・大型台風6号報告

台風6号の接近で20日、県下では熊野地方で980ミリという豪雨が襲来、伊賀地区では伊賀市柘植で男性が行方不明になる被害があった。名張市では土砂崩れ、道路通行止めなどの被害があった。県道名張―曽爾線は名張市中地山地内で通行止めとなったほか、県道赤目―掛線が通行止めになっている(7月22日現在)。 市道でも崩落屋倒木のため一時通行止めとなった個所があり、名張市は復旧を急いでいる。河川では1級河川名張川の護岸が崩壊した。


ご当地グルメで挑戦!牛汁をグランプリへ

ご当地グルメの祭典「2011中日本・東海B1グランプリin豊川」への参加に向け、名張市の「隠(なばり)伊賀牛汁協会」のメンバーは7日、武道交流センターいききの厨房でグランプリ制覇を目指して勉強会を開催した。新たな味を求めて、具材やだしについて公開研究会を企画、一般参加者を交え熱い議論が交わされた。
牛汁はご当地グルメとして定着、伊賀牛を楽しんでもらおうとして開発、牛肉と野菜をいれ、しょうゆう味の汁で市内のイベントにも参加し、市内の10店舗でも提供している。東日本震災には宮城県塩釜市で炊き出し料理として振る舞うボランティアを行った名張市の代表的な料理。
最後に意見が集約され、だしは野菜だしをあわせ、具材は伊賀牛、たまねぎ、わかめ、肉みそ焼きのおにぎり。好みに合わせて牛のしっぽから抽出したコラーゲンとトマトを加えて味を調整。協会では本番前に、市民向けの試食会を計画している。


YMクラブが名張市図書館で油絵展

YMクラブ(中村寅造代表 桜ケ丘)の会員による絵画展が名張市立図書館で開催されている。
油絵による風景や生物など、アマチュァながら、力作ぞろいで、訪れたひとたちは「素晴らしい作品がそろってますね」と口をそろえて話していた。26日まで展示。


花火のテーマは絆

名張市、名張商工会議所名張市観光協会で組織する名張川納涼花火大会実行委員会はこのほど、今年の納涼花火大会を7月30日(土)、名張新町河畔と黒田地区を会場として開催することを決めた。今年のテーマを「絆」とし、東日本大震災で得た日本人の絆の深さと、何事にも屈しない忍耐力と持続力を名張からも発信できればと、今回の花火大会を企画した。
「山間に響き渡る大音量と大迫力の花火を見て、明日への元気、勇気、希望などを与えることができるような花火を届けたい」として、仕掛け花火やスターマイン約3000発の花火を打ち上げる。
同委員会は「運営は協賛金で賄うが、景気低迷の折、企業だけでは不足するため、各地域組織づくり事務所の公民館、市民センターに24日まで協賛金箱を設置、市民の協力を得たい」と話している。写真は過去の様子。

 

藤田監督が語る近大高専が公開講座開催

近畿大学工業高等専門学校は2日、アテネオリンピックの女子マラソン金メダリストで伊勢市出身の野口みずき選手を育てた同校客員教授の藤田信之監督を講師に、第1回公開講座を開催する。
藤田氏は京都府立洛北高校卒業後、シスメックス女子陸上競技部顧問のほか、ユニチカ、ワコール、グローバリー監督のほか、オリンピック、世界選手権、主要国際大会などの監督コーチを歴任している。
午後1時30分から3時まで、近畿大学高等専門学校1号館大教室で開催。入場無料、定員300人で先着順。事前申し込み制でメール、FAXまたはハガキで住所、氏名、電話番号を記載し、〒518‐0459、名張市春日丘7番町1、FAX62局1320、Eメールkyomubu@ktc.ac.jp

 

青蓮寺ぶどうで伊賀産ワイン

青蓮寺産のぶどうを原料に、伊賀市内のワイナリーで醸造した初の完全伊賀産ワインができた。「蓮」(REN)と命名されたこの赤ワインは、福田ぶどう園(青蓮寺ぶどう組合)とNPO法人スタイルワイナリー(伊賀市)が共同開発したもの。
名張市の青蓮寺湖観光ぶどう狩り園では、観光客たちが長い期間、ぶどう狩りを楽しめるように、10月末頃まで樹上にぶどうの実がなっている。
平成20年11月、福田ぶどう園の経営主・福田力也さんが、この完熟ぶどうを利用した加工品の開発に着手。国内唯一のNPO法人が運営するワイン醸造所のスタイルワイナリーで300`のぶどうを樽に仕込んだ。1年後には試作品ができあがったが、その後、伊賀地区の農村青少年クラブや普及センターの協力を得て、販売方法、価格、商品名、ラベルなどの検討と改良を重ねた末、今回の純伊賀産「伊賀名張青蓮寺湖ワイン「蓮」(REN)2009」が完成させた。原材料として使用しているマスカットベリーAは、生食でもワイン用原料でも使える品種。「巨峰とデラウエアの中間ぐらい」という福田さん。糖度は高く、酸味もあり、濃厚な味。このぶどうでフルーティーで甘い香りと軽い飲み口が特徴の赤ワインに仕上がった。
「蓮」は限定100本の予約販売制。フルボトルで税込み2500円。福田さんは「外国のものに比べると割高なように思われるかもしれないが、国産100パーセント。まだ生産量もわずかだが、将来的には三重県が誇る目玉となるようにと考えている。多くのお客様に飲んでいただきたい」と話している。
現在の販売方法は福田さんに電話(080‐6927‐0061)後、青蓮寺の山ゆり案内所で。


クリーン大作戦3100人参加

恒例の名張クリーン大作戦が5日、名張市内で行われ、43の地域や団体から約3100人が参加した。回収したごみは439キロ。テレビ17台、冷蔵庫6台、タイヤ126本。実行委員会本部がある同市新町の名張川河川敷では約200人が参加、空き缶やペットボットルなどを回収した。
実行委員会のNPO法人「地域と自然」(中西崇雄理事長)は、名張市街地から河川へ流出する下水口に、自然分解する網袋の中へ木炭30キロと採石を入れて沈め、水質浄化を図った。

 

鼻の捜査官委嘱・昨年に続き警察犬配属

犯罪捜査に「鼻の威力」を発揮する警察犬の委嘱式が30日、名張警察署で行われ、昨年に引き続き、名張市内のシェパード雌雄1頭ずつが同署管内に配属された=写真=。オスはアドルフ・フォン・ノイン・ドルフ号で8歳、体高64センチで名張市夏見、建材販売業・高北一幸さん(65)所有。足跡を手がかりにして捜索を行い、昨年度は4件の捜索を行った。
メスはイッシー・フォム・キューラクソウ号3歳、体高61センチで名張市朝日町、団体役員寺島剛さん(61)所有。2年連続の嘱託で昨年は1件出動。
名張署の島孝彦署長は「頼もしい2頭に犯人追跡や警備の手伝いを期待している」と話した。

 

近大高専が学校紹介

近畿大学工業高等専門学校は25日、同校キャンパスで学校紹介フェアを開いた。参加した伊賀市、名張市の企業、市職員ら約300人は、教員らの研究成果などをポスターをみながら説明を受けた。
会場の体育館には、機械システム、電気電子、情報コミュニケーション、都市環境、共通教育科の専門分野の教授らが、わかりやすく対応に当たっていた。また、武道や野球、陸上、サッカーのほか、ロボット技術部の活動も紹介していた。
産官学の連携をするための開かれた学校紹介だけに、企業の担当者は、「いますぐ、連携を図って研究開発するわけではないが、今後も、この様な機会を設けてほしい」と話していた。また、神野校長は「本校には、企業にいた先端技術者や大学関係者、多くの特許取得者を含む博士や修士、学士の教員を採用している。実践的創造工学教育はもちろん、一般教育や学生スポーツの分野でも数々の実績をあげている。これからは、地域の皆さんと共に発展していきたい」とあいさつした。

 

稚魚アユ放流に保育園児ら大喜び

名張川の新町橋合流点の河川敷で18日、名張市内の昭和保育園園児31人が稚アユ300匹を放流した。やなせ宿を運営するまちなか運営協議会と名張川漁業協同組合が体長8a前後の稚アユを用意し=写真=、園児たちはポリバケツを使って川岸から流した。
河原ではアユの模型を使った生態説明もあり、勝木祥文同漁協理事は「アユは本当は海にかえりますが、名張川の場合は産卵は名張川でして、高山ダムにおりて、大きくなってまた、名張川にもどってきます」とわかりやすく話した。初めての体験に園児たちは、大喜びだった。

 

自転車の安全利用 シートベルト着用 飲酒運転根絶

春の交通安全運動が11日スタート。伊賀市、名張市で出動式と啓発活動を行った、名張市は夏見の勤労者福祉会館で約120人出席。島孝彦名張署長は「住民一人一人が交通ルールを守ることが大切で、実践することが安全につながる」と話し、亀井利克名張市長は「市民総ぐるみで交通安全に取り組もう」と呼び掛けた。この後、大屋戸保育所の児童20人が「横断歩道はよく見てわたります」「信号を守ります」など交通ルールを守る5つのことがらを大きな声で約束した。


名張市が大震災で釜石市に派遣

 名張市は東日本大震災の被災地・宮城県塩釜市に5月1日から職員を派遣することになり29日、名張市役所で壮行会を開き亀井市長が激励した=写真=宮城県からの要請で、派遣期間は短期3か月と長期5か月間の派遣で、短期は10人づつ2週間を基本にし、延べ人数は70人。長期は2人づつを1か月を基本に交代し、延べ10人になる。
  短期派遣者は塩釜市公民館で食事の世話や受付などを行う。長期派遣者は塩釜市役所水道部で道路の被害調査や復旧設計を行う。
  亀井市長は今後の支援体制を把握するため、塩釜市を訪問する。


湖岸を走るクラシックカー!堺正章さんら名張へ

クラシックカー約54台が大阪、奈良、三重を4日間で走るロードレース「ラ・フェスタ・プリマヴェラ2011」の一行が18日、名張市に入った。
堺正章、近藤真彦、鈴木亜久里氏らの著名人を含むドライバーが乗ったクラシックカーは1927年から1967年までの名車ばかり。参加チームは奈良県から比奈知ダムの湖岸道路を経て、名張市夏見のチェックポイントのハンバーガー店に到着。昼食弁当を受け取った後、忍者服を着た市内の富貴の森保育園児から、安全運転の心得を書かれた手ぬぐいの巻物を受け取り記念撮影をした
一行はこのあと、伊賀市に入り上野城で市民の出迎えを受けた。各チェックポイントでは東日本大震災の募金が行われ、集まった義援金は被害地に届けられる。


伊賀市と名張市の23年度予算

新しい23年度がスタートしました。伊賀市、名張市では職員の人事異動が行われ、それぞれの部署で新年度事業への取り組みが始められています。そこで伊賀市、名張市の新予算を比較検証してみましょう。
平成23年度の一般会計の当初予算は、名張市247億4,200万円、伊賀市は428億5,982万円となり、伊賀市は名張市の約1.7倍です。
名張市の人口は82,358人、伊賀市は99,9082で、市民一人当たりの予算額は、名張市30万420円、伊賀市42万8,992円となります。
詳しい内容を4月16日発行の伊和新聞1面に掲載しています。そちらも合わせてご覧ください。


名張育成園の作品展

社会福祉法人・名張育成会(美旗中村)は4月15日から17日まで桔梗が丘近鉄百貨店A館3階特設会場で、生徒の作品展と販売会を行う。和紙工芸品、書道作品、一閑張り、草木染め作品、陶芸作品、絵画作品など500点が展示、作品はすべて販売される。10時から午後6時30分まで。
問い合わせは名張育成園、電話65局0271まで。


熊野市から名張へ移転近畿大学工業高等専門学校

名張市春日丘の皇學館大学福祉学部が3月で名張学舎から伊勢学舎に移転、代わって熊野市から名張市に移転する近畿大学工業高等専門学校(神野稔校長)は4月1日から、開校に向けて準備を始めた。3号館校舎の北側には4号館が新築され、実験室や実習室には設備や機械が持ち込まれた。また、新たに造られた雨天練習場やグランドが、学生の受け入れを待っている。
工専の移転により、神野校長はじめ教職員や学生ら約580人が名張市内に移転し、名張市は定住による経済効果は約7億5千万円と推計している。名張市は近畿大学に対し、医学部から市立病院に医師を派遣するよう要請している。


松明、東大寺へ

奈良東大寺二月堂のお水取り(修二会)に使う松明(たいまつ)を名張市から運ぶ「松明調進」が12日行われた。700年以上松明の薪を奉納してきた赤目町の「伊賀一ノ井松明講」やこれに協力している「春を呼ぶ会」、市民など約200人が松明薪を束ねた「荷」を担ぎ、40キロ離れた東大寺を目指した。
一ノ井の極楽寺で道中の無事を祈る法要のあと、一行は交代で荷を担ぎながら、伊賀と大和の境の笠間峠に向かった。県道名張〜都祁線を歩み、途中から古道に入り、峠を越え奈良県宇陀市室生区上笠間に入った。旧笠間小学校で「笠間を思う会」の人たちの出迎えを受け、心づくしのイノシシ汁とおにぎりの接待を受けた。
その後、バスで名阪道から国道369号線、県道80号線を通って奈良市に入り、東大寺手前で下車、東大寺関係者の出迎えで二月堂に向かった。二月堂に松明を納めて、祈祷を受けた。


5mの津波も覚悟で・・危険と隣合わせの捜索

東日本を襲った大地震で、名張市消防本部の第一次緊急消防救助隊は11日、県の要請を受け、10人の救助隊員を被災地に派遣した。隊員は三重県隊として名阪道の御在所サービスエリアで合流、千葉県に派遣された。
千葉県に到着した三重県隊員は、先に派遣された四日市消防隊がコンビナートの消火に当たっていたことから、名張市隊員は仙台への転進が命ぜられ、仙台市若林区で行方不明者の捜索に当たったが、人命発見に至らず、15日帰着した。
救助隊の藤岡隊長は、「捜索中、津波警報が発令され、倒壊していない民家の2階に避難した。3メートルの津波とのことだったが、上空にヘリが飛来、5メートルの津波との無線連絡が入った。そこで、屋根に上がり、津波を覚悟した。津波は来なかった」と話した。
救急隊の富永隊長は「自衛隊が収容した患者を医師がトリアージ(重症患者を優先する仕分け)をした患者を指定の病院まで運んだ。病院は満員で、ここでもトリアージが行われ、収容まで長時間待たされた。70歳代の男性と90歳台の女性を2回に分け、搬送した」と話した。
現地で不足しているのは、「食料や飲料水やトイレだ。情報も不足している」と報告した。一行は14日に第2次隊と交代した。原発による同隊員らの被爆チリは名張市立病院の医師が除去した。危険と隣合わせの捜索


名張女子が健闘・25回青蓮寺湖駅伝

沖津藻(おきつも)の名張に春を呼ぶ、25回名張青蓮寺湖駅伝競走大会が2月27日、名張市の青蓮寺ダムを周回するコースで行われ、市内、県内外から71チームが参加した=写真=。
男子の部(6区、20.24キロ)に44チーム、女子の部(5区、13.03)に8チーム、男女混成の部(同)に19チームが出場し、参加者や市民の声援を受け早春の湖畔を力走した。地元・青蓮寺地区から猪汁が振る舞われた。
総合成績は[男子](1)ラン・ホリック(津市)(2)旭ダイヤA(伊賀市)、(3)大阪走友会K(富田林)(4)STRT(志摩市)(5)名張自動車学校セフテイドライバーズ(6)名張消防署 [女子](1)星翔高校クラブ(摂津市)(2)名張自動車学校セフテイドライバーズ(3)BanjaGirs(名張市)(4)パナホーム伊賀女子チーム(5)CENTRAL LADY5(名張市)(6)ヨガチュラ女子駅伝部(名張市)


全国制覇を期待!伝統の名張高柔道部出場

名張高校柔道部女子部員7人が20、21日に東京の日本武道館で開かれる「第33回全国高等学校柔道選手権大会」に出場のため1日、市役所を訪れ、亀井市長に抱負を語り、激励を受けた。
出場するのは2年生の杉本由貴、青山和世、北岡京、1年生の中村梨保子、蟹江和美、古澤李枝子、宮前静香のみなさん=写真=。
名張市武道交流館いきいきで行われた1月の三重県予選では、団体と個人戦の全階級を制覇している。


名張高校の3年生 市役所で出前トーク

「仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか」──。県立名張高校の生徒が二十四日、名張市役所を訪れて行政や議会について理解を深める「出前トーク」を体験した。
市の委託を受けて人材育成事業「隠(なばり)・元気まち仕掛人塾」を手がけるNPO「みどりの絆」が企画した。22年度事業ではとくに若い世代に参加を呼びかけ、名張高校の総合学科でマーケティング演習を受講する3年生5人が塾生として加入。まちづくりをテーマに活動してきた。
 出前トークは、市が市民の要請を受けて事業や課題を説明する場。男子3人、女子1人の3年生4人はまず市議会第1委員会室で市職員の話に耳を傾けた。事前に提出されていた質問に生涯学習室や地域経営室の職員が口頭で答えたが、「市役所はどんな仕事をしているのか」「何人の人が働いているのか」「組織構成はどうなっているのか。部署は何のためにあり、どんな役割を果たしているのか」など簡単だが説明しにくい質問もあり、職員は真剣な表情で回答。仕事のやりがいを尋ねられ、「市民の幸せのために仕事をしているので、市民に喜んでもらえたときにやりがいを感じる」などと公務員の仕事について語った。
つづいて、市議会の幸松孝太郎議員(みらい)の案内で庁内を見学。窓口ごとにどんなサービスが進められ、どういった仕事を担当しているのかなどの説明を受けた。市長室では、亀井利克市長が不在だったため前田國男副市長が応対。名張高校OBの前田副市長は後輩たちを前に、庁内の組織構成や自身の職掌について話した=写真。
議場見学では議長席の座り心地も確かめ、そのあとふたたび第1委員会室へ。幸松議員に吉住美智子議員(公明党)、川合滋議員(みらい)も加わって、市議会の仕組みや議員活動の具体的な内容、議員としての考えなどを説明。フリートークでは「議員になった理由は何ですか」「議員を辞めたいと思ったことはありますか」などの質問が飛び出し、議員はわかりやすく回答。市職員からは全国や三重県の平均を上回る早さで高齢化が進むという名張市の将来予測なども教えられた。みどりの絆理事長の石見彰教さんは「鋭い質問が出され、手応えを感じました。来年度も若い世代と連携してまちづくりについて考えていきたい」と話していた。


積雪、氷瀑…一面の銀世界

日本列島を襲った寒気団の影響で、伊賀地方でも14日午後から雪が降り始め、名張市内は10センチ以上の積雪があった。市内の名勝・赤目四十八滝は、1月下旬から氷瀑した滝が雪景色も加わり、まるで白一色の銀世界に。
同保勝会は「今年は久しぶりに不動滝も凍り、30日から1日にかけては、通常の5倍もの来山者があった。雪も積もり、その美しさは格別です」と話していた。=写真は不動滝=


決意新たに!美し国駅伝名張結団式

名張市教育委員会は2月9日、名張市役所で2月20日津市で行われる第4回美(うま)し国駅伝市町対抗駅伝大会出場選手の結団式を行い、亀井利克名張市長、吉住美智子副議長、中森文博、北川裕之県議らが選手団を激励。
出場する選手は名張市内の小学校、中学校や名張市内に住む高校生、大学生、事業所の社員で1区から10区までの区間をリレーする。選手は各区間に2名選ばれ、駅伝当日はどちらか1名の選手が出場する。監督は岩森正敏(市陸上競技協会長)、コーチは佐藤正治(市陸上競技協会理事)。
出場選手は1区・(小学生、女)小寺まり(緑が丘、蔵持小)、渋谷奏(桔梗が丘南、桔梗南小)2区・(小学生男)杉本虎太郎(上比奈知、比奈知小)鈴木陸斗(桔梗が丘3、桔梗小)、3区・(中学生、女)渋谷彩音(桔梗が丘南、北中)、辻野恋(美旗池の台、北中)、4区・(中学生、男)辻野恭哉(美旗池の台、北中)、中舎優也(すずらん台西、北中)、5区(40歳以上、男)・春日孝男(滝之原、伊賀つばさ学園)、松生直(梅ヶ丘北、クボタ松下電工外装)、6区・(ジュニア、男)西野智貴(東田原、上野工)、守田祐基(東田原、名張桔梗高)、7区(一般女子)・松生美樹(梅が丘北4、伊賀白鳳高)、田中ひな(すずらん台東4、北中)、8区・(20歳以上、女)清水知佳(桔梗が丘5、名張市役所)、白江真有美(春日丘1、光洋鋳造)、9区・(ジュニア、女)坂本美穂(すずらん台西1、名張桔梗高)、仲浦和稀(蔵持町原出、津商業)10区・(20歳以上、男)、佐藤雄治(刈谷市、トヨタ紡織)、辻野裕斗(美旗池の台西、皇学館大学)


一般公募の福娘が登場・蛭子神社八日戎まつり

名張市鍛冶町、蛭子(えびす)神社の「八日戎(えびす)」は7日宵宮、8日本祭の日程で営まれるが、8日には初の一般公募による福娘が登場し、参詣客に福を授ける。
福娘は市観光協会が募集し、市内在住の21歳から28歳までの女性10人が応募。
同神社で行われた福引の結果、旅館勤務の山本恵さん(22)、フリーターの松本友里さん(23)、大学生の春日博美さん(21)が福娘に決まった。
日程は、7日午後1時から千人鍋によるハマグリ入り粕汁のもてなし、3時から七福神の舞奉納、4時からほろよい屋台の牛汁ふるまい(先着200人)。8日が福娘による吉兆の授与、ハマグリ市。
問い合わせは同神社(電話0595・64・100)へ。


自由にご意見を・ワールドカフェ開催

なばりNPOセンターは1月23日、名張市蔵持の武道交流館いきいきで「ワールドカフエinなばり」を開催、市内の市民団体やNPOの会員が参加し、各テーマについて自由に意見を出しあった。
参加者は10人のグループに分かれ、テーマは「私と名張」「私が小学生だったらこんな名張にしてみたいな」「私がもし市長だったらこんな名張にしてみたいな」。
メンバーは、名張でつくられたケーキや和菓子をつまみながら、順次テーブルを変え、新しい仲間と話し合い、会話を楽しんだ。
主催者のNPOセンター飯野理事長は「会議で四角四面の議論をしていてもよい案が出ないことがある。だが、休憩中にお茶を飲んでいると、思わずよい意見やアイデアが出ることがある。ワールドカフェはこの発想で議論を盛り上げる。また開催したい」と話している。


八幡神社で初弓射的行事

名張市八幡地区の正八幡宮で16日、約400年前から伝わる初弓射的行事が、宮総代や地区役員の手で行われた。
正八幡宮での神事の後、「鬼」と書かれた約11間(20b)先の的を狙って矢を放ち、区役員の奥田和彦さんが2巡目に的中、住民の無地息災を願った。
山下員啓区長によると、京都知恩院の33間堂の通し矢に由縁があるという。

 


名張市消防団 一斉放水で出初式

名張市の消防出初式は8日、同市夏見の総合体育館で行われ、名張市消防団員、名張市消防本部職員、幼年消防クラブ員など約500人が参加した。亀井市長点呼の後、優良団員の表彰があり、亀井市長は、「市民の安全を守る皆さんに感謝するとともに、今年も一層、精進していただきたい」と訓示した。式典後、幼年消防クラブによる消火演技、同クラブの合唱などが披露された。終了後、消防車両が行進、名張川左岸(鍛冶町橋下流)で一斉放水が行われた。 


歴史と自然生かし・・私有地有効活用企画案提出

名張市の美旗地域まちづくり協議会はこのほど、美旗新田にある市有地の活用案をまとめ、名張市に提案することになった。
同土地は、開発業者が取得後、倒産、名張市が債権者から買い取った新田水路沿いの約19.5ヘクタールで、このうち8.5ヘクタールをノーベル製菓に譲渡(R地区)した。残りは毘沙門塚を含むL地区(6.9ヘクタール)、女良塚を含むM地区(3.6ヘクタール)に分け、それぞれの用途を決めている。
L地区は多目的広場と管理事務所、農業公園、植樹地、親水公園、ワイナリー、資源循環型施設(草木の堆肥など)、散策道、展望台などを造る計画。
M地区はレクレーション広場、資料館(新田水路や古墳を生かした学びのスペース)、憩いのスペース(憩いの場所、農産物やノーベル飴の直売所など)、体験農園(バラ園、ブルーベリー園、ブドウ園)、福祉施設、休憩所、駐車場、市民農園(果樹園、貸農園)、バーベキューハウス、温室を使った園芸福祉など。
周辺整備としては、アクセス道路、サイクリング道路、古墳の整備(雑木整理と周濠整備)殿塚、女郎塚、毘沙門塚の整備をあげている。
室谷会長は「市有地は古墳群がある素晴らしい場所だ。この場所を利用して歴史、自然、農業を組み合わせて市民の憩いの場所にしたいと思っている。ノーベル製菓からも名張市へ協力をいただいている。美旗地区には古墳群、戦国時代の城、江戸時代の新田開発と新田用水、初瀬街道沿いの新田宿など歴史の宝庫だ。市有地には美旗ミュジアム構想があり、歴史と自然を生かしたスポットにしたい」と意欲を見せている。