2013年度 バックナンバー
人権作品表彰・ふれ愛コンサート

人権週間(12月4日〜10日)期間中の8日、名張市松崎町のADSホールで第65回人権週間記念行事「ふれ愛コンサート」(主催・名張市、名張市教育委員会、名張市人権センター)があった。参加者は約650人。
第1部は人権に関する作文、標語、ポスター、フォトの各部門の表彰式と作文の朗読発表。
表彰作品は、市内から作文約5000点、標語約3400点、ポスター約5200点、写真8点でこの中から啓発ポスター、啓発用ポケットティッシュ、人権作品集として活用する作品も選ばれた=写真。
作品選定は、あらゆる差別、人権問題の解決のため、家庭生活、学校生活、社会生活での体験や学習で学んだことを通して、人権尊重の大切さや差別をなくしていくための意見、感想が述べられているもの。また、観念的なものに留まることなく自分自身をふりかえり、自分の問題としてできることをしていこうとする姿勢や意欲が伝わるものを審査基準とした。
ポスターで表彰された薦原小学校1年生の三田村心春さんは、「いつもはあんまり絵は描かないけど、この絵は学校でみんなと一緒に一生懸命描きました。うれしいです」と喜んでいた。
第2部では故・坂本九の長女、大島花子さんのコンサートとトークショーが行われ、父・坂本九さんの突然の死から感じた日常の尊さや、親から子への愛などを語った。


地域ブランドに美旗メロン商標登録

名張市美旗のマスクメロン「美旗メロン」がこのほど、特許庁の地域団体商標に登録され、地域ブランドに認定されたのを受け、先月28日に、JA伊賀南部メロン部会のメンバーやJAの職員が市役所を訪れ、亀井市長に報告を行った。
伊賀地域では「伊賀組み紐」「伊賀焼」の工芸品が登録されているが、農産物では初めて。
美旗メロンの栽培は平成7年に始まった。平成17年度にはJA伊賀南部メロン部会が発足、販売を一本化した。糖度を保つため、一株に一個しか作らない。
美旗メロンを名乗る条件は、重さが1.5〜1.7キロで糖度は15度以上が必要。果肉は黄緑色の「青果肉」とオレンジ色の「赤果肉」があり、毎年、両方合わせて約8000個を同市小波田のカントリーエレベーターの直売所で販売している。今期は部会員11人が80アールでハウス栽培し、今年の売上総額は980万円になった。問題は生産者の高齢化で、部会では若い後継者を望んでいる。
亀井市長は「商標登録を機に生産量を増やし全国展開ができるよう頑張ってほしい」と励ました。


青森リンゴいかが

とれたて名張交流館でフェア青森県の特産物フェアが名張市希央台の「とれたて名張交流館」で開かれている。名産青森リンゴやニンニクなどに人気があり、加工品のリンゴジュースやニンニクラスク、南部せんべいなども売れ筋という。このフェアは三重県や青森県など13県で構成する「自立と分散で日本を変えるふるさと知事ネットワーク」の交流事業として行われ、県内19か所の直売所でも同時販売されている。店頭に来た主婦は「最近のリンゴは色も良く甘みが増しておいしい」と本場のリンゴを買い求めていた。12月2日まで。

 

近鉄赤目駅前に旅のステーション

名張市の赤目まちづくり委員会は近鉄赤目口駅前の三重交通乗車券売り場跡に、赤目四十八滝だけでなく、周辺の自然、歴史、文化などを紹介する「ふれあい情報館 旅のステーション」を開設、17日に開所式を行った。
案内所のスペースは約30平方メートル、店内にはポスターやパンフレットを置き、赤目地区を紹介。同ステーションは土曜、日曜、祝日の午前8時30分から5時までオープンする。今後ボランティアスタッフを募集して人員を増やし、案内を充実させる。テープカットには亀井利克市長、北川裕之県議、吉田正巳市議らが参加した。
同委員会では、「赤目地区には赤目滝以外に古墳や東大寺二月堂の松明調新行事にまつわる史跡や戦国時代の天正伊賀の乱の最後の決戦地・滝野城などの史蹟も多い。赤目をもっと知ってもらい、まちおこしにつなげたい」と期待している。

 

感動の「伊風堂々」

真言宗の開祖・弘法大師にちなむ伊賀四国八十八ヶ所霊場会主催の開創150周年記念事業が9日、伊賀市西明寺の伊賀市文化会館さまざまホールやヒルホテルサンピア伊賀を会場に約1500人の善男善女が集まり、盛大に開催された。文化会館では八十八か寺のご本尊の写真が並んだ。また、順番にお砂を踏む部屋があり、サンピア伊賀では盛大な茶会があった。圧巻は、さまざまホールで、豊山(ぶざん)太鼓による千響コンサート。“威風堂々”と演奏され、今回の催事テーマ「伊風堂々」にふさわしい感動を与えた。

 

今年も盛大に観阿弥祭り

第44回観阿弥祭りは3日、上小波田の観阿弥ふるさと公園で行われた。これに先立ち、永尾不動産(名張市桔梗が丘)の永尾幸男氏の寄贈による公園石碑の除幕式が行われた。石碑正面には「観阿弥創座の地」、側面には初代会長・中内節氏作詞の「観阿弥賛歌」の一文「幽玄の能を開きて 花咲かす」が刻まれている。名張市南町の谷松石材が制作した。
除幕式後、午前10時30分からは、茂山一門による「太刀奪い」が上演され、約300人の観衆はプロ狂言や子ども狂言の上演、連吟、仕舞を楽しんだ。
中でも、地元の子ども狂言を指導する茂山七五三(しめ)さんら大蔵流狂言師の3人が「太刀奪い」を演じた「盗人を捕まえて縄をなう」のことわざに因む内容は、コミカルに演じられ、笑いと拍手が起こった。
名張子ども狂言の会の小学生3人が「口真似(くちまね)」を大きな声で演じた。さらに、小学生12人で「柳の下」を連吟。最後は、地元の6団体が連吟や仕舞を演じた。

   

健康学ぼうワールドカフェ

「住みなれた地域でいつまでも健康で暮らせるように」と三重大学(家庭医療学)、名張市が共催で10月17日、名張市産業振興センターアスピアでワールドカフェを開催、地域づくり組織、健康つくり隊、医師らが参加して楽しく健康を学んだ。
ワールドカフェはリラックスした雰囲気の中で、お茶やドリンクを飲みながら、カフェにいるような雰囲気で話し合う会。少人数に分けたテーブルで自由な対話を行い、ときどき他のテーブルのメンバーと混ざり合い、対話を続けながら、参加する会員の意見や知識を聞き、参加者全員の意見や知識を集めることができる。
参加したのは地域づくり組織の役員、三重大学、名張市立病院の研修医、看護師、看護学生、新神戸電機社員、名張市社協、同志社大学社会福祉学部、皇学館大学社会福祉学部の学生や公募の市民で、まず、テーブルごとに責任者を決め、それぞれに意見を出し合った。意見はテーブルに広げた模造紙に書く。20分たつと責任者以外は入れ替わり、新たなメンバーが意見を述べる。これを模造紙に記入。また、20分後にはメンバーを入れ替えなどを行い、楽しみながら多くの人の意見を聞くことができる。
カフェには、地域づくり組織(15地区から60人)、健康つくり隊8人、医師(三重大、名張市立病院)7人、医学生4人、看護師8人、看護学生4人、三重県理学療法士1人、新神戸電機2人、名張市社協2人、同志社大学社会福祉学部6人、皇学館大学福祉学部1人、近大高専15人、名張市町の保健室職員22人、名張市地域部7人、名張市保健師14人、市長ら合計約170人が参加して話し合った。

 

にぎわいみせた高専祭・ものづくり魅了

近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)の学園祭・近大高専祭は19、20日の2日間開催され、同校生の保護者や家族、名張市民でにぎわいをみせた。
各ブースでは、高専らしい、ものづくりを中心とした技術を生かした展示があった。電気技術を生かしたおもちゃの鉄道では、連結した2編成の列車が軌道を回り、上下の立体交差を同時刻に通過する仕掛けが人気を集めた。また、子供たちは、リモコンのカブトムシがゴルフボールをつかむ競争に夢中になった。
さらに小型のミニオートバイにまたがって喜ぶ子どもたちもあり、市民と一体となって学園祭を楽しんだ。教室では、同校には書道クラブがあり、見事な作品が展示されていた。桔梗が丘から訪れたという家族は「高専が名張に来て、人が増えたと思います。特に高専祭には、昨年も来ましたが、楽しみです」と話していた。

 

スリーハートが名張市へ白米5俵寄贈

NPO法人スリーハート(石原幸次郎理事長=富貴ケ丘)は市内保育所、園の給食用に名張市へ白米5俵を贈り、亀井市長から16日、感謝状を贈られた。
亀井市長は「毎年、ご寄贈いただき、ありがたく感謝しています」とお礼を述べた。石井会長は「当然のことをしているわけで、感謝状は恐縮しています」と話した。
同法人は市有地や個人の空き地の草刈りを委託事業として行い、その草を堆肥化して玉ねぎやサツマイモを無肥料、無農薬で栽培。同法人は美旗中村の農家から15ヘクタールの土地を無償で借りているため、お礼として米を買い上げている。米の寄贈は7回目になる。

 

便利で手軽な防災ずきん

名張市民1万5千人が参加した先月22日の防災訓練時、名張公民館で、戦時中の防空頭布(ずきん)を思い出す簡単で重宝なグッズが紹介されてた。頭巾で、広げると避難所での必需品が軽く縫い付けられ、参加者は感慨深く見入っていた。
バスタオルに縫い付けているのは、丸くまるめた小タオル、ごみ袋、紙おむつ、パンツ、靴下、軍手、下着(長そでシャツ)使い捨てカイロ、応急絆創膏、小銭、テレホンカード、千円札、呼子(笛)、小型ナイフ、常備薬、通帳番号控え、仕付け糸、綿テープなど。
作り方
(1)バスタオルに必要な物を配置し、仕付け糸で荒く縫い付ける。落ちない程度でよい。(2)縦長半分に折り布はしを縫う。(3)横長半分に折り自分の頭の大きさに合わせ、図のように縫いとめる(4)綿テープポケットをつける。ポケットには薬を入れ、テープにひも付き呼子をつける。(名古屋みどり災害ボランティアネットワークのアイ デアから)

 

命名・メイハンスタジアム

市の施設に料金を支払って企業の名前をつけるネーミングライツ[命名権]で名張市の市民野球場は「メイハンスタジアム」と命名され2日から使用開始された。
名張市東田原の警備・旅客運送会社メイハン(田畑博社長)が権利金を支払い、バックネット裏と1塁側の2か所に幅90センチ横5・4メートルのアルミ製の看板が取り付けた。年間72万円の料金で平成30年まで使用することになる。公共施設に企業名をつけるネーミングライツは名張市では2件目になる。

 

仲秋の名月鈴虫コンサート

仲秋の名月が澄み切った空に明るく輝いた20日夜、名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺の境内で鈴虫コンサートがあった。バイオリンなどの弦楽四重奏。そして篠笛と小鼓の演奏するなか、十五夜の月に照らされた楽士の演奏を約200人の聴衆は、耳を澄ませながら静かに聞き入った=写真。
第1部の弦楽四重奏では、筒井加奈子、野村初葉さんのバイオリンと永田圭子さんのビオラ、鍋谷加奈子さんのチェロが秋のメドレー=里の秋、野菊、虫の声、誰もいない海、七つの子、小さい秋見つけた、赤とんぼなどの懐かしいメドレーを演奏。
さらに、ふるさと、この道、いい日旅たち、見上げてごらん夜の星を、G線上のアリア、カノン、川の流れのようにを演奏、聴衆を魅了した。
第2部では、清水皓祐さんの小鼓、井上真美さんの篠笛が澄み切った境内の空気に心地よく響いた。井上真美さんは、目をつむり、笛の音色に陶酔するかのように笛を吹いた。青い月に照らされた境内は、別世界にいるような雰囲気に聴衆を引き込んだ。

   

最高齢者にお祝い

16日の敬老の日を前に4日、亀井利克市長は名張市の最高齢者の関正重さん(105歳、桔梗が丘1番町)と福永冨美さん(105歳、美旗池の台)にお祝いを贈った。関正重さんにはひざかけの記念品を郵送。福永冨美さんを入所中の百合が丘第2はなの里を訪問し亀井市長は記念品にパジャマセットをプレゼントした
冨美さんは極めて健康で食欲が旺盛、市長にもしっかりお礼を述べた。冨美さんは80歳台の子供3人で、孫が2人と曾孫2人に恵まれている。九州の熊本県で生活していたが、高齢化に伴い、親族のいる名張市に移住した。
同伴したお孫さんは「食欲が旺盛で、回転ずしに行くと、5皿も平らげる。甘いものが好きで、特に熊本名物の小豆で餅をくるんだ陣太鼓が好物。肉も大好きで、食べすぎないよう見張っている」と話した。

 

B-1ポスター完成

名張市制施行60年記念事業として11月30日と12月1日に行われるイベント「圏際・食彩・文化祭〜ご当地グルメでまちおこしin名張〜B1グランプリ」のポスターがこのほど完成し6日、名張市役所で公表した。
ポスターはB1判サイズのカラー印刷。制作にあたり、メーンのデザインを市内事業者から8月23日から9月2日にかけ募集、企画提案型方式で優劣を競い、7社、17作品の応募の中から伊和新聞社(名張市上八町)の作品が最高点を獲得、採用された。2代目歌川広重(1826〜69)が描いた錦絵「諸国六十八景、伊賀名張」の風景を背景にしたイメージデザインは今後、ポスターやガイドブック、販売チケット、ホームページなどに活用、大会のPRに一役かうことになる。
同まちおこしは、ご当地グルメを集め、名張市の活性化を狙った企画だったが、ポスター完成直前、「ご当地グルメまちおこし団体連絡協議会」(通称・愛Bリーグ、本部東京都)から「B1グランプリ」のロゴ使用の認可が下り、急きょポスターに刷り込んだ。大会関係者は「B1グランプリの名称が出たことにより、全国各地から集客が見込まれる。全国的に有名なB1グルメも来名、2日間で10万人の人が集まるのでは」と大きな期待を寄せている。

 

がん検診を伊賀くノ一がPR

名張市が推進しているがん検診受診率の向上をめざすキャンペーンに協力しようと、女子サッカーなでしこリーグに所属する「伊賀FCくノ一」の選手たちが、名張市の生活習慣病予防重点プロジェクトのPRに協力することになり、名張出身の那須麻衣子主将らが亀井利克市長を表敬訪問した。
今後市内で開催されるイベントなどで、がん検診の受診を呼びかける。
伊賀FCくノ一のオーナーの吉森理事長と浅野哲也監督が名張市出身の那須主将、山口洵子選手、坂口彩希絵選手と共に市長に面談、市長は「受診率アップのため、力を貸してほしい」と要請した。浅野監督は「検診は自分のためであり、家族のためでもある」と述べた。
選手たちは自分でメッセージを書いたTシャツを着用、那須選手の胸には「自分のために家族のために検診」、山口選手は「あなたの大切な人のために検診を受けよう」、坂口選手は「検診で乳がんをブロック」と力強く書かれていた。
名張市のがん検査受診率は県内で最低のレベルであり、昨年から受診率の向上を目指す取り組みを行っている。伊賀くノ一は昨年から、県などと乳がん検診の啓発運動に取り組み、今回の申し出もその一環。
名張市では10月6日の体育・健康フェスタや12月21日の教育フォーラムなどで呼び掛ける予定。

 

太陽光発電所完成

名張市桔梗が丘1番町、名張近鉄ガス(村井宏社長)は29日、市内八幡の八幡製造所に完成した太陽光発電所の竣工式を行った。
従来のガス事業に発電事業を加えたエネルギー企業として、地域社会に再生可能エネルギーの普及と促進を進めたいと5月8日に起工、8月26日に完工した。
同製造所の敷地3万6000平方メートルのうち8000平方メートルに発電用のパネル2912枚を設置。発電容量は698キロワットで、一般家庭約180世帯分に相当する年間約66万キロワットの発電量を見込んでいる。
【写真は太陽光発電所竣工式でテープカットする村井社長(右から2人目)ら=名張近鉄ガス八幡製造所で】

 

明治初年の警察署・作家の北泉さんが伊賀市へ寄贈

小説「忍ぶ糸」の原作者で伊賀市上野丸之内に住む北泉優子(まさこ)さん(76)は19日、国の登録有形文化財の自宅を伊賀市へ寄贈するため、伊賀市役所を訪れ、目録を岡本市長に手渡した。
同家は明治21年、上野城の東大手門付近(伊賀市駅付近)に建てられた上野警察署の庁舎で、広さ152平方bの平屋建て寄せ棟の洋風木造建築。当時は県内の警察署のモデルともなった。
建物は昭和7年、地元で三重合同新聞社を経営していた北泉さんの父・清さんに払い下げられ、同13年に現在地へ移築され社屋となったが、その後、住宅として使用した。内部は改造されているが、窓や外観に明治の西洋風建築の様式が残っており、平成9年、有形文化財に登録された。
北泉優子さんは、伊賀の組み紐織り一筋に生きる女性の物語を小説に書いた。作品の「忍ぶ糸」は映画化され、女優・栗原小巻さんが主演した。北泉さんは現在は一人暮らしで、敷地内に新しい家を建てることになっている。北泉の父が発行した三重合同新聞は425部で図書館に寄贈している。

 

盛大に夏祭り

名張地区まちづくり推進協議会が主催する名張地区夏祭りが2日、名張市元町リバーナで行われ、多くの市民でにぎわった。イオン名張店の1階駐車場周囲に模擬店舗が造られ、中央にやぐらが組まれ、江州音頭、河内音頭などの歌とともに周囲には踊り子の輪が幾重にもできた=写真。
名張音頭保存会、日本民謡和泉会、伊賀青山会、盆踊りサークル「乱」、栄町婦人会が祭りを盛り上げた。抽選会が行われた後、アトラクションがあった。伊賀流真太鼓のリズムで桜花女(おかめ)が見事な演技を見せた。

 

7万人が音と光を満喫・花火5千発、浴衣コンテストも

真夏の夜を彩る恒例の名張川納涼花火大会は27日行われ、約7万人の観客が音と花の競演を楽しんだ。
この日、名張花火大会に先立ち、午前10時から天正伊賀の乱の犠牲者を祀る丸之内の万霊供養塔で天正時雨(しぐれ)供養があった。また、産業振興センターアスピア前では、名張商工会議所青年部会主催の「イケメン浴衣コンテストが」が行われ、審査の結果、小林翔さん(26=梅が丘)が選ばれた。ついで、若い女性のグループGSS・日生らがストリートダンスを披露した。新町の愛宕神社の松明渡御の御渡りが終わった8時前、花火が打ち上げられ、仕掛け花火、スターマインなど5000発が夜空を焦がした。
一夜あけた28日早朝、名張観光協会やロータリークラブなどの団体がボランティアで新町河原に集合、清掃作業を行った。


忍者ツアーでPR・伊賀流忍者観光推進協

伊賀市、名張市などで組織する伊賀流忍者観光推進協議会は20、21日の両日、伊賀地域を中心に忍者ツアー「ソーシャルイベントIN伊賀」を実施した。
同イベントは観光庁が官民と協働し、魅力ある観光地の再建と強化に選んだ事業で、日本中の忍者ファンと作る、「みんなの忍者の町」を揚げたリアル育成ツーリズムの一環。同協議会が伊賀地域のまちおこしに参加したい人をインターネット上の会員制交流サイト・フェイスブック「いいネ!ジャパン」から募集した。実際に伊賀を訪れた人たちは、地域の人たちとモニターツアーを行い交流を深めた。 
21日、伊賀市のだんじり会館に集合した一行は、忍者姿に変身後、伊賀上野市の映像を鑑賞、伊賀牛丼の昼食、忍者博物館や俳聖殿、上野城などを見学した。
翌22日は伊賀くみひもセンターや中世城館、森永エンゼルの森などを訪れた後、名張市へ。赤目四十八滝の大日滝では滝打たれ体験、忍者の森で水ぐも修行を行い、温泉で疲れを癒した。参加者たちは二日間、忍者づくしに満足し、伊賀の魅力を感じとっていた。


全国大会に出場!名張高校柔道部

県立名張高校柔道部の女子選手は5月の県大会で個人、団体で優勝、さらに8月7日から福岡県で行われる全国高等学校総合体育大会柔道競技大会に出場することになり17日、選手と先生が名張市の亀井市長を表敬訪問し激励を受けた。
訪れたのは同校3年の榎本里緒さん(18)=48`級、石田圭純さん(17)=57`級、濱地更菜さん(18)=63`級、榎谷ともみさん(17)=70`級と2年生の南出千尋さん(17)=78`級。
顧問の分部菜央さん(30)は「団体は組み合わせが厳しいが勝って波に乗りたい」と抱負を。
亀井市長は「伝統ある名張高校柔道部の名前を全国に売り込んでください。暑い時だから体調に気をつけて」と激励した。


バレエ指導の北見さん舞踊文化功労賞

ニッポンバレエ協会舞踊文化功労賞を受賞した名張市春日丘の北見典子さん(64)が8日、名張市役所を訪れ、亀井利克市長に受賞報告を行った。
北見さんは10歳からバレーを始め、高校、大学時代に器械体操を経験。その後、バレエに携わるようになり、32年前にバレエ教室を開設、現在、市内外の4教室で指導を行っている。生徒を国民文化祭に出演させるかたわら、クラシックバレエ、ジャズダンスなどに挑戦している。
賞は協会設立25周年を記念して制定。長年バレーの普及に尽力した指導者やダンサーに表彰している。
受賞について北見さんは「受賞できたのはみなさんのおかげです。私が皆さんを代表して賞を頂いたと思っています」と謙虚なあいさつ。
亀井市長は「名張市の誇りです。これからも後継者の育成など、元気でますます頑張ってください」とお祝いを述べ、励ました。


ご当地グルメでまちおこしin名張

ご当地グルメの交流イベント「圏(けん)際、食彩、文化祭―ご当地グルメで町おこしin 名張」が11月30日と12月1日の両日、名張市朝日町のあさひ公園一帯で開催する。ご当地グルメの祭典「B―1グランプリ」をイメージし、市政施行60周年を祝う過去最大の規模で参加者を10万人と見込んでいる。
この実行委員会の結成会が1日、名張市役所であり、会長に川口佳秀名張商工会議所会頭、副会長に亀井利克名張市長、井川敏雄地域づくり代表者会議会長、辻村和郎伊賀南部農協組合長が選ばれ、各界、各団体の代表者20人が理事に就任。実施本部長には、名張商工会議所の宮浦照尚青年部会長、副本部長には名張牛汁協会の足立淑絵会長、名張商議所の増岡孝則専務理事、名張市の前田國男副市長が就任、委員には関係団体の幹部職員ら17人が就任した=写真。
当日は、B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称・愛Bリーグ)加盟の県内外15団体が出店。市内のまちづくり団体や県営の特産品を売る「なばり元気フェア」も市役所市民広場などで同時開催をする。予算は市の補助金500万円を含む総額171万円。圏際の圏は「中部圏、近畿圏の結節点としての名張市をアピールする」造語。
発足会で会長の川口佳秀商議所会頭は「市民が一致団結してオール名張で取り組みたい」とあいさつ。副会長の亀井利克市長は「10万人の人が名張市を訪れたことはなく受け入れは大変だが、企画運営していく若い人を支えていきたい」と述べた。
運営は名張牛汁会や市産業部が中心となるが、人手はボランティアも必要としている。

 

男性浴衣コンテスト・名張商議所青年部が公募

名張商工会議所青年部は花火大会に協賛した「浴衣男子コンテスト」を開催する。浴衣の似合う男前の参加を求めている。会場は名張産業振興センターの駐車場特設会場。参加者は16歳以上30歳未満で浴衣が似合う男性。
応募は、電子メールで住所、氏名、年齢、身長、連絡先を記入し、写真(正面、上半身)を1点を添付し、名張商工会議所青年部に送信。自薦他薦を問わない。問い合わせは63局0080番まで。

 

開宿5周年やなせ祭り

やなせ宿(まちなか運営協議会)主催、名張地区まち協、木津川レンジャー共催のやなせ祭りが8、9の両日、盛大に行われた。本年は市政60周年記念イベントの「やなせ商店街&名張灯りロード」との同時開催で一層盛り上がった。
店舗は朝市、陶器市、フリーマーケットがあり、ふきだわら、ノッペイ汁などの郷土食もふるまわれた。やなせ宿裏の名張川沿い道路では歩行者天国にして雑貨、野菜などを販売するテントを張った“やなせ商店街”がお目見え。
名張高校生によるオープン喫茶や切り絵教室も開かれた。特設ステージでは太鼓の演奏やバンドのライブも来場者を楽しませた。

 

退職後に一人出版社

本や雑誌の売れ行きが落ち込み出版不況が深刻化する中、「一人出版社」が注目を集めている。たった一人で企画から編集、営業までをこなし、少部数ながら良心的な著作を発行する出版社のことだ。若い世代が起業するケースもあるが、定年退職後になかば趣味として手がける人も少なくない。名張市生まれで大阪府茨木市に住む辻克巳さん(65)もその一人。志貴出版社を主宰し、自分のエッセイなどを送り出している。
 辻さんは瀬古口の出身。同志社大学工学部を卒業し、大手メーカーに勤務。大阪本社などでサラリーマン生活を送った。若いころから歴史と旅行が好きで、旅先の見聞と史実をもとにエッセイを書くことが楽しみだった。定年前に退職したあと、趣味を生かして出版事業に取り組むことにした。
平成22年、司馬遼太郎の命日「菜の花忌」にちなんで2月12日に志貴出版社を開設。みずから筆をとった全国の歴史エッセイや旅行記などを中心に出版を開始。最初に発行したのが『私の海外旅行記 アメリカ・中国・スペイン』。家族や夫婦で訪ねた海外の思い出をまとめた。
ペンネームは綿屋しば栗。瀬古口の実家が「辻富」という屋号で布団の綿打ちを家業としていたことから綿屋を名乗り、子供時代に生で食べた記憶があるという栗の品種、柴栗を名前にした。母親が住む実家には社の支局を置き、ほぼ定期的に足を運んでいる。
出版物は家庭用のプリンターで印刷し、そのあとの本文を綴じて表紙を接着する製本の工程を外注する。そのため安価に、10部や20部といった少ない部数でも印刷製本することが可能だという。
今年3月には創業3周年記念として『伊賀と天正の乱 探訪』(A5判、96ページ、1500円)を出版。織田信長が伊賀を攻めた天正の乱を中心に、写真や地図も多用して三重県と伊賀地域の歴史を掘り下げた。取材のために自転車で市内を探訪中、詩人の北原白秋との恋愛で知られる福島俊子が下比奈知の出身だとわかって関連資料を調べ、白秋と俊子のエピソードにもページを割いた。
このほか、歴史エッセイ『瀬戸内、尾道、京都、宇治、湖西、湖東、湖北』『代官福井文右衛門の風景』『伊賀竜口の家々』、名張の生家や伊賀の歴史散歩、伊勢湾台風などをテーマにした『名張にて』、四日市港の開発に目を向けた『四日市港を中心とした地域開発 この道ひとすじの榎並赳夫』、母親の介護を記録した『介護日記』など既刊は13冊。
辻さんは「一般書店や図書館に置いてもらったり、知人に購入を勧めたりして読者を獲得しています。好きなテーマで文書を書き、それを本の形にして読んでもらえるのが1人出版社の醍醐味。これからもいろいろな題材に取り組みたい」と話している。
問い合わせは同社(電話072・627・5602、電子メールtsuji-katsu@nifty.ne.jp)へ。

 

7種目に560人参加・市障害者スポーツ大会

名張市総合体育館で2日、「第13回名張市障害者スポーツ大会」(亀井利克名誉会長)が開催された。参加者は総計約560人(うち障害者本人265人)。名張市障害者スポーツ大会実行委員会(寺田伊三男実行委員長)の主催で、名張市、名張市社会福祉協議会が協賛。名張ライオンズクラブ、ノーベル製菓(株)三重工場、名張近鉄ガス(株)、生活協同組合コープみえのほか、名張市老人クラブ連合会、名張市立名張小学校、名張市レクリエーション協会、名張市スポーツ推進委員協議会が後援した。
競技は、車いす魚釣り競走、大まり送り、パン食い競走、紅白玉入れ。他にも、ニュースポーツ体験としてグラウンドゴルフ、ストラックアウトなど7種目が用意され、出場者はそれぞれの種目で力を発揮した。
今年は初めて、近畿大学工業高等専門学校の生徒がボランティアとして参加。実行委員のメンバーは、「若い世代の参加も増えてきてうれしいかぎり」と話した。また、協力者は「障害者のかたがたの笑顔を見るのが楽しみ。恒例のイベントなので、毎年楽しみにしてくれている人がいるのでやりがいがあります」と話していた。

 

多彩な作品展示・ステンドグラス展

さまざまな色ガラスをつなぎ合わせ、造形するステンドグラス展が5月23日からリバーナホールで開かれた。
SA-NA(サーナ)グープの会員、講師が腕によりをかけて作り上げた作品で窓ガラス、照明器具など多彩な作品を一堂に集めた。
グループ代表の林田さなえさん(名張市春日丘1)は大阪工芸協会と名張文化協会会員でステンドグラス1級技能工芸士。大阪工芸展やステンドグラス展でたびたび入選しているベテラン。春日丘の自宅でステンドグラスサーナ教室を開いている。
訪れた人たちは色彩やかな作品に「きれいなステンドグラスをみていると、心があらわれます」と話していた。

 

トヨタ研究人近大学長ら近大高専公開講座

近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)は今年度の市民公開講座のスケジュールを発表した。同校が誇る時代の先端を行く講師陣が、今月25日から来年2月まで計10回程度を予定し、亀井利克名張市長や鈴木英敬三重県知事も登壇する。受講料は無料。
初回は25日午後2時15分、同校1号館で「日本の車づくりを支える人と技術」をテーマに開催。元トヨタ自動車社員の武馬(ぶま)修一教授。同校OBでプレス・樹脂部品メーカー「小島プレス工業」の土佐博和専務がグローバル化の対応や開発秘話を語る。
第2回は6月29日、近畿大学の塩崎均学長が、消化器がんの専門家として、「今日のがん診断と治療」について講演する。亀井市長と鈴木知事は9月7日、地域医療や県政について講演する。このほかエネルギー問題やスポーツ、心の教育についての講座も計画している。

 

亀井市長ら街頭PR・民生委員の活動支援

名張市の民生児童委員は、5月12日から18日までを活動強化月間として、量販店前でチラシなどで街頭PRを行い、亀井利克市長も参加して「福祉の理想郷の実現に民生委員が大きく寄与している」活動を訴えた。
民生児童委員は地域福祉の頼りになる存在。独居老人や療養者を見守り、児童虐待などを監視する地域密着型のボランティア公人で、生活困窮者の相談相手となり秘密を守り、行政と連絡を取って支援している。

 

伊賀忍者のロゴが決定

伊賀忍者のロゴマークを募集していた伊賀流忍者観光推進協議会(小林康志会長、事務局伊賀市)はこのほど、決定したマークを公表した。「忍」という字の中に三重県地図を組み込んだデザインで、協議会は、「マークを使ったTシャツやポロシャツ、忍者服、ショルダーバッグに使ってもらいたい」としている。使用料は無料だが、事前に協議会の許可が必要。
ロゴマークは昨年12月8日から今年1月8日まで公募、171件の応募の中から、選んだもの。

 

蓮を植え替え・近大高専生もお手伝い

名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)で境内に置いている160種類、170鉢の蓮(はす)の根を剪定(せんてい)する珍しい作業が21日あり、地元の檀家ら約20人と近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)の学生約20人が手伝った。「泥田にも上品な蓮の花が咲く」といわれるように、蓮は泥田に育ち、夏にはきれいな花が咲く。蓮の花は仏様の花。根は蓮根(れんこん)といわれる野菜食品。八つの穴があり、蓮根を食べると「先の見通しがよくなる」といわれている。この蓮を大きな甕(かめ=壺)に植え、境内に並べて参拝者の目を楽しませているのが、地蔵院青蓮寺。
1年間に育った、多くの蓮の根を剪定、数を減らす作業を行った参加者たちは、甕の中にある1年間に成長した約20個の蓮根を甕の中で洗い、取り出した。枯れた茎や葉を取り去り、新芽の付いた蓮根4個を残す。つながった4個の蓮根を甕にもどし、PH(酸-アルカリ度)を調整するため、石灰を投入し、アルカリ性の泥水にした。夏に配合肥料を施肥する。
1年間に増えた蓮根の数を減らし、更新を終えた耕野住職は「古い根は取り去り、文字通り“泥にまみれる”作業だが、檀家さんの協力で毎年、更新している。きれいな花を咲かせるための作業だ。今年は、近代高専の学生さんに手伝ってもらった。農業用の蓮根は、根を収穫するのが目的だが、当寺の蓮は花が目的で、きれいな花を咲かせるためだ。7月の10日前後にはきれいな花が咲く。多くの方に鑑賞していただきたい」と話している。

 

子どもセンター開所

名張市は3日、同市百合が丘5番町に子ども発達支援センターと教育センターを併設する子どもセンターを開所した。0歳から18歳までの発達遅れや障害を支援する子ども発達支援センターと教育支援を行う教育センターを併設した施設。旧田辺三菱製薬の研修所を買い取り改修したもの。
式典には民生委員や保育関係者、幼稚園関係者や福祉、教育関係団体のの役員など200人が出席した。亀井市長は「センターを活用し、すべての子どもが地域や家庭で安心して暮らせる『住むにやさしいまち名張』を目指したい」と式辞を述べた。記念講演が行われ、「子ども子育て支援策の今後について」内閣府政策統括官・山崎史郎氏が講演した。
子どもセンターは5階建の旧宿泊施設と棟続きの2階建て研修棟(鉄筋コンクリート、延べ床面積4、530平方b)で、土地建物取得費8300万円、施設整備費1億7700万円、設計委託料1090万円で事業費合計は2億7200万円。財源は国庫補助金9300万円、地方債1億6300万円、一般財源1457万円。
発達支援センターは、保健師、保育士、教員資格者の10人が常駐、非常勤が一人で相談や専門的支援の調整、療育をする。教育センターは適応指導教室と青少年補導センターが他所から移転、サイエンスルーム、パソコンルーム、相談室や学習室は新設した。職員は教職員資格を持つ6人と非常勤者12人で教育の調査、研究と教職員や家庭の支援を行う。

 

名張駅前に乱歩像

名張ロータリークラブ(川地清広会長)が創立50周年を記念して設置した江戸川乱歩像の除幕式が7日、名張市平尾、近鉄名張駅東口前の現地で行われ、関係者が名張のまちの新しいシンボルの誕生を喜び合った。
日本の探偵小説の基礎を築いた江戸川乱歩は明治27年、名張町の新町に生まれ、昭和27年に初めて生家跡を訪問、30年には名張市民有志の手で生誕地碑が建立された。
同クラブは総事業費500万円で銅像を制作し、市に寄贈した。乱歩の像はベレー帽をかぶり、ブレザーとズボンを着用して本を抱えた60代の姿。高さ1.8bで、1.1bの台座に据えられている。
川地清広会長は「渋谷駅前のハチ公像のように、乱歩像が待ち合わせの目印になれば」とあいさつし、亀井利克市長は「乱歩の風貌はあまり知られていないので、この像によってより身近な存在になるのでは」と話した。
東京都豊島区から乱歩の孫の平井憲太郎さんが家族5人とともに出席し、「本人は生誕地碑ができたとき以上に喜んでいると思う。名張市の市民や訪れた人の記憶に残るものになってほしい」と述べた。

 

名張市の立体地図

平均年齢87歳という市民団体「おきつもを語る会」が名張市の立体地図模型を完成させ、3月25日から29日まで市役所で展示した。1万分の1の地図をもとに、等高線通りに切った型紙を重ね、立体化した作品。道路や川、団地、市街地もあり、名張市の地図や地形が鮮明に。高さの縮尺は2倍にして立体感を強調。
訪れた市民は「立体感があり、奈良県との境界の北側(錦生地区)の山は断層地帯で、山の高さが平均し、急な斜面で、ふもとには扇状地があることがよく分かる」と話していた。
会長の川瀬洋三さんは「学校や公民館から要請があれば、展示に協力します」と話している。

 

来月からメイハンスタジアム

名張市夏見の市民野球場で23日、改修工事完了式典があり、こけら落としとして、春季東海地区高校野球三重大会の伊賀地区予選1回戦、3試合が行われた。
改修工事は、場外の安全のため、高さ20メートルの防球ネットを取り付け、グランドと観客席の間の壁には、ラバー素材の緩衝材を設置し、選手の安全にも配慮した。バックスクリーンのほか、既設フェンス張り替え、スコアボード、ダッグアウトが改修され、面目を一新した。総工事費は約6500万円で、スポーツ振興くじ助成金を活用した。
名張市は改修に合わせ、球場の命名権(ネーミングライツ)を警備保障会社「メイハン」(同市東田原)に売却、4月から「メイハンスタジアム」の愛称で呼ばれることになった。命名権は市が公募、メイハン1社だけが応募し、同社に決定。今後5年間、この名称が使われ、使用料は年間72万円が市に支払われる。

 

新児童に贈呈・交通安全と防犯に

今年、市立小学校に入学する1年生に市内の各種団体から22日、プレゼントが贈られた。名張ライオンズクラブ(中村昌生会長)からは、交通安全のランドセルカバー、名張地区交通安全協会(野中敬子会長)から交通安全連絡袋、三重県トラック協会(谷口賢一伊賀支部理事)から交通標識入りの下敷き、防犯協会(吉住邦男副会長)、職域組合連合会(富永巌会長)からは「イカのおすし」クリアーファイルが贈られ、名張尾市役所で上島教育長が受け取った=写真。
教育長は「諸団体の皆さんには毎年、温かいプレゼントをいただいて感謝している。新入生には、安全で安心なプレゼントになり、安全安心に心がけるよう指導したい」とあいさつした。

   

赤目のタイマツ 東大寺へ

奈良東大寺二月堂のお水取り(修二会)に使う松明(たいまつ)を名張市から運ぶ「松明調進」行事が12日、行われた。700年以上松明の薪を奉納してきた伊賀一ノ井松明講や、これに協力している春を呼ぶ会、支援の名張高校生、近大高専学生、一般市民ら約200人が参加。
一ノ井極楽寺で道中の無事を祈る法要のあと、一行は交代で荷を担ぎながら、徒歩で伊賀と大和の境の笠間峠に向かった。県道名張・都祁線を歩み、途中から古道に入り、峠を越えて奈良県宇陀市室生区上笠間に入った。旧笠間小学校で笠間を思う会の人たちから、心ずくしのイノシシ汁とおにぎりの接待を受けた。
その後、名阪国道から国道369号線、県道80号線を通って奈良市に入り、東大寺近くで下車。東大寺南大門で東大寺関係者の出迎えを受け、二月堂に案内された。二月堂の堂内に松明が運び込まれ祈祷を受けた。

 

にぎわいみせた初瀬街道祭り

古くから初瀬街道宿場町として栄えた伊賀市阿保で3日、初瀬街道祭りが阿保地区住民自治協議会主催、伊賀市後援で行われ、江戸時代からの旅館・俵屋を改装した交流の館「たわら」や「夢街道あお会館」周辺を中心に催しや屋台店が並び、多くの市民が楽しんだ。
イベント広場では、青山太鼓保存会の演奏や伊賀青山会伊賀祭文(さいもん)音頭や江州音頭、青山中学校吹奏楽コンサートが行われ観客を魅了。
賑(にぎ)わい広場では、青山地区の特産品販売や焼き芋、たこ焼き、わた菓子、名張牛汁などの屋台店が並び、市民が楽しんだ。宮道まちづくり会の「ふるまいもちつき」があり、人気を呼んだ。
来賓として訪れた岡本伊賀市長はあいさつ後、夢街道あお会館に飾られたひな人形を鑑賞、主催者側が並べた内裏様とおひな様の並べ方を古式通りに並べかえる蘊蓄(うんちく)を見せた。
阿保地区は古代からの伊勢街道の宿場町で、天皇に代わり伊勢神宮に奉仕した斎王が、道中に宿泊した屯宮(とんぐう)があり跡地もある。江戸時代に盛んだった伊勢参りの宿場町であり、伊勢講仲間の指定旅館だった俵屋には、多くの講仲間が指定したことを示す古い看板が多数残されている。

 

市民大学講座名張学部修了式

名張市教育委員会は26日、「市民大学講座名張学部」(年間9講座)の講座に出席した市民に修了証書を授与した。名張市に在住または在勤者で登録している人が対象で、4回以上出席した登録者の55人が、皇学館大学ふるさと講座の終了後、授与された。全講座に出席した3人が代表で、福田教育委員長から授与された
元中学校の校長だった受講者は「久しぶりに修了証書をもらった。これからも出席して教養を高めたい」と話した。
講座は、教育委員会が大学、高専、公民館の各種講座の中で「名張市を身近に感じてもらう内容の講座」をコーディネートし年間9講座を実施した。県の助成で開催、参加費は無料となっている。問い合わせは63局7892番、教育委員会生涯学習室まで。

 

近大高専を地域で育てよう

近畿大学工業高等専門学校(神野稔校長)は18日、「近大高専を考える会」を開き、「名張の近大高専を地域で育てよう」と今後の名張市の教育や同校あり方について前田國男副市長や市議会議員、市担当者らに強く支援を要請した。
名張市春日丘の皇學館大学跡地で平成23年4月、名張市の誘致で開校した近大高専、熊野市から移転し、3年目を迎えた。同校の説明では総合システム工学科160人、専攻科18人の入学に対し、今年1月15日の推薦入試には96人(昨年105人)の受験生があったが、名張市からの推薦入学受験者は、昨年の27人から18人マイナスの9人と、3分の1に減少。特別進学クラスの新設もあるとしながらも、「推薦入試96人と一般入試専願32人、計128人は入学手続きを行うが入学定員160人の充足には、一般入試の併願と特進あわせて32人(昨年25人)の入学が必要だ」と、厳しい状況を説明、名張市内からの応募者の減少を憂慮した。
神野校長は冒頭、高等教育機関がある町は、市民にとってプラスかマイナスか―、と問い、姫路市への移転を断念し、名張市からの誘致を受け入れた経緯を説明。「教職員も学生も名張市の住民となっている。近大高専と名張市は運命共同体だ」と強い口調で語った。
続いて近大高専から名張の対応について発言があり、「名張市内の学校推薦が3分の1減少した。熊野市では成績がオール5の子も来ていたが、名張市ではない。推薦で同校へ入学したい生徒もいるはず」など、進路指導のあり方についても言及した。
参加した市議らは、市内の桔梗が丘、西高校の統合問題や、高専の教育システムなど、市民への説明不足を認め、福田博行元議長が「近大高専が名張市に来られ、町の行事などに積極的に参加していただいていることに感謝する」と前置きし、「名張市の高専として、学校も我われも努力していきたい」と語った。
また、木津龍平上野商工会議所会頭は「企業にとって、近大高専の卒業生は、恰好の人材供給源。大変うれしく思っている」と話した。
保護者の学費に対する経済負担の質問もあがった。同校は高専5年間と県立高校3年プラス専修学校などの2年間の出費グラフを示し、諸経費の総合比較で近大高専の“優位性”を説明した。
最後に神野校長は、名張市移転に伴う経済効果や地域とともに歩む活動と、まちの活性化への取り組みなどを力説した。そして、同校の存続について、「学校法人は、名張市と本校に対して自己解決を迫っている。熊野で定員割れして廃校を迫られた経験もある。名張移転によって学生募集環境がよくなると思った。高専は名張市からの誘致に応じたが、今回のような名張市からの生徒減で定員割れが生じれば最悪のシナリオ、これが解決できなければ、再度、学校法人から撤退の判断を迫られる」と述べ、協力を求めた。

 

夏見廃寺の関連イベントが連日盛況

名張市の国指定文化財・夏見廃寺は、伊勢神宮に奉仕した初代斎王・大来皇女が建立した昌福寺だといわれている。名張市民が大来皇女と夏見廃寺を顕彰する集いが二つあった。一つは、大来皇女を忍ぶ「あしび忌」と夏見廃寺建立1320年前年祭り。いずれも盛況で関心が深いイベントだった。
初代斎王として伊勢神宮に奉仕した大来皇女(おおくのひめみこ)は、悲業の死を遂げた弟の霊を弔うため、名張市夏見に昌福寺を建立したといわれている。この大来皇女を顕彰する「大来皇女をしのぶ会」(菅井杏代表)が、第18回「あしび忌」を大来皇女の命日とされる2月2日、名張市役所大会議室で開催。約100人の名張市民が集まり、大来皇女を忍ぶ映像やパネルデスカッションを行い、大来皇女や時代背景、昌福寺について語った。
また、夏見廃寺が建立されてから来年で1320年になることからADSホールで2月10日、前年祭が行われた。主催は伊賀隠史サイエンス舎、夏見雅楽会、天理大学雅楽部、名張歴史読書会で三重県が後援し、雅楽演奏や歴史講演会が開催された=写真。

 

わくわく どきどき 子ども議会

名張市PTA連合会、名張市青少年育成市民会議、(公財)三重子ども若者育成財団が主催する「わくわくどきどき子ども議会体験」が3日、名張市議会本会議場で行われ、名張市の防災やごみ処理、とれたて名張交流館の利用など、市政の諸問題について、子ども議員が質問に立った。亀井市長や、関係部長が質問に答え、「議員が要望した質問は検討、前向きに進める」と答弁した。
子ども議員は、市内の小中学校から選ばれた25人で、議長にはつつじが丘小学校6年の中田結唯さん、副議長には名張小学校5年の伊集達哉君、同小4年の秋山祥子さんが選ばれた。質問は5班に分かれた議員が同時に登壇、一人づつ、一つのテーマを質問した。

 

ダイコンでおでん

名張市立百合が丘小学校(井岡圭志校長)で15日、2年生約70人が校庭の一角に学校支援ボランティアの協力で作った大根の収穫とおでんづくりを楽しんだ。
児童たちは、前日の雪で真っ白になった畑の中から「真っ白で大根がどこかわからない」、「手が冷たい!」などと言いながら、ボランティア5人の助けを借りて収穫。バケツで洗って、調理室へ。みんなで大根を切っておでんにして食べた。
おでんは、ボランティアの人から「給食前に食べ過ぎたら、給食食べられへんよ」と声をかけられるほどの人気で、おかわりをねだる子も。
百合が丘小学校では今年、学習支援ボランティアの協力で、1年生は、さつまいも、2年生は、ミニトマト、なす、キュウリ、大根、3年生はハヤトウリ、ブドウ、4年生、ヒョウタン、5年生はカボチャ、インゲン、米などの栽培、収穫を行っている。
ボランティアとして参加した(社)青蓮寺・百合が丘地域づくり協議会教育文化部会、百合小学習支援世話人の齋藤公太郎さんは、「土を触るという違った形の学習も子どもたちには必要です。また、食べられるものは全部食べます。子どもたちが次の学年になったら、何を栽培するかを楽しみにしている姿を見るとやりがいがあります」と話していた。

 

災害時に応援協定

名張市は18日、日本非常食推進機構(四日市)と災害時の物資調達に関する応援協定を結んだ。これにより、非常食、簡易トイレが入った「白い小箱」300個が3月には送られる。また、災害が発生した場合、機構は近隣自治体が備蓄している小箱を回収して届けることになった。
「白い小箱」は、水2gや炊飯加工したアルファ米、固形ブドウ糖、簡易トイレなどが入っており、災害時にはすぐ役立つもの。同機構は自治体のほか、地域住民組織での購入を勧めている。
市役所で行われた調印式で、推進機構の古谷賢治代表理事は「災害時に緊急に役立つ最低限度の品物を小箱に入れている。防災組織が本格的に動き出すまでのつなぎに役立つと思う。地域でも小箱を備蓄されることが望ましい。同時に、防災意識の啓発に役立てば幸いだ」と話し、亀井利克市長は「災害時にはまず、自助、共助が動き、公助が動き出す。炊き出しや近隣自治体の支援が動き出すまでのつなぎとして小箱は役立つ。今回の協定を心強く思っている」と述べた。「白い小箱」は、水2gや炊飯加工したアルファ米、固形のブドウ糖、簡易トイレが等が入っており、災害時にはすぐ役立つもの。同機構は自治体のほか、地域住民組織での購入を勧めている。

 

凧あげを楽しもう・名張Kidsサポータークラブ

子どもの運動不足を解消しようと、「名張Kidsサポータクラブ」は14日、名張市武道交流館いきいきで凧づくり教室開催、約20人の子どもたちが参加した。
講師の田鍋鉄弥さん(74、つつじが丘南1)が、「祝い凧」づくりを指南。竹串4本と障子紙でカラフルな「祝いたこ」作りを楽しんだ。この日は降雪のため、戸外での凧上げはできなかったが、子どもたちは「天気のいい日に飛ばしたい」と楽しそうにカラフルな凧作りに熱中した。
10年以上の指導歴を持つ田鍋さんは「近くの中央処理場の高台から揚げたかったが、今日は悪天候で残念。自分の家の近くで揚げてほしい」と話していた。

 

山口蛍選手が少年を激励

昨夏のロンドンオリンピックで活躍した名張市矢川出身のサッカー男子日本代表の山口蛍選手(セレッソ大阪)が5日、名張市夏見の陸上競技場を訪れ、後輩の名張市サッカーリーグの選手を励ました。観戦の予定だったが、到着時間が間にあわず、リーグ戦終了後、子どもたちと握手や会話で交流した=写真。
子どもや保護者約300人が同選手を囲み、争って握手を求める大人気で、同選手は「頑張ればプロにもなれる」と励ました。名張サッカー協会の福本進治会長は「山口選手は小学校時時代から参加していた。負けん気の強い子で迫力があった」と話した。
握手をもらった児童は「大きな手だった。山口選手のようにオリンピックを目指して頑張りたい」と喜んでいた。

 

桔梗高吹奏楽部が近鉄プラザで演奏

昨年3月、近鉄百貨店桔梗が丘店から業態変更してリニューアルオープンした近鉄プラザ桔梗が丘店で12月25日、恒例のクリスマスコンサートが催された。
近鉄百貨店時代に始まった催しで、リニューアル後も継承、5年目を迎えた。地域で活動するさまざまな音楽団体に演奏の場を提供してきたが、今回は県立名張桔梗丘高校吹奏楽部がステージに立った。
同部は昨年8月、中部日本吹奏楽コンクール三重県大会の高等学校大編成の部で準優勝を果たし、県吹奏楽コンクールの高等学校A編成の部では銀賞を受賞するなど、県内でもトップレベルの実力を誇る。
この日は1年生と2年生あわせて38人がサンタクロースの赤と白の帽子をかぶり、同店1階のイベントスペース「時計の広場」でそれぞれの楽器を手にした。
コンサートは2部構成。第1部はテレビの時代劇やアニメの主題歌も飛び出す「音楽のびっくり箱」。第2部は「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」などおなじみのナンバーをそろえた「クリスマスソング」。部員たちのユーモラスなトークや楽器紹介もまじえ、1時間にわたって演奏を披露した。
時計の広場にはパイプ椅子で客席が用意されたが、二重三重の立ち見も出るほどの人気ぶり。吹き抜けの2階や3階から手すり越しに耳を傾ける人も多く、あわただしい年末にゆったりした時間が流れていた。