2015年度 バックナンバー
市駅前でXmasコンサート・23日、上高など4団体

伊賀市上野丸之内、伊賀鉄道上野市駅前広場で23日、駅のイルミネーションを背景にした「Xmasコンサートat上野市駅前広場2015」が催される。伊賀鉄道友の会などで組織する実行委員会が主催し、今年で8回目。
伊賀鉄道が第三セクターとして設立された翌年の平成20年に始まり、地域で活動する音楽団体に演奏の場を提供。クリスマスの風物詩として定着してきた。
出演は、桜丘中学・高校ハンドベル部、上野高校ギター・マンドリン部、初参加となる同校吹奏楽部、フルート、ピアノなどの女性グループ「ラビリンス」。午後4時半に開演し、1団体20分でレバートリーを披露する。約2時間で終了。無料。
伊賀鉄道にとって来年は、大正5年の誕生からちょうど100年という節目の年。記念イベントも企画されているというが、「開業100年へ向けて弾みをつけるため、たとえ1区間でも伊賀鉄道に乗ってコンサートへ来てください」と呼びかけている。
来場者先着200人に、インスタントカイロ、キャンデー、上野市駅ペーパークラフトを進呈。「正調伊賀の粕汁」と「これぞ!伊賀のぜんざい」を150人分用意したふるまいコーナーも設けられる。
問い合わせは上野市駅(電話0595・21・3231)へ。
【写真はポスターを手にコンサートをPRする伊賀鉄道の中村光宏さん=伊賀市役所】


歩く道紀行100選

全国の道を観光振興や健康増進の視点から見直し、地域の活力として役立てることを目的にした「新日本歩く道紀行100選 歩いておきたい1000の道」に「伊賀上野・城下町を巡るみち」=地図=が選ばれた。
日本ウオーキング協会や民間企業、観光庁などで設立した選考委員会が、歴史・文化、自然、物産の3つの分類で10のテーマを掲げ分け、3月までほぼ半年にわたって第1期の募集を行った。全国の市町村などから825コースの応募があり、第1期として493コースが選ばれた。
伊賀市は歴史・文化の分類のうち文化の道で認定を受け、委員会から岡本栄市長に認定証が贈られた。
三重県内では▽歴史・文化=@歴史の道7A文化の道4Bこころと祭りの道3▽自然=C絶景の道1D森の道2E水辺の道6Fふるさとの道4▽物産=G食の道0H港(湊)町今昔の道2I温泉の道1、合計30コースが認定された。
「伊賀上野・城下町を巡るみち」は「伊賀流忍者と松尾芭蕉の生誕地として有名なところ。コース中には城下町らしい家屋や通り、芭蕉ゆかりの施設が点在しています。また伊賀流忍者博物館では、カラクリ体験をすることができます」と紹介され、約6キロを1時間30分で歩くコースとなっている。
起点は伊賀鉄道上野市駅、コースにある主要スポットは@芭蕉翁生家A白壁が美しい寺町通りB上野天神宮C小売り商店が並ぶ本町通りD鍵屋の辻公園E竹の道(小六坂)F旧小田小学校G日本一といわれる高石垣H旧崇廣堂I上野公園・俳聖殿。


光の演出に魅了・育成園イルミネーション

名張市西原にある名張育成園(上村友則理事長)で恒例のネーション祭り(学園祭)が11月28日、園内で開催され、保護者や福祉ボランティア、一般市民らが参加、音楽イベントや生徒の作品展、屋台店などを楽しんだ。
夕刻5時にはイルミネーションが点灯し、イベントを盛り上げた。来園者は、光の輝きに魅了され、「きれいですね」とそれぞれが楽しい一日を過ごした。


名張チームがV・三重メディカルラリー

三重県下15医療機関と消防本部の救急隊が組んで参加する災害時の救急救命コンテスト「第1回三重メディカルラリー」が14日、津市で開催され、名張市立病院の医師2人、看護師2人、消防本部の救急救命士2人が組んだ名張市のチーム・シン「心」が優勝を果たした。
参加したのは市立病院総合診療科の谷崎隆太郎医師、上垣内隆文医師、仲里小百合看護師、三木千秋看護師、消防本部の救急救命士・大山誠人、同・西田勝太さんの4人。大山誠人さんがチーフとなり、まず患者の治療の優先順位を決めるトリアージを行い、医師や看護師が治療を行った。大地震が発生、家屋が倒壊し負傷者が出た。妊婦が交通事故に遭い、新生児が仮死状態で生まれたなど、8つの場面を想定、総合点で名張市のチームが優勝した。
同コンテストは、三重大学医学部付属病院救急救命センター長が呼びかけ、実行委員長を務めた。三重中央医療センター長が顧問に就任、伊勢日赤の救急救命センター長が審査委員長を務めるメディカルラリーで、参加したのは県下で実績のある次の機関。県立総合医療センターと四日市消防本部、紀南病院と熊野消防、名張市立病院と名張消防、伊勢病院と伊勢消防、鈴鹿中央病院と鈴鹿消防、三重中央医療センターと津市消防、県立一志病院と津市消防、伊勢日赤と伊勢消防、伊勢日赤と伊勢消防、松阪中央病院と松阪消防、尾鷲総合病院、伊勢日赤、三重大学病院、津市消防、四日市消防と市立四日市病院、桑名西医療センターと桑名消防、鈴鹿回生病院と鈴鹿消防、三重大学医学科と亀山消防の15組。


自分で栽培、収穫〜薦小でおにぎり作り

名張市立薦原小学校で11月12日、5年生児童が自分たちが田植えして刈取った米でにぎり飯を作り、食の大切さを経験した。地元の民生委員が焚いたご飯で5年生15人が、おにぎりをにぎった。中味は塩昆布とゴマをまぶした2種類、212個つくり、味付け海苔で下部を巻き完成させた。
担任の松田淑子先生は「自分たちで田植えして、生物調査をしながら草を取り、刈り取った米を今日はじめていただきます。今日はパン給食で、おにぎりを低学年に1個、高学年に2個つけていただきます」と話した。


保育所へ米を寄付

NPO法人すりーはーと(石原孝次郎理事長、会員15人)は11月13日、市内の保育所、保育園に給食用として白米300キログラム(5俵)を寄付した。
同法人は、市内の草刈りを行い、この草をファームの肥料と堆肥に使用して野菜を栽培。土地は農家から借りており、その謝礼にと米を購入、これを毎年、寄付している。
名張市からは毎年、感謝状が贈呈され、今年は26日に市長室で贈呈式がある予定。
石原さんは「無農薬、有機栽培野菜の売り上げで毎年コメを寄付している。これは社会奉仕だと思っている。今後も続けたい」と話している。


写真、パネルで偲ぶ乱歩没後50年企画

今年4月にオープンした名張市安部田の市郷土資料館で1日、4回目の企画展示「江戸川乱歩没後50年乱歩先生を偲んで」が始まった。乱歩をテーマに活動する「乱歩蔵びらきの会」(的場敏訓代表)と連携した企画で、市民団体との協働開催はこれが初めて。
明治27年、名張の新町に生まれた江戸川乱歩は、今年が没後50年。死去10年前の昭和30年、生誕地碑の除幕式に訪れた際の写真や、市立図書館が所蔵する乱歩の著書、乱歩作品を題材にしたフェルトアートのパネルなど約100点が展示されている。
29日まで。開館は午前9時半から午後4時半まで。月・木曜休館(祝日は開館し、翌日休館)。問い合わせは同館(電話0595・64・789
0)へ。
写真は乱歩の生家の模型や関連写真のパネルが展示された企画展示=名張市郷土資料館で


キジ40羽を放鳥・名張市の2小学校

名張市立薦原小学校と比奈知小学校の児童が10月28日、名張市猟友会が準備した人工飼育のキジ40羽を放鳥した。薦原小学校校庭で午前中に20羽、午後は、比奈知森林公園で比奈知小みどりの少年隊が20羽放鳥した。
人工飼育のキジにとっては、初めての自然界への飛行で、放鳥にあたった県の自然環境保全指導員・朝倉啓介さん(78)=緑ヶ丘中=の指導の下、各6年生20人が軍手を付けてキジをつかみ、猟友会員の合図に合わせて放った。
キジの放鳥は旧滝之原小学校みどりの少年隊が毎年、滝之原国津神社の裏山で放鳥していたが、滝之原小学校が閉鎖されることが決まり、名張市猟友会の中島有示会長の地元、薦原小学校がこれを受け継いだ。滝之原小学校が平成25年4月、比奈知小学校と統合後、同校で新しいみどりの少年隊が編成され、昨年から同校北側の里山、比奈知森林公園で放鳥事業が復活した。
比奈知小学校のみどりの少年隊は、森林公園入り口の広場で猟友会長のあいさつを受けた後、朝倉さんから「キジは羽を着けていますが、生息地は木の上でなく、地面です。以前、この広場の、あの木の下(指をさす)に巣をつくったことがあります。キジは地面を走ります。時速は30`くらい」という説明を受けると、生徒から「キジの餌(えさ)と天敵は」との質問があり、朝倉さんは「餌は雑食です。木の実のほか昆虫、カエル、ヘビなどです。天敵は猛禽類(もうきんるい=ワシやタカ)、キツネやタヌキです。雑木林の里山がなくなり、生息地が狭められ、個体数が減っています」とわかりやすく答えた。
その後、生徒たちは両手でキジを捕まえ、自然界へ放鳥した。


怪人二十面相が募金・高校生らが街頭活動

名張市出身の推理探偵小説家で今年生誕50年になる江戸川乱歩誕生日の21日、名張駅東口の乱歩像前で県立名張高校、同名張西高校と近大高専の学生計9人が、赤い羽根共同募金の街頭活動を行った。
名張市社会福祉協議会は2年前から同地で募金活動を実施。今年は高校生たちが「怪人20面相」の黒いマントと帽子をまとい、「ご協力お願いします」と募金を呼びかけた。地元が生んだ乱歩にあやかり、募金への関心を高めてもらおうと市共同募金委員会が企画したもので、乱歩像にも法被とたすきがかけられ、ひと役かっていた。
同社協によると昨年度は約950万円の募金が集まり、名張市への還元は約760万円。還元された資金は地域の子どもたちの見守りや高齢者への配食などの社会福祉事業に使われている。


ねんりんピック頑張ろう!名張市長に健闘の誓い

第28回全国健康福祉祭山口大会「ねんりんピックおいでませ!山口2015」に出場する名張市代表のシニア選手が10月14日、名張市役所の亀井利克市長を訪問、健闘を誓った。
参加選手は剣道、なぎなた、サッカー、水泳、ダンススポーツ、ボウリングの選手16人で、この日市長を訪問したのは奥田彰(剣道、67)、福岡大佳(サッカー、65)、旭善弘(サッカー、62)、福本進治(サッカー、64)、藤野一徳(水泳、76)、櫻井進一(水泳、81)、城山勝紀(ダンススポーツ、74)、川北安美(ダンススポーツ、72)、澤田賢二郎(ボウリング、68)、澤田英子(ボウリング66)さんら。
亀井市長は「健康寿命を延ばすためには、生涯スポーツがよい。日ごろの練習の成果を発揮し、多くの市民の模範として頑張っていただきたい」と激励。
選手代表の奥田彰会長は「60歳の時、北海道の大会に初出場した。現在、67歳になったが、名張を代表して頑張りたい」と健闘を誓った。


認知症 安全安心の町・北海道から福岡までリレー

NPO法人・認知症フレンドシップクラブのRUN伴(とも)2015実行委員会が主催する自転車リレーが10月3日午後4時12分、名張市役所に到着した。同リレーは北海道北見から福岡まで3000キロを目指すイベントで、「認知症になっても仲間とともに歩み続けたい町に」と訴えた。
タスキを受け取った走者は3分後、市役所を出発、宇陀市役所を目指してスタートした=写真。
同催しは認知症の人や家族、支援者、一般の人が少しずつリレーをしながら、一つのタスキをつなぎ、ゴールを目指すもので7月に北海道北見を出発、道内をリレーし、8月に東北の青森に渡り、9月に関東、北陸、中部、10月に関西に入った。
関西では9月27日、長浜から彦根、10月3日、彦根から大津、京都、伊勢から津、宇陀の日程でタスキが引き継がれた。
伊勢〜津〜宇陀のリレーは伊勢神宮内宮が1区、津市役所まで12区に分かれ、津市役所から津高校が13区と定めタスキをつないだ。津市内では数区に分かれ、藤谷建設から名張市役所までが18区で、同区間は距離は36・8`と最長。青山越えもあり、所要時間は96分を要した。名張市役所から宇陀市役所まで53分で名張市の職員12人が参加した。
同クラブのホームページによると、「2007年に札幌で始まった活動は、同じ理念を共有できる仲間によって今、各地に広がっています。認知症になっても安心して暮らせる町とは、困っている人にちょっとした手助けができる町、病気になっても、町にでかけていけるところがいっぱいある町。誰かの困難をみんなが分かち合える町、あらゆる世代が交流できる町。きっと誰にとっても安心して暮らせる町になるはずです」と訴え、「あなたの町も、そんな町にしてみませんか?」と呼びかけている。


天正乱れ太鼓ミラノ万博で披露

名張市の天正乱れ太鼓保存会(福田哲明代表)は9月24日、イタリアミラノで開催されている万博の和食PRイベント(10月2〜4日)として出演するため、名張市の亀井利克市長を訪問した。同保存会の海外での演奏会は20年ぶりで、米国、マレーシアに続き3か国目。
保存会員9人の中から、現地へ赴く6人を代表して、橋本裕徳氏(前名張市産業部長)が「日本の伝統と民俗芸能を伝えるよい機会。誇りを持って熱演したい」と語ると、亀井市長は「精一杯頑張って日本、名張をPRしてください」と激励した。
天正乱れ太鼓は昭和38年、名張青年会議所(JC)が歴史にちなんだ伝統芸能を後世に伝えようと、織田信長が伊賀を攻めた「天正伊賀の乱」の犠牲者を追悼する意味で太鼓創作を行った。その後、昭和48年には保存会ができ、毎年7月、名張花火大会の当日には、丸之内の「天正伊賀乱供養碑」前で演奏。これまでも大阪花博やアメリカジャパンウィークなどの行事に参加している。
イタリア万博では、農林水産省が主催する和食普及イベントに参加。ミラノンのシンボルである大聖堂・ドゥオーモ前の複合商業施設が会場になる。同会が招待されたのは、日本館のイベントを手掛けている現地の会社「GEN」の斎藤由佳子社長が今年3月、名張の食を探求するために訪れた際、天正乱れ太鼓のことを知り、出演を依頼したもの。


伊賀歴史資料館で化石、コウガ象

日本列島がアジア大陸の一部であり、亜熱帯の気候だった証拠が伊賀市上野丸之内の伊賀歴史民族資料館2階で特別企画展「恐竜と世界の化石2015」として展示されている。11月7日まで。伊賀市の旧大山田村の阿波地区、山田地区の服部川の河川敷や岸辺の断崖から発掘されたコウガ象の化石やサイやワニ、イルカの化石は、マスコミにもとりあげられ、連日、訪れる人が多い。
企画展では三重県立博物館のみえ象と大山田のマンモスの足跡についても説明があり、コウガ象の模型の写真が飾られ、三重県立博物館の黄河象から進化したみえ象の模型や大山田で発見されたマンモスの足跡を復元した模型も展示されている。さらに、大山田の河川敷に発掘時、マンモスの足跡を復元した模型もみることができる。
伊賀市地層から発見された化石は、400万年前の地層に埋まっていたもので、当時の湖の浅瀬に生息していたと考えられる動物のもの。この湖は、琵琶湖の原型と言われ、これまでも琵琶湖と同様の動植物が発見されている。
日本列島が大陸と地続きであったころ、伊賀市は平均的な熱帯、亜熱帯気温で、象やワニが生息することができた。植物も熱帯植物であり、この化石が亜炭である。また、腐食した有機物と湖に沈殿した泥が混じったのが、陶土と言われている。
その後、大陸と日本列島が分離し、気温も下がり、温帯となったが、地殻変動により大山田湖は伊賀湖となり、やがて、琵琶湖になったと考えられている。
阿波地区の服部川の岸辺には断層があり、ひげくじら、川イルカなどの化石が発見され、伊賀盆地が海の底にあった時代に生息したと考えられる。説明では「暖流の影響を受けており、穏やかな内海だった」と書かれている。これは、「伊賀盆地は湖の底か海の底であり、その後の地殻変動によって盆地になったと言われている証拠でもある」と説明している。


地酒「みのわ」原料米を収穫

名張市夏見の酒造会社澤佐酒造裏の田んぼで9月12日、地域ブランド酒「みのわ」の原料米の刈り取りとハサかけがあった。爽やかな秋空の下、箕曲地域住人やボランティアが刈り取った稲を束ね、ハサにかける天日干し作業を手伝った。
稲は、地元の住民自治組織・箕曲地区地域づくり委員会が、平成25年から休耕田を利用して栽培している。米の品種は三重県が開発した酒造好適米「神の穂」。刈り取られた稲は、約3日間乾燥させた後、JA伊賀南部農協が籾(もみ)で引き取り、精米し、澤佐酒造で酒を仕込む。
澤佐酒造では最高級の純米大吟醸酒を来年1月に寒仕込みし、春には新酒として、販売するとしている。
作業には百五銀行の軟式野球チーム・百五レッドフロンティアーズのメンバー3人がユニホーム姿で参加。名張支店の行員さん1人も汗を流した。


名張の最高齢者市長が訪問

名張市の最高齢者・福永富美さん(107)が入所する福祉施設・第2はなの里(百合が丘西5)に亀井市長が敬老の日を控えた8月21日、訪れ、長寿を祝った。
福永さんは明治41年(1908)生まれ。熊本県で家業の薬局を営んでいたが、平成14年、名張市在住の長男宅に転居。平成20年から施設に入居、25年には名張市の最高齢者になり、今回で3年続けて市長の訪問を受けている。今年は花柄のパジャマが贈呈された。
福永さんは食欲旺盛で同居者の中で群を抜いていたが、最近は少し衰え、床に臥すことが多くなったが、亀井市長の「お元気ですか」の問いかけには、目を開け、うなずいていた。
名張市の最高齢者は明治41年1月生まれの関政重さん(107)。100歳以上の老人は男性2人、女性30人となっている。


安保法案反対・120人が抗議集会

参議院で審議中の安全保障関連法案に対する市民による抗議行動が全国で活発化する中、名張市でも29日、安保法案反対集会が雨の中、名張市役所前であり、約120人が参加した。
集会に参加した市民は「安保法案成立阻止!絶対止めたいねん!」の掛け声で気勢を上げた。主催者側は、政党色を出さず、広く市民に呼びかけを行い、民主県議、社民県議や無所属市議らが行動した。
会場では法案の成立阻止をを誓う「8・29平和希求の宣言」が読み上げられた。その後、近鉄名張駅までデモ行進。「武力で平和はつくれない」「独裁政治ストップ」のシュプレヒコールやブラカードを掲げ、「戦争法案、絶対反対」を沿道の人や通行人に訴えた。
呼びかけ人の一人、陶芸家の角各英明さんは「一度でも武器を使えば、平和国家日本への評価は一変してしまう」と警鐘を鳴らした。
安倍政権は9月27日までの今国会会期中に、安保関連法案を成立させる考えだが、国会答弁の混乱で審議が遅れている。


伊賀市庁舎玄関に150号の大作寄贈

津市在住の日本画家で日展の会友でもある加藤佳子さんは8月27日、伊賀市庁舎を訪れ、先に寄贈した日展入選の日本画「岩肌染める紅殻工場」のお披露目式に出席、岡本栄市長から感謝状を受けとった。作品は、150号変形のタテ223.3センチ、横174センチの大作で、市役所ロビー東側階段の北壁に取り付けられた。
絵画は日本画用の岩絵具で書かれ、伊賀市四十九町の紅柄(べにがら=染料の原料)工場の背景には、白を基調とした採石場が描かれている。採石場は、別の場所・旧大山田村にあることから、作者はこれを写生し、紅殻工場の背景として合成したという。
作品を伊賀市に寄付した動機につて加藤さんは、「題材の地元に長く保存してもらうのがふさわしいと考えたからだ」と話し、「伊賀市にはときどき、題材を探しに来る。大山田の深泥池が気に入っている」と語った。
加藤さんは昭和18年生まれで、子どもの頃から絵が大好きだった。津高卒業後、中部電力に就職。職場の絵画クラブで本格的に絵を描き始め、日本画家・奥山芳泉氏に師事した。
三重県展で知事賞、議長賞、教育長賞を受賞、津市展でも市長賞を2回受賞、現在は県展、市展の審査員。日展にはこれまで12回入賞しており、会友となっている。


平和の鐘鳴らそう

70回目の終戦記念日を迎えた8月15日、名張市青蓮寺で戦時中に米軍爆撃機B―29が墜落した現場で地元住民や関係者らが、搭乗兵士の追悼碑に花束を捧げた。その後、地蔵院青蓮寺で平和の集いがあり、講話やアメリカ領事館のメッセージが披露された。ハトを放鳥後、参加者が平和の鐘を鳴らし、平和を誓った。
参加したのは地蔵院青蓮寺、名張ユネスコ協会、名張市宗教者連帯会主催、名張ロータリークラブ、青蓮寺区らの市民。午前10時から、昭和20年(1945)6月5日、米軍戦略爆撃機B―29が墜落した現場に建てられた、搭乗員11人の名前を刻んだ追悼碑に献花、木室裕子さんが日米国歌と代表的な民謡を演奏した。
午前11時から地蔵院青蓮寺で平和の集いが行われ、耕野一仁住職が講話と今出好昭名張ユネスコ協会長の「心の中に平和の砦を築こう」という訴えに次いで、アメリカ合衆国名古屋総領事館のアン・M・バスケズ領事が耕野住職に託したメッセージが披露され、「日米両国は戦いましたが、現在は大切な友好国となっています。戦時中の憎しみが消え、深い友情となっています。両国の永遠の友好と世界の平和を祈ります」と読み上げられた。
この後、寺田伊三男さん(寺田病院役員)が戦時中、大阪の中学校に在学したとき、学徒動員で工場に行った話や大阪大空襲の経験談を語った。正午の時報に合わせ全員黙とう。
最後に、参加した子どもたちによってハトが放たれ、続いて参加者によって梵鐘が70打撃たれ、平和の響きは里へこだました。


高齢者見守り報告・名張市が9事業所と協定

名張市は3日、市役所で市内の9事業所と独居老人、高齢者夫妻に異常があった場合、市に情報を提供してもらう地域の見守り活動に関する協定を締結した。各事業所が訪問時、対象者の体調変化や虐待などの異常に気付けば、市に通告を依頼する契約で、これまで日本郵便や名張新聞販売組合などとも同様の協定を結んでいる。
今回協定を結んだのは生活協同組合コープ三重、三重ヤクルト販売、ヤマト運輸、第三銀行、中京銀行、南都銀行、三重銀行、百五銀行、東海労働金庫など配達や渉外業務で家庭を訪問する機会の多い事業所。
亀井利克市長は「市内には高齢者、独居老人が多い。これらの人の中には、人知れず亡くなった人もいる。また、徘徊(はいかい)する老人もあり、地域と見守り協定をしている。皆様の事業所の人が訪問した際、気づいたことがあれば、名張市にご報告いただくようお願いしたい」とあいさつ。
各事業所の責任者は「地域の皆様に貢献ができるよう協力したい」と述べた。


「隠タカラモノ」試験販売

人・もの・地域資源を生かした雇用創出に取り組んでいる名張市雇用創造協議会(名張市産業部内)は、1日から東京・日本橋の三重テラス1階ショップ内で、名張ブランド「隠(なばり)タカラモノ」シリーズのテスト販売を始めた。期間は9月末日の2か月を予定。
隠タカラモノは、平成26年度に同協議会が開発した地域産品・地域資源を利用した新商品開発事業で完成した逸品で、今回は、ちょこら名張、おかずみそ、地ドレッシング、う米ギフト(伊賀米コシヒカリ)を試験販売した。
三重テラスは、三重県内で生産・収穫された農林水産物や加工商品を販売する三重県のアンテナショップで、昨年9月の1周年記念では来場者数50万人を達成、今年7月には100万人を達成している。同協議会は6月1日から3日、豊島区交流都市観光PR展開催期間中に三重テラスを訪問し、隠タカラモノ商品の販売機会拡大について情報収集を行った。後日、三重テラス運営会社(株)アクアプランネットと打ち合わせを行い、実施することの了承を得た。今後、三重テラスショップやレストランで「隠タカラモノシリーズ」を本格販売し、取り引きに発展させたいとしている。さらに首都圏営業拠点での販路拡大を図り、期間中に試食PRを行う。
初日の来場者は、2階で行われた「伊賀を満喫する夏休みIN三重テラス」との相互効果もあり、多くの人でにぎわいをみせた。
試食した人からは「お米が甘くておいしい」(30代女性)や「おかずみそはお酒が進みそうな味」(20代男性)、「三重県の名張市にこういう商品があると知らなかった。とてもおいしかったです」(40代女性)などの意見があった。


迫力KNIT展〜61点の高校生絵画

伊賀市、名張市の公立市立高校美術部員の作品を集めた伊賀地区高等学校校美術展「KNIT展」が7月29日から名張市丸之内の総合福祉センターふれあいで始まった=写真。8月2日まで。
同展は今年で11回目。県立上野、伊賀白鳳、名張、名張桔梗丘、市立桜丘(旧日生学園)高校の美術部員60人がこの一年間に製作した水彩、油彩、アクリル、オブジェなど61点を展示している。
KNITの由来は名張桔梗丘(K)名張(N)上野工業のテクニカルハイスクール(T)の3高の頭文字からとっていたが、現在は上野や桜丘も参加し、KNITは編み込むの意味になった。
8月1、2日には美術部員が無料で来場者の似顔絵を描いたり、来場者がアクセサリーを作るワークショップを行う。


電気柵を安全点検・伊賀市と名張市が注意喚起

静岡県西伊豆町で19日発生した電気柵による感電事故を受け、伊賀市は21日、各自治協議会長を通じて電気柵の設置者に安全点検を行うよう注意を促した。
注意文書は「電気柵の使用に関する注意喚起について」というもので支所振興課と各市民センターに以下の内容を通知した。
@家庭用電源(AC100V等)を直接、柵線に通電することは、感電や火災など重大事故の危険性があり、法令にも違反しています。絶対にしないでください。
A家庭用電源(AC100V等)を使用する場合は、製造メーカーにおいて、PSEマーク(電気用品安全法の基準を満たしていることを示すマーク)表示のある電気柵用電源装置(電気柵用として販売されている電機牧柵器等)を使用してください。
B家庭用電源(AC100V等)を電源にして電気柵用電源装置を使用する場合は、漏電遮断器の設置が義務付けられています。ACアダプター使用の場合も同様です。
C設置する電気柵には、危険を知らせる表示をすることが義務付けられています。
D害獣に対する効果を継続させるためだけでなく、安全に使用するためにも、設置した電気柵を適切に維持管理してください。農林振興課の鳥獣害対策係では、「電気柵の問い合わせには十分対応し、適正に使用するよう指導周知を行いたい」としている。
鳥獣害防止のために設置された電気柵で、名張は21日、県の基金を活用して地域が取りつけた大規模電気柵が適正に管理、利用されていることを確認したと発表した。
また、同様の事故を防ぐため、23日付けで「電気柵との接触にご注意ください!」というチラシを各地域づくり組織代表者、区長らに次の内容で配布した。
電気柵が設置されているのをみかけたら…。
電気柵が設置されている場所にむやみに近づき電線にふれる等しないようご注意ください。特に乳幼児等については電気柵の付近で遊ばせないようご注意ください。
電気柵を設置されている皆様へ。
電気柵の使用にあたっては電気事業法(昭和39年法律第170号)に基づき、感電防止のための適切な措置を講ずる必要があります。安全を再度ご確認のうえ、次の注意点を守り、適切な使用をお願いいたします。
@電気柵の電気を家庭用コンセントから直接供給し通電させることは、感電や火災などが発生するおそれがあり大変危険です。絶対にしないようお願いいたします。
A電気を家庭用コンセントから供給するが場合は、必ずPSEマーク表示のある電源装置を使用してください。また、危険防止のために漏電遮断器の設置もあわせてお願いいたします。
B電気柵の周囲に、人が容易に認識できるような危険表示を行ってください。
C電気柵の効果維持・安全管理のために定期的に適正な維持管理を行うようお願いいたします。


地元雇用にも期待〜ジャパングルメが開所

昨年閉校した名張市神屋の旧国津小学校舎で12日、食品卸会社ジャパングルメ(大阪市北区)の事業所「トランスポート・キッチン・センター」の開所式があり、関係者約40人が出席した。同社は全国各地の食品を扱うインターネット通販サイトを運営しているほか、自分で商品を選ぶカタログギフトも手掛けている。
完成した事業所はトランスポート・キッチン・センターと名付けられ、当面はギフト用品の荷づくりや配送の拠点として活用し、将来的には商品企画から製造も担うとしている。現在、従業員は1人だが、来月までに地元採用市民を5人に増やす。また事業拡大に応じ、20人程度まで地元雇用をする予定。
市とは賃貸料が年間402万円で10年ごとの更新制をとる。最初の10年は企業誘致支援として賃料を半額の201万円とする契約。
開所式で武内希弥社長は「事業を着実に進め、地域活性化の一翼を担いたい」とあいさつ。亀井利克市長は「将来的には地元産の農産物も活用いただければありがたい。行政もお手伝いしたい」と祝辞を述べた。


その時あなたは?伊賀市 避難訓練コンサート

公益社団法人伊賀文化都市協会は5日、コンサート演奏中に震度5強の地震が発生したと想定、伊賀市文化会館で避難訓練コンサートを行った。
災害はいつ、どこで起こるかわからないとして、公共の場で災害に遭遇した災害への心構えや行動を考える機会にしたいと企画したもので、会場では、伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団が、行進曲「ワシントンポスト」「軽騎兵」序曲、イタリア歌曲のサンタルチア、フニクリフニクラなどを演奏した。
そんな中に突然、地震が起こったと想定、参加者の理解を求めた。舞台の演奏者、客席の観客はその場で伏せ、やがて、「避難誘導に従って、入り口に秩序よく避難してください」というアナウンスが流れ、観客は混乱なく入り口に向かった。ホールでは「秩序正しく避難ができました。ご協力ありがとうございます。訓練が終了しましたので、再び客席に戻って演奏をお楽しみください」というアナウンスがあり、一同は客席に戻った。
参加者の一人は「大勢の観客が集まっているときに突然地震が起これば混乱しかねません。このような訓練をしておくといざという時、役立つでしょう」と話していた。


外国人住民は4.3パーセント・多文化共生理解講演会

外国人住民の比率が県内最高の4・3lになる伊賀市で6月28日、互いの文化を尊重しながら地域づくりを目指す「多文化共生理解講演会」と「パネルディスカッション」がハイトピア伊賀であり、約110人のうち、外国人が20人余り参加した。ポルトガル語、スペイン語、中国語の同時通訳も行われた。
第1部はスリランカ出身の「にしやんた」さんの講演、第2部は関係団体の指導者によるパネルディスカッション。
にしやんたさんは1969年生まれ、87年に来日。現在は羽衣国際大学教授でタレント。高校生だった1987年、初めて日本に来た際、空港で多くの公衆電話が並ぶ中、電話に向かって一様に頭を下げている日本人の姿に驚いたという。相手の話に同意する際の頭の動かし方も日本とスリランカでは違うことなどを体験。「国によって違いがある。国の中でも違いがある。違いに気づいて、自分の中に取り込んで進化をすべきだ。そのためには、共に笑う共笑(ともえ)が大切だ。思い込み、偏見、過信はいけない」と話した。
第2部のパネルデスカションでは、外国人と市民の融和や交流について、日ごろ外国人と交流のある行政関係者、自治会関係者、ボランティアが外国人との交流について語りあった。「外国人と親しくなるためには、行事への参加に誘うことが一番効果がある」などの意見が出された。


「赤目館」を寄贈・市所有から保勝会に

名張市は、市が保有する観光旅館「赤目館」(赤目町長坂、赤目滝入り口の広場)の土地建物をNPO法人「赤目四十八滝渓谷保勝会」に無償で譲渡することを決め24日市役所で目録を手渡した。
赤目館は廃業して約10年。敷地は公簿で339平方メートル、鉄骨4階建て延べ1426平方メートル。所有者が昨年12月、観光の活性化に利用してほしいという要望にこたえ、市は今年6月に創立10年を迎えた赤目四十八滝渓保勝会に寄付することになった。
亀井利克市長は「有効利用して観光振興に役立ててほしい」とあいさつ。玉置保勝会会長は「観光利用のほか、市民サークルの発表会や展示会などの利用を考えたい」と話した。


名張中央RCが20周年例会

名張中央ロータリークラブ(稲垣昭則会長、28人)は6月14日、名張産業振興センターアスピアで創立20周年記念例会を開いた。出席者は国際ロータリークラブ2630地区(三重、岐阜県)の石垣智康ガバナーや同中勢・伊賀グループの田山雅敏ガバナー補佐のほか、亀井利克市長、支援を行っているベトナムの小中学校関係者と名張ロータリークラブほか地区クラブ約100人。
例会を前に、記念事業として夏見の中央運動公園横にある男山桜の森へベンチ10脚を設置、記念碑「四つのテスト」の除幕を行った。
午後からの例会では、記念事業の目録贈呈式があり、親子2代にわたり、青山図書館に美術書の寄贈や4コマ漫画の制作と子ども漫画教室の開催などで社会貢献を果たしたとして、伊賀市阿保の和田令子さんに目録を贈った。また、外国奨学生のベトナム人のグエン・バン・トーさんら4人も出席した。
稲垣会長は、「ベトナムへは『きれいに咲いて』と桜の苗木も贈っている。国際交流として留学生を受け入れており、これからも、地元だけではなく青少年の育成に力を尽くしたい」とあいさつ。さらに「この節目を新たにして、誇りの持てる名張を創造するお手伝いができればと願っている」と語った。
来賓として出席した亀井利克市長は、「20年は節目の年。人間も20歳(はたち)になればもう立派な大人。これからも活躍を期待している」とあいさつした。
記念講演もあり、大蔵流狂言師で名張市市制功労者として特別表彰を受けた茂山七五三さんが、子ども狂言・私の歩みと題し、日本伝統の狂言を説明。続いて名張子ども狂言があり、口真似(くちまね)が披露され、太郎冠者役の福島満紀さん、主人役の竹島彩結さん、客役の阿比留(あびる)はるかさんら3人が、三重県平成文化賞に耀いた日ごろの練習を見事に演技、大きな拍手を受けた。


やなせ宿7周年

やなせ宿(旧細川邸―名張市新町136)では開設7周年を記念して、おかげさまで7周年やなせ祭りを13、14日、午前9時30分から午後4時まで、やなせ宿と名張川沿いの歩道でさまざまな催しを開催する。
先着100杯限定で、両日11時から郷土食の振る舞いがあり、13日はふき俵、14日は冷やしノッペイ汁を味わうことができる。
特設ステージイベントは13日が伊賀琉真太鼓、アンシンダー&アンシンダーLショーのほか、ひやわん、フラダンスショーなど。
14日は愛宕樽太鼓、伊賀と名張のアマチュアミュージシャンによるライブのほか、伊賀の忍太くん&おんぶちゃんが登場した東北復興応援物産販売がある。先着50人には両日、ドライフルーツをちりばめた手裏剣クッキーが振る舞われる。ひやわん&ダンス、ダンスパーフォマンスショーのほか、両日ミニSLが運行する。模擬店もあり、ぶっかけそーめん、かき氷、ポップコーン、綿菓子、スーパーボールすくい、赤飯、焼きイカ、焼きそば、ラムネ、クッキー、アイス、忍者バーガーが出展する。
好評のワンデーレストラン(ワンコイン500円)では13日が特性ハヤシライス、14日は特性カレーを用意する。
問い合わせは、やなせ宿、電話62局7760まで。


総重量4030キロにも・今年も名張クリーン大作戦

名張市内一斉美化活動として定着した、恒例の名張クリーン大作戦2015(NPO地球と自然でつくる実行委員会主催)は31日行われ、市内の地域づくり、ボランティアなど43地域と団体4646人が出動して、市内の河川敷や道路端に捨てられている大小のごみを回収した。
新町河原に設置した本部では、中西崇雄実行委員長の開会宣言のあと、亀井利克市長が「名張クリーン作戦は12年目を迎え、延べ36、000人の人が参加した。名張は水源都市だ。名張川がきれいになると、木津川がきれいになり、淀川がきれいになって大阪湾がきれいになる。実行委員長の中西さんは、日本河川協会からこのたび表彰された。今日の実行委員会には、三重県伊賀県民局からも参加をいただいている。鈴木知事からもメッセージが届いており、これは、本日参加の皆さんがいただいたのも同じだ。今日一日頑張ってください」と激励した。
この日、収集したごみ総重量は、可燃物1140キロ、不燃物2890キロ、合計4030キロ。粗大ごみではテレビ8台、冷蔵庫3台、タイヤ76本、洗濯機1台などがあった。
クリーン大作戦に先立ち29日、名張市管理職職員らによる環境美化行動も行われ、午前7時30分から出勤まで、市管理職職員約200人と周辺事業所23件、鴻之台と希央台、約30人が参加した。
回収したごみ総量は370キロで、うち可燃340キロ、不燃30キロ。昨年より20キロ増加した。


水生生物の調査も・名張クリーン大作戦

恒例の名張クリーン大作戦が5月31日に名張川周辺で開催される。今年は、午前9時から新町河原に本部会場を開設、10時ころから水生生物の調査を行い、水質判定を始める。
ちょいまる(NOP地域と自然)の中西崇雄代表は「名張川に自生するツルヨシを使ったクッキーを1000個用意し、本部会場前で先着順に配布します。木津川上流域の河川や自然に関心を持っていただくのが狙いです。材料の小麦粉は肥田製粉、砂糖は22製糖からご協力いただきました」と話し、多くの参加を呼びかけている。


唐招提寺梵網会の団扇

南都六宗の一つ、奈良県唐招提寺で恒例の伝統行事・梵網会(ぼんもうえ)が19日にあり、多くの善男善女が参詣する中、団扇(うちわ)がまかれた。この団扇の骨は名張市の女竹(めだけ)が使われており、名張市の「女竹を送る会」もバス3台で参加した。同会が「東大寺二月堂のお水取りに使う松明(たいまつ)を名張から送っているように、名張市の伝統行事にしたい」という梵網会の行事を紹介。
梵網会に団扇を撒(ま)く行事は、同寺再興の祖・大慈菩薩覚盛上人の故事から始まる。同上人は殺生を嫌い、蚊(か)がたかっても殺さなかったという言い伝えが残っている。
上人が亡くなったとき、尼僧たちは、団扇を作り棺(ひつぎ)のなかに入れ、あの世でも蚊を追い払えるように願った。その後、上人の命日には団扇を撒き、上人の遺徳をしのぶ行事になった。
団扇の骨は女竹を使う。従来は地元で調達できたが、都市化の進行で入手が難しくなった。唐招提寺の宗務総長・西山明彦(みょうげん)師が名張市滝之原の出身で、同級生の亀井利克市長に相談したことからこの寄進が実現した。「唐招提寺に女竹を送る会」が結成され、比奈知公民館長の奥西勲氏が会長に就任した。
唐招提寺の開基・鑑真和上は中国・唐の高僧だった。日本で仏教の布教しようと志し、唐の玄宗皇帝に願い出たが、不許可となり、密航を決意。小舟で日本に向かったが5度失敗した。船が難破し越南(ベトナム)に漂着したとき、風土病にかかり失明した。6度目に日本の遣唐使船の安倍仲麻呂に出会い、日本への渡航に成功した。
鑑真和上には多数の弟子がおり、鑑真を支えた。鑑真は仏教のほか、漢方医学も伝えた。鑑真は良薬を天皇に献上したといわれている。
鑑真の事績は中国でも知られていた。中華人民共和国のケ小平主席、胡錦濤主席が日本を訪れた際には、唐招提寺を訪問している。
江戸時代には、俳人・松尾芭蕉が唐招提寺を訪れた際、「若葉して 御目目のしずく 拭わばや」という句を残した。若葉の季節に唐招提寺を訪れた芭蕉は、和上が渡航中に目を患ったことを知っており、和上の坐像を見て、和上の目に涙を感じ取ったときの句だ。
和上は来日して12年間活躍した。我が国仏教の戒律の伝道者として大きな足跡を残した。天平宝宇7年(763)、76歳で入寂。唐招提寺を開いてから4年後である。
名張市の夏見廃寺との関係も見逃せない。奈良県立橿原考古学研究所が唐招提寺の開山堂の解体修理に伴い、約60平方bを発掘調査したところ、「大型センブツが出土した。このセンブツは夏見廃寺(名張市)と同型の物としている」と。
唐招提寺は天武天皇の皇子、新田部親王の屋敷跡に建立されており、親王は大来皇女と兄妹であることから、夏見廃寺が大来皇女の建立によることが確かになったのではないか。


ネット通販などの拠点に

名張市滝之原小学校の廃校舎が情報処理会社「松阪電子計算センター」の名張事業所として活用されることになり9日、市や地元会社の関係者を招いて開所式を行った。
明治の初め、名張市で一番最初に開校された滝之原尋常小学校だったが、昨年3月、市立比奈知小学校へ統合され閉校した。鉄筋コンクリート3階建ての校舎を改装、約1億3千万円を掛けて改修。費用は同社、国、市が各3分の1負担した。
校舎の前には自家発電装置を設置、災害時には、住民の避難所となっている体育館にも電気を供給する。
1階にはサーバー室を2室設け、免震装置を床下に仕掛け、地震時には震度7を震度2に軽減できる。自治体や企業から預かった情報を保管するデータセンターも兼ね、2階では、顧客の紙資料を電子データ化するサービスやネット通販事業も行う。
ネット通販は隠市(なばりいち)と題して伊賀米や伊賀牛「おかずみそ」など、名張の特産品を取り扱い、夏にサイトを開設する。
式典で熊崎孝社長は「歴史ある滝之原小学校の跡を継ぐ者として、地域コミュニティーの醸成にも積極的にかかわりたい。地区や市の活性化の一助になりたい」と前向きなあいさつをした。
亀井利克市長は「三重県の有力企業、松阪電子センターさんが滝之原に来られて光栄だ。名張は災害に強い町。滝之原は地震や津波水害に関係ない場所だ。滝之原の自然を楽しみながら頑張っていただきたい」と祝辞を述べた。


名張の芸「お呼び下さい」はなごよみの会

名張文化協会(耕野一仁会長)の芸能部門会員がこのほど、名張芸能文化振興会(はなごよみの会)を結成し27日、青蓮寺レークホテルでお披露目会を催し、名張、伊賀市内のホテル、旅館、観光案内所、商工会議所や団体関係者を前に日本民謡、民謡踊り、日本舞踊、ダンスを披露した。
他地方から訪れた人にも地元の芸を楽しんでもらおうというもので、名張市、伊賀地区のホテルでの催し物、結婚式、お誕生会、祝宴に花を添え、楽器の演奏、声楽、踊子などの舞台芸能を披露するのが狙い。
耕野会長は「名張市、伊賀市の舞台芸能を志す人が、舞台出演を通じて広く地元の芸能を発信する機会を増やしたい。他市から来た人へのおもてなしにも使っていただきたい」とあいさつした。
この日の出し物は第1部が初瀬街道ふるさと紀行。司会、語り手は瓜田家らいむで、初瀬追分を立方(おどり)華陽の会、地方(じかた―三味線)を島藤渓城が出演。新名張節を名張音頭保存会、伊勢音頭を立方・若柳華陽、地方を泉善聖。フラダンス、タヒチアンはタヒチアン名張校(代表・和田千鶴子)が出演した。
第2部芸能十八番は、小噺(落語)を瓜田らいむ、長唄・鶴亀を若柳華陽(日本舞踊若柳流)、津軽じょんがら節を和泉善聖(日本民謡泉会)、長唄七福神を花柳観七郎、美旗音頭を島藤渓城(日本民謡渓城会)、名張音頭を名張音頭保存会の皆さんが熱演した。
出席者は「地元にも、こんな素晴らしい出し物があるとは知らなかった」と感動した表情だった。
申し込みは事務局長の和泉善聖氏(名張市さつき台2―125)、電話67局2168まで。


伊賀市ふるさと納税返礼品・新しく「月見の宴」

応援したい自治体に寄付すると税金が減額される「ふるさと納税制度」で伊賀市は28日、総務省が示したお金に替えられる品物の自粛で見直した返礼品を発表した。
5月1日から導入される返礼品は26品目。ふるさと伊賀の特色を出した特産品の米、酒、伊賀肉などは従来通りだが、本格派忍者衣装や菜種油、伊賀焼土鍋と特産品セット、松尾芭蕉にちなんだ料理などが導入された。また500万円以上の寄付者に贈る純金製の手裏剣等は取りやめとした。
これを機に返礼品のランクを3段階から4段階に増やした。最高ランクの手裏剣「500万円以上」から「30万円以上」と大幅に引き下げたしたのも特徴。
新しく登場した芭蕉満喫セットの「月見の宴」は先着順で11月11日夜、伊賀市で行う宴席に招待される返礼品。ただし、人数は3人まで。献立は、元禄7年11月、芭蕉が門人たちを招いて開催した月見の宴で使ったもので、マツタケやのぺり汁、とろろ汁などがあり情緒満点。
問い合わせは、伊賀市役所企画振興部総務政策課、電話22局9620まで。


葉桜でも多い人出〜20回目を迎えた桜まつり

名張商工会議所が主催する春の祭典・名張桜まつりが18日、夏見の中央公園であった。20回目を迎えたサブタイトルは「桜花乱舞」。今年は桜の開花が早く、ソメイヨシノは葉桜になっていたが、雨天が続く中、好天気に恵まれ、多くの市民が繰り出し(主催者発表3万5千人)、会場は大いににぎわった。歩行者天国の桜トンネルや総合体育館玄関前で行われた特設舞台でのイベントなど、多くの人が楽しんだ。
特に屋台店は大にぎわい=写真下、ご当地グルメの牛汁やたこ焼き、お好み焼がとぶように売れていた。中央公園の桜を毎年植樹してきた三重県宅建協会名張支部の青年婦人部の屋台も大繁盛で、関係者は、「年末の名張市への歳末寄付の財源もできそうだ」と話していた。
また、特設舞台では、17団体がライブやダンスを披露、多くの観客が拍手を送った。芝生では手作り弁当を広げるグループもあり、家族や友人と楽しいひと時を過ごした。


困りごとを支援・桔梗が丘お助けセンター開所

昭和40年2月、入居が始まった名張市で最初の本格的住宅団地・桔梗が丘は、造成以来、50年が過ぎ、住民の高齢化が問題となっている。そんな中、日常生活でのちょっとした困りごとを手助けしようと「お助けセンター」が10日、同地に開設された。桔梗が丘自治連合協議会(地域づくり組織)が中心となり、名張市の26年度要援護者支援補助金で事務備品、作業道具などを準備し、住民の家事支援、庭管理支援、日曜大工支援、家電器具調整などの手作業を援助する。
事務局(連絡事務所)は桔梗が丘5番町の桔梗が丘南公民館の一室に置き、連絡があれば原則2人以上の事務局スタッフが依頼者宅を訪問。お助け%燉eを確認した後、仕事に応じ派遣者を選定し、支援活動を行う。
利用料金は一作業につき500円(1人、1時間)で、1時間を超える作業は30分単位で250円加算。
支援依頼、問い合わせは、桔梗が丘お助けセンター 名張市桔梗が丘南公民館内(桔梗が丘5番町12―10)。電話・FAX0595―66―3100。事務局は毎週金曜日(午前9時〜12時)在勤、留守電話、FAXによる受け付けは後日連絡する。


最優秀賞に上市さん・名張RCミステリー読書感想文

名張ロータリークラブ(尾形雅則会長、38人)は30日、第2回江戸川乱歩記念、小・中学生ミステリー感想文コンクールの授賞式を名張産業振興センター・アスピアで開催した。
2年ぶり2回目の同企画は、ロータリークラブ会員らが市内の小中学校へ、昨年末から今年2月にかけ、名張出身の推理小説家・江戸川乱歩の作品を中心としたミステリー作品を通じて読書の楽しみを味わってもらおうと募集したもので、627人の応募があった。
最優秀賞には、名張市立北中学校2年の上市彩羅さんの「流星の絆」(東野圭吾作品)が決まり、授賞式で「私はこの本を読んで、何十年分もの人生経験を積んだ気持ちになれました。将来、夢のあふれる家族、そして世の中をつくっていきたいと思います」と感想文を読み上げた。
授賞式に出席した上島和久教育長は、「活字離れする中、乱歩の作品を読み、それを文章とすることは、大変有意義なことです。名張市内の生徒の国語能力は、小学校は全国平均より下回っているが、中学校は上回っている。これも、このような事業のお陰です。自分の思いを相手に伝えるには、本を読み、その感想を書くことにより培われるもので、大事なことです」と話した。
審査を担当した県小学校国語教育研究会顧問の男山桂子さんは、子どもたちの作品全てに目を通した感想として、「ミステリー小説は、文学作品とは別に、子どもたちの心を動かしていました。そのうち14点が最終審査に残りました。子どもたちの全作品を読むのは楽しかったですが、審査は大変でした」と話した。
また、「感想文は乱歩作品が多かったが外国作品もあり、ミステリーは食べず嫌いだったという新鮮な経験をした子どもや、マンガばかり読んでいた子が、活字を読むことによって、目の前に、その光景が表われ、感動した子どもも文章を通じて多くみられた」と講評した。
他の受賞者は・・・。
優秀賞 松久美優「怪人二十面相」を読んで(桔梗が丘中1)、藤原奈々「ミステリーから学ぶこと」(同)、池野あゆみ「祝福の鐘〜消えた花嫁〜」(同2)、樽谷百香「怪人二十面相」を読んで(北中1)、浅野温音「少年探偵団」を読んで(名張小6)。
佳作 円山結衣「告白」を読んで(桔梗が丘中1)、岩本真歩「青銅の魔人」を読んで(同)、八木知夏「鉄人Q」を読んで(百合が丘小6)、西佑巴「少年探偵団」を読んで(名張小5)


名張市内の桜満開

名張市内各地の桜(ソメイヨシノ)が4月2日、満開となった。中央運動公園の桜トンネルは歩行者天国となり、満開の桜が楽しめる。平尾山(桜ケ丘)の桜も満開。桜の木の下へ敷物を敷いて弁当を広げるグループもあった。桜祭りは18日だが、それまでもつかどうか。


安全グッズをプレゼント

名張市内の名張ライオンズクラブ(玉置二郎会長)と名張地区交通安全協会(野中恵子会長)、名張地区防犯協会(奥田信雄会長)、三重県トラック協会(亀山仁保伊賀支部理事)は19日、市立小学校に入学する児童に安全グッズをプレゼントした。
ライオンズクラブは交通安全を啓発するランドセルカバー、安全協会はポンピー(横断旗)、防犯協会は「イカのおすし」クリアファイル、トラック協会は交通標識入り下敷きを贈呈した。
上島和久教育長は「毎年、4団体さまから新入学児童にプレゼントをいただいて感謝している。児童が交通安全を守るよう、わかりやすいグッズで啓発することができる。各学校に配布して、安全教育を推進したい」と謝辞を述べた。


今年も中国蘇州市へ・名張市スポーツ少年団23回目の表敬訪問

中国蘇州市と交流している名張市スポーツ少年団(梶田淑子団長)は18日、名張市役所の亀井利克市長を表敬訪問し、今月25日から訪中する交流計画を報告した。交流は23回目で、毎年両市で交互に行われ、今年の訪中はスポーツ交流団員12人。今回は空手部の少年男女が中心で、現地で型を披露する予定。
梶田団長は「私たちは昭和63年以来、蘇州市と交流を続けています。伝染病の流行などで中止したことはありましたが、途絶えていません。現在、政治の世界では、交流が難しいようですが、私たちは毎年、交互に訪問しており、今年は日本からの訪中になります」と話した。
亀井市長は「スポーツ少年団さんは毎年、交流を続けられ、ついに25年の実績を積まれています。庁舎1階ホールにある中国製の衝立(ついたて)は、蘇州市からいただいたものです。これからも、友好を深めるよう励んでいただきたい。初めての皆さんは、食事が変わるため、健康に留意してください」とはなむけの言葉を述べた。
日程は25日、日本を出発。到着後、蘇州市内見学(寒山寺等)。26日は蘇州市体育局表敬、空手演武披露。27日は蘇州市幼児師範学校訪問、空手演武披露、蘇州市人民対外友好協会を訪問する。28日、蘇州市観光後、上海へ移動。最終日の29日は上海観光視察後、日本へ帰国。関西空港20時30分に到着予定。


一人で悩まずに・自殺予防を呼びかけ

3月の自殺対策強化月間を前にした2月28日、名張市では名張市宗教者連帯会議やボランティアが量販店前で買い物客にチラシを配り、自殺防止を呼び掛けた。
内閣府によれば、全国で毎年3万人が自ら命を絶っており、各自治体は地方公共団体や関係団体と共に連携し、「一人で悩まず相談を」と広報啓発活動を行っている。
名張市でも年間、30件もの自損行為で救急車が出動していることから、名張市宗教者連帯会議が近畿大学高等専門学校の協力を得て、近鉄百貨店ショップ桔梗が丘店、スーパーセンターオークワ名張店、ジャスコ名張店、スーパービバホーム名張店前で自殺防止のチラシを買い物客に手渡した。
チラシには、自殺行為の前兆が書かれ、原因不明の身体の不調が長引く、酒量が増す、安全や健康が保てない、仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う、職場や家庭でサポートが得られない、本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産)を失う、重症の病気にかかる、自殺を口にするなどに注目、これらは自殺未遂に及ぶなどの危ないサインであるとして、「医師や相談機関に相談してください」と呼びかけている。


市立看護学校で卒業式

名張市立看護専門学校で3月3日、卒業式があり、男性2人、女性10人が巣立った。松井妙実学校長は「医療現場では、皆さんに大きな期待がかかっている。一人前の看護師に成長するよう頑張ってほしい」と式辞を述べた。
卒業生を代表して谷奥理沙さんは「患者さんのありがとう、明日も待っているよという言葉に励まされた。立派な看護師を目指して頑張りたい」と恩師への感謝の言葉を述べた。


「広報なばり」特選

名張市が発行している「広報なばり」が1月29日に行われた「平成26年度三重県広報紙コンクール」の審査で11-2号(11月9日号)が特選、また、広報なばり8-1号(8月3日号)2〜3ページが「写真部門(組み写真)」で入選した。評価されたのは「ありのママで〜不安のない子育て環境を目指して〜」(1〜6頁)という特集記事、図表の扱いや直筆の手紙の掲載の仕方が認められた。
「妊娠、出産、育児の記事は、難しい言葉、表現、をできるだけ避け、平易な言葉で編集されており、わかりやすく親しみやすい。細部にわたり内容を精査し取材した構成は広報の本質を見る思い。秀作」と受賞理由を述べている。
写真部門の8-1号は「名張市出身のサッカー選手・山口蛍を応援する市民の姿がいきいきと捉えられている。素晴らしい」と評価。
三重県広報紙コンクールの名張市での受賞歴は「広報紙部門」で、平成5年〜8年、22年特選。平成23年特選―全国コンクール3席。24年特選。全国コンクール入選。「写真部門」で昭和42年 特選。平成7年特選、全国コンクール1席。


忍者用具を展示・忍者の日 名張の藤堂邸で

2月22日は忍者の日。伊賀市と甲賀市が全国に呼びかけ、昨年10月、日本記念日協会が認定、これに賛同した市は多く、公認イベントも催されている。名張市もその呼びかけにこたえ、同日には同市丸之内の名張藤堂家邸で忍者用具の展示と講演会を開催する。
名張市が用意している忍具は、忍者が身に着ける鎖帷子(くさりかたびら―布に細い鎖を縫い付け、刀を防御する着衣)、六文銭を一面に縫い付け布で覆う着衣(刀の防御、路銀の備蓄になる)や仕込み杖(杖を鞘にして細身の刀を収めている)、鎖り鎌、手留剣などで、これらの忍具は本物ばかり。忍者の頭領だった百地三太夫家から嫁いできた人が、実家からもらったという品物。
当日は忍者についての講演があり、市史編纂室の山口浩司さんが忍者や戦国時代の名張について講演する。先着100人に」忍者の携帯食かたやきやオリジナル忍者ステッカーをプレゼント。


約100人が松明づくり・東大寺二月堂お水取り用に

奈良東大寺二月堂の修二会(しゅにえ―お水取り)行事に使う松明(たいまつ)づくりが11日、名張市赤目町一ノ井の極楽寺であった。地元に伝わる「伊賀一ノ井松明講」やユネスコ未来遺産に指定されている「春を呼ぶ会」(福本進治会長)、県立名張高の生徒ら約100人が参加した。
この日は松明に使う樹齢約90年のヒノキを松明山で伐採、短く切り、参加者が担いで極楽寺まで持ち帰った。極楽寺では住職が十三仏の御真言を唱えて丸太を清めた。
丸太は一尺二寸(36センチ)の長さが定尺で、皮がむかれ、斧で割ったのち、さらに、薄く小割りし、1200枚をつくり、束ねて出来上がる。
この松明は、3月10日、護摩法要で祈祷した後、松明調進行事の創始者・道灌長者に報告される。同12日に東大寺に奉納され、来年のお水取りの松明に使われる。


朔日は名酒で乾杯

毎月、朔日(ついたち)は名酒で乾杯の日。よってだーこ・名酒で乾杯協議会(会長・石井政元市議長)は2月1日、地元の酒蔵・澤佐酒造合名会社(名張市夏見)で、新酒のタンクをながめながら、熟成する酵母菌の香りと味を楽しんだ。
酒蔵には地元の箕曲地域づくり委員会が栽培した酒造好適米「神の穂」が仕込まれ、摂氏7度でゆっくり熟成された状態で、見学者が、「低い温度ですね。これで発酵するのですか」という質問に、澤専務は「温度が高いとアルコールになってしまう、よい酒になるためには、低い温度でじっくり熟成させることです」と答えた。一行は「なるほど、寒仕込みというのは、このことか」と納得した様子だった。
「名酒の会」は酒造関係者、市議や市職員、商工会議所役員や職員、一般市民が「名張の地酒を楽しむ会」として、25年12月に制定された「伊賀名張の酒で乾杯する条例」の制定を機に、地元の酒の普及を支援している。


先進地・名張に期待〜朴教授が三重大の挑戦解説

名張市と名張男女共同参画推進ネットワーク会議が主催する「名張市男女共同参画推進フォーラム2014、男女共同参画、三重大学の挑戦!〜明日の名張のために〜」が25日、名張市役所で開催された。第1部は、昨年公募された男女共同参画川柳作品の中から、優秀賞に選ばれた3人の表彰式。第2部では、三重大学の理事で副学長の朴恵淑氏が三重大学の男女共同参画の現状と課題、さらに名張市との連携について話した。三重大学は、昨年度の県の「男女がいきいきと働いている企業」で「グッドプラクティス賞」を受賞している。参加者は約130人だった。


児童養護施設に寄付・名張ロータリークラブが支援

名張ロータリークラブ(尾形雅則会長)は1月19日、名張市朝日町の社会福祉・名張厚生協会(岡田秀啓理事長)に、児童養護施設の子どもたちの支援として30万円を寄付した。
贈呈式は、同クラブが毎週例会として使用している名張産業振興センターアスピアであり、会員が見守る中、尾形会長が岡田理事長に目録を手渡した。
岡田理事長は、「一般的な子どもの進学率は70lだが、施設の子どもの進学率は21パーセント、子どもたちに役立つよう使わせてもらいます」とお礼の言葉を述べた。


成人式、天正乱れ太鼓で開幕

成人の日を前にした1月11日、伊賀市では930人、名張市では804人が大人の仲間入りをした。伊賀市では昨年に続き、中学校区ごとに分かれ、9か所で式典を行い、出席者は724人。
名張市ではADSセンターで649人が出席した=写真。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人が集まり、旧友との再会を喜び合い、記念撮影を楽しんだ。
名張市の会場では例年同様、舞台で天正乱れ太鼓の演奏があった。参加者は入場草々は同級生らとの再会に夢中で、司会者の声や指示が耳に入らぬため、しばらくは天正乱れ太古を乱打して次第に正面に関心行くようにする狙いもある。しばらくし、ざわめきが収まったころ、同級生の司会者が現われ行事が進行。新成人6人で構成する実行委員会と市と市教委が主催した。
新成人を代表して堺利文さん、山田祐佳さん、竹川真央さんが「大人としての自覚をもち頑張りたい」や「大人としての心構え、責任感を持って生きていきたい」と決意を語った。亀井市長は「無限の可能性に向けて、京を起点に活躍してください」と祝辞を述べた。
式後のアトラクションでは、中学校時代の恩師25人お祝いのビデオレターが流され、盛り上がった。
また、同市出身のシンガソングライター平井堅さんからもお祝いのメッセージが届けられた。


やなせ宿で名高生がワンデーシェフ実習

県立名張高等学校の生徒が12月23日、名張市新町の観光交流施設「やなせ宿」で1日限りのワンデーシェフを務め、多くの来客が料理を賞味した。
総合学科生活デザイン系列食物講座の3年生による恒例の実習。この日の料理は細切れのチキンのから揚げ、タラのホイル焼き、かぼちゃのキッシュ、手づくりパン、デザートなど約100食。
指導教員の大嶽紀子先生は「教室での実習だけでなく、お金をいただいて料理を作る現場も大切です。将来に役立ててほしい」と話した。
ワンデーシェフは料理好きな人が1日限りで、やなせ宿の場所を借り、料理を提供している。


忍者列車でほろ酔い

伊賀焼の酒器で伊賀酒を乾杯する「乾杯条例」が制定されて1周年を迎えた記念に、伊賀市と伊賀市議会は12月22日、第3セクター・伊賀鉄道で、貸し切りの「乾杯列車」を走らせた。列車は2両編成で上野市―伊賀神戸間を往復した。
伊賀市議会と市、関係団体らが企画したもので、田山宏弥議長と岡本栄市長のほか市議、伊賀鉄道沿線の住民自治協議会の代表、上野商工会議所や伊賀酒の蔵元、小売店や伊賀焼、飲食関係団体の役員など約60人が、忍者姿で参加した。出発に先立ち、上野市駅前で出発式があり、岡本市長は「この条例は議員提案の条例だ。本当は議長が先にあいさつをすべきだが、指名により私から申し上げる。」と前置きし、「日本酒の良さは海外でも知られるようになった。特に伊賀の酒は米と水、気候がよく銘酒がたくさん生まれた。この銘酒を伊賀焼で乾杯すればなお楽しい。伊賀酒、伊賀焼を振興し伊賀鉄道も盛り上げたい」とあいさつ。
続いて、この日の催しをインターネットで知って参加したという愛知県稲沢市の夫婦も紹介された。
車内では机といすが用意され、テーブルの上には、伊賀市の7酒蔵自慢の銘酒が並べられた。さらに伊賀肉や地元産の食材で作った折詰めや漬物の小皿もあり、参加者は田園風景をみながら伊賀酒を味わった。
住民自治協議会役員として参加した比自岐の福井さんは「定年まで近鉄に努めていましたが、電車の中で机を並べて酒を飲むのは初めてです」と嬉しそうに話した。