2016年度 バックナンバー
発電機を寄付・青山支所と名張社協に

名張市の八幡工業団地で操業する自動車部品会社・ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパンは12月14日、ヤマハ発電機EF1600is(メーカー希望価格213840円)1台を、名張市丸之内の名張市社会福祉協議会へ寄付した。
福祉協議会を訪れた三島邦彦代表は「この発電機は稼働中も音が静かで低燃費です。出力は1600キロワットで電子レンジも使えます。また、直列で2台同時に使用することも可能で、この機種を選びました。軽量で騒音がないため、災害時はむろん、イベントの時に利用できます」と説明。
同協議会の奥村和子会長は「ありがたく大切に使わせていただきます」と感謝した。
ボルグワーナー社は、伊賀市青山地区にも工場があることから、13日には同市青山支所にも同機1台を寄贈した。同支所では、「管内での停電時や災害用の非常用電源としても活用できる」と感謝している。また、名張市には毎年年末、おもちゃなどを贈り、喜ばれている。


名張市が消防団に配属・小型ポンプ軽積載車など

名張市は12月16日、名張市鴻之台の名張消防本部で配属式を行い、小型動力ポンプと軽積載車を比奈知分団滝之原班へ1台、可搬式小型動力ポンプ1台を錦生分団矢川班へ、同ポンプ1台を国津分団布生班へ割り当てた。亀井利克市長は「最新型の高性能ポンプを配属した。郷土の防人として頑張っていただきたい」と訓示。名張市消防団の岩木政巳団長は「最新型のポンプを配属していただき感謝します。市民、地元民の付託にこたえ、大切に扱い、郷土の守りに役立てたい」と謝辞を述べた。
滝之原班へ配属の動力ポンプと矢川班、布生班へ配属の動力ポンプは同型。性能は同様のB-3級、高圧1段タービンポンプで管軽は60ミリ。エンジンは水冷式2サイクル2気筒ガソリンエンジンで排気量は635cc。


議場コンサートに魅了

議会の傍聴を兼ねた3回目の議場コンサートが12月9日、名張市議会で行われた。今回の出演は箕曲コーラス La.Pesca(ラ・ペスカ)の皆さん。会員11人が議長席の前に立ち、議席の後ろに立った指揮者の下、素晴らしいコーラスを斉唱した。曲目は冬のメドレー、翼をください、いのちの歌、Forever、365日の紙飛行機などで、みごとな歌声に聞きほれる議員も。
同会は、名張市箕曲小学校PTAコーラスグループとして平成9年に発足、今年で19年目。地域内の保育施設や介護施設を訪問活動が中心。
平成21年からは、蔵持小学校でアメリカの艦載機に射撃された被弾ピアノを通じて、非核平和コンサートを開催している。福祉施設訪問で名張市社会福祉協議会よりボランティア功労で表彰。


B-1グランプリへ・東京で牛汁と名張をPR

名張牛汁協会は12月3、4日に東京で開催される「B―1グランプリスペシャルin東京・臨海副都心」に出場することが決まり、同協会の川島理事ほか4人のメンバーが29日市役所を訪れ、亀井利克市長に報告した。亀井市長は「たくさん牛汁を売って、名張市をPRしてほしい」と励ました。
B―1グランプリの正式名称は「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B―1グランプリ」。国内各地方の「ブランド料理」を競い、これによってまちおこしするイベントで、同団体の連絡協議会と開催地の実行委員会が共催する。今回のイベントは全国57市町村が参加し、ご当地料理を競う。会場では参加グループの自治体が、移住、定住に向けた独自の施策をPRするブースも設けている。
当日はメンバー約20人が参加。一杯500円の牛汁3000食を用意し「たくさん売って、名張市をPRします」と意気込みをみせている。市の職員も2人同行し、名張市のPRブースでふるさと納税返礼品の展示や移住、定住対策を宣伝する。
名張牛汁は伊賀牛と野菜の汁で、地元飲食店のまかない料理だったが、多くの人から評価を受け、平成18年に商品化した。


ウィンターイルミネーション名張育成園で開催

名張市美旗中村の名張育成園で11月19日、恒例のウインターイルミネーションイベントがあった。市川常務が開会宣言を行い、続いて名張市長(代理)があいさつした。開式には、市議会議員、社会福祉協議会長らが列席した。
会場では生徒の家族や福祉関係者、市民ボランティアが開いた屋台店が出され、おでん、お好み焼き、うどん、やきとり、カステラなどに人出が集まった。特に100円均一コーナーは人気に。
また、市民有志による楽器演奏やコーラス、マジックショーもあり、学校関係者、家族、ボランティアら約800人が楽しいひと時を過ごした。
午後5時から点灯式が行われ、来場者のカウントダウンで電球を点灯。平和を奏でるシンフォニックアカデミーの演奏の下、電球でかたどったサンタクロースやトナカイが闇の中にきれいに浮かびあがると、ひときわ大きな歓声がわきおこった。


伊賀の絶滅危惧生物を守ろう

伊賀地域で絶滅が危惧(きぐ)されている昆虫や野鳥などの実物標本を紹介した企画展「伊賀の自然」が旧錦生小学校跡の名張市郷土資料館で11月5日から始まった。生き物の標本や剥製(はくせい)、写真など400点が並んだ名張市初の展示会。12月25日まで。伊賀自然の会(加納康嗣代表世話人)と同資料館の共催。
会場になった2階の旧教室には、国チョウのオオムラサキや市の天然記念物・ギフチョウのほか、珍しい昆虫や野鳥の剥製のほか、薦原、八幡、夏秋地区のチョウを8年間、飛来調査し、その記録をカラー写真に収めたものが展示されている。
タカ科のサシバが赤松に営巣した野鳥巣の実物、ハヤブサ、フクロウの剥製など、本物に再現している。
また、伊賀自然の会が10年間かけ、春や秋に長距離を移動するアサギマダラの調査結果も展示。つつじが丘で記録した報告では、3189匹が飛来し、気温が18〜25度で活発に動くことが分かったという。
いずれも名張の野鳥を絶滅危惧種、迷鳥、夏鳥、冬鳥など6項目に分けて紹介している。
昆虫では貴重な生き物に焦点を当てキバネツノトンボやニッポンハナダカハチなど39種を展示。
また、百合が丘小学校4年生の津田正太郎君個人が収集した昆虫標本もあり、興味があり、訪れたという赤目錦生小学校の3年生4人は、口をそろえて、「このチョウ見たことがある。どこで採ったのだろう」と熱心に見入っていた。


お寺のある風景〜青蓮寺・百合が丘フェスタ

名張市百合が丘の市民センターで青蓮寺・百合が丘フェスタが11月5日、盛大に行われ、書道や絵画、陶芸作品の展示のほか、洋服や古布作品、和服着付けなど、通常の文化祭では見られない催しもあった。ステージではコーラス、マンドリン、尺八、ウクレレの演奏があり、観客を魅了した。
特に珍しい企画として、ユネスコから「なばりのたからもの」に認定されている山口繁一さんの作品が目を引いた。「お寺のある風景」として名張の名刹と風景を写真に収め、西の宝泉寺(安倍田)、延壽院(赤目)、極楽寺(一ノ井)から箕曲の福成就寺、比奈知の永福寺、滝之原の龍性院、国津の惣正寺、美旗の長楽寺、西田原の弥勒寺など約20か所を順番に並べ、人気を博した。
屋外では、センター上空にこいのぼりが連らなり、ステージでは和太鼓演奏、ヒップホップダンス、太極拳、フォークダンス、ちんどん屋ショーなどがあった。
広場には大きなテントが2列に張られ、フリーマーケットや食事どころ、さらに、消防車や自衛隊の車輛、パトカーなどが展示、ちびっ子たちは楽しい一日を過ごした。


名張祭り盛大に

名張市平尾の延喜式内宇流冨志禰神社(中森孝栄宮司)の祭礼は10月29、30の両日、旧市街地一帯であり、秋晴れの下、盛大に行われた。
前日29日の宵宮には、祝いの松明(たいまつ)巡行が各町を練り歩いた。神社境内では祭りを統轄する簗瀬(町講)、平尾、南出(南町)、北出(朝日町)の頭屋(当屋-当番)四講が寄進した松明4基が立派に組まれ、一行を待った。樹脂の多い肥松(こえまつ)を束にして高く積み上げ、火がついた松明は、勢いよく燃え上がり、神社総代が水をかけ、調整する風景も。
一方、祭りの頭屋に招待され、夕食がふるまわれた来客は、紋付羽織袴(はかま)を着用し、裃(かみしも)を身に着け、武士に扮し、新町の御旅所(愛宕神社)に集合。四組の講がそろった午後8時半、隊列を組み、4組約200人がそれぞれの自家の家紋入りの提灯(ちょうちん)を持って神社に向かった。各組の先頭には、松明のかがり火が掲げられ「ねんど、ねんどわーい」と声を掛けながら行進した。
当屋は祭り適齢期を迎えた年度子といわれる子供をもつ家が務める。当屋は頭屋と表現され、頭屋になると講の人や親戚を招待し、年度子を祝う祭りを営む慣わしがある。350年以上前から引き継がれたものとされる。裃の着用は、武士以外には許されないが、祭りの日に限り、殿様からゆるされたという。
神社に到着した一行は、参籠所で宮司のあいさつ後、神酒を受ける。境内では松明が燃え上がり、南出の獅子舞が奉納するころ、宵宮はクライマックスを迎える。
本祭りの30日は、各地の神輿(みこし)が市内を練り歩いた。宇流冨志禰神社の神輿は、平尾区の若衆が担ぎ、市内を巡航。本町の楼車(だんじり)、新町、松崎町、栄町の太鼓台(布団太鼓)が祭りの雰囲気を盛り上げた。
正午には神輿、楼車、太鼓台が一同に元町のジャスコ(イオン)駐車場に集結し、南町の獅子舞が舞われ、多くの観衆の拍手をあびた。
今年は名張祭実行委員会(菊山賢二会長)の呼びかけにこたえた信州高山村の獅子舞の講が初参加し、踊りを披露した。長野県長野市の北東にある高山村の赤和伎楽会のオスの獅子舞で男性2人、女性2人、女子中学生の3組が獅子舞を披露した。
高山村の関係者は「名張の獅子舞と異なる点は、太鼓台が二基あり、鐘がついていることです。しかも、同時に三組が踊り、複数の獅子舞はめったにない。また女子の舞い手もない」と説明した。
また、名張の講の一人は「名張では、男子二人一組で後ろの舞手は風呂敷(布)を両手で持ち上げ、胴を大きく見せるが、高山の獅子舞は、後ろの舞い手は、風呂敷を絞り込んで持っているのが大きな違いですね」と話していた。


名張老人クラブが芸能発表

名張市老人クラブ連合会(小林庄蔵会長)の総会と芸能発表会が10月26日、ADSホールで開催され、老人クラブの発展に寄与した功労者と優良クラブに表彰状が贈られた。総会後は各地区のクラブが日ごろ鍛えた芸能を発表、元気なお年寄り31組が登壇し、会場の喝さいを浴びた。
受賞されたのは次の皆さん。
「功労者表彰」上田勝(赤目長坂)、佐久間勤(百合が丘)、山中伯弥(美旗西原)、山本正良(川西短谷)、新一郎(名張第3)
「特別功労者表彰」西山きぬ(蔵持里)、守屋すみよ(百合が丘)、雪岡マツエ(箕曲青蓮寺)、東川道子(箕曲夏見)
「優良老人クラブ表彰」赤目柏原老人クラブ、桔梗が丘南さわやかクラブ
「感謝状表彰」冨森諭(赤目壇まゆみ会)、西池晃蔵(赤目新川悠々会)、芝村英樹(比奈知富貴の会)、松本勝世(美旗西原老人クラブ)、中森昭男(東田原老人クラブ)の皆さん。


伊賀市消防団・小型ポンプ操法で優勝

長野市で10月14日開催された第25回全国消防操法大会の小型ポンプ操法の部で、優勝に輝いた伊賀市消防団(福原利昭団長)の選手らが17日、伊賀市庁舎の岡本栄市長を訪れ、大会の成績結果を報告した。優勝した伊賀市消防団の審査総合得点は95・5点、タイム41・58秒で、準優勝の長崎県大村市、川上村、静岡県焼津市を上回った。
岡本市長は「これまでの練習で、最高のコンディションだと聞いており、結果を楽しみにしていた」と述べると、チームの主将で1番員を務めた成瀬義尚団員は、「緊張したこともあったが、今までの成果が出せてうれしい」と話した。また、指揮者の増田貴臣団員は「声を出すことだけは、だれにも負けないと思い行動した」とチーム力を誇った。
出場選手は増田貴臣(指揮者)、成瀬義尚(1番員)、西田方彦(2番員)、福井崇智(3番員)、橋本宏一(吸管補助員)、山根光輝(控え選手)、堀川典章(同)、岡本貴嗣(同)、増岡伸朗(同)、川井和人(同)の皆さん。


平安絵巻を再現・柘植で斎王祭り

恒例の斎王祭りが10月10日、伊賀市柘植町で行われた。柘植地区らの住民有志が平成15年、平安時代初期に天皇の名代として京都から伊勢の斎宮御所へ赴いた斎王の行列を再現した「斎王群行(ぐんこう)」で、地元の柘植小学校や県立あけぼの学園高校生らが、艶(あで)やかな衣装に扮装して参加した。
行列を前に、斎王に選ばれた娘さんが、都美恵(つみえ)神社でお祓(はら)いを受け、道中安全を祈願、水で手足をあらい身をきれいにし禊(みそぎ)の儀を行った。その後、葱華簾(そうかれん)と呼ばれる輿(みこし)に乗り、前後を警護の武士や平安衣装の女官が隊列を組む中、太鼓演奏や雅楽と舞で地区内を行列し、平安時代の絵巻を再現した。


穐月明の世界を・青山讃頌舎美術館

地震除災の神様として親しまれている大村神社。そこに隣接した伊賀市青山の青山讃頌舎(あおやまうたのいえ)美術館で、9月10日から「2016穐月明(あきつきあきら)秋展―仏の教え、神への祈り―」と題した企画展が開かれている。11月29日まで。
同美術館は今年2月、日本画家として著名な穐月さんが、仏教をテーマとしてオープンさせたもので、9月17日には伊賀まちかど博物館として認定された。明氏は京都から移り住み、大村神社の鎮守の隣で、森を背景にした美術館を建てた。
今後は同氏の作品や資料を収蔵、展示する予定。館長の穐月大介氏は学芸員の資格をもち、来館者には案内、解説。絵画を見た後は、「お茶室も拝見できる」と好評。
作品は風景画、仏教に関するものが多く、今回は山寺や仏像、地蔵さんなどが書かれている水墨画が中心。中でも醍醐寺を描写している「雪の山門」は、水墨画家・穐月明の出発点ともいえる作品で、遠くにはうっすらと仁王門がみえる。
ほかには「涅槃図(ねはんず)」や「文殊菩薩」「野の仏・犬」など、すぐれた作品が満載。


防災拠点として活用・伊賀市消防本部が完成

伊賀市は上野緑が丘東町の旧県立上野商業高校跡地に建設を進めていた消防本部がこのほど完成したことを受け、9月28日には来賓約15人が参加し竣工、披露式を行った。
敷地面積16、848平方メートルの中に鉄筋コンクリート3階建ての本庁舎が新築され、延べ床面積は4、359平方メートル。通信指令室は免震床で、訓練棟は鉄筋コンクリート3階建て、延べ面積306平方メートルとなっている。
総工事費は15億3千200万円。庁舎は消防本部の他中消防署、伊賀市消防団本部も入居する。
岡本市長は「消防の活動拠点としての本部機能のほか、非常用発電設備や自家用給油取扱所をそなえ、大規模災害時にも十分対応できる」と説明した。
消防長は「建物は耐震化し、避難所にも使える。電気はソーラー発電と非常用の電源も用意している。新しい伊賀市の防災拠点としても広域の防災拠点としても使えるようになっている」と説明した。


90代も元気にカラオケ

三重県地域婦人団体連絡協議会と名張女性会は9月19日、名張市松崎町のADSホールで「チャリティー歌の祭典」を開催、質の高い生の音楽を楽しみ、多彩なカラオケで交流を進める場を市民に提供した。
第1部「アントニオ古賀オンステージ」では、日本を代表するギタリストのアントニオ古賀さんが、懐かしの古賀政男メロディーを情感たっぷりに熱唱。つづいてバトンとダンスやエアロビクス、コーラスといったアトラクションがステージを飾った。
第2部は古賀さんを審査委員長に迎えた「カラオケサミット2016」。各種団体に参加を呼びかけ、市外も含めて20の団体から代表1人ずつが舞台に立った。審査の結果、アントニオ古賀賞は渡瀬容子さん(68歳、津女性会)、会長賞は高橋完児さん(78歳、生きがいクラプ)、特別賞は杉田みさえさん(桔梗亭、94歳)、森下せい子さん(桔梗亭2、91歳)に贈られた。
主催2団体の会長を務める梶田淑子さんは「文化を伝え、幅広い世代に楽しんでもらうことがねらいです。できれば毎年この時期に開催したい」と話していた。(写真はアントニオ古賀さん(後列右端)、梶田淑子さん(同左端)ら関係者と入賞者のみなさん=松崎町のADSホールで)


力作43点出展・YMクラブの絵画

名張市の絵画サークル「YMクラブ」(片岡博司会長)の第33回絵画展が8日から11日までの3日間、元町のイオン名張店3階のリバーナホールで開かれ、市民でにぎわった。
同クラブは1983年、名張公民館の主催講座として数人のメンバーでスタート。翌年、自主サークルに移行し、86年に絵画クラブとして発足した。
サミエル・ウルマンの著名な詩「青春」の一節「青春とは人生の一時期をいうのではなく、心の持ちようをいう」から「Youth(若さ)」と「Mind(心)」の頭文字をとって会名とした。市内の絵画サークルでは草分け的存在。
会員は40代から80代まで18人。発足当初から講師を務めている杉本禮子さん(桜ケ丘)の指導のもと、月1回の例会を中心に活動をつづけ、屋外でのスケッチや親睦を兼ねた一泊の写生旅行も。
出展は43点。身近な風景や海外の名勝、人物、静物、ペットなどの題材にじっくり向き合い、自分なりの手法で表現した油絵や水彩画が並んだ。中でも久保智子さんの「晴れ姿」は、「30号という初の大作で、晴れ姿を愛情を込めて描いており、気持ちが入ったいい絵です」(関係者)という力作。
市内から訪れたという主婦(61)は、「私も絵を画(か)くのが好きで、知り合いの作品も多いことから、絵画展に来ました。身近な作品ばかりで、ほっこりします」と話していた。片岡会長は「とにかく絵を楽しむことが基本です」と話している。


風景や草花展示・3体合同墨彩画展

名張市内で水墨画と墨彩画を楽しむ人たちの第11回「名張墨彩画展」が9月2日から4日まで名張市元町のリバーナホールで催された。
出展は、28年の歴史をもつ名張水墨画同好会をはじめ、名張水墨画会、夏見水墨画教室の3団体で、いずれも津市の島田昌葉さん(日本南画院同人)を講師に迎えて活動。それぞれが月1回、名張産業振興センターアスピアや夏見市民センターに集まって絵筆をふるっている。
水墨画は墨1色の濃淡で表現し、墨に顔彩と呼ばれる絵の具を用いて淡い色を添えるのが墨彩画。題材は風景や草花などが主体で、どのメンバーも日常生活のなかでモチーフを探すのが習慣になっているという。
メンバーは60代から90代で、合計15人。年1回の合同作品展を恒例にしており、1人2点ずつ30点と講師作品2点が展示された。


就職支援活動ひと目で・三重大Xが人材特集

三重大学広報委員が発行するフリーペーパー「三重大X(エックス)」が在校生や地域の人々の間で注目を浴びている。
創刊は平成17年3月。縦23a、横21a、平均28ページ建て「の変形冊子で、夏と冬季の年2回、約5万部を印刷し、校内を中心に県内企業や団体、希望者らに配布。特に名古屋市や大阪市の図書館では好評を得ているという。
36回目を迎えた8月号は、三重大学の就職支援を特集した「羽ばたけ三重大の人材」と「突撃!地域・日本・世界で活躍する三重大生!!」。大学で学んだ学生と地域を担う企業をつなぐ内容で、同大学の就職支援活動がひと目でわかる。
紹介した県内企業27社、県外企業29社の中には、伊賀地域の3社も掲載。伊賀市ゆめが丘の中外医薬生産(株)は、一般用医薬品の研究から製造販売まで行う直売メーカー。(株)安永は伊賀市緑ケ丘にあり、自動車のエンジン部品、工作機の製造販売を中心に新事業の開発に力を入れる。
名張市では、夏見の(株)タカキタが紹介されている。創業105年目を迎え、酪農畜産用の農作業機を開発し、国内だけでなく、アジアやヨーロッパへ独自のブランドを提供している。
先輩からのメッセージも同時に紹介し、いずれの卒業生も企業を通し、社会貢献している日々を掲載している。
また、歴史街道シリーズでは、伊賀街道の津市から伊賀市を通る長野峠を取材。谷川士清旧宅、水道資料別館、大塚地蔵や道標などを記載。
広報室では、「今回の特集は、学生たちに就職活動状況を知らせるもので、多くの企業がこれに協力していただいた。卒業生の仕事に取り組む熱意も感じられるのでは」と話している。
三重大Xの問い合わせは同大学企画総務部広報室、津市栗真町1577、電話059(231)9789まで。


岡本市長の伊賀セールス in シンガポール

岡本栄伊賀市長は8月17、18日の2日間の日程でシンガポールを訪問した。市の特産品である伊賀牛などをPRするのが狙いで、イベントには4事業者と参加した。
一行はジェトロ(日本貿易振興機構)を訪問後、JNTO(日本政府観光局)のシンガポール事務所を訪れ、三宅正寿所長と田中陽子次長の2人と面談。「体験型観光はシンガポールでも人気がある。忍者衣装、着かえ処(どころ)や手留剣道場など、伊賀から参加をいただきありがたい」と期待を込めたあいさつを受けた。
その後、伊賀市議員団の北出忠良議長、中岡久徳産業建設常任委員長、嶋岡壯吉副委員長、空森栄幸議会運営委員長らが合流し、現地メディアの取材に応じた。産業界では伊賀越、太田酒造、長谷製陶、牛肉の中林牧場などが紹介された。


怨讐を超え平和を誓う〜青蓮寺で平和の集い開催

71回目を迎えた終戦記念日の8月15日、名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)で平和の集いがあり、戦争で亡くなった人の冥福を祈り、出席者は平和を誓い合った。地蔵院青蓮寺、青蓮寺地区、名張ユネスコ協会、名張ロータリークラブ、名張市宗教者連帯会が主催。
午前10時から名張市青蓮寺一ノ谷のB―29墜落地追悼碑前で献花による供養があった。同地は戦時中の昭和29年6月、米軍の戦略爆撃機B―29が神戸を空爆して戻る途中、日本軍の戦闘機に襲撃され、機体が墜落し、搭乗員2人が機体と運命を共にした場所で、他の乗員はパラシュートで脱出したが捕えられ、日本軍に引き渡され処刑された。現在、搭乗員全員の階級と氏名を刻んだ追悼碑が現場に建てられ、毎年、関係者らの手によって弔われている。
追悼会では木室裕子さんが奏でるアメリカ国歌、君が代、アメリカの民謡、日本の民謡(ふるさと)などのバイオリンを吹奏する中、約50人が黙とうをささげた。
午前11時からは、地蔵院青蓮寺境内で平和の集いが行われ、耕野住職が平和について講話。「仏になれば敵も味方もない。地元の遺族会は『B―29の兵士も祖国のために戦った。米軍兵士を追悼することに協力する』と協力され、追悼碑とこのような慰霊の催しができるようになった」と話した。
続いてアメリカ合衆国名古屋総領事館の職員がスチーブン・コバーチ主席領事のメッセージを披露。オバマ大統領の広島訪問に触れ、「死闘を繰り広げた敵同士でも、その意志さえあれば、最良の同盟国になれる」と読み上げた。
また、名張ユネスコ協会の今出好昭会長が「平和の鐘について」述べ、桔梗が丘5番町の元小学校長・江南登美さん(77)が「小学1年生の頃の昭和20年7月24日、赤目口駅で米軍機の機銃掃射を受け、50人が犠牲になり、赤目小学校の講堂へ収容された様子を目撃した。多くの血が流され、床に血の跡が残り、いくら拭いてもシミが残った。戦争は悲惨だ」と平和を訴えた。
ミニコンサートが開かれ、小林美智子さんが特別制作したという「平和の響き」を独唱。さらに名張文化協会加盟のコーラス・混声合唱コーロGuiによるコーラス。花園美香さんの独唱「鳩(はと)よ伝えて」などが参加者を魅了した。鳩の放鳥が行われ、平和の鳩が空高く舞い上がった。
正午に黙とう。最後に平和の鐘が71打、平和への祈りを込めて打ち鳴らされた。


大山田イルカ化石展示

伊賀市大山田で平成10年に発掘された約1700万年前の新種イルカが今年3月、「ニンジャデルフィス ウジハライ」と命名され、7月24日から骨格などのレプリカが上野歴史民俗資料館2階多目的室で展示されている。9月10日まで。入館無料。
旧大山田村から発見されたイルカの化石は平成12年、村教育委員会と名古屋大学が共同調査を行い、発見したもので、場所は伊賀市下阿波地内の宮谷川河床。
名古屋大学大学院環境学研究科の氏原温准教授と当時名古屋大学の学生だった市原俊氏によるもので、阿波層群平松層付近を調査、前期中新世末(およそ1700万年前)の時代の頭骨や背骨、ろっ骨などをみつけている。研究の結果、群馬県自然史博物館の木村敏之氏らが新種のイルカの仲間であることを、同館発行の「研究報告第20号」で発表。
学名は「ニンジャデルフィス ウジハライ」。由来は属名で忍者とハククジラ類を表すギリシャ語。種名は発見者の語尾をラテン語化した氏原氏からとっている。
群馬県立自然博物館の木村氏によると、化石はガンジスカワイルカの仲間の新属新種。この化石は日本では初報告、世界でも報告例が少なく、ほとんど知られていないグループでカルフォルニア州やワシントン州に報告があるという。
また、ニンジャデルフィスは、ゆっくり泳ぎ、非常に細長い口先を持ち、頭を素早く動かすことで、エサを取っていたと考えられている。この仲間は現在、ガンジス川流域など、限られた範囲にしか分布していない絶滅が危惧(きぐ)されるグループで、生物多様性の系譜を考える上でも重要だとしている。
資料館ではこのほか、大山田で発見された恐竜の化石や世界各地で発見された化石類を展示している。
関係者は「資料館での展示は今年で最後になります。夏休み中にぜひ来館してほしい」と話している。


名張にも戦争があった

8月。今年も終戦記念日が近づいた。昨年に引き続き、名張であった戦争回顧展が7月30日から、名張市安部田の郷土資料館(旧錦生小学校)で開かれている。8月28日まで。同資料館での開催は2回目で、今回は「名張戦争遺跡展、戦争とくらし」と題し、戦争に関係する約80点を展示。主催者側は「恒例の展示品だが、第2次世界大戦終結時にシベリアで抑留されたときの貴重な遺品などがあり、この機会に戦争について考えてもらったら、うれしいものです」と話していた。主な展示物を紹介したい。
〔出征兵士への激励幟〕出征兵士へ縁故者が贈った幟旗(のぼりばた)。 「祝出征 山口鶴松君」の幟には、「徴兵(応召)が決まり、入隊者を村中で見送った。早朝、氏神へ村人が集合。武運長久の祈願の後、村長が激励をし、本人が謝礼と決意を述べる。そのあと、この幟を先頭に軍歌を歌いながら村境、駅まで送った」と戦前の人の話。
〔戦艦大和の模型〕日本海軍が誇った世界最強の戦艦。主砲の直径45センチ(射程20キロ)が6門。後方大砲、高射砲、高射機関銃ほか、火器100門連装も。
沖縄に向かう途中、米軍機が繰り返し波状攻撃し、魚雷が偶然、同ヶ所に命中。2重だった船底も破損して浸水。乗員は名張市の出身者も数名いたと、生還した北川氏が『戦艦大和の最後』で語っている。
〔満州軍兵士の絵日記〕満州国軍に在籍した旧日本軍兵士の絵物語が貼られている。名張市富貴ヶ丘の小松勝喜さん92歳(大正13年8月8日生)の絵日記である。
昭和19年、熊本23部隊に入隊。フィリピンに行くべく門司港を出港したが、敵の状態により進路を変更、満州のハイラルに着いた。
現地では日本軍6千人の部隊だったが、8月9日、日ソ不可侵条約を一方的に破棄したソ連は、3万人の部隊を満州に侵入させた。戦闘状態に入ったが、勝敗は決まり、8月15日、日本はポツダム宣言を受託して無条件降伏した。天皇の詔勅が放送され、部隊は武装を解除、ソ連の捕虜となり、苦難の日々を送った。
〔名張での空襲〕▽昭和20年6月5日、米軍の戦略爆撃機B29が青蓮寺に墜落。搭乗員11人のうち2人が戦死、9人が落下傘で降下して捕虜となり、名張警察を通じて中部軍に送られた。
▽6月9日、蔵持小学校が機銃掃射され、講堂にあったピアノが被弾した。
▽6月15日、美旗新田に焼夷弾が投下され、人家15軒が全焼した。
▽7月24日、近鉄赤目口駅に停車中の電車めがけて機銃掃射があり、乗客の死者50人、負傷113人という惨状だった。
〔当時のエピソード〕 津市は大空襲に遭い、大きな被害を受けた。市民救済のため政府と交渉した堀川義哉市長だが、軍部の圧力で辞職に追い込まれた。同氏は元衆議院議員であり、尾崎行雄、川崎克らとともに戦争を批判する演説を行い、軍部からにらまれていた。
津市長・堀川義哉氏は名張市滝之原の出身。堀川氏は市民の要望で戦後、復職をした。
〔軍需工場〕戦時中、軍需工場が名張市夏見の男山にあった。場所はタカキタの工場のところ。魚雷に付け、命中度を上げる部品をつくっていた。工員が不足し、名張女学校の生徒約100人が挺身隊として働いていた。
〔展示品〕千人針、千人力の肌着の実物のほか数点。 腹巻に女性千人の縫い付けをもらい、戦場へ。襦袢(じゅばん)に男性千人から、力という字を書いてもらい、勇気をもらうなど戦時下の様子がわかる品が多くある。
問い合わせは名張市郷土資料館、電話64局7890まで。


世界へ俳句発信

俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す発起人会が7月22日、伊賀市上野丸之内の偲翁舎で催された。呼びかけ人の岡本栄市長、有馬朗人国際俳句交流協会長と俳句団体の代表ら計5人が出席し、最短で平成31年の登録を目標に関係自治体や俳句団体が協力して準備を進めることが確認された。
発起人は6人。この日は呼びかけ人のほか、俳人協会の鷹羽狩行会長、日本伝統俳句協会の大久保白村副会長、現代俳句協会の伊藤政美副会長が顔を揃え、登録推進のための体制や事業を協議。登録の意義や俳句の世界性などについても話し合いを進めた。
正岡子規が生まれた松山市や高浜虚子が居住した鎌倉市など俳句にゆかりの深い自治体や、短詩系文学をテーマに活動する各種団体と連携して協議会を設立することも検討され、来年4月をめどにもう1度発起人会を開催、細部を詰めたいとしている。
岡本市長は翌23日、ハイトピア伊賀で開かれた有馬会長の記念講演会であいさつに立ち、発起人会の協議内容を報告。「世界50か国の100万人に普及し、自然との調和や共生をコンセプトのひとつとしている俳句は、混乱する21世紀にあって世界に平和をもたらす重要な観点になるのではないか。芭蕉を生んだふるさと伊賀の市民として、俳句を世界遺産に登録するために声をあげる責任があると考え、リーダーシップをとることにした。クリアしなければならない課題は多いが、オールジャパンで息長く、足腰強く頑張っていきたい」と抱負を述べた。
【写真は初の会合を終えて記者会見に臨む5人の発起人=伊賀市上野丸之内の偲翁舎で】


名張観光大使参上〜竹田NINJA京右が演奏会

名張市出身ギタリストで観光大使の竹田NINJA京右さんが8月27日午後6時から松崎町のADSホール(青少年センター)で単独演奏会を開く。同日に発売する伊賀市の女子サッカーチーム・伊賀FCくノ一の公式サポートソング「疾風」は伊賀の国、忍者を思い出す力強い新曲として好評。
竹田さんは大手音楽会社「Being」傘下のレコード会社に4月から所属し、竹田NINJA京右の名前で活動している。演奏会では竹田さん作曲の15曲を予定。伊勢志摩サミットイメージソングの「オリエンタルジャーニー」など、半数近くが新曲。忍者にちなんだ曲では、忍者姿のダンサーによるパフォーマンスも組み込む予定。
観光大使契約更新のため7日、名張市役所を訪れた竹田さんは「大手の会社に所属したので、これから一層、名張をPRしたい。忍者ダンスを交えてステージを盛り上げたい」と意気込みをみせた。
チケットは全席自由席で前売り3千円。当日は500円増し。


美旗メロン・糖度十分

伊賀南部農業協同組合の美旗メロンが7月8日から発売された。11日まで名張市上波田のカントリーエレベーターで直売があり、旬を求める人でにぎわった。美旗メロンは昨年11月、地域ブランドの育成を目的にした地域団体商標登録を取得、現在11人の部会員が栽培し、今では中元などの贈答用として人気が高まっている。果肉の薄緑色はジューシーで甘い。またオレンジ色の果肉は甘くて香りがよいなど、評判も上々。初日の発売日には、家庭用に持ち帰る多くの市民が来店しにぎわいをみせたが、山崎晃路会長は「糖度は十分で、今年は1万2千個を販売目標にしたい」と話していた。


50人が銘酒で乾杯

毎月1日は名酒で乾杯の日。7月の乾杯は、名張市の花火大会会場の名張川と宇陀川の合流点近くの書店ブックスアルデ駐車場であり、今年の新酒「みのわ」や「参宮」「滝自慢」「高砂」などの地酒を楽しんだ。
この日の参加者は市会議員や市職員、商議所役員、職員、一般人など約50人。前回は、伊勢志摩サミットを前に、地元が提供した「サミットの酒」で乾杯したこともあり、多くの参加者と多額の参加費が集まった。今回は、その剰余金を熊本震災の義援金として寄付することを決め、石井政会長が、出席した名張市社会福祉協議会の奥村和子会長に贈呈した。
奥村会長は「多額の義援金をいただき、ありがとうございます。会長就任して以来、大変緊張しています。乾杯で酔ってはおれません。浄財は早速、被災地に送らせていただきます」とお礼を述べた。


なばり産業フェア開幕

就職と食彩を2本の柱に地域の多様な産業を紹介する「なばり産業フェア」(名張商工会議所主催、市雇用創造協議会共催)が7月1日、南町の名張産業振興センターアスピアで開幕した。初日には就職フェアが催され、市内での就職を希望する人を対象に面接会やセミナーがくりひろげられた。2、3日は食彩フェアが市民でにぎわう。
名張商工会議所が就職と食彩をテーマに催事を行うのはこれが初めて。地域資源を生かした地元雇用の創出を目的に平成26年に発足した市雇用創造協議会と協力し、就職を大きなテーマとして前面に打ち出したフェアを実現した。
1日の就職フェアでは午前11時から正午までアスピア4階でセミナーを開催。伊賀公共職業安定所の学卒ジョブサポーター、岡山弘忠さんが「就職活動の現状と面接の心得」と題し、自身の経験も交えて就職の実際をわかりやすく説明。若い世代を中心に60人あまりの参加があり、会場に入りきれない人が出るほどの盛況だった。
午後1時から4時までは1階ホールで地元企業による面接会。5月に参加企業を募集し、市外に本社を置く企業も含め、製造、販売、不動産、建設、金融、福祉など31社が出展。それぞれのブースで就職希望者と面談を進め、参加者は真剣な表情で耳を傾けていた。4階には企業紹介コーナーも設けられ、30社がパンフレットやビデオなどでPRを進めた。
市内には人材確保が課題となっている企業が多く、同会議所には働き手を広く求める場を設けるよう要請する声が寄せられていたといい、市内で就職を希望する学卒者などにはどんな職場があるかを知りたいとの要望が根強い。市雇用創造協議会は来年3月で所定の活動期間を終えるが、同会議所の増岡孝則専務理事は「今後も何らかのかたちで市内の魅力ある企業と意欲ある働き手を結びつける機会を設けていきたい」としている 地域の多彩な食をテーマにした食彩フェアは、2日は正午から午後4時まで、3日は午前11時から午後4時まで。地元産食材による食品、新製品や食関連用品などを展示し、実演、試食、販売をくりひろげる。和洋菓子をはじめ肉、米、地酒など20あまりの事業所が自慢の食を披露するほか、「まちの駅アスピア」認定3周年の記念事業として地元店舗などの出店、海産物の販売があり、イートインコーナーも開設される。
スタンプラリーで景品が当たる抽選会もあり、両日とも先着1000人にボックスティッシュがプレゼントされる。
問い合わせは同会議所(電話0595-63-0080)へ。


こども食堂繁盛

1人でご飯を食べることが多い。ごはんをお菓子ですませることが多い、子育てがちょっとしんどい――など、そんな悩みをかかえる子や親たちのための、なばりこども食堂が6月19日、名張市新町の旧細川邸・やなせ宿であり、市内をはじめ、遠くは松阪市の親子連れら約100人が来店、昼食をとりながら楽しいひとときを過ごした。
子育て世代の保護者を中心とした、みんなの居場所「こどものとなり」プロジェクトが主催し、1人で食事をする子どもや貧困になっている子どもらに、食の楽しさを体験してほしいと企画した。
やなせ宿の厨房(ちゅうぼう)には、ボランティアの保護者らが集まり、メニューの鹿肉入りのカレー60食や、テーブルにはバイキング方式で作ったサラダを並べた。
市内から手伝いに来たというボランティアの女性(60)は「私の畑に、ジャガイモがたくさん獲れる。次回はぜひ食材として使ってほしい」と話していた。
赤目町から訪れた2人連れの親子は「フェイスブックで催しを知りました。鹿肉入りのカレーは、おいしいです」と話していた。次回は7月17日に開催される。


盛大に8周年イベント・にぎわった「やなせ宿」

名張市新町の旧細川邸「やなせ宿」で6月11、12日の両日、開館8周年記念イベントが開催され、多くの主婦や子どもでにぎわいをみせた。
手づくり品の販売のほか、屋外ではアマチュアミュージシャンのバンドや新町の樽太鼓の演奏が催しを盛り上げた。昼前には豆ご飯をフキの葉で包んだ郷土食「フキ俵」がふるまわれ、来館者を喜ばせた。
名張消防署のローカルヒーロー「アンシンダー」のショーがあり、子どもたちの喝さいを浴びた。
また、12日には、ご当地キャラクター「ひやわん」ショーが人気を呼んだ。


梅雨空の下、浮かぶ花筏

梅雨空の下、今年も名張市の城下川にハナショウブを植えた2つの花筏が浮かび、道行く人の目をなごませている。川の会・名張(中西崇雄事務局長)が管理し、花は比奈知地区で栽培したもの。川に花筏を浮かべるというアイデアは、建築家で名張市元町の故鈴木健一さんの発想で、花の世話は故人の奥さんの尽力によるとか。
名張川の水は平尾の宇流冨志禰神社南の高岩井堰から取水され、古くから簗瀬(名張地区)の農地の灌漑用水に使われている。
建設は平安時代にさかのぼる。江戸時代に藤堂高吉公が入府して城下町を建設、そして初瀬街道の名張宿として農地は市街化していったが、今も農地が残っており、水路は水利組合が管理している。
市街地に川の水が流れているのは、京都の先斗町、飛騨の高山、伊賀の名張ぐらいなもので、珍しい光景。少し前までは、野菜や米を洗う姿も見られた。写真は南出地区と北出、下北出地区との分岐点で上流の幹線部分。竹で作られた花筏は、得難い名張りの風物詩として「いつまでも清流を残したい」という願いが表れている。


ファンと一緒に応援

野田朱美新監督を迎え、活躍が期待される女子サッカーなでしこリーグ「伊賀FCくノ一」は29日、ファンとチームが一体となったイベントをヒルホテルサンピア伊賀で開催し、新監督へ励ましとエールを送った。
ファンクラブの内保博仁会長は「新監督には素晴らしい人が就任された。就任早々、強豪に2連勝するなど、幸先の良い成績を収められた。今後が楽しみで、ファンクラブも心を一つにし、くノ一を応援したい」とあいさつ。
野田監督は「女子サッカーの普及発展のために、地域から、また地域の方から応援してもらえるモデルケースになるようチャレンジしたい。チームづくりはワクワクドキドキするようなチームにしたい」と抱負を述べた。そして、練習方法についても「チームの連動は、わずかな時間でも共通理解を得れば劇的に変わる。選手はついてくれている」と話した。
後半は6グループに分かれ、ファンクラブの在り方、選手とチームに望むもの、女子サッカーやチームの盛り上げについて議論が交わされた。
その中で「ルールなどを教える観戦セミナーの開催をしてほしい」や「市内の小学校にくノ一のパンフレットを配布し、ファンサービスの充実を図りたい」などの意見や要望が出された。


瀧自慢・サミット食中酒に

主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は5月26、27日、伊勢志摩で開催され、三重県に及ぼす経済効果は大きかった。中でも庶民の注目は食卓≠ノ目がいった。初日の志摩観光ホテル晩餐会はフランス料理で素材は伊勢エビ、アワビ、松阪肉が選ばれ、酒は伊賀の酒が使われた。乾杯は伊賀市・太田酒造の「半蔵」。食中酒は瀧自慢の「滝水流(たきはやせ)」と、なじみの銘柄で、伊賀人にはうれしい限り。
名張市赤目町柏原の瀧自慢酒造の杉本真紀さんによると「当社の酒は平素から志摩観光ホテルで使っていただいてます。今回、特に運動したわけではありませんが、ホテルで選んでくれたのでしょう。こちらからは働きかけの方法もありませんし……」と謙虚に。


サミット控えクリーン大作戦

伊勢志摩サミットを前に、名張市で5月15日、恒例の「名張クリーン大作戦2016」(実行委員会主催)があり、市内の地域や75団体、約6015人(主催者発表)と、今年は鈴木英敬三重県知事や国土交通省近畿地方整備局の山田邦博局長らも参加、新町河原でごみ拾いを行った。
クリーン大作戦は平成16年から始まり、今年で12年目。市民や住民団体、行政、企業などが参加し、名張市の年中行事になっている。今回は「伊勢志摩サミットおもてなし大作戦」の一環として行われ、河岸には色とりどりののぼりも目立った。
午前9時、新町橋下の名張川右岸の河原でオープンニングセレモニーが行われ、鈴木知事、亀井利克市長、近畿地整河川部長があいさつした。鈴木知事は、名張市を西の玄関口と紹介。続いてNPO法人・中西崇雄実行委員長が工夫を凝らした紋付羽織はかまに扮(ふん)し、英語を交えて来賓を紹介。「サミットまであと11日、外国人も含め、三重を訪れる人々に、三重はきれいな街だと思ってもらえるよう、クリーン作戦を楽しみながら取り組みましょう」と呼びかけた。
亀井市長は「伊勢志摩サミットまであと少し。毎年、5月30日がごみゼロの日と定めているが、今年は2週間早め、クリーン大作戦を行った。多くの市民が参加してくれ、大変喜んでいる」と感謝を述べた。
セレモニー後、参加者は4つの班に分かれ、自然観察会や美化活動に出発した。
新町河原周辺の参加者らは約1時間、ビニール袋を片手に周辺のごみを拾い集めた。
残りの班は、長ぐつウォーキングに参加、河川の生きもの調査、また、旧錦生小学校でのオオサンショウオの観察、薦原市民センターでのギフチョウの観察があり、名張しぜん環境再発見サミットとして位置づけたおもてなし大作戦を楽しんだ。
回収品はテレビ17、冷蔵庫6、洗濯機5、タイヤ66本、自転車5、消化器2、パソコン4台など。


9月から全国で予選・伊賀手裏剣打選手権大会

来年3月、伊賀市で本選が行われる「伊賀流手裏剣打選手権大会」(伊賀市観光協会主催)は今年度は、全国7会場で9月から12月にかけ、予選が行われる。今年で8回目。
男子6b、女子5bで重さ45cのステンレス製手裏剣を的へ投げる競技は、7会場での予選を通じて上位40位までを選出。選ばれた選手は、来年3月12日に伊賀流忍術博物館で行う本選に出場し優勝を争う。優勝者には純金、2位は純銀、3位は銅の手裏剣が贈られる。
参加は中学生以上で、各会場とも先着50人まで受け付ける。1人1会場だけで予選参加費は千円。ルールブックを持っていない人は別途に200円が必要。
問い合わせは伊賀流忍者博物館、電話0595(23)0311まで。


ギフチョウの卵を探そう

日本ユネスコ国内委員会からユネスコスクールに指定され、持続可能な教育(ESD教育)としてギフチョウの観察を続けている名張市立薦原小学校(谷戸実校長)は、4月13日に続いて26日もギフチョウの卵を見つける観察会を行った。伊賀ふるさとギフチョウネットワークの加納康嗣さんらメンバーが八幡地区の里山に入り協力した。ギフチョウは周りに林があり、日当たりのよい草地の広場に生息し、ヒメカンアオイの葉の裏に卵を産みつける。ヒメカンアオイは八幡地区には多く自生し、ギフチョウの卵が孵化すると、葉を食べて成長する。里山の雑木林の草原に入った児童たちは、ヒメカンアオイの葉の裏にゴマ粒より小さい白い卵をみつけると、「お正月たべる数の子のような卵や。粒がたくさんある」と喜んで観察していた。


名張市郷土資料館で「発掘された遺跡展」

名張市郷土資料館(旧錦生小学校)で縄文時代から古墳時代までの土器などの出土品を集めた「発掘された遺跡展」が行われている。5月29日日まで。
主に夏見の下川原遺跡や糸川橋遺跡、現在、百合が丘になっている前山丘陵地の白早稲遺跡、土山遺跡らから出土した品で、掲示物を含め約100点を3つの部屋に分け、展示されている。いずれも発掘調査の現地説明後、倉庫に収納されていた未公開のものが多い。
特に下川原3次調査で発見された大きなナベで、幼児や子どもの埋葬に使用したという口径約30センチ、高さ約60センチをはじめとする7点の土器棺墓(かんほ)は珍しい出土品。縄文時代、ナベに赤ちゃんを入れ埋葬、再生を願ったものとされている。ほかに赤色顔料が残る水銀朱など、古代のロマンを感じる品が多い。
同館の長田担当者は「出土品は当時の生活を表したものが多い。来館すれば、名張にも多くの埋蔵文化財があることがわかってくれるでしょう。縄文人のアート作品をぜひ鑑賞してほしい」と話した。
開館は午前9時30分から午後4時30分。日、木曜は休み。問い合わせは名張郷土資料館(安部田)、電話64局7890まで。


新酒「みのわ」地元酒造場でデビュー

名張市の箕曲地域づくり委員会は地域ビジネスとして休耕田を利用した酒造米「神の穂」を栽培している。これを利用して地元の酒造会社・澤佐酒造が吟醸酒「みのわ」を醸造、今年も新酒ができ、4月25日から販売する。
神の穂は5月に田植えを行い、9月に刈り取ったもの。昔通りの丁寧さでハサ掛けで乾燥。地元JAが引き取り精米、酒造会社に引き渡した。
新酒を手に澤佐酒造の澤滋久社長は「まろやかでキレのある酒に仕上がりました」と誇らしげに紹介した。


岡八幡宮で春の大祭

伊賀市白樫の岡八幡宮で4月10日、宝蔵院流高田派の槍術と鎌倉時代から伝わる流鏑馬の神事があった。
槍の演武は奈良興福寺の僧・胤栄が創始した宝蔵院流の槍術から編み出したもので、宝蔵院高田派を受け継ぎ、穂先が十文字になっている。槍術の模範試合後、武者が乗馬して馬を走らせながら的を射る流鏑馬があった。同神事には時代劇のタレントが参加、馬に乗り、高さ1.5メートルの竹に取り付けられた四角い的を狙った。矢が当たれば的が落ちる仕掛けになっており、経験豊富な騎士は、的を射て観衆の喝さいを受けていた。
宝蔵院流高田派の創始者は白樫出身の高田又兵衛。戦国時代、幼少のころから岡八幡宮の森で剣を鍛錬した。この在所から、奈良の宝蔵院の道場へ毎日通ったといわれている又兵衛は、宝蔵院流の槍術を極めながら、穂先に十文字の刃をつける流派を編みだし、宝蔵院高田派を名乗った。この道場は現代まで続き、多くの門弟が槍術に励んでいる。
流鏑馬は鎌倉時代に盛んに行われた演武。走っている馬上から的を射る競技で、的を射るのは、かなりのベテランとされている。鎌倉時代、源氏の氏神・鶴が岡八幡宮で行われた鎌倉幕府の正月行事だったといわれる。


カブトムシ人気沸騰

名張市が全国区に――。名張市のふるさと納税の返礼品が4月になり、マスコミで連日紹介されたことから、問い合わせが殺到。担当の地域活力創生室ではうれしい悲鳴をあげている。
話題を集めたのは、世界最大級のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」。報道関係者への発表やふるさと納税返礼品を扱うサイト・ふるさとチョイスに掲載したところ、6日には用意してあった納税3万円以上の12センチ前後のカブトムシが品切れ、翌7日には5万円以上の14センチ前後のオスがなくなった。
市は、繁殖に時間がかかるため、市内業者と協議した結果、「このままでは、納税者にお届けすることができなくなる」と判断。市のふるさと納税返礼品から除外することを決めた。
返礼品のカブトムシは、名張市物産振興会からの推奨品で、「珍しいカブトムシで納税を増やしたい」とホームページなどを通じ、1日から受け付けを行っていた。市では、「予想以上の反響。今後、カブトムシを返礼品として扱うかどうかは不明」と話している。


ポンプ車4台配属

名張市は3月31日、小型動力ポンプ積載車4台を購入し、箕曲分団夏見班、蔵持分団原出班、薦生分団薦生班、美旗分団東田原班へ配属した。
4台の内わけは、415万8千円の4人乗り小型動力ポンプの軽積載車2台と697万4千円の6人乗りポンプ積載車2台。


サミット応援・名張クリーン大作戦開始

恒例の名張クリーン大作戦は5月15日、名張川新町河原をメーン会場に市内各地でさまざまな催しが繰り広げられる。2016年は伊勢志摩サミット「おもてなし大作戦」をコンセプトに、12年間、述べ4万人が参加したクリーン大作戦のほかに名張しぜん環境再発見サミットも同時開催する。
それに先だち中西崇雄実行委員長が17日、記者会見を行い、「日本は昔から豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みずほ)の国であることが外国への誇りである。葦が豊かに生え、豊かな米の稔(みのり)りがある国である。名張川には豊富な芦(あし)が生えている。5月の河原は、豊かな芦の緑で覆われる」と話し、伊勢志摩サミットに合わせ「お客様を三重県に迎えるに当たり、県民あげておもてなしをする必要がある。この西の玄関口・名張でも知事を迎えて、クリーン作戦のおもてなしをしたい」と今回の意気込みを述べた。
同作戦は平成4年から、名張クリーン大作戦実行委員会が主催。NPO法人地域と自然ちょいまる、木津川上流河川事務所、三重県、名張市、独立行政法人水資源機構木津川ダム総合管理所、伊賀南部環境衛生組合、自治会等地縁団体、市民団体、企業、個人などが委員会になっている。
主な催しは次の通り。午前9時30分、新町河原をメーン会場に名張川長靴ウォーキング。さらにごみ拾いと活用編と題してごみのリサイクルを学習。▽同10時からは薦原市民センターで名張市天然記念物・ギフチョウの観察。八幡、夏秋地区の里山を歩き、環境について考える▽同10時、錦生ふるさとパーク(旧錦生小学校)で廃校になった小学校のプールのオオサンショウウオを観察。
同委員会はクリーン大作戦の参加団体を募集している。申し込みは3月31日まで。問合せは名張市市民活動支援センター、電話63局5325、NPO法人地域と自然ちょいまる、電話48局7730、名張市役所環境対策室、電話63局7492まで。


伊賀鉄道・今年で100年記念しロゴ作成

大正5年8月8日、現在の伊賀上野駅の上野駅連絡所から上野町(現上野市駅)間が開通した伊賀鉄道(株)は、今年で100年になるのを記念し、ロゴマークを作成した。今後、イベントの開催や商品の販売など、PR活動などに活用する。
記念ロゴマークは、伊賀線開業から現在までの代表的な車両4形式の正面と上野市駅をデザインしている。マークの車両は、左から開業時の蒸気機関車、大正15年の電化時から約50年間運行した5181形電車、近鉄から昭和59年に伊賀線へ転入し平成24年まで運行した860系電車、平成21年から現在も運行中の200系電車。
伊賀鉄道では2016年度の友の会会員を募集している。また、3月27日には友の会総会列車を運転、総会のほかビンゴゲームや懐かしの伊賀線車両や近鉄車両の映像を上映するなど、楽しい催しも多数ある。
問い合わせは上野市駅窓口、21局3231、伊賀鉄道総務企画課、21局0863まで。


議場に観光大使招いて名張市議会コンサート

名張市議会は定例会開催中の3月11日、本会議開会前の午前9時から同市観光大使のエレキギターリストで奏者家の竹田京介氏を招いて約45分間、議場コンサートを開いた。会場となった傍聴席は、多くの市民で満席となり、拍手も起こった。高齢者には配慮を考え、議場に特別席を設けた。
コンサートでは、発言台の前でギターを構えた竹田さんが「君が代」「ひまわり」「希望」「伊勢志摩サミット」、「Starlight Tokyo」などを演奏。議員や市職員はもちろん、亀井利克市長も大きくリズムをついていた。
竹田さんは「議場でのコンサートは初めてで感激している。今日は東日本大震災があった3・11だが、東北には何度も行っている。伊勢サミットの曲には海の音を入れた。お気付きかどうか……。このような企画は今後も続けていただきたい。観光大使としてこれからも頑張りたい」と話した。
森脇和コ議長は「初めての試みだが、市民が議会に強い関心を持っていただくよう企画した。また、名張の観光大使が励みになり、頑張るよう激励したい」と述べた。


名張のきょうかしょ・地元の技術紹介

近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)はこのほど、名張を紹介する「名張市のきょうかしょ」(A5判、24ページ)を作成、学生に配布、29日には名張市広報対話室の中木屋恵理子副室長が同校を訪れ1、2年生を前にガイドブックの要点を説明した。
きょうかしょはボクたちが通うまちのことが学べるガイドブック≠ナ、知れば知るほどきっと「なばり」が好きになる、という表紙。本文には名張市の歴史や観光スポット、飲食店を紹介し、特産物の伊賀米、伊賀牛などの物産も紹介している。
世界に誇る名張の技術力コーナーもあり、オンリーワンのものづくりとして知られ、日本で数少ないこだわりのジッパーメーカー・朝日ファスナー(株)や医療用点滴器の最先端をいく藤森工業(株)名張事業所、耐熱塗料世界シェアトップのオキツモ(株)、消防用吸水管国内シェアトップのオーサカゴム(株)などの地元企業を掲載。
卒業生が地元で就職した「教えてセンパイ!」コーナーでは、日立化成を取材、いずれも「母校が名張に移転して来て大変うれしい」とコメントを寄せている。
さらに、名張を代表する企業(株)タカキタに就職した機械科卒業生や名張市役所に就職した建築科卒の先輩も紹介。
生徒を前に中木屋副室長は、京都八坂神社の年越し行事・おけら参りに持ち帰る火縄を名張市で作っていることも紹介。「火縄は現代ではおけら参りや時代劇の火縄銃に使うだけだが、その昔は藩から依頼された物産だった。幕末から明治にかけて、洋式銃が採用されてからは、火縄は使われなくなり、京都のおけら参りか、時代劇の火縄銃に使うだけになった」と話した。講演後、「名張を愛し、将来、名張市に就職し、名張で子育てしていただければと願っています」と述べた。


城下町で展示

上野市街地の中心商店街で、2月20日から各老舗が秘蔵しているお雛(ひな)さんが店頭に飾られ、話題になっている。3月3日まで。城下町の春の恒例の催しで、町や商店など約60か所でみることができる。中にはお雛さんをテーマにした絵手紙や俳句も展示。
圧巻は、旧沖森邸でのひな壇。数軒の旧家から持ち寄ったと思われる豪華な雛壇が並び、古いものでは、館のついたもの、大きな人形が二つ並べられたものなど幾種類もあり、訪れた人の目を楽しませている。
名張市から来たという夫婦は「さすが城下町だけあって、お雛さんも趣がある」と話していた。


江戸時代の宿場再現・第11回初瀬街道まつり

江戸時代、伊勢参りの客で栄えた初瀬街道の「阿保宿場」のにぎわいを再現する第11回初瀬街道祭りが3月6日、開催される。旧街道の町なか約800メートルを歩行者天国にして、かごや水車を再現する。
当日は阿保地区住民自治協議会が主催する多彩なイベントも人気を集めそうだ。旧街道沿いにあった15か所の旅籠(はたご)の玄関前に屋号の入った暖簾(のれん)が掛けられ町並みは趣きがある。また江戸所代の服装の旅人を再現する顔出しパネル、水路沿いに水車を再現するなど風情を出す演出も。さらに獅子神楽や餅つきの振る舞いもある。
午前11時からは、とんかつ風しいたけ丼、午後1時からしいたけのコロッケ、同3時から日野菜巻きずしがそれぞれ50人に振るまわれる。
本居宣長の歌碑からスタートして大村神社や旅籠跡などを巡る散策ウオーク(約6キロ)は午前11時出発。希望者は本部前に10時30分に集合。雨天決行、荒天中止。
問い合わせは阿保地区市民センター、電話0595(52)2000まで。


観阿弥の地で能楽学ぶ

能楽を大成した観阿弥創座の地といわれる名張市で8日、大倉流小鼓方、吉坂一郎さんら能楽師5人が市立薦原小学校(谷戸実校長)生徒110人を対象に薦原公民館で生演奏の観賞や謡、舞、楽器の体験指導を行った。
グループごとに太鼓や小鼓の演奏を体験した児童らは、うまく音が出ると、友達と目を見合せ、満面の笑みを浮かべ喜んでいた。最後には能楽師のはやしや舞に合わせて「高砂やこのうら船に帆を上げて」と全員で歌った。このあと、楽器の紹介を受け、鼓(つづみ)も紐の調節で音程や音色が替わり、笛も吹き方で音が変化するなど、貴重な体験をした。
同体験教室は岡三証券の岡三加藤文化振興財団が助成し、これまでに100校以上で計1万人超が受講している。


春呼ぶ名張のえべっさん・住民総出で吉兆づくり

名張の里に春の息吹を告げる名張市鍛冶町の商売の神様・蛭子(えびす)神社の「八日戎(えびす)」祭りが7日から行われるのを前に、地元鍛冶町38戸と柳原町住人らが4日から縁起物の吉兆(けっきょ)づくりに励んだ。
境内の社務所ではネコヤナギの木に大判、小判、千両箱、たい、米俵など3000個の吉兆に手際よく取り付けられた。神社総代の山村紀生さん(75)は、「ネコヤナギは周辺の河川などからも用意した。こうして町の人が一つになって、伝統の祭りを継続してくれるのは、うれしい限りだ」と話していた。宵宮の7日には、七福神の舞いが奉納される。8日の本祭りにかけては、はまぐり市や吉兆の授与などでにぎわいをみせる。


大日滝の氷瀑・気温下がった赤目滝

今冬初の寒気団が近づいた週末の1月25日、全国的な悪天候で、九州でも雪が降るなど、荒れ模様が続き、伊賀地方にも厳しい冷え込みが観測された。津地方気象台の発表によると、伊賀市の最低気温は氷点下4.2度。名張市の日本の滝百選にも選ばれた赤目四十八滝の大日滝も凍結、見事な氷瀑が見られた。
赤目四十八滝の代表的な滝・不動滝を越え、30分のところにある高さ100尺(30b)の大日滝には、水滴が凍った氷の棒のツララができ、見事な瀑布となり、訪れた人の目を楽しませた。
赤目滝保勝会の事務所によると、「25日の午前9時の気温は氷点下4度で、大日滝の場所では、さらに2度ばかり低く、凍えるように寒かったが、カメラを持った人が多くみられました」と話している。


世界一大きな絵・青山小が制作に協力

伊賀市立青山小学校(仁保晋作校長)の3、4年生児童、計129人が5メートル四方の大きな絵を完成させ1月18日、同校体育館で「世界一大きな絵2020伊賀市」の引き渡し式を行った。依頼したのはNPO法人アース・アイデンティティ・プロジェクツ(東京都大田区)の河原裕子会長で、この絵をさらにつなぎ合わせることで、一つの連帯感を生み、世界平和への意識を育てるのが目的。
青山小学校では芭蕉や忍者など伊賀を前面に出した絵を制作、代表児童が絵への思いや動機などを話した。河原会長は「この絵は5月のサミット会場に展示したり、東京五輪にも使いたい」とお礼を述べた。
絵の製作は同法人が支給した幅1メートル、長さ5メートルの布5枚をつなぎ合わせたもので、生徒が図工の時間にポスターカラーを使って書きあげた。面積が広く、ローラーを使って塗った作品に生徒は「組みひもをイメージしてしっかりした線を描いた」や「見てくれた人がぽかぽかな気持ちになってくれたらよいが…」、さらに「こんな大きな絵は初めてだ、地を塗るのが難しかった」などの感想を述べた。
作品が伊勢志摩サミット会場に掲げられることについては「世界の人に伊賀のことがわかってもらえばうれしいと思う」などと話した。


新生児の成長を祈る若子まつり

名張市滝之原の伝統行事「若子まつり」が1月10日、八幡神社で行われた。上出、中出、下出の3小場(地区)から選ばれた弓取り人(射手)と代表が参加、血盟の盃を交わしたのち、馬場先から前方の台地に建てた的へ空高く矢を放った。裃(かみしも)姿の未婚の男性が引く矢は、わざと的を外し、見学者から拍手を浴びた。
今年の新生児の男児の健やかな成長と、婿入りしてきた男子の健康を祈って矢を射る正月行事で、700年以上前から続き、平成13年2月には、県の記録作成等の措置を構すべき無形民俗文化財に指定されている。
今年の若子は上出小場の山本直樹さんの次男・結仁君、中出小場の福森拓也さんの長男・爽太君、下出小場の椿原孝浩さんの長男・歌崇君。
弓取り人は上出地区が藤原史智、藤島孝幸さん、中出は松島俊浩、福森大助さん、下出が上島友和、山下浩希さんで代表は川北英夫さん。


今年の漢字は「開」

官公庁が仕事始めを迎えた4日、伊賀市の岡本栄市長は、定例記者会見を市庁舎で行い、今年の漢字を一字で表現すると「開(ひらく)」と紹介した。理由について「これまで頑張ってきたことを、市民のみなさんや若い人にもわかってもらうという意味だ」と述べた。
また伊賀市が昨年、新「暮らしのガイドブック」を市民に配布したことにふれ「費用は約600万円で全額広告で賄い、157社の公告を掲載。市の負担はゼロ」だと話した。
内容は「伊賀市のガイド」「市内の主な施設」「救急医療」「防災、減災」」「相談、国際交流、男共同参画」「環境ごみ」「戸籍、住民票、印鑑登録」「税、年金、国保、」「医療制度」「健康、福祉、スポーツ」「暮らし」「産業」「教育、文化」「市政情報」「生活ガイド」について詳述している。


つつじNPOコアラへ青パトを贈呈

名張市つつじが丘の特定非営利活動法人「こどもの安全を守る会コアラ」はこのほど、日本財団の助成金で青色回転灯装着車両(青パト)を購入し昨年12月17日、贈呈式と出発式を行った。来賓の亀井利克市長は「安全を守る会コアラさんのおかげで、つつじが丘は安全で子育てにやさしいまちになった。このことが評判になり、子ども担当大臣がつつじが丘を訪れた。子育てにやさしい名張のうわさは広まり、最近は名張市で子育てをしようと転入してくる人が増えた」と祝辞を述べた。
続いて日本財団のプログラムコーディネーターの神山啓子さんは「日本財団は年間30台の助成をしている」とあいさつ。車のキーをかたどった記念品を贈呈した。
NPOコアラでは平成17年に青パトを購入、子どもの通学や大人の安全を守ってきた。運行経費は自治会やPTA、子ども会、地区社協の助成金で賄っている。
しかし、車両の老朽化が進み、買い替えの必要が出てきたが、資金不足で困っていたところ、日本財団に助成制度があることを自治会から聞き、申し込み手続きを行い、必要資金の80パーセントの支給を受けた。