伊賀市四十九町に完成した新庁舎の内覧会が12月22日あり、竣工式を終えた庁舎には千人を超す市民が見学に訪れた。
式典で岡本栄市長は「市民の支援で立派な庁舎ができた。ここを安全安心の拠点として頑張りたい」と述べた。川崎二郎、中川正春代議士が祝辞を述べた後、鈴木英敬知事が「1市3町2村が合併してできた伊賀市の一層の一体化や、県との連携がさらに進むと期待したい」とお祝いの言葉を送った。ロビーでは声楽家・味岡真紀子さんによる伊賀市歌の独唱が花を添えた。
建物は地上5階の鉄骨造りで、吹き抜けのモダンな造り。延べ床面積は1万4288平方メートル、総工事費は51億3700万円。伊賀市初の免震構造。4階が市長室で、秘書課、広報広聴課、人事課、総務課、危機管理課、管財課、財政課、記者室などが同じ階。市議会の議場、委員会室、議長室、控え室は5階に設置。
名張市は建築時に人口13万人を想定して計画した。参加者の一人は「名張市役所と比較してみると名張市役所は鉄骨鉄筋コンクリートだけに重量感がある」と話していた。また議会によく傍聴に行くという男性は「名張市は議会棟が別で、議場も広く、天井が高い。傍聴席は3階にあり、議場を見下ろせるのが特徴だ」と。そして「名張市に比べ伊賀市はコンパクトに見え、旧庁舎より利用しやすい設計になっている」と印象を語った。 |