▼ぴーぷるステーション【NO.14】
四季の花で触れ合いを・谷川正行さん(60)

■四季の花で触れ合いを
 戸数17、奈良・室生村境に接する名張市竜口地区内に完成した「触れ合い花壇」。昨年春から区長を務める谷川正行さん(60)は「高齢社会が進む中、この辺りにはお年寄りたちが触れ合う場や遊び場がなかった。全住民といっても70人ほどですが、これからは四季の花が楽しめます。ミニオアシスといったところですね」と話す。
 花壇の設置は、県環境県民会議の助成金で昨年秋から取り組んできた。住民らは地区内に3か所ある「福祉バス」停留所周辺に石組の植え込みを整備し、サツキやアジサイ、パンジー、サザンカといった花木約100本を植えた。16日の完成式では花壇内に手作りのプレートも取り付けた。この後、救命講習会・消火訓練・消火器点検のほか、お互いが大鍋を囲んでの「キノコ汁」、焼き鳥の炭火焼きにも舌鼓をうつなど和やかなひと時を過ごした。
 国道165号からホタルの名所・阿清水川に沿って約3`南東。「最近、この里にも猿の群れが出て、田畑を荒し回るので困っています。ロケット花火でおどしていますが、効果の方はさっぱりですわ」と話す傍ら、「地域の特性を生かすため、新しく中山間へき地に対する助成金を活用し、シイタケやヒラタケ、シメジといったキノコ類を栽培。将来キノコ村を立ち上げたい」。谷川さんは夢を広げる。

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