▼ぴーぷるステーション【NO.16】

商店会会長・小野田安成さん(60)

商店街区ににぎわいを
 「今一度、商店街に活力と往時のにぎわいを取り戻そう」。県内有数の住宅団地・名張市桔梗が丘で、商店会のメンバーらがこのほど街路一帯に木製ベンチや季節の花で景観を美化するプランターを設置した。会長の小野田安成さん(60)は「団地の造成直後と比べ、名張の人口も増えて町の雰囲気も大きく変わった。経営者も高齢化したが、まだまだ元気さは失っていません」と新しい趣向に知恵を絞る。
 桔梗が丘団地は1960(昭和35)年ごろから造成が始まり、約10年ほどで住宅や商店が張りつき、大阪方面から移り住んだ住民に親しまれてきた。カーテンやじゅうたんなどの室内装飾品を扱う小野田さんも、30数年前に旧名張地区から出店してきた。その後、大型スーパーの進出などで店を閉じたり、新しい商店が仲間入りするなどし、現在の会員は24店。
 商店会ではこれまでに自己負担でグリーンベルトを整備する傍ら、団地住民に古里を思い返してもらおうと毎年夏に親子連れで楽しめる納涼祭りを企画。昨年末には並木を電飾しイメージを一新した。「地域に密着した商店街づくりを心掛けています」と話す小野田さん。またプランターの植栽には学校などに花の苗を贈っている「花の会」の協力も得た。7月ごろには空き店舗利用の「チャレンジショップ」もお目見えの計画という。

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