▼ぴーぷるステーション【NO.17】

青蓮寺公民館のブドウ教室学級長・藤本信明さん(75)

自然に触れブドウ栽培
 「人間って現金なものですね。桜の開花が近づく春が来れば、大人も子どもも元気なもの。どの顔も明るいですね。もちろん、私も心待ちにしていた春の訪れですから、最近は外出が増えました。今日は楽しい一日になりそう。集まった同好者も、みなさん、いかにも自然にふれる楽しみがあふれています」。
 青蓮寺公民館のブドウ教室のメンバー約20人が里山のブドウ実習園に駆けつけた。今シーズン最初の講習日。学級長の藤本信明さん(百合が丘、75)は学級に入って10年目だという。「退職、自由人になって、せっかく自然豊かな百合が丘に住むんだから、何かモノづくりをしたいと考えていたら、友人のすすめでブドウ栽培の楽しさのトリコになってしまって…」と屈託ない笑顔に。
 「青蓮寺はブドウの本場。農家はオール玄人さん。教室の素人はほぼ全員、団地の中高齢者で、それも女性がメーンだから、和気あいあいなのがなによりの薬」だと実感を。
 シーズン初日は、春から秋の収穫まで、各自が責任をもって手入れするデラウエアの枝分けの日。講師の山口繁一さんの指導で、みんなが喜々としてマイツリーの古い枝をせん定、素手で樹皮をこすり、冬眠していた害虫を駆除する。藤森さんは、「ブドウ栽培も育てる人の愛情とお天気次第」と晴れやか。

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