▼ぴーぷるステーション【NO.30】

ササユリの自然園観賞を楽しむ・三分一カエデさん(60)

■美しい群生ササユリ園
 ササユリの自然園として、名張の花好き市民にすっかり、なじみとなった花みつけ会自然教室グループが保護している青蓮寺のササユリ観察園は今夏も開花シーズンを迎えた。
 甘い香りが漂う里山の斜面は連日、観賞を楽しむ花見の市民でにぎわい、淡いピンク色の花に魅せられている。さかんにカメラのシャッターを切る、三分一カエデ(さんぶいちカエデ)さん(つつじが丘南1番町、主婦、60)に感想を聞く。「名張に住んで10年余、ササユリの自生にめぐり会えたのは初めてなんです。すっかり感動しました。特に、かれんな大輪の花の姿が魅力的で、すっかり好きになりました」と、オウム返しの印象が返ってきた。
 少し離れて別のササユリで接写に挑む夫の勉さん(66)も、「夫妻ともアウトドア派。ヒマを見ては山野を歩くのが趣味。僕もササユリの群生を実見したのは初めて。自然を守る自然教室のみなさんの努力には感謝します」と。
 いま第1園は38本、第2園では34本が元気に育ち、全体で425個の花芽がついた。昨年より71もの花芽が増えた。1本の木に2個以上のツボミをつけた木も増えた。教室指導の山口繁一さんは、「自然を守るためには下草刈りだけが大切。余計なことは間違いです。ササユリは多年草だから」と。

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