▼ぴーぷるステーション【NO.31

「病院ボランティア」に携わる・渡辺誠一さん(59)

■丈夫な体を役立てたい
 名張市立病院が一般公募していた初の「病院ボランティア」が決まり、近く活動を始める。日刊紙に折り込みの機関紙『伊和ジャーナル』の案内記事で応募したという渡辺誠一さん(59)=同市すずらん台東5=は「昨年に会社を辞め、最初のうちは何となくゆったりした日々を送っていたが、3か月も経たないうちに体を持て余すようになった。記事を見た瞬間、私でも役立つだろうかと思って申し込みました」と、決意をのぞかせる。
 山形県出身。大阪市内で仕事に就いていたが、19年前に名張市へ。「ちょうどバブル期で、住宅の価格もいま考えると大変でしたよ。大阪への通勤は本町から南港へと変わり、結構時間もかかりましたね」と振り返る。
 今回、ボランティアに選ばれたのは30歳代から70歳代の20人。「事故で入院した経験を生かし、患者さんを助けたいとの気持ちから」「子育てやローンも終わり、改めて自分を見つめるため」「子どもが学校へ行っている間にボランティアを」−−と、各メンバーの動機はさまざま。渡辺さんは「とにかく、金ではなくて仕事がしたい。まだまだ体だけは丈夫ですからね」と、実直な人柄をしのばせる。
 病院での仕事は週1回の予定。渡辺さんは当面、庭木の手入れなど施設整備に携わることになっている。

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