▼ぴーぷるステーション【NO.34】

青蓮寺湖ぶどう組合長・武田政久さん(52)

■ブドウの敵ベト病発生
 伊賀農業普及センター(伊賀県民局内)は17日、伊賀地方全域に「ベト病の発生」警報を発令した。梅雨の長雨により、空気伝染し、野菜や果樹類に被害が広がる危険があるという。
 7月20日の観光ブドウ園オープンを控えた名張市青蓮寺地区にも警報が伝わり、青蓮寺湖ぶどう組合の26園でも家族総出で連日、消毒液の散布に汗だく。
 どのブドウ園も、露地物は葉が枯れ始め、成熟度が70〜80まで育った果実も被害が目立つようになったという。武田政久組合長(52)は、「梅雨入り前から雨は多く、ベト病には警戒したのですが、梅雨入りしてからは被害がにわかにまん延した。毎年、梅雨期には発生するのだが、今年はだれの目にもわかるほど実害は大きい。一瞬でも早く雨がやんでほしいと祈るような気持ち。なにしろ空気伝染なので、青蓮寺一帯が全力で消毒に追われています。と言っても消毒の効果はいまひとつ。今季のデラウエアは育ちがいいだけに、なんとか天災をくい止めたい」と厚い雲に視線をおくる。
 「いまのところ被害は露地物どまり。さらに長雨が続けば、ハウス物も安心はできません。昨年の入園客は約5万人。今夏は誘致に力をいれ、17日も大阪へPRに出かけた。帰宅すると警報の知らせ。オープンまでに不安を吹き飛ばしたい」と。

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