▼ぴーぷるステーション【NO.40】

写真展を開催・相川浩一さん(74)

会心の作は決定的瞬間
 「若い時代は、報道写真に魅せられたもんです。毎日新聞社系・日報連の古くからのメンバーだったためでしょうかね。いわゆる決定的瞬間ということに感動するんですよ。実は昨年の日報連コンテストで〈危険な出会い>といった自作が2位受賞したんですよ。カメラ歴50年余の私としては数少ない会心の決定的瞬間をキャッチした傑作なんです」
 2日から1週間、松崎町のギャラリー楽で写真展を開いた桔梗が丘8番町、相川浩一さん(74)は満面に笑みを。お伊勢参りの途路、おかげ横丁の街角で、徒歩の少女が突っ走る自転車に激突しそうな寸前を、偶然とらえたのだという。「横丁のスナップを撮っていた時、眼前に危機一髪を感じ、思わずシャッターを切った。決定的瞬間というのは偶然の幸運という事実を実感しました」と。ちなみに、激突は免れたという。
 写真歴はサラリーマン1年生の昔。和歌山で友人にすすめられて2眼レフを買ったのが初めて。
 「仕事柄、全国各地で勤務したが、カメラの趣味があったので転勤はむしろ大歓迎。僕の目にはフレッシュに映る、新しい被写体が次々と登場するのが楽しみだった」
 名張で初の個展にはモノクロを含む約30点を出展した。「かつてはスポーツや動物中心だったが、定年後は花や風景が主に変わった」としみじみ。

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