▼ぴーぷるステーション【NO.41】

国際協力事業団(JICA)青年海外協力隊員・野原真知子さん(24)

多くの人と話がしたい
 「家族も応援してくれました」。今春、九州大学大学院生物資源環境科学部(昆虫学専攻)を修了した名張市東田原の野原真知子さん(24)が、国際協力事業団(JICA)の青年海外協力隊員として15日、アフリカ中南部のマラウイ共和国に向け出発する。期間は2005年7月までの2年間。「第一希望はタンザニアだった。マラウイに決まったときは正直言ってどこなんだろうと思った」と、ちょっぴ不安な表情ものぞかせる。
 県立津西高校から九州大学農学部に進んだ。小さいころから昆虫や植物が好きで、今回の応募も「中学のころにテレビで難民キャンプの映像を見て、自分も何かがしたかった」という。現地では日本の高校生にあたる中等学校4年生に理数科の授業を受け持つ。「教育実習とアルバイトで勉強したが、まだ英語はしどろもどろ。2週間、訓練があるので早く身につけたい」と話す。現地ではメイドが食事の世話などをしてくれるとも言う。野原さんは「国は貧しいが、国民はフレンドリー。自然がきれいで、国土の20%を占めるマラウイ湖には固有種の魚が豊富に生息しているとも聞いています。たくさんの人と話がしたい」。
 「常に相手の側に立つこと、誠心誠意・全力を尽くすこと」をモットーにしており、帰国後は日本の学校で生物の教員になるのが夢だという。

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