▼ぴーぷるステーション【NO.44】

「シャックリ川の野鳥たち」写真展代表・涌嶋佐知子さん(56)

シャックリ川の再生を
 汚れた名張市・シャックリ川の水質浄化に熱心な市民活動団体のコープみえ環境委員会グループは、7月いっぱい、コープみえ・なばり店で、「シャックリ川の野鳥たち」写真展を開催した。環境悪化、水無川化の不安を広く市民に知ってもらうのが目的だと言う。
 「私たちが心配している水無川になってしまえば、本当にシャックリ川は死んでしまう。そんな現実を一人でも多くの市民に知っていただきたい。こんなにたくさんの野鳥が集まってくる自然がなくなってもいいのか。そんな気持ちを訴えるための写真展です」。そう語るのは蔵持町緑ケ丘中85、主婦の涌嶋佐知子代表(56)。問題が多い同川を少しでもいい川にする方策はないのか。「水源域の里山にはまだ水があります。でも、自然が荒れ放題なので美化も必要。また、3面コンクリート張りの水路のうち、せめて底面だけは生き物にやさしい土砂に改修してほしい。早くから木津川上流河川事務所にお願いしているのですが…。一級河川なんですからね」と語調は厳しい。
 涌嶋さんの水への関心は強い。なばり廃油リサイクルの会、川の会・名張のメンバーでもあり、日常活動も活発。「私も大阪からの移住者。名張は水源地。きれいな水を下流に送る責任があります。だから私は徹底して水にこだわり続けます」と有言実行の姿勢。

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